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普通の生活の中での、思いついたこと、考えたこと。何かを表現したい、書いておきたいと思った時に、ココで発散しています。

サポーター祖母

2006-06-24 20:02:58 | ひとりごと。
娘たちと、祖母の家に行ってきた。
実は、祖母はスポーツ観戦が趣味。
と言っても、昨年祖母90歳のお祝いに子・孫など親戚一同が贈った大型液晶テレビで、見るのですが。
大リーグやJリーグなども、よく見ている祖母。

そこで、ワールドカップの話になった。
ブラジル戦は、翌日の朝、NHKの再放送で見たそうだ。
「日本は負けてしまったのよー。よくがんばったのだけれども。」と言って、涙ぐむのです。
「あの、ヒロに似てるキーパーというところにいる子も、ようやっとったし。」
「キーパー」を、場所のこと=ゴール前のあたり、だと思っていた祖母。
「よし江さんのとこの、下の坊ちゃんによう似とる。」・・・これは玉田選手のことらしい。
「あの子は、点を入れたのよ。最初は、勝っとったの、日本は。」・・・そうなのよね・・・
中田選手を見て、「市役所の前島さんによう似とる。この子はキックやら、うまいねえ!」など、とも。
よし江さん(以前いたお手伝いさん)の下の坊ちゃん、というのは存じ上げないが、
前島さん・・・そういえば、ちょっと似てる・・・

感心したのは、こうした、祖母なりの楽しみ方。選手の誰それが、自分の知っている誰かに似ている、と感じ、
自然に移し合わせて見る。それによって、より感情移入が高まり、
「まるで身内のように」応援してしまう=心から、楽しめる。
ということなのだと思う。
惰性でなんとなく見ているのではなく、「真剣に」見るから、楽しめるんだね。
「おばあちゃん、応援しとったのよ。負けてしまったけど、あの子らはまだ若いから。また行けるといいねえ。おばあちゃんは、もう次は見れないと思うけれど。」
えーん(涙・・・)そんなこと言わないでおばあちゃん・・・
でも、心から、本当に勝ってほしいと思って、応援していた祖母。

そんな意味では、まさに「サポーター祖母」である。

「おばあちゃん、サポーターだね、」と言ったら、フフっと笑いながら
「あんた・・おばあちゃんこれしとるの。」と、両膝にしているサポーターを見せてくれた。
「膝が痛くてね。このおかげで、このごろは、だいぶいいの。」
膝のサポーター、役に立っているみたい。よかった。

私も、祖母のサポーターになりたい。
心のサポーターになりたいと思う。

真のサポーターというのは、どんなことがあっても とことん応援する! 

失敗があったとたん 冷たくなったり、知らんふりしたりするのではなく、
どこまでも、ただひたすら信じて応援し続ける。

サッカーだけに限らず 日常の対人関係すべてにそのままあてはまる と思うのです。


日本が負けてしまった、とさめざめと泣くので、景気づけに(?)カラオケに連れ出すことにした。

「あんた・・・おばあちゃんは、歌やら歌うの?」そうだってば(^^♪
娘たちは、「ぞうさん」「ちゅうりっぷ」「いぬのおまわりさん」など、「これにしてー!」と大騒ぎ。
言われるまま、次々と、「選曲」ボタンをオン!歌いだす娘たち。
そして、私は持ち歌の「喝采」だと暗くなるかな、と思って、都はるみの「好きになった人」「アンコ椿は恋の花」などなど!(^^)!
祖母はというと「みかんの花咲く丘」「丘を越えて」「リンゴの唄」などを、いい声で、歌いました!
最初はとまどっていたけれど、マイク気に入っちゃって、「あんた・・・これ、よう聞こえるねえ。もしもし。おばあちゃんです。」と、話しかけたりしている。誰に?
娘たちの童謡にも、楽しそうに一緒に歌っていた。しかも、手拍子つきで。
フリードリンクではアイスコーヒーを飲んでいたし。楽しんでくれて、よかった!
1時間、あっというまでした!歌うのって、やっぱり楽しい!気分が明るくなります!

それからまた祖母の家に戻り、ひと休みしていたら
「あんた、お寿司やら食べていきなさい。よし江さんに言って、玉寿司さんに電話して。」
おばあちゃん、よし江さんいないって・・・それを言うと、「ああ、そうそう。あはは」と笑ってごまかす祖母。

「とく」でいいから、とりなさい。というので、
玉寿司さんに電話して「特上2人前と、かんぴょうまき、納豆まき。たまごやき」を頼む。

久しぶりに美味しいお寿司をいただいて、みんな満腹、満足、笑顔になりました!

また来ることを約束して、帰ってきたら、先日飾った百合が大きく咲いてました。
花があると、家の中が明るくにぎやかになる感じ。
そうだ、今度祖母の家に、何かお花を持っていってあげよう。
何がいいかな。ひまわりか、百合か、大きくて、明るい花にしよう。

祖母からはいつも、人生を楽しむ方法を教えてもらえる。

おばあちゃんは、私にとっての「サポーター」なのだと思う。

さて、私は今、誰かをサポートしているだろうか?

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