【タックの放浪記】  思えば遠くへきたもんだ・・・     by Tack SHIMIZU

心に刻まれたその一瞬、心に響いたその一言、心が震えたその想いを徒然と書き記したい。この記憶から消え去る前に…

函館放浪2025啓蟄 『 くいだおれ & 激アツ温泉ひとり旅 』

2025年03月02日 | 旅三昧!釣り三昧!
10数年ぶりに函館を目指す事とした。

二泊三日の旅程、当初は嫁との2人旅の予定だったが義父が急遽入院する事となり、直前でバックパック1人旅となった。

この旅の主目的はずっと放ったらかしになってある五稜郭前のマンションを見に行くことなのだが、それに合わせて久しぶりに函館の街を放浪し美味いもんを思いつくまま食いまくろうという趣旨なのであった。ものすごく楽しみである。

当初はいつもの通り愛車で伊丹空港に向かおうかと思っていたのだが、単身であり大きな手荷物もなく早朝深夜に移動するわけでもないので京都駅から空港バスを利用する事にした。

函館への機上、北陸から新潟にかけて日本海海岸線に沿って北上していく。窓から見える山々にはかなりの雪が見受けられた。そしてそれは東北地方に進むにつれごくごく当たり前の風景となってきた。窓から岩木山や岩手山であろう山が見てとれた。






函館空港に着きバスにて五稜郭タワーを目指した。その辺りまで行けばマンションの場所も思い出すはずだ。

マンションに入ると、そこには親父が生前生活した名残りがあり涙が出た。親父がよく着ていたセーターもソファにきちんと畳まれて置いてあった。親父のバイオリンもあった。手帳もアルバムもあった。マンションの一部屋を防音にしていいかと親父がわざわざ京都の僕に電話してきた事も思い出した。涙が出た。

今夜は部屋で親父の事を思い出しながらゆっくり呑もうと決めた。

来て良かった。

腹が減ったので先ずは寿司を食おう。そしてコンビニでテレビのリモコンが切れているようなので電池と部屋飲み用の酒を買って帰ろうと思った。






マンションから歩いて5分程にある『 函太郎 』へ。

ものすごく久しぶりのこの店だったがやっぱり美味かった。躊躇なく食べたい物を頼んだらあっという間に腹パンである。サッポロクラシックビールも美味い!

その後、路面電車に乗って十字街へ。そこから坂を登ってロープウェイに乗り函館山へ。まだ日の入りには早いのにどんどん外人が増えてくる。なんだかイヤな感じなので日中の函館の街並みを眺めたらすぐに帰ってきた。




マンションに戻り、かつて両親が親しくして頂いた同じマンションのYさんへ手土産を持参し挨拶に伺った。親父とは函館に来るたびに飲みに行きカラオケを楽しんだとの話。

その後、近場の海鮮居酒屋 『 気腹志 』に行き美味い魚を食べてから〆に『 アジサイ 』の塩ラーメンを食ってきた。








また部屋に戻り、親父の残したアルバムを見ながらゆっくりとマンションで過ごす。セブンイレブンで買ったジムビームを飲みながら部屋で寛ぐ。その後ぐっすりと寝る事が出来た。

翌朝、ベッドカバーを洗濯し浴室に干した後、路面電車の終点である『 谷地頭温泉 』を目指した。






以前一度訪れた記憶通り、やはり激アツ温泉であった。それが逆に気持ち良すぎる茶色の掛け流し温泉でほとんど地元民の方々が銭湯を楽しんでおられた。露天風呂もサウナも水風呂もあり460円とリーズナブルであった。函館に来る時は必ず訪れるべき温泉である。ただマンションのある五稜郭からは30分ほどとちと遠いのである。




温泉を出てそのまま八幡坂界隈を歩く事も考えたのだがその界隈は午後からまたやってくる事にして一先ずマンションに戻る事にした。

しかし今日の函館は予想以上に暖かい。

マンションそばの『 ラッキーピエロ 』 へ。なんだか気持ち的にハンバーガーよりもカレーの気分だったのでチャイニーズチキンカレーを頼んだのだが、後になりやはりハンバーガーだったと反省する。






部屋に戻り一度洗濯機を回して休憩。小1時間ほど昼寝。その後、せっかくなので五稜郭タワーを登り五稜郭と函館全景を眺めた。




函館は小さな街である。だけど趣がある街で魅力がある。住んでいる人々も穏やかな感じを受ける。

函館駅で路面電車を降りて朝市から金森レンガ倉庫をテクテクと抜けて八幡坂界隈まで歩いた。










懐かしい五島軒の前を歩き、一瞬カレーを食べようかとも思ったけど食べると夜が食べれなくなるし、そもそも今日昼にカレーを食べているので今回は辞めておいた。

この夜に訪れた 『 がたろ 』という居酒屋は店主店員さんらが温かく笑いが止まらない店であった。聞けばかれこれ28年間営業されているとの話にて、ひょっとしたら親父も顔を出した事があるのかなと考えたりした。




帰りの日の朝も温泉を楽しもうと、今回は空港方面にある函館随一の湯の川温泉で銭湯を探して入った『 永寿湯 』 だが、僕がコレまで入ったお風呂の中でダントツに熱い風呂でびっくりした。高温と低温の風呂があるのだが、低温でもなかなか浸かれず身体がビリビリするくらい。50℃位あるのではないだろうか。高温の方はとてもじゃないが脚も浸けれない。地元の方々も皆んな低温の方に入っておられた。流石にここまで熱いと湯冷めはしないと思った。風呂から上がると身体が茹でダコ化していた。あとでネットを見ると日本一熱い銭湯らしい…♨️

湯の川温泉からの空港バス乗り場そばにあるお婆ちゃんが1人で営む 『 北海ラーメン 』 を朝昼兼用メシとした。五目塩らーめんである。美味!




まだ時間があったのでラーメン屋より函館空港まで歩いたのだがバックパックを背負っての距離としてはなかなか遠かった。歩いて函館空港に向かう人はそうそういなさそうな気もした。

函館に滞在した二日間、とてもゆっくりする事が出来た。また暖かくなったら訪れたいと思う。

この旅の土産物:
五島軒のレトルトカレー、北海道限定カニの炊き込みご飯の素、コマイ干したん

函館万歳!