この日でお盆前の仕事は終了。
13日から21日まで9日間夏休みを取ります。
会社は、『12日までに医療系保険を5件成約させたら1万円の賞金を出す!』と人参ぶら下げ宣言。
私は、当初まったく乗り気ではありませんでした。
出来っこないと…。
ちなみに、8月は11日までに珍しく3件成約していました。
朝、営業所を出る際に、所長から「当然あと2件やりますよね!」の一言。
ダメもとでやってみるか…と外回り開始。
そしたら、2件いずれも新発売の「ガン治療保険」ですが、取れちゃったのですよ。
夕方、思いがけず、所長から金一封を頂きました。
所持金が500円程度だったので、この1万円は大きいです。
さて、本題です。
夕方、幼なじみで保険のお客様でもあるキヨとたっちゃんとで飲むことになりました。
会場は、たっちゃんの家。
飲むといっても、私だけ下戸なので、コーラと烏龍茶でお付き合いです。
最初の3時間くらいは、思い出話に花が咲きましたが、他の2人が段々酔っぱらってくると、話の標的が私になって来ました。
保険の話です。
「入った保険は、絶対に損はしないだろうな!」
という話から始まり、「それが確約出来ないなら、既加入の友達全員を解約させる…」と発展して行ってしまいました。
別にお前らに紹介して貰った訳じゃ無く、私がコツコツ4年半に渡って築き上げた財産(顧客)です。
損は嫌だという人には100%以上戻る保険を売っているし、掛け捨てで医療保険を出来るだけ安くという人には掛け捨てタイプを売っています。
顧客のニーズはさまざまなのに、「○○と△△は俺の親友だから、電話を掛けて解約させる…」と言い放ちます。
さすがに、カーッと来ましたね。
「お前に言われる筋合いは無い。そんな権限がお前にあってたまるか…!」
と捨て台詞を吐いて、たっちゃんの家を後にしました。
酔っぱらい相手とは分かっていますが、言っていい事と悪い事があるでしょう。
腹の虫が治まらなかったですね。
しかし、私も人がいい。
その20分後、電話が掛かって来て、「もう保険の話は絶対にしない」ことを条件に会場に戻りました。
そして、下戸の私は、その悪態をついたベロンペロンのキヨを家まで送り届けたのでありました。