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普通の生活の中での、思いついたこと、考えたこと。何かを表現したい、書いておきたいと思った時に、ココで発散しています。

口角5ミリのしあわせ☆

2015-04-17 21:03:32 | ステキな☆リアル・ストーリー
朝、電車に乗ろうとしたとき、どこの入り口もいっぱい…

大勢の人に紛れて、乗れそうなところを目で探しながらホーム際を急いで歩いていた。

その時、あるドアの入り口にいる女性が目に留まった。銀髪をシニョンにまとめた、地味な服装のおばあさん。

その人は、ほんの少しだけ、微笑んでいた。

誰に、ということではなく、誰にでも、微笑みかけている…ように思えた。

なぜなら、口角がちょっと、上がっていたから。

思わず、その人がいるドアの所へ乗った。優しそうだったから。

どこも同じようにぎゅうづめの通勤電車、どこに乗ってもたいして変わらない。

でも、その人がいるその場所へ、惹きつけられた。

動き出した電車、先程のおばあさんを見ると、ずっと口角が5ミリあがってる。

意識してやっているのか、もともとそういうお顔つきなのかはわからないけれど。


そのおばあさんが2つ隣の駅で降りたあと、入れ替わりで私がドアのところへ立った。

いつもはしっかりつかまって立ってるだけ、なのだけど、おばあさんの真似をして、

口角を5ミリ 上げてみた。 いいなあ、と思ったので。


そうしたら、次の駅でも、その次の駅でも、ちらっとこちらを見て、乗り込んでくる人が、他のトビラに比べて多いようだった。

本当に一瞬、ちらっと見る。小走りだった足を止めて、吸い寄せられるように乗ってくる。中には、目が合う人もいた。

そして、乗ってくるとき、乗り込んだ後には、みんな口角が5ミリ 上がってる…ように、見えた…


「ほんの少しだけ微笑んだ人たち」をたくさん乗せて、通勤電車が走っていく。



(^.^)/~~~

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