Kaettekita 私が思う あのこと このことReturn(Get Back Part2)

進取究明。日々の雑感を気ままに綴る私なりに思い考え行い実践する不定期の記録。写真付きで日記や趣味を書くならgooブログ。

竹内まりや「駅」を聞く

2020年11月18日 12時17分30秒 | クラシック洋楽日本邦楽演歌雅楽江戸明治大正昭和平成令和現代歌謡伝統音楽集
 昼のラジオから、竹内まりやの「駅」という曲が流れてきた。しばし、聴いていた。
 この「駅」の記事を以前の私の消えてしまった、今はもう無いブログに書いたのだが、それを合わせて又、書いてみたい。
 「駅」の描かれた舞台は、「渋谷」か「新宿」だとずっと思っていた。私鉄沿線が似合う大都会の駅、という設定では、これら二つが最適だと思ったからだ。
 案の定、山下達郎さんの日曜のFM番組、「サンデーソングブック」にて、山下さんが、あれは渋谷駅が舞台です、と仰っていた。
 福島でいえば、郡山駅の一駅となりの、「安積永盛駅」では絶対にない、寒村の寂れた駅は思い付く筈もない。それだけ都会的な歌だ。
 歌の内容は、以前、恋人同士だった二人が偶然ホームで出会う。しかし「彼」は気付いていない。
 「彼女」だった私は、一つとなりの車両に乗る。懐かしさの一歩手前で苦い思い出を振り返る。「私だけ愛していたことを」と歌い、恋愛としては成立しない、片恋の切なさを歌う。
 二年の時が、二人を変えてしまう。最後に、改札口で彼が群衆に紛れて見えなくなるのを彼女は見つめる。それぞれの帰りを待つ家族のいる、帰路に就く二人を夕闇が迫ってくる。
 何か、一本の映画を見ているような感動を奮い起こさせる。全体を故服部克久のストリングスが緊張感を与えている。
 現在はおそらく主婦の、非日常を見事に切り取った、良作だと思う。


最新の画像もっと見る