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<漢字の学習の大禁忌は作輟なり> <一跌を経れば一知を長ず>
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☆☆☆今年のテーマ:①漢検1級190点台復活(あわよくば200点満点) ②好きな古代史の研究深化(古田説の研究) ☆☆☆
★★★今年のスピリット:<
百尺竿頭一歩を進む> <
百里を行く者は九十を半ばとす> <
為さざるなり。能わざるに非ざるなり。(孟子)>★★★
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<偶然は準備のできていない人を助けない>・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●<30-1向け模試>(その10)を配信します・・・“基本的”“標準的”問題が中心の(その1)~(その10)はこれで終了です。
●引きつづき、(その11)~(その16)へのトライを推奨いたします。・・・ただし、(その1)~(その10)までで十分な力を養えた方が対象です。(その10)までの10模試に比し、若干難度高めに設定してありますので、お含み置きください。
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*文章題は、原文を尊重して旧かな使いを使用しているものがあります。ご了承ください。(漢字は新字に直しています)
*本番並みに、
時間は60分厳守でトライしてみてください。
*それでは・・・(高得点リピーターの方には幾分“物足りない”かも知れませんが、それでも何問(=難問)かはお役にたてるかも(笑)・・・)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その10>
(一)次の傍線部分の読みをひらがなで記せ。1~20は音読み、21~30は訓読みである。(30)1×30
1.可憐な
丫鬟が目に留まった
2.園内の雑草を
芟除する
3.忠正なる者は言わず、
邪諂なる者は日に進む
4.厥の徳を
允迪す
5.
帥先して敢行する
6.
毫釐常に千里の差をつくる
7.
蒙茸を披き荊棘を捩じて登攀する
8.
潺湲たる遣り水が涼感を誘う
9.檻輿三たび
攀陟す
10.須らく前操を厲まして
国莠を救うべし
11.常には
犢鼻褌を用いず
12.側近の
佞諂を厭悪した
13.宦官に
閹奴を用いる
14.
怫鬱として籠居した
15.
良覿により事態は進展す
16.軍士沢中に於いて馬草を
鎌取す
17.
衾褥の後方に坐す
18.兵士は皆青窄の
襯衫を着した
19.
雲罅より玉兎現る
20.
賁星、渤海に墜す
21.禽獣を
違ること遠からず
22.鹿の鳴くあり、野の
苹を食らう
23.慣れた作業と
務る
24.柳の下で
愒うことを願う
25.民の
彝を秉る
26.
俶めて南畝に載し、穀を播く
27.この日、
曷か滅びん
28.君、君たらずんば祖を
忝めん
29.明哲の道を
迪む
30.素直に
賁れば咎なし
(二)次の傍線部分のカタカナを漢字で記せ。19、20は国字で答えること。(40)2×20
1.テニスに熱中して
ケンショウ炎に罹る
2.
シッソウ宣告により除籍された
3.半生をかけて
エンザイを晴らした
4.海外進出の
キョウトウホとなった
5.
ナズナ粥を啜って邪気を祓う
6.校正が杜撰で誤植や
エンジが目立つ
7.老大家の
スイバンで文壇に出る
8.一方ならぬ
ケンコを賜る
9.櫓の
キシむ音が響く
10.
イチルの望みも絶たれた
11.水泳中に
コムラ返りを起こす
12.雨水を
ロカする
13.師の
ケイガイに接する
14.真夏のような
ジョクショが続く
15.人の心を
クスグるような言を吐く
16.古今の因縁を
ショウリョウする
17.
ショウリョウ深林に巣くうも一枝に過ぎず
18.浩瀚な書物を
ショウリョウする
(国字)
19.
キクイタダキは頭頂の中央が黄色いのが特徴だ
20.
