【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

白浜放浪2014台風 『 うねりうねられ~マスジとオレと!』

2014年10月04日 | 旅三昧!釣り三昧!
一週間ほど前の事~

高校の同級生であるマスジと雑魚釣り基地へスロージギングに行こうと話してから、ほぼ毎日のようにLINEでスロージギングに関わるやりとりをし、それに触発されたマスジは一度行ってから購入してはという僕の話など聞く耳持たず、ロッドとリールを求め、ジグを求め、リーダーとPEラインの結束を外科研修医のように練習してこの週末の釣行に挑んだのであった。

残念な事に台風18号の接近を知り、二人して金曜日の午後の予定を削り、昼過ぎにお互いの車で南紀白浜入りした。

近畿道で「ハミ禁」で覆面に捕まっている僕を追い越したマスジのアウディは紀ノ川SAでトイレ休憩している際に、また僕が追い越して最後は僕のすぐ後ろで高速道路終点である田辺インターにて合流となった。

マスジと僕とは高校時代には全く接点がなかったふたりなのだが、あれから30年近く月日が流れてもお互いがお互いを覚えており、あの頃同じ校舎に通っていたという事実だけで全く持って他人行儀にならないのが不思議なものである。

でもそれはきっとマスジの懐の深さが所以であろう。

基地に着くと、マスジがクーラーボックスからおもむろに箕面の地ビールと僕の好きなプレモルを取り出した。

それぞれ一本ずつ船に持ち込むクーラーボックスに放り込んだ。

今回の釣行は台風の影響でかなりうねると思われた。

幸いな事、初日は風が弱く、ガソリンを補給して沖に出た。翌日がきついと思われたので最初から100mUPのポイントへ直行だ。

沖はやはりうねっていた。

マスジにスロージギングのしゃくり方を教える。

最初はぎくしゃくしてとても魚が掛かりそうにない感じであったが、しばらくするとマスジは要領を得たようでいい感じで竿を操り始めた。

これなら魚も食いつくであろう。

と思ったら早速、何かが掛かったようでリールを巻くと大きなフグであった。

「マスジのしゃくりはフグに通用してるで~笑」

僕もジグを海に落とした。

放っておけばどんどん流れていってしまうジグが出来るだけバーティカルに着底するように船をバックさせながら落とす。

一投目をしゃくるときにジグになにか触れた。

もう一度同じ辺りを注意深くしゃくると…

ガツン!

食った!!

「こいつはデカイよ!タモをたのむ!」

ひしゃげる竿と格闘しながら僕はマスジに話した。



どうにかこうにか巻き上げて上がってきたのは85㎝のブリであった。

マスジが動画を撮ってくれていた~ 感謝



マスジがびっくりしている。

それ以外、その日はふたりは馬鹿でかいフグを2回ずつ釣り上げただけで終了した。

基地に戻り、ブリをさばき、スーパーで買い物をして、温泉に入ってから晩飯を食べつつ酒を飲む。



至福のひとときであった。

翌日は案の定、海況は悪かった。

船酔いを気にしているマスジにはあまり悪い状況を伝えないように船を進めた。

波を見ながらスピード調整しつつ船を操ったのだが、それでも波を跳ねて操縦しながら海水でビチョビチョになる始末。

そんな中、マスジに魚を釣ってもらうことがこの日の僕の密かな目標であった。

うねりがきつくジグを落としても流れてしまうので、ジグがマスジの前に垂直に落ちるように船を操った。

マスジは何度か魚を釣り上げたがすべてがフグである。

「フグの調理免許取ったほうが早いんちゃうん~笑」

笑いながら話す。

マスジ楽しそうだ~

いろいろポイントを変えるのだが、魚探に魚がなかなか映らない。

突然、魚探が鳴り出し、海底に生命物体が映った。

「マスジ、底に反応あり!」

「うぃっす」

そしてその付近でマスジの竿がひしゃげた!

引いてる引いてるといいながら尾っぽが黄色い魚体が海から上がってきた!

「ハマチきたよ!」



よかったよかった!

この日、僕の竿には全然アタリがこなく、唯一回収しているときに中層から表層にてジグが強くひったくられた。

すぐにフックアウト、さらにまたひったくられたが、これまたすぐにフックアウト。

ジグを巻き上げてみると、フロントフックの1本、リアフックの2本すべてが噛み切られていた。そしてジグには釘とかなづちを用いてえぐったような傷が何箇所かついていた。

後で思うに、巨大な沖サワラではないかと思う。


今回、初めてマスジとふたりで海に出て、スロージギングを楽しんだのだが、また一緒に行きたいと思う。


釣り浪漫をもとめて~