札幌で活躍する高校時代の友人しばやんの計らいの下、北海道へ跳んだ~
振り返れば、僕は少なくともここ10年は北海道入りしていないのであった
そしてしばやんとは四半世紀ぶりの再会である
僕の札幌の想い出は、大学一回生が終わる春先に同じく高校時代の友人オカムラと1週間ほどの北海道旅行に行ったことである
突然思いつき、舞鶴からフェリーに飛び乗った貧乏2人旅であった
函館、登別、札幌、小樽と周り、最後は2人して財布がスカスカで、帰りのフェリーでは長いフランスパンを1本買って食いつないだ事をよくよく憶えている
そしてもう一つ、それはまだ僕が社会人なりたてのコダック社勤務の頃の出張に併せ、当時札幌医大の学生だった兄貴にニセコへスキーに連れて行ってもらった事である
綺麗に滑るにはカラダをいつも谷に向けて滑るようにと教わったのはその時であった
札幌での商談後、時間があったのでかつて兄貴が学生時代を過ごした札幌医大へ足を運んだ
恐らく兄貴が学生だった頃と変わらないであろう建物がそこにはあった
空っ風がとてつもなく寒い
しかし街ゆく人々は意外に軽装である
UNIQLOで小豆色のダウンを購入した
いづれまた釣りの時にでも使うであろう
仕事あがりのしばやんと待ち合わせ、美味い魚を食いに連れて行ってもらった
少し繁華街から離れた場所にあるその店で食べた秋刀魚の刺身が美味すぎた
日高産のぶりっと肥えたシシャモも最高であった
懐かしい昔話とあの頃から今に至るまでに各々が歩んできた道を話した
しばやんの話す汽水域にて陸っぱりから狙う鮭釣りに大変興味が湧いた
いい歳になった今だからこそ昔の付き合いを大切にしたいと話すしばやんに僕は強く縦に首を振ったのであった
なんとかこの地、札幌にて花を咲かせる事が出来ないだろうか…
しばやんと別れ、小腹が空いて立ち寄ったラーメン屋で一人ビールを飲みつつ今後どうすべきかを考えていたのであった
なせばなる~