
小説だしドラマだしありえない非現実的な話だと思いたいが、現実は小説よりももっとすごかったりする。
でもはたして、佐山道夫のような男はいるだろうか?
ちょっと私も思考が混乱しているんだけど、よーく考えるとこのドラマでキャスティングに誤りがあるとすれば、室井滋ではないかと今ふと思った。パトロンになる中年女性は、もっと色っぽい人であった方が救われる。そう、救われる。
そしてストーリーに誤りがあるとすれば、南野陽子演じる料亭の女将が自殺するところ。いや、あんなことくらいで自殺する女なら、そこへ至るまでの彼女の描き方が間違っている。
それはそうと、佐山の弱みを握り、自分の思いのままにあやつろうとする幸子を演じた木村佳乃の狂気の演技はなかなかすごいものがあった。殺されるシーンも、私死んであげるわという不気味さを感じるものだった。
佐山を演じるのは結構難しいだろう。時々「うるさい」とぶちぎれるシーンが何回も出てくるが、もうちょっと違うぶちぎれ方も用意してあげてほしかった。
まだ話半ば。既に4人の人が死んだ。そして、フジ子が手紙を残して自殺しようとするところで8話は終わった。はたしてどんな手紙の内容で、本当にフジ子は自殺するのかどうか?
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