BeeTVのオリジナルという、ちょっと変わった制作背景の作品。BeeTVはNTTの携帯で見るテレビ(not ワンセグ)なんですね。
オリジナル作るってことは、BeeTVでしか見れないのを作って会員を増やすための作戦ですね。
さて、この物語、とてもややこしい。一種の精神障害状態が交錯する。ネタばれになるから詳しいことは書かないでおきます。
ピグマリオンとは、作品の中でも語られるんだけど、ギリシャ神話の神で、理想の女性ガラテアを彫刻し、その彫刻に恋をする。ジェウクが演じるギヨンがこのピグマリオンなんで、主役はジェウクさんってことですね。
ヒロインのミカ役は日本人の南沢奈央で、ギヨンの昔の恋人ヒジン(このヒジンという名前、良く出て来すぎだわ)との2役。
もう一人、ギヨンの親友で、ミカの恋人役がキム・ジュンである。けど、ストーリー的にはギヨンとミカが中心ですね。
作品自体は、若い主人公たちが心の傷を乗り越える物語って感じ。同じような経験のある人なら共感があるかも知れない。
それよりも、この作品では、キム・ジェウクがわりと微妙な心の動きをうまく演じている。わりと台詞は少ない。インタビューなどで長い日本語の台詞で演じるのが難しかったと言っていたが、なるほど、かなりぎこちない。かえって、日本語をマスターしていないキム・ジュンのカタコトの日本語の方が自然に感じられて、あの日本でのインタビューにうまく受け答えするジェウクの自然さは作品の中では少し後退している。思うに、「彼女との会話」みたいなシーンの日本語コミュニケーションがあまり身についていないのでは?(ファンの方、良かったですね)。
唯一、中年の俳優さんで出てくるパク・サンミョンさん(メリのお父さん役の方)がいい味出してるのと、謎の女性ユン・スンアが魅力的です。
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