「見仏」と「札所巡り」と「仏教少々」

仏像鑑賞と札所巡りと受け売りの仏教を少し

滋賀湖北、己高閣(ここうかく)・世代閣(よしろかく)

2012-04-30 13:30:26 | 見仏(滋賀)
木之元寺をすぎてから、
自転車では、割とつらい長い坂道があったりで、
ちょっと遠いし、引き返そうかとちらりと思ったが、
先ほどの、「引き返してはならない」という言葉が
思い浮かび、引き返すのはやめた。
そしてようやく、次の目的地に着いた。

こちらも、地元の村の人が管理。
今度は、電話で呼び出しというのではなく、
3人ほどの村の有志が常駐しているようだ。

己高閣は、おもに鶏足寺にあった仏、
世代閣は、おもに戸岩寺にあった仏が
収納されている。お寺ではない。
この2箇所の場所は数十メートルしか離れていない。

こちらは、夏の大きなイベントがあるときは、
50人ほどは宿泊できる近くの宿泊施設に
大型バスが乗りつけるらしい。

もう場なれしているというのもあるのか、
非常に細かいところまで、これらの仏像に関する話を
聞かせてもらった。(テープによる案内もある)

今日のいままでのお寺に比べると、
コストパフォーマンスは高い。
500円の料金だが、どんな仏像があったと思い出せない
くらいの数の仏像があった。

最初の己高閣には、比較的きれいな状態で残っている
人間大の不動明王、多聞天、十一面観音がならんでいた。
京都の東寺のとばつ毘沙門天に雰囲気がにている仏もあった。
ややこぶりな薬師如立像7体は、それぞれ形状が違っていた。

次に、世代閣。さきほどよりもたくさんの仏がある。
一番目に付くのが、中央の2m近い薬師如来。羅髪部分が
なく、ぼうず頭。がたいのいいスポーツ選手という雰囲気。
色合いが青緑っぽい感じ。
なかなか他にはない雰囲気の薬師如来だった。
その脇侍(わきじ)の日光月光。
これだけ原色が割りと残っている日光月光ははじめてみた。
それから、後、目に付くのは十二神将のうちの数体。
奈良時代のものはやや老朽が目立つが、平安後期のものは、
下から半分がけっこうあでやかな原色のあとが見て取れる。
保存状態がよい。
他には、お釈迦さんが、魚のうおがしの妻に化身したという
魚籃観音、四天王のうち2体など。

2つの閣あわせて。重文は3体だが、
おじさんは、京都奈良には、たくさん国宝になる仏像があり、
ここは、いなかにあり、あまり目に触れられないので、
国宝にならないと、少しぐちをこぼしていた。
また、四天王のうち一体を修理に出したら
500万かかったといっていた。(仏像買えるよね
という金額?)


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