イカルガはイカルの別称だ
(三)次の1~5の意味を的確に表す語を下の語群から選び、漢字で記せ。(10)2×5
1.とらえたり放ったり自在に操る。
2.はかりごと。計略。
3.目的を達成するための手段。
4.心がのびのびして物事にこだわらないさま。
5.互いにたすけあうこと。
<語群>
(ほうじゅう、きんしょう、ていけつ、ちゅうさく、けっぺい、ていせん、りょうろう、けんさく )
(四)次の問1と問2の四字熟語について答えよ。 (30)
問1 次の四字熟語の(1~10)に入る適切な語を下の語群から選び漢字二字で示せ。
(20) 2×10
1.( )鉄硯 2.( )月将 3.( )酒甕 4.( )発外 5.( )不設
6.寒煖( ) 7.協心( ) 8.衣錦( ) 9.雲壌( ) 10.好事( )
<語群>
( りくりょく、げつべつ、にっしゅう、えいか、きほう、れいしゅ、しょうけい、たそ、ません、はんのう )
問2 次の1~5の解説・意味にあてはまる四字熟語を後の四字熟語群から選び、その傍線部分だけの読みをひらがなで記せ。(10)2×5
1.天に無実を訴えて奇跡を起こしたという故事。
2.夫婦、男女の戯れ言
3.酒や女色にふけりおぼれること。
4.名前ばかりで実質が伴わないことのたとえ
5.苦しんで学び、努力して物事を実行すること
<四字熟語群>
(
磨揉遷革 虚堂
懸鏡 中冓之言 困知
勉行 沈湎
冒色 鄒衍降霜
南箕北斗 学知
利行 )
(五)次の熟字訓・当て字の読みを記せ。(10) 1×10
1.撥条 2.氈鹿 3.光参 4.寒蟬 5.葦牙 6.混合酒 7.桜桃 8.山慈姑 9.篠竹 10.南五味子
(六)次の熟語の読み(音読み)と、その語義にふさわしい訓読みを(送りがなに注意して)ひらがなで記せ。 (10)1×10
ア.1.躋攀 - 2.躋る
イ.3.鑿井 - 4.鑿つ
ウ.5.佩剣 - 6.佩く
エ.7.躋攀 - 8.攀じる
オ.9.惻怛 - 10.怛む
(七)次の1~5の対義語、6~10の類義語を下の語群から選び、漢字で記せ。語群の語は一度だけ使うこと。(20)2×10
1.苛切 2.顕達 3.少壮 4.先考 5.嘉尚
6.邁往 7.落暉 8.輔弼 9.居諸 10.聊爾
<語群>
( ゆうえき、ろうもう、そくじつ、こうしょ、せんぴ、ぎか、ていき、らくはく、ばくしん、かんこう )
(八)次の故事・成語・諺のカタカナの部分を漢字で記せ。 (20)2×10
1.
キンルの衣は再び得べし、青春は再び得べからず
2.狂瀾を
キトウに廻らす
3.
カツノウすれば咎もなく誉れもなし
4.豈、身を愛すること
ドウシに若かざらんや。思わざるの甚だしきなり。
5.
ショウロクの夢
6.
ショクショクは性なり
7.
レイスイの交わり
8.
スウジョウに詢る
9.管を以て天を窺い、
レイを以て海を測る
10.
イイツせられて怨みず
(九)文章中の傍線(1~10)のカタカナを漢字に直し、傍線(ア~コ)の漢字の読みをひらがなで記せ。 (30)書き2×10 読み1×10
(A)「九月四日、吉田矩方再拝して斎藤新太郎足下に
ア.白す。三千里を遠しとせずして
1.ヘキロウの境に来り、循々として人を誨へ、倦まず難しとせず、孔席暖かならず、墨突
イ.黔まずと雖も、其の意何を以て異ならんや。感謝感謝。僕帰国して百余日なり。客冬
2.ホボウせるの故を以て屛居して罪を待ち、敢へて人と問聞を通ぜず。但、千古を
3.ショウユウし、万国を黄巻
4.ヒョウチツの間に歴覧するのみ。昨(きのう)、忽ち井上壮太郎の書を得、
ウ.発きて之を視れば則ち賜ふ所の高作一章なり。反復吟詠するに、懇乎として其の狂を愛するが如く、
エ.懃乎として其の情を厲ますが如し。ここに於いて赧然
5.キシュウして曰く、「甚だしいかな、我の吾が新太氏に負くや」と。僕江戸に在りて数々足下の下交を
オ.辱くす。而して其の東北に遊ぶや、又蓐くも所在の名士を卜して書を附し之を託さる。二者未だ謝せずして又蓐くも高章を賜る。
カ.噫、僕何を以て之を謝せん。江戸に在りしことは暫くこれを
キ.舎く。請ふ、概ね東北の遊を挙げて以て之を謝せん。
僕、刀水(注1)を渡り、筑山(注2)を越えて水府(注3)に至り、先ず永井政介を
ク.訪ふ。政介父子は皆奇士、因って遍く会津・豊田・桑原の諸士を見るを得たり。志同じうして才各々長ずる所あり、道通じて学各々
ケ.造る所あり。明主士を造るの盛と
6.カンジン賢を蔽ふの甚だしきとを思ひ、之が為に感憤し、真に涙も堕つる能はず、心も哀しむ能はざるの嘆あり。而して、其の沈滞
7.カンカにして益々其の志を養いひ、益々其の才を老するを見、又其の得る所更に多かりしを喜ぶ。・・・」(「嘉永五年 斎藤新太郎宛(書簡)」(吉田松陰)
(注1)利根川 (注2)筑波山 (注3)水戸
(B)「杉旦那様御病気の段、追々承り御苦心伏察し奉り候。何卒早々御全快候様祈る所に候。
コ.扠、御餅御恵贈仰せ付けられ誠に有り難く、今朝より
