Kaettekita 私が思う あのこと このことReturn(Get Back Part2)

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井上陽水・断絶、をダウンロードする

2024年02月01日 22時47分48秒 | クラシック洋楽日本邦楽演歌雅楽江戸明治大正昭和平成令和現代歌謡伝統音楽集

 井上陽水の楽曲アルバム「断絶」をダウンロードした。
 一聴して、名作と判る作品群。この、昭和の頃のフォークソング全盛の頃を偲ばせる。
 昭和を思い出し、ほっとする。心が和む。
 そして、最後は、問題作、というか、学生運動への、陽水なりの回答、「傘がない」で締めくくられる。
 これら楽曲が発売されたのは、私が生まれた、1972年。まだきっと、学生運動は繰り返し、行われている最中であったろう。その間隙を縫って、陽水のこのメッセージ性帯びた曲が世間の暗闇暗雲を晴らすが如くの、世の中への皮相的でもあり最大限の皮肉にもなっている。
 恋人同士、恋人関係にある二人にとって、社会だとか、政治だとか、そんなものは本当はどうでもいい話。それを世に認めさせた陽水の狙いは、まずは成功する。
 しかし、こうした歌に影響された世代が多数を占めると、当時からこの時の特に団塊の世代たちは、「しらけ世代」と言われて、時代に背を向ける者たちで世の中が溢れ返り、却って、学生運動が盛んだった頃の方が、学生自身にとっても、自分の人生と向き合い、社会を変えようとの熱意に裏打ちされた、社会運動でもあったのだ。それを、その美しい団結の権利を奪われた若者達は、行き場をなくした。
 そうして、現代では、若者の選挙の投票率が非常に悪く下がり続けていて、社会に目を向ける若者は皆無と言っていい位、少なくなった。
 皆、自分の事で精一杯、との言をのたまう若者達。しかし、私は、ボブ・ディランじゃないが「時代は変る」という歌の如くに正に、この浮世はいつかは変革し、変わらなければ時代が終わりを告げる。それで済むならば、若者の怒りはどこへ向かうのか。内へと向かうのか。外か。私は予言者でもないから、これはあてにはならないが、実際には、皆、うすうす気づいていると思う。
 この時代を変えるのは、若者が、あの明治維新を成し遂げたのだから、当然、その遺伝子を受け継ぐ若輩者が、この世を良く、洗濯するが如くに、変えるのは今しかない事を。
 結局、どちらも正しい。自分の生活を守る。世の中を良くする。そのどちらかに偏り過ぎたから、おかしかったのだ。
 何でこんな話になったのか。陽水の「傘がない」からこんな話とはなった。陽水も、底意地悪くてこんな曲を作った訳でもあるまい。あの頃は、陽水も若さ溢れる若者の代表格であり、その時の世相に一石を投じてみたかったのだろう。
 しかし、そのどんでん返しが、又起きる。そういう風に、世の中は昔から決まっている。
 私は今の若者に期待している。ひょうたんから駒で、有り得ない事が起こる前触れというものを信じて待ちたい。この世も捨てたものではないと思わされる何かが、エポックメイキングが欲しい、今のこの現代も。
 まあ、このアルバムも、良い曲が一杯入っていて、私としては納得ずくの楽曲群であった。
 以上。よしなに。wainai


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