愛されて、愛されて

　　　　

先日紹介したこの本ですが、まだ読了出来ていません。その理由は書きましたが、それとは別に思っていることです。

本書のテーマとは離れますが、この本を読みながら幼少の頃の想い出に向き合うことになりました。そこで思ったのは、タカ長は多くの人に愛されながら幼少期を過ごしていたと言うことです。

1歳で亡くなった長男の後に授かった男の子ですから、両親から愛されたのは言うまでもないことです。

近くに住む従兄弟とは兄弟のように育ちましたが、その母親、つまり叔母は自分の子のように接してくれました。悪くいえば口やかましい叔母ですが、自分の子どもと分け隔てなく、同じように愛してくれたことはよく分かります。

　　　　

近所の呉服店には同級生の女の子がいて、その子とよく遊んでいました。実際にままごとをした記憶はありませんが、その店の中を走りまわったり、店の中を通り過ぎて裏の畑に行って遊んだ記憶はあります。

そのような私たちを見守ってくれていた、お兄さんの笑顔はハッキリと記憶に残っています。

　　　　

隣のお姉さんにも可愛がられました。広島の女学校に通っていたお姉さんの部屋に遊びに行き、絵本の読み聞かせなど何度もしてもらったような記憶があります。お姉さんの本の中あった奈良光枝の写真を見て、世の中にはこのようにキレイな人がいるのだと、淡い気持ちを持った記憶もあります。

しかし、、、、、、、、どんなに思い出しても、そのお姉さんの顔がまったく思い出せないのです。

昭和20年８月６日、親父はお姉さんの父親とお姉さんを探しに広島市内に出かけました。

焼けている町の中を歩きまわり、、、、、倒れそうになり、草津の神社で休んで帰った、と親父から何度か聞いた記憶はあります。しかし、お姉さんの消息は誰からも聞かされていません。タカ長の推察ですが、隣のお姉さんはあの時、原爆で亡くなられたのだと思います。合掌。

復員してきた隣のお兄さん、近所の悪ガキたちやその親たちなどなど。戦争に負けて何もない時代でしたが、そのような多くの人に愛されてタカ長は成長しました。

最近、子どもをめぐる様々な事故や事件などの報道に接するにつけ、物質的には何も無い時代に育ったタカ長たちのほうが、恵まれた時代に育っている今の子どもたちよりはるかに幸せだったと実感しているのです。

アッ、カメラが無い

　　　　

仲間たちとの裏山歩き、いつもの駐車場で出発準備をしていたら裏山の方に鳥影が見えました。

裸眼でもそれと分かるノスリでした。しかも、裸眼でも分かるキレイな個体です。しかし、、、、、、、、

今日持っていたのはズームもきかない古いコンデジ。そのようなカメラでタカの写真が撮れるはずがありません。そんなことは分かっていますが、カメラを裏山の方に向けてシャッターを押したら、ノスリが写っていました。

矢印の下に見えるのがそのノスリ。ゴミではありません。

例のキャノン砲を持っていたらキレイなノスリが撮れていたのに、と言ってもはじまりません。撮り逃がしたタカはキレイなタカでした。

　　　　

今日は里山キングの山に行った人がいるので、裏山を歩いたのは９名だけでした。

　　　　

いつものように中国自然歩道を歩き、荒谷林道まで歩くと言う仲間たちを見送って、タカカノと二人は一足早く天空カフェに行きました

　　　　

空気がもやっていて遠くの山は見えません。

風は南風ですから黄砂とは関係なし、いつも通りの春の風景です。

　　　　

仲間たちがやって来るのを待っているとき、目の前でカケスがギャーギャー飛んでいました。

多い時はひと視野に５羽見えました。春になって小鳥たちも何かと忙しいのでしょう。

タカ長たちは天空カフェでのんびりとコーヒータイムを楽しんで帰りました。

最後のサクラ

　　　　

高岳を下りた後、地久院のしだれ桜を見に行きました。

時期的にはアタリだったようですが、サクラのまわりは写真的には良くなくて、なかなかいい写真が撮れません。

と言うのはタカ長の言い訳ですが、、、、、

それはそれとして、とにかく写真をご覧ください。

　　　　

　　　　

　　　　