8.トウオン眠を驚かし候処入手、中夏に
9.ウンゲイを望む如し。御賢察祈り奉り候。扠、国家の事今以てご苦心察し入り奉り候。且つ御手段之ある由、驚喜仕り候。尚、又この間上方より飛脚帰り申し候由、御左右決して御聞き遊ばさるべく存じ奉り候。先ずは
10.カクヒツ。」(「吉田栄太郎との往復書簡」(吉田松陰)
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<30-1向け 漢検1級 模擬試験問題 その10 標準解答>
(一)
1.あかん 2.さんじょ・せんじょ 3.じゃてん 4.いんてき 5.そっせん *「率先」とも書く。 6.ごうり 7.もうじょう 8.せんかん・せんえん 9.はんちょく 10.こくゆう 11.とくびこん 12.ねいてん 13.えんど 14.ふつうつ 15.りょうてき 16.れんしゅ 17.きんじょく 18.しんさん 19.うんか 20.ほんせい
21.さ(る)*(孟子)禽獣とあまりかわらない 22.よもぎ *詩経から。“うきくさ”では変だろうな。 23.あなど(る) 24.いこ(う) 25.つね(“のり”もOKだろう) 26.はじ(めて) 27.いつ(か) 28.はずかし(めん) 29.ふ(む)*“すす(む)”は△ ➪明哲の道を迪んでおこなう「ふ(んで)」 30.かざ(れば) *易経
(二)
1.腱鞘 2.失踪 3.冤罪 4.橋頭堡 5.薺 6.衍字 7.推輓・推挽 8.眷顧 9.(轢)・軋(む) *「軋」には「軋(きし)む」「軋(きし)る」とあるも、「轢」は「轢(きし)る」しかないから標準解答にはないのか・・・。たぶん、「轢む」でも〇だと思うのだが・・・。 10.一縷 11.腓 12.濾過 13.謦咳 14.溽暑 15.擽(る) 16.商量 17.鷦鷯 18.渉猟 1 9.鶎 20.鵤
(三)
1.擒縱(縦):とらえたり放ったり自在に操る。
2.籌筴・籌策:はかりごと。計略。
3.蹄筌(ていせん):目的を達成するための手段 *漢検2下つき掲載熟語 *「筌蹄」も掲載アリ(大見出し)
4.聊浪(りょうろう):①気ままにふるまうさま、気ままにぶらつくさま。 ②心がのびのびして物事にこだわらないさま、ほしいままにするさま。 (漢検2)③たのしむ。「聊浪」「無聊」
5.提挈(ていけつ):(広辞苑)①さげてもつこと。ひっさげること。②互いにたすけあうこと。提携。*漢検2にも、(漢検2)6級の「提」のところにアリ・・・
(四)
問1
1.磨穿 2.日就 3.飯囊 4.英華 5.醴酒 6.饑飽 7.戮力 8.尚絅 9.月鼈 10.多阻
問2
1.すうえん 2.ちゅうこう 3.ぼうしょく 4.なんき 5.べんこう
(参考)
1.(鄒衍)降霜:天に無実を訴えて、真夏に霜を降らせたという鄒衍の故事のこと。
2.(中冓)之言::夫婦、男女の戯れ言。
3.沈湎(冒色)(ちんめんぼうしょく):酒や女色にふけりおぼれること。
4.(南箕)北斗(なんきほくと):名前ばかりで実質が伴わないことのたとえ。
5.困知(勉行):才能に恵まれない者が苦しんで学び、努力して物事を実行すること
ダミー:虚堂(懸鏡)
(磨揉)遷革:人を良い方向に教え導くこと
学知(利行):学ぶことによって知り、ためになるとして行うこと。
(五)
1.ぜんまい 2.かもしか 3.きんこ 4.つくつくぼうし 5.あしかび 6.カクテル 7.さくらんぼう 8.あまな 9.ささたけ 10.さねかずら
(六)
1.せいはん 2.のぼ(る) 3.さくせい 4.うが(つ) 5.はいけん 6.は(く) 7.せいはん 8.よ(じる) 9.そくだつ 10.いた(む)
(七)
1.寛厚 2.落魄 3.老耄 4.先妣 5.詆毀(譏)
6.驀進 7.仄日 8.誘掖 9.羲和 10.苟且
(八)
1.金縷 2.既倒 3.括囊 *袋の口をくくったように、才知をかたくしまっていれば、すべて無事である。 4.桐梓 5.蕉鹿 6.食色 *食欲と色欲は人の本性。 7.醴水 8.芻蕘 9.蠡 10.遺佚
(九)
1.僻陋 2.逋亡 3.尚友 4.縹帙 5.愧羞 6.奸人 7.坎軻(「轗軻」でも可) 8.搗音 9.雲霓 10.擱筆(「カクヒツ」は全集・原文では「閣筆」だが「擱筆」と修正した。)
ア.もう(す) イ.くろ(まず) ウ.ひら(きて) エ.きんこ オ.かたじけな(く) カ.ああ キ.お(く) ク.と(ふ)・おとな(ふ) ケ.いた(る) コ.さて
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(参考)想定得点(減点)
読み🔺6 書取🔺2 語選択🔺2~4 四字(一)🔺4~6 四字(二)🔺2 当て字🔺2 音訓0 対・類🔺4 故事成語🔺6~8 文章題🔺8 計🔺34~40 計160~166
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