若者のクルマ離れ、若者の海外旅行離れ、若者の日本酒離れ・・・など、「若者の○○離れ」という話がよく話題になっています。
はたして本当にそうなんだろうか? という話題もネットで調べるといろいろ論じられています。
■旅行離れについては、「タケルンバ卿日記」に詳しいことが出ているという情報がありました。
この分析によれば、若者の海外旅行離れはすすんでいない!が結論。
若者の人口が減っているので、絶対数は減っているが、海外旅行一人当たり人口は横ばいとのこと。
■ではクルマはどうか? ということで作成したのが上のグラフ。ただし、これは「年代別の免許保有率推移」なので、実際に乗っているかどうか、クルマを保有しているかどうかはわからない。人口統計が5歳刻みなので、16~19歳は掲載していません。
これを見ると、20~24歳(赤線)の免許保有率は減少傾向にある。高齢者は身分証明書代わりに免許が欲しいという人もいるが、若者はクルマに乗りたいから免許を取るだろう。そう考えると、クルマ離れは進んでいる。
しかし、最も免許保有率がたかいのは35~39歳(オレンジ)で、その割合はむしろ2000年頃より増えている。今後、若いときに免許を取らなかった人がそのままズルズルと取らないままになる可能性はあるが、30代になると取るかもしれない。これは未知数。
■酒はどうか? 酒に関しては年代別時系列データというのが見当たらない。
年齢に関係なく、トータルの消費量はというと、2000年に9520klだったのが、2007年は8761klだから、8%も減少している。
ちなみに免許保有者はトータルで増えているし、海外旅行に関しては鶏インフルエンザなどの影響で浮き沈みが激しく傾向を語るのが難しい。
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こう見ていくと、業界的に厳しいのは酒。トータルで8%(7年間で)の減少は、これまで最もお酒を飲んできた50代以上の層、とくに団塊の世代がもう年齢的にだんだん沢山飲めなくなってきているし、おそらく若い層もかつてほどは飲まなくなっている。
サントリーとキリンの提携はこうした国内の厳しい事情を考えてグローバル戦略に力を入れようというというわけですね。
前出のタケルンバさんの分析では、海外旅行は20代~40代にあまり変化はなく、10代以下や50代以上の伸びがなくなっている方が大きな変化だということです。子供の時に海外へ連れてってもらうとか、短期留学などはもうやる人はほぼやっていて、高年齢の方もほぼ行く人の割合が収束しつつある。ただ、これら低年齢&高年齢層の海外旅行率は20~40代に比べると高くはないので、伸びしろ(未開拓な部分)はある。
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