5.5点を独立させました。
★2018年6月5日更新
彼らが生きる世界 (5.5点)
●ジャンル:?? (2008年 KBS)
●ヒョンビン、ソン・ヘギョ主演
テレビ業界を舞台に、監督や助監督、俳優、脚本家などそこで働く人々の人間模様を描いている。従来の韓国ドラマ的過剰なドラマチックさや出生の秘密みたいな要素は出て来ず、坦々とリアルに、かつスピーディーに演出されたドラマ。その点がいいのか悪いのかは好みの分かれるところだと思うので5.5点などという微妙な点数にしてしまった。見終わるとじんわり共感のある内容。
奇皇后 (5.5点)
●ジャンル:史劇 (2013~2014年 MBC)
●ハ・ジウォン、チュ・ジンモ、チ・チャンウク主演
14世紀の中国の元朝最後の皇帝の皇后となった高麗出身の女性キ・ヤンの物語。元は言わずと知れたモンゴル帝国を源流とする王朝で、元の王室と高麗の王室は姻戚関係を結んで政治の安定を保ってはいたものの、元からみれば高麗は周辺の異民族国家で属国的な扱いをされていた。一方、元自体も何代もの皇帝に受け継がれる中で、宮廷内の腐敗がすすみ、周辺国との戦いで弱体化していた。貢女として元に送られたキ・ヤンと母親だが、ひどい仕打ちにあって母親が殺され、高麗人としての誇りと復讐を胸にヤンは逞しく生きていく。高麗王(チュ・ジンモ)への忠誠と愛を持つ一方で、元から流されて来た皇太子(チ・チャンウク)からも愛されたヤン。皇后になるまで数多くの敵を押しのけていく全51話の力作だが、一応史実も尊重しているせいか、事の展開を追う方ことに終始し、新鮮味に欠ける。
空港へ行く道 (5.5点)NEW
●ジャンル:ラブストーリー (2016年 KBS)
●キム・ハヌル、イ・サンユン、シン・ソンロク主演
ベテラン客室乗務員であるチェ・スア(キム・ハヌル)にはパイロットの夫(ソン・ソンロク)とサッカー好きの娘がいる。夫はワガママな王様タイプで自分の思いのままに家族を動かそうとし、スアはそれについてきたが夫の無茶ぶりにはいささかうんざり。そして夫の考えでマレーシアへ娘を留学させたとたん、ルームメイトが事故死する。ルームメイトの父親(イ・サンユン)と縁あって何回か出会ううちに、彼にひかれて行くスア。ソウルへ戻った娘は学校になじめず、夫はそんな娘をいたわるでもなく、スアの親友と不倫したんじゃないかという噂も流れ、ついにスアと娘は済州島へ逃避行し、そこで暮らそうとするが・・・。韓国ドラマらしさがあまりないドラマで、家族の問題や、パートナーの居る身で惹かれあう男女の微妙な距離の置き方などを丁寧に描いた作品だ。ハラハラドキドキするようなドラマではないが、その辺の描き方を評価して5.5点。
傲慢と偏見 (5.5点)
●ジャンル:サスペンス (2014年 MBC)
●チェ・ジニョク、ペク・ジニ、チェ・ミンス主演
地方の検察が舞台。ともに事件に遭遇した経験を持つク・ドンチ首席検事(チェ・ジニョク)と新入りのハン・ヨルム(ペク・ジニ)が自ら過去の事件を解き明かしていくストーリー。彼らの上司である部長を演じるチェ・ミンスがいい味を出している。2人が経験した過去の事件は、検察と企業の癒着に関係したどろどろのもので、ドラマ全体としては暗いし、結構難しくて見るのがつらいので5.5点にした。
ジャイアント (5.5点)
●ジャンル:復讐劇 (2010年 SBS)
●イ・ボムス、パク・ジニ主演
1970~80年代の江南地区開発をめぐるどろどろ劇。全60話の長編。全編通して敵役・悪役のチョ・ピリョンへの復讐を遂げるまでの話で、そんなに長くかからないと復讐できないのか?と思ってしまう。しかし力作ではあるので5.5点にした。見ごたえはある。
シンデレラのお姉さん (5.5点)
●ジャンル:義理の姉妹の葛藤が主題のホームドラマ (2010年 KBS)
●ムン・グニョン、ソウ、チョン・ジョンミン主演
母親の再婚によって造り酒屋に引き取られたウンジョ(ムン・グニョン)と、その造り酒屋の一人娘で一つ年下のヒョソン(ソウ)、この姉妹の葛藤を丁寧に描いている。ウンジョは男運の悪かった母親の元で苦労して育ち、心を閉ざしていて、それとは対照的にお嬢様育ちで人懐っこいヒョソン。2人の娘を分け隔てなく愛そうとするヒョソンの実父(キム・ガプス)に対して、ウンジョは温かさを感じつつも素直にお父さんと呼ぶこともできず、ヒョソンの方は嫉妬さえ覚え・・・てな具合。そういうわけで、このドラマにおけるムン・グニョンちゃんは、ずーっとしかめっ面をしていて、話し方も喧嘩ごしで、ちょっと見ていて辛いものがあります。特に明るく爽やかなイメージで売って来た俳優さんは、一度は正反対の役どころにチャレンジしたくなるものなんだと思いますが、グニョンちゃんにとってはそれがこのドラマだったのでしょう。監督さんもあまりにも真面目に描きすぎたかも知れません。
