またまた呉善花さんの著。
実際に朝鮮半島で統治時代を送った日本人と、彼らと接した韓国人にインタビューして、それをまとめたものだ。
当時、朝鮮半島に渡った日本人は、インテリの人たちで、支配下にある朝鮮半島の近代化を推進する任をもって赴任していたとのこと。
従って、良識人であり、彼らと接した朝鮮人も高等教育の場で席を同じくした人たちだ。
彼らの関係は、とても良くて、今日の反日教育で語られるようなことは決してなかったという。
ただ、本当にこうしたインテリだけの世界だったのかという疑問は感じる。
人は、残念ながら自分の下に人を置きたがるもので、下劣な人ほどその態度は悪い。
自分が上に立つことの快感を得るために、下の人間をつくるというか、下に見下すことで自分を上たらしめる癖がある。
もし一攫千金を夢見て半島にわたり、それほど順風満帆でなかった日本人がいたとしたら、朝鮮人に失礼なことをした可能性もあるのでは? と想像したりする。
「反」はエネルギーになるから反日を利用して国を強くしようという考えは、わからないでもない。
一方、もし、第二次世界大戦の結末と、それによる朝鮮半島の処置が違うものだったら・・・、もっと民主化がダイナミックになされていたら、今の韓国はもっと民衆にとって生きやすいくにになっていただろうとも思う。
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