その家では 古い鳩時計が
毎日 ぽっぽーと 動いていたよ
ある朝 木の鳩が 出てこなかった
ついに壊れたのかと 家の人は 思った
だけど ほんとは そうではなくて
鳩は 空へ 飛び立ったんだ
ずっと 願っていたことだった
いつか あの大空へと
今朝の太陽は その願いを 叶えてくれた
「私に向かって 羽ばたきなさい」
木の鳩は 気づくと 空にいて
本当の鳩になり 薔薇色の心を 抱きしめた
修理に出された 鳩時計
鳩が なくなっているって
家の人は 探しにさがしたけれど
二度と 見つかるはずもなく
鳩は 空の彼方まで
どこまでも どこまでも 羽ばたいて
(2021年10月6日作詩)
*小さな物語
毎日 ぽっぽーと 動いていたよ
ある朝 木の鳩が 出てこなかった
ついに壊れたのかと 家の人は 思った
だけど ほんとは そうではなくて
鳩は 空へ 飛び立ったんだ
ずっと 願っていたことだった
いつか あの大空へと
今朝の太陽は その願いを 叶えてくれた
「私に向かって 羽ばたきなさい」
木の鳩は 気づくと 空にいて
本当の鳩になり 薔薇色の心を 抱きしめた
修理に出された 鳩時計
鳩が なくなっているって
家の人は 探しにさがしたけれど
二度と 見つかるはずもなく
鳩は 空の彼方まで
どこまでも どこまでも 羽ばたいて
(2021年10月6日作詩)
*小さな物語