日本漢字能力検定(漢検) ブログランキングへ
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●「<30-1>に向けて(その22) (天、禹に)洪範九疇を賜う 2018年03月14日 | 故事成語類」で紹介した、<九疇>の5つ目・・・
5.皇極(コウキョク)
「皇(きみ)は其の有極を建つ」:天子がまず人のとるべき至極の道を確立して、人民の父母たることを期す。これを「皇極(コウキョク)を建つ」ともいう。
●これ、記事にしてからずっと以下のことが気になっていたのだけど、今日、図書館に他の本を返却したついでに調べてみたら、疑問が氷解した・・・
<日本の歴代天皇の中の「皇極(こうぎょく)天皇」の「皇極」ってもしかしたら、ここから命名されたのではないか・・・。>
・調べる手立てとして、森鴎外がたしか「帝諡考」って著作で、歴代天皇の漢風諡号を研究したものがあったはず・・・
・で、我孫子図書館の図書館司書の人と一緒に調べていたら、あった・・・「森鴎外全集」第20巻の中にあった・・・
・で、みたら、全部、漢文・・・しかもㇾ点も何もない・・・
・ま、でも一応借り出してみていたら、やっぱり、皇極天皇の皇極は、この<九疇>の「5.皇極」から・・・というのが鴎外の研究だった。
・ちなみに、他の(その後の)歴史書で使われている「皇極」ってのも、鴎外は列挙していた・・・
(なんとなくわかりそうなものだけ以下列挙・・・)
後漢書(楊震楊秉楊賜伝):「・・・皇極を建てず・・・」
荀悦漢紀序:「昔、上聖在り、唯、皇極を建つ・・・遂何天之衢、登建皇極・・・皇極を建て而して彝倫を叙す・・・」
晋書 武帝紀:「・・・皇極を新たに建つ・・・上疏、皇極を初めて建つ・・・皇極を作配す(?)・・・」
宋書 武帝紀:「・・・乱節干紀、実撓皇極・・・皇極を肇建す・・・」
梁書 元帝紀:「我、皇極を哀しむ、四海崩心・・・」
巍書 高祖紀:(詔)「朕、皇極を纂承し、萬方に照臨す」
(説文:皇極の道、自上而下、自下而上、然後上下通也、皇極者大中也・・・)
・・・他にもまだ幾つか、というかまだまだ出典別の「皇極」の用例が列挙されている・・・鴎外ってやっぱりすごかったんだ・・・
(参考)
大字源:皇極 🈩コウキョク:政治の根本になる広大中正の道。皇は大、極は中の意。(書経・洪範) ②帝王の位。
🈔コウギョク:(国語)第35代の天皇の諡。
👍👍👍 🐕 👍👍👍
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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<百尺竿頭一歩を進む> <百里を行く者は九十を半ばとす> <為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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●「<30-1>に向けて(その22) (天、禹に)洪範九疇を賜う 2018年03月14日 | 故事成語類」で紹介した、<九疇>の5つ目・・・
5.皇極(コウキョク)
「皇(きみ)は其の有極を建つ」:天子がまず人のとるべき至極の道を確立して、人民の父母たることを期す。これを「皇極(コウキョク)を建つ」ともいう。
●これ、記事にしてからずっと以下のことが気になっていたのだけど、今日、図書館に他の本を返却したついでに調べてみたら、疑問が氷解した・・・
<日本の歴代天皇の中の「皇極(こうぎょく)天皇」の「皇極」ってもしかしたら、ここから命名されたのではないか・・・。>
・調べる手立てとして、森鴎外がたしか「帝諡考」って著作で、歴代天皇の漢風諡号を研究したものがあったはず・・・
・で、我孫子図書館の図書館司書の人と一緒に調べていたら、あった・・・「森鴎外全集」第20巻の中にあった・・・
・で、みたら、全部、漢文・・・しかもㇾ点も何もない・・・
・ま、でも一応借り出してみていたら、やっぱり、皇極天皇の皇極は、この<九疇>の「5.皇極」から・・・というのが鴎外の研究だった。
・ちなみに、他の(その後の)歴史書で使われている「皇極」ってのも、鴎外は列挙していた・・・
(なんとなくわかりそうなものだけ以下列挙・・・)
後漢書(楊震楊秉楊賜伝):「・・・皇極を建てず・・・」
荀悦漢紀序:「昔、上聖在り、唯、皇極を建つ・・・遂何天之衢、登建皇極・・・皇極を建て而して彝倫を叙す・・・」
晋書 武帝紀:「・・・皇極を新たに建つ・・・上疏、皇極を初めて建つ・・・皇極を作配す(?)・・・」
宋書 武帝紀:「・・・乱節干紀、実撓皇極・・・皇極を肇建す・・・」
梁書 元帝紀:「我、皇極を哀しむ、四海崩心・・・」
巍書 高祖紀:(詔)「朕、皇極を纂承し、萬方に照臨す」
(説文:皇極の道、自上而下、自下而上、然後上下通也、皇極者大中也・・・)
・・・他にもまだ幾つか、というかまだまだ出典別の「皇極」の用例が列挙されている・・・鴎外ってやっぱりすごかったんだ・・・
(参考)
大字源:皇極 🈩コウキョク:政治の根本になる広大中正の道。皇は大、極は中の意。(書経・洪範) ②帝王の位。
🈔コウギョク:(国語)第35代の天皇の諡。
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