朝、電車に乗ろうとしたとき、どこの入り口もいっぱい…
大勢の人に紛れて、乗れそうなところを目で探しながらホーム際を急いで歩いていた。
その時、あるドアの入り口にいる女性が目に留まった。銀髪をシニョンにまとめた、地味な服装のおばあさん。
その人は、ほんの少しだけ、微笑んでいた。
誰に、ということではなく、誰にでも、微笑みかけている…ように思えた。
なぜなら、口角がちょっと、上がっていたから。
思わず、その人がいるドアの所へ乗った。優しそうだったから。
どこも同じようにぎゅうづめの通勤電車、どこに乗ってもたいして変わらない。
でも、その人がいるその場所へ、惹きつけられた。
動き出した電車、先程のおばあさんを見ると、ずっと口角が5ミリあがってる。
意識してやっているのか、もともとそういうお顔つきなのかはわからないけれど。
そのおばあさんが2つ隣の駅で降りたあと、入れ替わりで私がドアのところへ立った。
いつもはしっかりつかまって立ってるだけ、なのだけど、おばあさんの真似をして、
口角を5ミリ 上げてみた。 いいなあ、と思ったので。
そうしたら、次の駅でも、その次の駅でも、ちらっとこちらを見て、乗り込んでくる人が、他のトビラに比べて多いようだった。
本当に一瞬、ちらっと見る。小走りだった足を止めて、吸い寄せられるように乗ってくる。中には、目が合う人もいた。
そして、乗ってくるとき、乗り込んだ後には、みんな口角が5ミリ 上がってる…ように、見えた…
「ほんの少しだけ微笑んだ人たち」をたくさん乗せて、通勤電車が走っていく。
(^.^)/~~~
大勢の人に紛れて、乗れそうなところを目で探しながらホーム際を急いで歩いていた。
その時、あるドアの入り口にいる女性が目に留まった。銀髪をシニョンにまとめた、地味な服装のおばあさん。
その人は、ほんの少しだけ、微笑んでいた。
誰に、ということではなく、誰にでも、微笑みかけている…ように思えた。
なぜなら、口角がちょっと、上がっていたから。
思わず、その人がいるドアの所へ乗った。優しそうだったから。
どこも同じようにぎゅうづめの通勤電車、どこに乗ってもたいして変わらない。
でも、その人がいるその場所へ、惹きつけられた。
動き出した電車、先程のおばあさんを見ると、ずっと口角が5ミリあがってる。
意識してやっているのか、もともとそういうお顔つきなのかはわからないけれど。
そのおばあさんが2つ隣の駅で降りたあと、入れ替わりで私がドアのところへ立った。
いつもはしっかりつかまって立ってるだけ、なのだけど、おばあさんの真似をして、
口角を5ミリ 上げてみた。 いいなあ、と思ったので。
そうしたら、次の駅でも、その次の駅でも、ちらっとこちらを見て、乗り込んでくる人が、他のトビラに比べて多いようだった。
本当に一瞬、ちらっと見る。小走りだった足を止めて、吸い寄せられるように乗ってくる。中には、目が合う人もいた。
そして、乗ってくるとき、乗り込んだ後には、みんな口角が5ミリ 上がってる…ように、見えた…
「ほんの少しだけ微笑んだ人たち」をたくさん乗せて、通勤電車が走っていく。
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