甲子園初ナイター 伊那北×静岡

今年の夏の甲子園に、静岡県代表で古豪・静岡高校が出場します。
この静岡高校は、昭和３１年８月１２日に甲子園球場での高校野球史上初のナイトゲームを経験した高校なのです。
球史に永遠に残る記録であります。

ここで話は終わりません。
実は、甲子園初ナイターを経験した静岡高校の対戦相手こそ大事なのです。
その高校の名前は長野県の「伊那北高校」。
そう、球史に残る甲子園初ナイターは、伊那北×静岡の進学校対決だったのであります。







伊那北は、前年の昭和３０年に甲子園初出場。
３１年は２年連続２回目の出場でありました。
この頃は、長野県単独の代表ではなく、信越（長野・新潟）の代表でした。
（伊那北は３６年にも３回目の出場を果たしています）

この試合、９回まで１－１の同点。
延長１０回表に、伊那北が一挙３点を挙げ、そのまま４－１で静岡に勝ちました。
この静岡との一戦が１回戦。
２回戦は、愛媛県の西条高校。
２回戦は９回表まで２－１で伊那北が勝っていたのです。
しかし、９回裏に西条が２点入れて、２－３で伊那北はサヨナラ負けを喫しました。
この試合に勝っていれば、ベスト８でした。






伊那町駅前の甲子園への壮行会は黒山の人だかり　　　　後ろが親父です

「お前、まだ生まれてないのになんでそんなこと知ってるの？」
って声が聞こえてきそうです。
この昭和３１年の甲子園初ナイターに、私の親父が伊那北の選手でベンチ入りしていたのであります。
親父が残したアルバムと資料で、ブログを書いています。
親父が１年生のときに甲子園初出場。
２年生のときに２回目の出場。
３年生のときは、南信予選負け（県大会にも行けず）ですが、親父とバッテリーを組んでいた牧田政彦投手が、伊那北初のプロ野球選手になりました。
牧田投手は、阪急ブレーブス－中日ドラゴンズで活躍。
親父とは終生の親友でした。（共に故人）








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