
YouTubeでたまに信濃恋歌のような歌を聞いていると青春のころの山歩きを思い出します。しかし、いくら思い出しても、歌の世界のような思い出はありません。
一番近いのがこの時の山旅、と言いたいのですが、この時も大変でした。信州菅平高原の写真で、前方に北アルプスが見えています。
この時は山は大荒れで、北アルプスでは多くの遭難者が出ました。タカ長たちのテン泊も大変でしたが、その荒れた天気が回復してから根子岳や四阿山に登りました。その山歩きを終わってテントに帰るときのワンショットです。

その時の旅の終わりは野辺山高原。余裕の出来たキスリングに荷物を手荒に押しこめてガンガン歩いているのですから、歌のようなシーンが生まれるはずがありません。

記憶も定かではなくなった昔のことですが、この道は野辺山駅から西に延びている道だと思います。駅のまわりには何もありませんでした。
その向こうに八ヶ岳の尾根が見えたり隠れたりする天気でした。
タカ長の山旅のどこを探しても、歌になるようなシーンは一つもありません。そのような絵にならないような思い出でもタカ長には大切な思いで、歳をとるにつれてその思いは強くなるようです。