北広島町のサクラも咲いていました。そのサクラを見ながらのドライブ。そしてこのしだれ桜。

　　　　

　　　　

　　　　

タカ長の、今年のサクラはこれで終わったようです。

来年もサクラが見られるよう、事故には気を付けながら山歩きを継続します。

これが「人生最後のサクラ」にならないようにしないといけませんね。

高岳

出雲の守様と高岳に来ました。

天気が良くて最高の展望です。

今日は歩きまわらないでのんびりするつもりです。

大鹿山へ登る

　　　　

昨日、出雲の守様と島根県吉賀町の大鹿山に登りました。昨年の6月にタカカノと二人で登った山です。

前回は大井谷の棚田の駐車場に車を置きましたが、出雲の守様は集落の奥まで車で登り、路肩に駐車。

　　　　

そこから歩き始めました。前回より時間的に遅れていましたが、これで遅れを取り戻した感じです。

　　　　

大井谷の集落。棚田にはまだ水がはられていません。

　　　　

このような風景を見ながら歩き、集落の一番奥から獣除けのゲイトを開けて入山。

ここからは登山道です。しかし、、、、、、

　　　　

さっそく倒木の洗礼。地面を這って通過することになりました。このような倒木は前回はありませんでした。

　　　　

そして、、、、、また、倒木。でも、登山道はシッカリしているので問題はありません。

　　　　

その道を少し行くと、集落の貯水槽が現れます。

道が良いのはここまで。まわりにはワサビの葉がありました。その中には花をつけたものも少しだけありました。

　　　

ここから先は足元が悪いので大変な登りになります。それは前回経験しているので想定内です。

足元に神経を集中して登って行きます。

　　　　

それを過ぎると杉林の中の急登です。ここが大変でした。

杉の小枝などがたくさん落ちていて、その下は見えません。石ころゴロゴロの上に落ち葉が積もっていたり、雨で水を含んで滑りやすくなった黒土があったり。

　　　　

　　　　

写真で見ると何も無いようですが、この斜面の登りは足を下ろす場所を決めるために時間ばかりとり、なかなか高度を上げることが出来ませんでした。

「こんなところで足を痛めて歩けなくなっても、放り出して帰るよ」と言うような冗談を言いながら急登を登りました。

この登りは想定外。この登りで時間を使いました。

　　　　

稜線に上がると足元は良くなりましたが、風が強くなりました。ここで脱いでいた防寒衣を着て山頂に向かいます。

テープが案内してくれるので問題はありません。２回目なので全体的な状況も分かりました。

　　　　

急登とも言えないような登りをこなし、少しだけ行くと、、、、、

　　　　

笹の中に三角点があります。表示など何もありません。

　　　　

その三角点にタッチ。

「ちゅうごく山歩き」（中国新聞社）によると、ここが大鹿山の山頂になっています。しかし、YAMAPの地図ではここから北西方向にある最高地点に「大鹿山」と書かれています。そのためでしょうか、YAMAPの記録では未踏の山になっています。

そのためYAMAPの地図にある大鹿山に行って１座ゲットすることを主目的に行ったわけです。

　　　　

　　　　

地図を見ながらその地点に行きましたが、そこは背を没するほどの笹。「最高地点」と言われるような高みもないフラットな地形でした。

タカ長の背より低い岩があるところが2ヶ所ありましたが、そこに「大鹿山」と書くのは憚られ、何もしないでひき返ししました。

　　　　

ランチタイムの後、問題の急斜面を下りました。

もちろんカメラは封印。足元に全神経を集中して下りて行きます。出雲の守様との距離は空いてきますが、急いで追うこともありません。

マイペース、マイペース。出雲の守様は要所要所で待ってくれていますが、それでも急がないでマイペース、マイペース。

　　　　

無事に下りることが出来ました。集落を見下ろすアスファルト道に下りてひと安心です。

　　　　

昨日の記録です。軌跡が右に出ている先が三角点のある所です。

ペース表示に50パーセントとか言う数字を記録したのは今回が初めてです。あの登りでペースを落としたことは間違いありません。

技術的に難しい山ではありませんが、このように超マイナーな山は、風が吹いて落ち葉が増えるだけで状況が一変します。

足腰が弱くなっているので、このような山を歩くことは考えた方が良いのかも、、、、、と考えながら山歩きを終えました。