憧れのスイス・ドイツ・フランス・イギリスを 足早に巡ってきた10日間の旅
10歳老け顔になって帰って来てから10日過ぎ 少しは元に戻ったような・・・
たくさんの写真と 日程表をたよりに 足跡をたどっている私。
もう2度と訪れることはないであろう あの美景・絶景・感動を記録することで確かなものにしたい。
記憶というものは不確かなもので、ましてや初めて訪れる国の耳慣れない地名や名所など
聞きかじりで、もちろんすべて覚えているわけではなく、
ただただ感動しながら夢の中を連れてもらって歩いていたような気もする。
そんな中、どこの部分で通って地図上ではどのあたりだったのかあいまいだった場所があった。
それが、マッターホルンの麓の町への移動に通った グリムゼル峠だった。
雪がなくオープンしている場合だけ通れる峠
エメラルドグリンの湖に見とれていると、バスは急な山をぐんぐんと登り
奇怪な山や景色が開けてきた。
森林限界と言われる 岩肌の山の眺望は不思議な魅力を感じる。
ユングフラウのお花畑が天国なら 極楽浄土のような感じ。
ダム湖を眼下に頂上で、ちょっと休憩
ツーリングの人たちにも人気があり ポストバスで観光に来る人もいるとのこと。
そこからは、ヘアピンカーブをどんどん下りていく。
山の向こう側に見えるのが フルカ峠
姉夫婦が以前訪れた時は向こうの峠を通ったが、細くてとても怖い道らしい。
谷間に見えるのが ローヌ氷河
ローヌ川の源流となってレマン湖に注ぎ地中海へと至る。
どんどん氷河が融けてきていると以前テレビで見たことがある。
添乗員さんも、またずいぶんと色が変わってきていると驚いていた。
この大いなる自然が地球の温暖化で悲鳴をあげていた。
山を下りたバスは、のどかなアルプスの風景の中を
点在する町や村を通りながら ひたすら走った。
古い昔の趣の家がある場所も通った。この美しい景観とはいえ
こんな奥深い山の上で、冬はどうやって生活しているのだろう・・・?などと考えながら
その日も バス移動は 5時間ほど。
車窓に展開するパノラマに飽くることはなく、時々居眠りをしながら
だまって乗っていれば目的地まで荷物と一緒に運んでくれるバスはとても便利。
次の目的地 ツェルマットは バスの乗り入れが出来ないので
手前の テーシュ の駅で、各々が自分の荷物を持って電車に乗って向かう。