翻訳者の散歩道

  ☆ 法律翻訳者の思考のあれこれ ☆
(「翻訳者になりたい人のためのブログ」を統合し「第ⅡBlog〇〇編」と表記)

長文読解のコツ

2006年04月04日 | 英語・翻訳

長文読解のコツ、それは、やはり

 英文法 です。

文法力なくして読解は不可能。

1文が何十行にもわたり、文の構造が複雑な場合、一瞬見たときは目も頭もクラクラしてしまいます(笑)が、

まずは文の解剖=分解から入ります。

文法上の区切り、(意味上の区切り)などでスラッシュをいれていく。

また、関係代名詞、この先行詞は普通近くにありますが、とんでもなく離れているところに迷子になっていることもあります。

確実に先行詞を捉えましょう。

その際、重要なツールが、

論理思考 です。

内容が何であれ、ストーリーは必ずあります。

ストーリーに沿って論理を重ねて迷子になった先行詞を探しに行きます

また、ストーリーを追うときに注意すべきは、

思い込みから訳文をねじ曲げないこと!

例えば、"note"。 見た途端「手形」だと思い込み、話を強引に手形の世界にひっぱってしまう・・・実は、単にメモだったりすることもあるわけです。

複雑な長文にあたったら、文法に沿って文を分解し、全体の論理の流れから離れないように注意する。

 

あらっ、「言うは易し、行なうは難し」と言いたいですか?

たしかに、シンドイですけど、パズルだと思えば、解けたときの嬉しさは格別です(^_^)

 

 

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我流の落とし穴

2006年04月01日 | 英語・翻訳

翻訳歴にかかわらず、我流人の特徴は、

「調べ物の労を惜しむ」というより、

調べ物のノウハウ(=翻訳のノウハウ)を(あまり)知らない」印象を受けます。

訳文を直してもらう機会もなければ、クレームを受ける機会も(ほとんど)ない。

そして、鋳型を好む傾向もあるように思えます。

臨機応変の対応が難しい→変化球に弱い

もちろん、我流人すべてにあてはまるというわけではなく、知っている範囲で受ける共通の印象です。

この点、既に法律翻訳に携わっている方がクラスに入ってくることがあるのですが、

授業を受けられて(自分の訳文が真っ赤に直されるので)、最初はかなりショックのようです。

「今まで文句を言われたことがないので、これでいいと思っていた。」

・・・

でも、翻って考えると、そういう人はスゴイと思いますね。

それだけ実務経験があるのに、勉強しにくる、ということは中々できることではありません。

その方達が基礎とノウハウを身につけて巣立っていったことは言うまでもありません。(上の方はできているので土台を補強するだけ

 

 

 

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