Suzuka to the world!!

〜鈴鹿の山から世界の山へ〜 山岳スキーレーサー小寺 教夫が送るMountain life のブログです。

2018/2019WC Bischofshofen インディビジュアルレース

2019-01-20 14:41:49 | 2018/2019 ISMF World Cup
今日はインディビジュアルレース、長距離のレースでした。



結果は出走58人中54位、完走者の中では最後のゴールでしたが、リタイアやギアトラブルも勝負の内!体調不良もギアトラブルもなく最後まで走り切ったことで、まずは一歩前進です。



54位の数字に対する考え方は様々だと思いますが、私自身は良いレースをしています。昨シーズンまで日本やアジアでやってきたレースより、着実に前進したレースをできています。それでも世界とはこれだけ違ってしまう、今はそれが現実ということだけです。



かなり差はありますが、気持ちの中に諦めはまったく感じていません。彼らと同じレースに立ち続けることで、間違いなくこの先、差を埋めていけると信じています。



レース中は今日も声援がすごかったです。ダイ!ダイ!ダイ!アレ!アレ!アレ!ジャパン!ジャパン!アップ!アップ!アップ!気を抜く間はありません(笑)



シャンツェを通過する際には「ジャパン!ジャパン!今年、このシャンツェでジャンプ週間を勝ったのは日本のリョーユー コバヤシだ!GANBARE!GANBARE!」というアナウンスも入っていました。注目を集めるアナウンスに話題を提供してくれた小林選手に感謝です。



ゴール後はボランティアスタッフ、ISMFスタッフ、観客、他国の選手からたくさん声をかけてもらいました。ご飯食べてると、陽気なおじさま達からは乾杯も飛んできて一杯♫(笑)



「あなたは転戦しながら伸びて行くだけだ!」その言葉の通り、次に向けて早速動き出したいと思います。



次戦は来週、アンドラです!

I did the race!
This is my start to the world challenge.
Danke Bischofshofen!
Danke Alle!
See you next race in Andorra!!!!

ビショフスホーフェンのご紹介

2019-01-20 04:52:32 | 2018/2019 ISMF World Cup
ビショフスホーフェンはオーストリアのザルツブルクの南に位置する人口10,000人ほどの小さな街です。



駅を降りると、その向かい側、西側に街が広がります。



南北に走るひとつ目の通りには観光協会や商店、ショッピングモールが並んでいます。





そして、もうひとつ西側の通りに入ると、とても閑静な感じ。



ホテルやペンションも、それほど数は無いようで、とてもコンパクトな街です。



そんなこの街が有名なのは、何と言ってもスキージャンプ!!



街の住宅街を抜けた先にあるパウル=アウサーライトナーシャンツェは年末年始にドイツとオーストリアで4大会が集中開催されるジャンプ週間の開催地です。



このジャンプ週間は1952年に始まり、ジャンプワールドカップより古くからの歴史を持つ大会。



つい先日、日本の小林陵侑選手が4戦全勝の快挙を達成したことでも記憶に新しいと思います。



歴代優勝者の名前が刻まれたモニュメントにはまだ小林選手の名はありませんでしたが、1998年の優勝者には長野五輪の英雄、船木和喜選手の名前がありました。



シャンツェ周辺は市民のスポーツエリアの様で、クロスカントリースキーのコースや遊歩道があったり、バックカントリースキーのための道標が整備されています。





森の中を進んでいくと夏は牧場や林道となる場所が広がっていて、山に入らなくてもそう言ったところを利用してスキーを楽しむことができます。



老いも若きも、人々にとって山でスキーを楽しむことは身近なことらしく、ある時はかなりご高齢(失礼?)のご婦人が軽やかなターンでかっこよく斜面を降りて行かれました♫



今回、レースのために入ったエリアは最高点でも1300mほどだったので森林限界は超えませんでしたが、それでも周りを見渡せば絶景ばかり。







午前中は山でスキーを楽しんで、午後は街でゆっくりとビールやワインをいただく♫ビショフスホーフェンはそんな過ごし方が似合う、静かで小さな街です。