普段何気なく耳にする言葉の正しい意味をお勉強でし!
10月21日(金)産経抄からの転載です。
山登りの途中で崖から転落しても、電車の衝突事故に遭遇しても、
新聞やテレビは、亡くなった人たちを「犠牲者」と呼ぶ。確かに辞書
には戦争や天災、事故などに巻き込まれ、死んだり傷ついたりした人
とある。
しかし、「犠牲」の本来の意味は違う。「角川大字源」によれば、
「犠」も「牲」もともに字義は「いけにえ」だ。(中略)
「他人や国家のために自分の生命や利益をささげること」だという。
福島第1原発事故の現場で、自衛隊と警察、消防の部隊が就いた危
険な任務は、まさに犠牲という言葉がふさわしい。彼らは国際社会で
「フクシマの英雄」とたたえられ、権威ある「スペイン皇太子賞」が
贈られた。
授賞式がきょう(21日)、スペイン北部のオビエド市で行われる。
といっても、現場では事故収束に向けて、東京電力や関連会社の職員
による苦闘が、今も続いている。
もっといえば、英雄はフクシマだけにいたのではない。
東日本大震災の発生直後、海岸に人がいるのを見つけパトカーで
向かう途中で津波にさらわれた警察官、マイクで住民に向けて避難を
呼びかけ続け、逃げ遅れた役場の女性職員(南三陸町)、海沿いの
水門を閉鎖しようとして亡くなった消防団員…。多くの犠牲を日本人は
けっして忘れないだろう
それにしても、毎年叙勲で高ランクの顔ぶれを見るたびに、国家の
ためにどれほど自分をささげたのか、という観点より、社会的な地位が
優先されいるように思えてならない。犠牲の意味があいまいになった
背景には、そんな勲章制度があるのではないか、と余計な事を考えた。
いかがでしょうか?
最後にチクリと世論を刺す、こんな文章が堪りません。。。
10月21日(金)産経抄からの転載です。
山登りの途中で崖から転落しても、電車の衝突事故に遭遇しても、
新聞やテレビは、亡くなった人たちを「犠牲者」と呼ぶ。確かに辞書
には戦争や天災、事故などに巻き込まれ、死んだり傷ついたりした人
とある。
しかし、「犠牲」の本来の意味は違う。「角川大字源」によれば、
「犠」も「牲」もともに字義は「いけにえ」だ。(中略)
「他人や国家のために自分の生命や利益をささげること」だという。
福島第1原発事故の現場で、自衛隊と警察、消防の部隊が就いた危
険な任務は、まさに犠牲という言葉がふさわしい。彼らは国際社会で
「フクシマの英雄」とたたえられ、権威ある「スペイン皇太子賞」が
贈られた。
授賞式がきょう(21日)、スペイン北部のオビエド市で行われる。
といっても、現場では事故収束に向けて、東京電力や関連会社の職員
による苦闘が、今も続いている。
もっといえば、英雄はフクシマだけにいたのではない。
東日本大震災の発生直後、海岸に人がいるのを見つけパトカーで
向かう途中で津波にさらわれた警察官、マイクで住民に向けて避難を
呼びかけ続け、逃げ遅れた役場の女性職員(南三陸町)、海沿いの
水門を閉鎖しようとして亡くなった消防団員…。多くの犠牲を日本人は
けっして忘れないだろう
それにしても、毎年叙勲で高ランクの顔ぶれを見るたびに、国家の
ためにどれほど自分をささげたのか、という観点より、社会的な地位が
優先されいるように思えてならない。犠牲の意味があいまいになった
背景には、そんな勲章制度があるのではないか、と余計な事を考えた。
いかがでしょうか?
最後にチクリと世論を刺す、こんな文章が堪りません。。。