竹島問題がもめている時に、韓流ドラマかよ!と批判されても仕方がない。
だいたい親書をつきかえすなんて、昔なら戦争だよ。
さてドラマの方は、できちゃった結婚から新婚旅行、そしてはじめての夫の実家訪問・・・と続いていくのですが、、、
韓国ドラマを見始めた最初の頃は、国民性や生活習慣の違いを認識しないと理解できないなあと思ったものだけど、お金持ちと貧乏人というセッティングと、韓国の経済事情というのが最近は身にしみるようになってきた。
この件について以前、韓国人の学生さんに聞いたら、めったにないことだからそういうことがドラマの題材になるのだという見解だった。それは確率的にはそうなんだろうけど、持てるものと持たないもの、その格差の問題が大きく韓国社会に立ちはだかっているのだろう。
「世界経済の大潮流」にも書かれていたように、安い労働力と、それを使って儲けるお金持ちという両極端の社会へと世界は走り続けていて、このことは資本主義の終焉なのだということだ。
つまり、企業が儲けたお金の労働者への配分が十分になされていないという問題。そのため、一部のお金持ちと、大勢の貧しい労働者が発生する。韓国の場合、ウォンを安い状態に保ち、輸出を守っている結果、輸入品が高く物価も高い。その結果、一般労働者は借金をして生活をせざるを得ないため、借金がアメリカのサブプライムが破たんした時よりもふくれあがっているというニュースが昨日の新聞にのっていた。また、サラリーマンは40歳定年のようなもので、あわよくば若いうちに起業して自分が搾取する側になるか、熾烈な競争に生き残って企業の幹部になるか。
話が堅くなったが、この「ベストカップル」はそういう韓国のお国事情がもろに出ているドラマである。夫の実家は貧しく、ちゃんと働いてもいないし、義理の妹もぶらぶらしている。働きたくてもなかなか働き口がない。もちろん日本でも親がぶらぶらしていて金をむしんに来るというような設定はあるにはあるが、その場合、ぶらぶらしている親というのは、やる気のないどうしようもない奴なんだけど、韓国の場合は特別なことではないんだねこれが。
国民はみんな、お金持ちの側にチャンスさえあれば行きたいと願っている。だからこそ、こういうストーリーが成り立つ。このドラマはそうしたことをひしひしと感じるドラマである。
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