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普通の生活の中での、思いついたこと、考えたこと。何かを表現したい、書いておきたいと思った時に、ココで発散しています。

連休の思い出☆秘密の腕時計.。:

2021-05-02 23:11:08 | ひとりごと。
小さい頃の話(•ө•)♡

従兄弟のお兄さんが、リカちゃん人形で遊んでいた私のところへきて、
「これ、リカちゃんのおうちに隠しておいて」と、腕時計を持ってきた。
その時も連休で、親戚が集まって楽しく飲んだり食べたりしていた。
大人はみんな、いい感じで酔っぱらったり「ワハハ」「アハハ」と、楽しそうだった。
大人が楽しそうだと、子どもは安心して遊んでいられるのだ。

お兄さんは確か大学生ぐらい?だったと思う。やさしいお兄さんだった。
腕時計は誰のものだかわからなかった。でも、なんだか秘密のミッションみたいに思えて、
「うん、いいよ。」とリカちゃんハウスの中にいれて、リカちゃんハウスもおもちゃの棚にしまった。
しばらくして、私たち子どもは外へ遊びに行った。

帰ってくると、大人たちが騒がしい。「たかあきさんの時計がない」と言っている。
たかあきさんというのは、さっき腕時計を預けにきた従兄弟のお父さん。
私にとっては叔父にあたる。お兄さんは私をみて、「しーっ」と人差し指を口にあてた。
私はこれは絶対に秘密なんだ、と思って、絶対に言うもんかと思った。

思った矢先に母から「たかあきおじさんの腕時計を知らないか」と聞かれた。
「ううん、知らない。」と首を振ってこたえた。
「子供らは知らないだろう、子ども部屋にいたんだから」と誰かが言っていた。
お兄さんは探すでもなく、知らんふりをしていた。後で、お兄さんが取りに来ると思っていた。

そのあとはちょっと記憶が抜けているのだが、こういうことだった。

たかあきおじさんは、酔っぱらうと、回りにいる人に「これをやろう」「これ、とっといて」などと、
万年筆やネクタイ、ベルトまで、身に付けているものをどんどんあげてしまうのだ。

親戚や、懇意な人の中なら後から「回収」もできるが、
外へ行って飲んだときにそれをすると、みんな本気にしてもらって行ってしまう。回収不可能。
親戚の人でも、「本当にいいんですか!」などともらってしまうこともあった。

従兄弟のお兄さんは、例の腕時計は自分がもらう約束をしていたらしい。(高級なものだった、)
酔いが回ってきて、おじさんがネクタイや腕時計をはずし始めたときに、「これはまずい」と思って、
どこかに隠さなければ!と、子ども部屋に持ってきたのだ。

まさかリカちゃんハウスの中に隠してあるとは、誰も思わなかっただろう。

その後、腕時計は「どこかから出てくるだろう」ということで、探すのもやめになってしまった。
夜になり、みんなタクシーで帰っていった。おじさんとお兄さんも帰っていった。
・・・・・・腕時計を、リカちゃんハウスの中に残して。 お兄さん、取りに来なかった・・・・・・・

私は、どうしたらいいんだろう、と思った。
今さら、お兄さんに預かったとも、隠しておいてと頼まれた、とも言えない気がした。
お兄さんが怒られる、と思った。私のせいにされる?それはもっとイヤだった。

だから、ずっと黙っていた。その後の親戚の集まりでも、腕時計のことは話題にならなかった。
お兄さんは社会人になり、遠くの街へ行ってしまった。それから、お兄さんの結婚式まで会うことはなかった。

腕時計は、リカちゃんハウスから取り出して、ハンカチに包んでおもちゃ箱の中にしまっておいた。
そのあとどうなったのか、覚えていない・・・・・

私も大人になってから、この話をお兄さんにしてみたことがあった。
「小さい頃、腕時計預かったでしょ」と。そしたら、にっこり笑いながら
「あれ、そうだったかな。ははは。」と、すっかり忘れていた。
おじさんもとうの昔に亡くなった。あの腕時計、どうしたんだろう。
母か父がみつけて、おじさんに返したんだろうか。

大振りの、がっしりとした腕時計☆
なんとなく、うしろめたいような、そうでないような、歯がゆい気持ちだけが残っている。
そして、あの腕時計はまだ、記憶の底の、おもちゃ箱にひっそり眠っている。



(@^^)/~~~


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読書三昧☆明日から5月

2021-05-01 22:00:55 | おうちのできごと
カレンダーをめくったら5月だった.。:・・.。:*・★

一年で一番、気持ちのいい季節☆
風薫る5月、新緑の季節、爽やかな5月。
だけど今年はねぇ・・・・なんとなく。ぱっとした、気分になれないわね。
今日も、地震に雷と、いろいろあったし。

連休は集中して本を読みます。一つ、決めたこと☆
夏目漱石を全部読む(新潮文庫だけど(^^♪)
学生のとき、ちらほら読んだけど、今読むと面白いのよ~!!わけがわかって。\(^o^)/
今は、「三四郎」を読んでいます。
大学の新入生である三四郎
昔は、大学生のお兄さんの話 だと思って読んでいたけど(ほとんど『大人の世界』だった、)
今となっては娘が大学生。・・・なんということでしょう・・・・
このあとは、「それから」「門」を読むつもり。

そういえば、学生のとき試験で出たんです
「夏目漱石の前期三部作は何か:」これは覚えてて、「三四郎、それから、門」と書けました(^^)/

ちなみに、後期三部作はというと『彼岸過迄』『行人』『こころ』でございます
これは、テストに出なかった(笑) 

たくさんの本の中から「次の1冊」を選ぶのって楽しいけど、結構タイヘンでもある
そんなときには文豪に頼るのです。あとは、世界的名著、にも頼る。
漱石と並行してヘミングウェイもまた読みたいと思う。

オリンピックだのコロナ対策だのそっち系の話はツイッターで充分、
本日のツイデモにも参加したけど、それはそれ、これはこれ。

「紙の」「縦書きの」「ページをめくって読む」リアルな読書が、一番落ち着きます。

みなさまは、どんな本をお読みですか?
おすすめあったら教えてください(•ө•)♡

気持ちだけでも、さわやかに°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°

上を向いて歩こう(*˘︶˘*).。.:*♡
お元気で。

(@^^)/~~~

コメント (2)
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