太陽を飲み込め (5.5点)
●ジャンル:ハードボイルド (2009年 SBS)
●チソン、ソン・ユリ主演
済州島が主舞台。となれば、海女が男を助けるところから始まってというストーリー展開はお約束通り。そして復讐劇でもあり、韓国ドラマらしい典型的な作品です。(ここまでだと5点)海女と男の間に生まれた子がチソン演じるジョンウで、男はグァンリョルさん演じる悪徳成金で、互いに親子であることを知らないところから話は展開していきます。このドラマではリゾートビジネスが重要な構成要素となっていて、途中でラスベガスが舞台となり、南アフリカでのロケも出てきてスケールの大きい描き方になっています。
台詞も少なく笑顔もほとんどないチソンと、悪徳成金を演じるグァンリョルさんなど、従来のイメージと逆の演技が見ものです。(ってことで、0.5点足して5.5点)
チュノ (5.5点)
●ジャンル:史劇 (2010年 KBS)
●チャン・ヒョク、オ・ジホ、イ・ダヘ主演
チュノと呼ばれる逃走した奴隷を捕まえて賞金稼ぎをする人物を中心に、身分の差の無い新しい世の中を作りたいと望むいろいろな立場の人々の奮闘を描く。史劇だが現代を映した物語なのだと思われる。
ストーリー、主演の3人の魅力、また、助演にも実力派をそろえ、タチマワリも迫力があって良いが、何かちょっと足りない感じ。
おそらく、ハラハラドキドキ感がないのと、奴隷中心の物語なので煌びやかさもないし、辛い物語だからと思う。
ドクター・チャンプ (5.5点)
●ジャンル:医療×スポーツ (2010年 SBS)
●キム・ソヨン、チョン・ギョウン、オム・テウン主演
スポーツの国家代表たちの合宿所の医務室に勤務することになった若い女医キム・ヨヌが医師として成長する過程を、代表選手の悲喜こもごものエピソードとともに描く。華やかに見える代表選手も怪我や心の傷を持ちながら苦悩している。それを支える監督や医療・トレーナーなどの厳しくも温かい人間ドラマです。しっとりしっかりと描けているけど、ワクワク感はイマイチです。
このドラマでのオム・テウン氏の役どころは、カリスマ医師ですが、自分が大怪我をした後に去った元恋人を忘れられず、合宿所で再開して苦悩する弱い面を持っているという設定。また、ずっと杖をついて足をひきずっての演技も大変だったと思います。
Heart to heart (5.5点)
●ジャンル:ラブコメディ (2015年 tvN)
●チェ・ガンヒ、チョン・ジョンミン主演
赤面症で対人恐怖症のチャ・ホンド(チェ・ガンヒ)が主人公。今までの役どころではキビキビ動き言いたい事を言うタイプで十分に笑わせてくれたチェ・ガンヒさんが、このドラマでは引きこもりで人と視線も合わせないというキャラクター。でも、物の後ろにささっと隠れたりするしぐさで笑わせてくれるし、おばあちゃんに化けて人前に出るというシーンでもお年寄りらしい口ぶりや歩き方で笑わせてくれる。そのホンドはひたすら7年前に助けてくれた刑事チャン・ドゥス(イ・ジェユン)に憧れながら、なぜか治療を引き受けてくれた自信家で口の悪い精神科医イソク(チョン・ジョンミン)も放っておけなくなり・・・。
既に書いたように、コメディとして面白いのだけれど、もう少し短くてもいいかも。引っ張り過ぎ!
パスタ (5.5点)
●ジャンル:ラブ・コメディ (2010年 MBC)
●コン・ヒョジン、イ・ソンギュン主演
高級イタリアン・レストランにやってきた新しいシェフ(イ・ソンギュン)は、女性の調理人を首にしてしまい、その中にヒロインのユギョン(コン・ヒョジン)も入っていたが、彼女は無理やりレストランに残る。シェフがイタリアから連れてきた3人のコックと、元々レストランにいた留学経験のないコックたち、そして毒舌のシェフのおかげて調理場はぎくしゃくし通し。そんな中でいろんな事件が起こり、だんだんとスタッフが一体となっていくのと、シェフとユギョンの恋模様をからめたストーリー。
前から評判のいいドラマだったので、期待して見たが、その割にはイマイチだった気がする。ここで描かれている韓国のイタリアンが本当なら、韓国でも美味しいイタリアンが食べられるはずだが、、、実際はどうかな?
