「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

ふたたびの奈良、唐招提寺

2010-03-25 23:46:22 | 見仏(奈良)
前に訪ずれたとき、改築中で、金堂は見ることが
できなかったので今回は楽しみだった。

金堂は、改築したとは言うけれど、もともとの柱、
木材等は、再利用しているようなので、古い感じの
ままの金堂であった。

金堂には、国宝の3体がいる。
中央に盧舎那仏坐像(るしゃなぶつ)、
両脇に薬師如来立像と千手観音立像。
両脇の仏は、5mくらいはあるだろうか。
千手観音は度迫力。

千手観音の手はいろんなものを手にしているが、
ひとつどくろを横から串刺しにした棒を手にしている。
チベットの仏像は、どくろが装飾されているものが
多いが、若干、受け継いでいる面もあるのかなぁ。
ほかに特徴的なところは、不空けんさくのように
目が3つあること。

中央のるしゃなぶつは坐像であるが、
隣の千手観音立像と比べて、
どちらが背が高いのかなあと、
るしゃなぶつが「どっこいしょ」と
立ち上がる様を想像した。
そしたら、るしゃなぶつの方が背が高かった。

この3体ともでかいのではあるが、同じ日に、
長谷寺の大観音をみたせいか、
その大きさにあまり驚いていない自分に気がつく。

仏教界では、この3体のうち、文字通り、真ん中に
配置される盧舎那仏が中心かもしれないが、
芸術としては、千手観音が真ん中かなあ。
人の群がりをみていると、やはり、千手観音が一番人気。


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ふたたびの奈良、聖林寺

2010-03-25 23:08:20 | 見仏(奈良)
ほんとうに、いなか風景の中にあるお寺。
ここに国宝の十一面観音がいる。

この仏のカレンダーの写真が、自宅の部屋にはってある。
そもそも、この仏を見ようと思ったきっかけは、
カレンダーの写真が自宅の部屋にはってあるから。

堂内に入って中心には、なぜか地蔵菩薩。
この地蔵菩薩に近づいて見てみると、どうも石で
できてるようだ。お寺の小冊子には、
地蔵菩薩についての説明は書いていなかった。
地蔵菩薩の中でもわりとマンガチックなお顔。
想像するに、昭和とかの新しい仏なのかなと思う。

どこに、国宝はあるのかと見渡したが、
この拝所の部屋の中にはないようだ。
ふと矢印が目に留まり、その方向目指して障子をあけた。
すると、後から取り付けたようなコンクリートの階段が
あった。(こっちかぁ)。

階段を上りきると、ガラスごしの国宝、十一面観音が
目に入った。

上のほうは、金色がだいぶ残っている分、下のほうは、
全体的に黒っぽく墨で覆われている感じ。
お顔は決して美男子ではない。
お笑い芸人の「くやしいです」のザ・ブングルの一人
に似ている。

このいなかの、一、お寺の仏が国宝指定されたものだから、
お寺の住職はビビッたのだろう。
普通の本堂の中に、国宝を置いて、
盗難にあったらたいへんだと別棟を作って、
そちらに置いたのだろう。

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