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普通の生活の中での、思いついたこと、考えたこと。何かを表現したい、書いておきたいと思った時に、ココで発散しています。

おばあさんがんばれ@上野駅にて

2020-10-15 19:15:33 | ひとりごと。
乗り換えの上野駅で、洗面所へ行った時のこと☆
結構大きなトイレでしたが、
手を洗おうと洗面台の方へ行ったら、奥の台の所で、若い女性と、おばあさんが何か言い合っている・・・・
若い女性が「今の言葉!そっくり、そのままお返ししますから!!」と、すごい剣幕でどなって、
ぷいっとして出て行ってしまった。
おばあさんは、びっくりして固まってしまった様子。
回りの人たちは、我関せずとさぁっといなくなってしまった。
みんな、急いでいるのだろうから、仕方がないかもしれない。でも、
私は時間に余裕があったし、ぽつんと、ひとりぼっちで小さくなってしまっているおばあさんが気になって、
「あの、どうかしたんですか?」と、声をかけてみた。
そしたら、ああ救われたというような眼でおばあさんが私を見て、「あのね…」と、話し出した。

なんでも、先ほどの女性とおばあさんとで、隣同士の台で、おばあさんが手を洗っていたら、
女性が、ぺっ!ぺっ!と、洗面台にたくさんつばを吐いていた、そうなんです。
水をちょろっと流しただけ。おばあさんはそれを見て、「ちゃんと流したらどうですか」
と、声をかけたんだそうです。
それでも、無視されたので、重ねて「汚いでしょ、きちんと流したら」と言ったら
「ちゃんと流した」「汚いのはあんたのほうだ」「声かけてくるな」などと言われてしまった。

おばあさんは、「でも、汚いから。」と負けずに言ったところ、冒頭の、
「その言葉そっくりお返ししますから!」となってしまった。

いきさつはわかりました
そこで私、「あら、それはイヤですね、ちゃんと流していけばいいのにね。
奥様、何にも悪くないですよ。」と言ったの 本当にそう思わない?
「そうなの、なんで流さないのかしら。ああいう人、怖いわね。」
それで、おばあさんは、急に鏡をちらっとみて、髪に手をやりながら
「今朝はちょっと、油をつけ忘れてしまって。ぼさぼさなんだけれど。汚いかしらね。」と、気になさっている。
そんなことはありません☆ 確かにお年なりだけれど、ちゃんと櫛目も通っているし、
油をつけ忘れたということは 普段は椿油なんかできちんとお手入れされているのだと思った。
お召し物も、茶色のセーターで別に汚くなんかない。小柄で、小さなおばあさん。
「なんにも、気にすることないですよ、大丈夫ですよ。」と言うしかなかった
そしたら、しみじみと、「・・・あなた・・・優しいわね。優しい人ね。」と言ってくださった。
「今の若い人なんて、だーれも声かけてくれないわよ。みんな、知らんぷりよ。こんな年寄りなんて、見えてないのよ。あなた、優しいわね。ありがとうね。」と、恐縮するようなお言葉だった。
「いえ、そんな・・・ありがとうございます、みんなで仲良くすればいいのよね。がんばりましょうね。それじゃ、行ってきます」と手を振って別れてきた。なんだか照れもあったし。
おばあさんも、もういちど「ありがとう、」と言いながら、手を振ってくれた。

私は手を振りながらトイレから出てきた形となってしまい、
ちょうど入ってきた別の人に、やや不審げな目で見れらた・・・・ちょい恥ずかしい。

正直に言えば、私は優しくなんかない。時間に余裕があっただけ。
急いでいたら・・・・他の人たちと同様、気にはなるけどそのまま出てきてしまっただろう。

本当に優しい人っていうのは、いつ、いかなる時でも 優しさを持てる人だと思う。
私はそこまでの人間ではない。なんだか、逆に・・・自己嫌悪しつつ、山手線に乗りました。

おばあさんが気になったのは、一瞬、私のおばあちゃんに見えたから。もう、何年か前に亡くなってしまったけど。
反射的に「おばあちゃんが、いじめられてる!」って思ってしまったの。
あの若い(といっても30代だと思う)女の人、ものすごい怖い顔してた。
・・・お年寄りを怒鳴るなんて・・・ それも、自分が不潔なことしてて。「あ、すみません」で水流せばいいだけなのに。
同じ女性同士、年齢なんて関係なく、みんなで仲良くすればいい、それは私の信念でもある。

あのおばあさん、元気になっておうちへ帰ったかしら。嫌な気持ちって、一日引きずってしまうから、
おうちに帰っておいしいご飯を食べて、好きなテレビでも見て、お風呂に入ってよく寝て、
明日の朝すっきり起きてくれますように。

見知らぬどこかのおばあちゃん(*^-^*) どうか、元気でいてください*:゚(♡ˆoˆ﹡)゚:*。

社会が不安定になると、人の心も余裕がなくなる☆
心の持ち方、心のありようを大切にしたいと思いました。

(@^^)/~~~

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