秘密の扉 (5.5点)
●ジャンル:史劇 (2014年 SBS)
●ハン・ソッキュ、イ・ジェフン主演
李氏朝鮮時代の第21代王・英祖は自身を支持する老論派と、兄の景宗を支持する少論派の党派争いに巻き込まれ、生き延びるために老論派に従い、王となったが、その時交わされた連判状が王の弱みとなっている。その息子イ・ソンは理想に萌える若者で、親友フンボクの謎の死を解明すべく調査を進めた結果、連判状の秘密を知ってしまう。イ・ソンは父の代理で政務を取り仕切ることになり、様々な改革を提案するが、ことごとく老論派の反対に会って何も変えることができない。そんなせめぎ合いの中の、苦悩する王と息子、王としての処世術を教えようとする父王の苦悩をハン・ソッキュが独特なタッチで演じる。
そこに、カギを握る貸本屋とその娘がからむ。当時の本(貸本)は今で言えばインターネットのようなもので、情報や娯楽に飢えた国民にとって、密かな楽しみであり、噂や思想を左右する存在。
ドラマ全体としてはかなりシリアスで、かつ悲劇であることから、なかなか見るのにエネルギーのいるドラマです。
百年の遺産 ~ククスが結ぶ愛~ (5.5点)
●ジャンル:ホームコメディ (2013年 MBC)
●ユジン、イ・ジョンジン主演
ククス(韓国の麺)製造を営むオム家は、今は年老いた夫婦が細々と営んでいるが、三代100年続いた伝統を後世に受け継ぎたいと考えた当主のペンダルは100億ウォンの小麦畑という財産を餌に、違う仕事をしている子供たちに跡取競争をさせる。ユジンさんが演じるペンダル爺さんの孫娘・チェウォンは、事業家の家に嫁いでいたが、嫁イビリの激しい姑とマザコンの夫に嫌気がさしていたものの、姑の言いなりに離婚するものかとささやかな抵抗をする。しかし、姑は悪どい手段で無理やり嫁を離縁しようとする。
このドラマで注目なのが、よく企業の会長役とか、大物政治家役で登場しているパク・ヨンギュさんの歌の上手さである。伝説のテナー歌手という役どころで実際に本人が歌うんだけど、これがとても上手い。そして、いつもは悪役のチョン・ボソク氏が、終始いい人のチュウォンの父役で登場するところ。
なんだかんだあって結局オム家に戻ってきた孫娘・チュウォンと、チュウォンの元夫の妹が憧れるイ・セユン(イ・ジョンジン)のロマンス、そして、チュウォンの父と外国帰りのヤンマダムのロマンスと盛りだくさんなホームドラマ。
私はチャン・ボリ (5.5点)
●ジャンル:人生逆転サクセス&ラブストーリー (2014年 MBC)
●オ・ヨンソ、イ・ユリ主演
韓服の名家ピスルチェの後継をめぐって長男の嫁オクスと次男の嫁イナが対決をしている最中、イナはカリカリしていて、夫とは喧嘩のようになり、娘のウンビの面倒も見られずにいた。ウンビは母親のイナが運転する車に隠れて乗るのだが、この車が大雨の中急停止し、イナの車からウンビが降りてしまったのに、イナはそれに気づかず走り去ってしまう。置き去りにされたウンビは、夜逃げしてきたヘオクの車にはねられ、警察につかまるのを恐れたヘオクがウンビを助けて元気にはなったもののウンビは記憶を失くしていたので「ボリ」と名付けられ、ヘオクの娘ミンジョンとともに育てられる。このミンジョンは貧しい母子家庭の子であることを嫌がり、母が助けたボリに意地悪をしたり利用したりしたあげく、ピスルチェを継いだイナ夫妻(ボリの実の両親)に取り入って援助を受けることになり、家出をして大学まで出してもらう。ボリとして大きくなったウンビ(オ・ヨンソ)は、ろくに学校も行かずに育ての母ヘオクが営むクッパの店を手伝い、ヘオクの実の子ミンジョン(イ・ユリ)の方は、ピスルチェを手伝うというように、娘二人の立場は完全に逆転しており、この逆転状態が本来の母子の関係に戻るまでの姿を描いたのがこのドラマだ。お金持ちになるためなら、どんな嘘も悪事も平気なミンジョンの悪女ぶりが見もの。
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