韓国の「ナウニュース」というサイトの記事が、本当のことなんだけど、笑えます。
「KBS、名品トドラマの墓’復活’の呪」という見出し。
ドラマ「復活」(2005年)が、ネチズンたちの間で名品ともてはやされたのに、平均視聴率は12.1%に終わった。「私の名前はキム・サムスン」と同じ放送時間で競合したのが原因とされていて、このときの呪が、以後のKBSのドラマが名品にも関らず、視聴率が低迷するという現象の連続を生んでいるという分析です。
同記事によれば、「復活」と同じチームが制作した「魔王」(2007年)、「京城スキャンダル」、「彼らが生きる世界」(2008年)、「男の話」、「結婚できない男」・・・と、名品でありながら視聴率が低迷するドラマが続いているとしています。
「復活」「魔王」「京城スキャンダル」は、私見ましたけれど、マジで名品だったと思います。
「彼らが・・・(通称クサセ)」は、ある意味韓国っぽくないというか、新しい描き方へのチャレンジを感じさせるもので、確かに一般ウケという意味ではしんどいかも知れません。
あとの2作品は見ていないので何とも言えません。
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ドラマに限らず、良いものが売れるとは限らないというのが現実です。
ボリュームを獲得する=一般ウケというか、日本では既に消えたといわれる大衆受けを実現しないと、数字は上がらないというのが常です。
ちょっと変わったこと、新しい試みなどを、大衆も求めているのですが、まず、飛びすぎるとだめ(時期尚早)。飛ぶ場合は、周辺を固め、ムーブメントを呼び起こす仕掛けをしないとだめです。
斬新なデザインの商品を力のない(元々シェアが低いなど)、ブランド力のないメーカーが出しても、一人浮ついているように見えるだけで、マニアックな人に少し受けても爆発的に売れるということは難しいです。
かつて、ソニーがVAIOというパソコンを出した時、それまではパソコンといえば黒かグレーだったボディカラーが一気にシルバーメタになった時がありました。
ソニーがそれこそ一気にパソコンの世界でブランドをつくるために、思い切った投資をしたし、ソニーに対する期待が顧客側にあったことも貢献したと思います。
こんな事は、何年かに1回起こります。
わかりやすい事例として思い出されるのは、「iPod」。それ以前もMP3プレーヤーは販売されていましたが、ヒット商品はなかった。けど、「iPod」はすべてに完成度が高かった。
あと、シャンプーの「ASIENCE」&「TSUBAKI」。それまで、「LUX」が売上高でトップだったのをひっくりかえすというミッションで、西洋的なLUXに対して、アジア的・日本的なものを投入するという真っ向勝負でした。
とくに、「TSUBAKI」のデビュー当初のCMは、イキのいい女優・モデル陣を贅沢に動員したスゴイものでしたね。パッケージカラーもタブーを打ち破っていたし・・・。
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テレビドラマは、まあ、あとでビデオで見るとか対処方法はあるものの、裏番組でぶつかってしまうと、どちらかを選択せざるを得ないし、シャンプーのようにあちこち使ってみるというわけには行かない。また、番宣をバンバンやればいいというものでもない。ある種裏番組とのタイミングという運命的なものがあるかも知れません。
ただ、視聴率を上げるには、老若男女を幅広く引きつけられるもので、視聴者が慶ぶツボを押さえている必要が韓国ではありそうです。
(日本の場合も、大きくとらえたら同じなんですが、若い層をキャッチできないと日本ではだめのようですね。)
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