「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

京都、鞍馬寺(京都2012.4)

2012-04-28 14:45:48 | 見仏(京都)
三千院を後にして、まず、バスで、宝ヶ池駅近くの
バス停下車。叡山電鉄にのりかえ、鞍馬駅下車。
鞍馬駅から、鞍馬寺の門まで、
徒歩4分ほど(14:45頃着)。
入山料200円ほどを払い、
ロープーウェイ100円で乗車。
急な坂をゆっくり5分ほどかけて到着。
そこから、徒歩で10分くらい歩いたろうか、
ようやく本堂らしきところに到着。

鞍馬山(くらまやま)は、
東京でいうところの高尾山のようなところ。
標高は調べてみると同じくらい。
ロープーウェイ(リフト)を使って登るというのも同じ。
ただ、高尾山のほうが歩く距離が長い。

鞍馬山に登ったからには、見仏家としては、
国宝の毘沙門天を見るのが一般的かなとも思うが、
この山に登った観光客は、山登りしたら、
そこで満足するのか、
あまり目立たない霊宝殿のほうに入っていく人は
そう多くはなかった。
事実、国宝のいる3階へ着いたとき、
1人拝観を終わった人がいたが、
自分が3階を独り占めして、20分くらいしても
新たに、人は入ってこなかった。

3階のたたみ敷きの部屋には、毘沙門5体、
聖観音1体その他。

毘沙門その1:
 東寺のとばつ毘沙門天と雰囲気がにている。平安時代。
 多宝塔を持っているのは、この仏だけだった。
毘沙門その2(2体):
 鎌倉時代。ぎょくがん。胴回りがほそく、全体的には
 ややバランスが悪い。
毘沙門その3:
 茶色の色合いが強い。体つきは、国宝の毘沙門天におとらず
 いい体格をしている。鎌倉時代。リアル感は、国宝の
 ものよりあり、できばえも国宝のものと遜色ないと思った。
毘沙門その4:
 国宝の毘沙門天。平安時代。
 体全体が黒々としている。
額のあたりに手をかざして遠くを見ている。
 ぎょくがんの時代ではない。目の表現が独特。
 脇侍の吉祥天、童子もいっしょに国宝になっている。
 
この部屋を独占していたので、空調の音が部屋に
響いていて、それ以外はほとんどシーンと静かな状態だった。
たたみであることをいいことに、寝そべったり、あぐらを
かいたりして、くつろがせてもらった。

本日は、他に見仏を予定していたが、時間がなくなり、
タイムアップ。


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京都、三千院(京都2012.4)

2012-04-28 12:30:00 | 見仏(京都)
京都中心部から離れているので、
今までは、敬遠してきたが、行って見ることに。

新幹線京都駅に11時ころ着いた。
京都駅から市外バスで、約60分、
徒歩でゆっくり20分ほど。

往生極楽院のなかの仏が国宝。
中央に阿弥陀如来、脇侍に2体。
脇侍2体が前かがみに座っている珍しいスタイル。
しかも、正座で座っていて、これもめずらしい。
前かがみということは、
今にも立ち上がらんとしている様子なのかもしれない。

拝観する人たちは、正座している人がほとんどだが、
仏像のほとんどを見ると、正座しているものは、
この仏像以外、自分の記憶にはない。
自分は、日本的な謙虚・崇拝の気持ちを表す正座でなく、
仏像スタイルで、あぐらをかくか、
片足をたててあぐらをかく如意輪観音スタイルで拝観する。

この脇侍2体は、座っているので大きさはあまり
感じられないかもしれないが、
立ち上がると推定2mはありそう。
中央の阿弥陀如来は、推定2mと少しくらいの坐像。
脇侍に比べると、オーソドックスなスタイル。
この3体とも、金箔が割と多く残っている。
その感じから江戸時代あたりに、
塗りなおしたのかなという気がしないでもない。

このお堂の特徴としては、天井が船底型になっている点。
阿弥陀如来の高い光背を収めるために、
逆船底型になっている。

三千院の他のお堂は、あまり見所はなかった。



※京都2012.4の見仏は、ブログ投稿日時を、
 実際の旅の時間に あわせて調整しています。
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