タカ長の山ときどきタカ見

「タカ長のタカの渡り観察」の別室です。八十路の坂を登りながら更新してゆくつもりです。

とにかく歩こう

2024-08-29 08:01:10 | 日々雑感

     

 

一昨日のわが裏山です。チョッと空気感が変った青空が見えていました。

 

今日は台風が接近中で、雨が降っています。大過なく過ぎてくれることを願うだけ、大自然に対しては人は本当に無力です。

 

        

 

昨夜この本を読んでいて、面白い言葉を見つけましたので紹介します。

 

現代人は自動車を見てひと目で惚れて結婚した。そして二度と牧歌的な世界に戻れなくなった。

 

ひょんなことから韓国の法頂禅師を知り、その著作を一篇ずつ読んでいます。

 

     

 

昨日読んだのは「直立歩行」と題する小文です。町に買い物に出かけた法頂禅師が山に帰る直通バスに乗り遅れ、別方向に行くバスで途中まで帰り、そこから40里(12キロメートル)の道を歩いて帰ることになります。

 

収穫の終わった初冬の田舎道を歩きながら、歩くことの良さを再認識する文章です。

 

 人間が考えはじめたのは、恐らく歩くようになってからではないだろうか。同じ所にとどまって考えると、堂々巡りや妄想に囚われるけれども、歩きながら考えると難問がすらすら解け、問題の核心へと深まることができる。カントやベートーヴェンの例を引くまでもなく、偉大な哲人とか芸術家が好んで散策したのも、歩くことによって創造力が喚起されたからであったろう。

 しかし、いつの間にか私たちは歩くことを忘れかけている。あの堂々とした直立歩行、人間だけが享受できるというこの立派な姿勢を、自動車という交通手段によって少しずつ奪われてしまった。それにつれて思考の自由も徐々に奪われはじめた。混雑した車の中では緊張が解けないので、考えをまとめることもできない。顔のない群衆にもみくちゃにされながら漂うしかないのだ。(法頂禅師)

 

    

 

いろいろ考えさせられる小文ですね。

 

タカ長は山が歩けるあいだは、歩くことには問題ないと思いますが、それが出来なくなったら困ったことになります。町のアスファルト道を延々と歩くことは好きではないので、一日でも長く山道が歩けるように頑張らないといけないようです。

 

気になる台風ですが、わが町の予報は昨日より少しだけ良くなったようです。と言っても台風の接近、油断できません。

 

何事もなく過ぎ去ってくれることを願うだけです。

 

 

 

 

 

コメント
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