南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 





 今日は出発時間は遅め(8:00)にしていたのだが、ふと目が覚めるとまだ6:00前だった。
 窓を開けると外はまだ暗く、入り込んでくる風は寒かったが、サラリーマン風、学生風の人通りが結構見られるようだった。
 身支度を終えて、玄関前に集合。
 おじさんには「ありがとうございました」、おばさんには「アンニョンヒケセヨ(さようなら)」と告げ、宿を発つ。

 百貨店(高速バスターミナル)前に着く。
 初日にここで空港バスから下車したので、同様に空港行きのバスがあるはずである。そのバスの見当は着いていたが、念のため学生風の人に確認しようと尋ねてみた。すると、その人は「私もこれから飛行機で日本に行くので、あとに付いて来て下さい」とのことだった。

 そして無事にバスに乗車できた。
 それは空港から乗ったのと同じ番号のバスだった。つまり空港発空港行きの環状線だったのだ。
 しかし空港行き専用ではないので、いろんな人が乗り降りし、また沢山のバス停にも停まりながら満員のバスは空港へ向かった。
 バスを教えてくれた彼は、日本のある大学で開かれる学会に参加するとのことだった。そして終点の一つ前の停留所で降りて行った。

 空港に着くとすぐに搭乗手続きを済まし、食事を…とレストランに入った。メニューは韓食、和食、洋食と揃っていたが、韓食はもういい…、和食は味が変じゃないかな…ということで、洋食にすることにした。

 そして免税店で研究室へのお土産(お菓子)、家族へのお土産(キムチ他)などを購入した。
 また、いかにも韓国(太極?)というデザインの団扇を購入し、「包んで」と言うと店員は露骨に嫌そう(面倒臭そう)な顔をした。
 日本だったら絶対許されそうもない態度だが、韓国ではこれが普通なのだろうか? 少々疑問を感じながら、品物を受け取った。
 また、韓国ウォン硬貨&紙幣は一番のお土産になる(?)ので、両替は最小限にとどめておいた。

 出発口を抜けると、アナウンスに日本語も混じるようになり、また日本人とおぼしき団体も目に入ってきた。
 ここでハングルの案内板をバックに、先輩が記念にと1枚撮って下さった。でも、空港内での撮影は(前述の通り)一応厳禁のはずなんで、ちょっと緊張してしまった。

 機内へ。
 スチュワーデスが言う「カムサハムニダ(ありがとうございます)」は、もう聞き慣れてしまっていた。そして、また1時間足らずの空の旅。

 福岡空港着。
 先輩はここでキムチを直接奥さんの実家に宅配する手続きに。そして、来た道を帰るように地下鉄に乗り、博多駅へ。特急つばめに乗り、車窓から有明海を臨む頃には、西の空は夕焼けで真っ赤になっていた。

 西鹿児島駅に着くと、辺りは既に真っ暗になっていた。先輩夫妻とはここでお別れし、1人市電で帰宅。

 こうして、私の生まれて初めての海外旅行は、怪我もなく無事に終わったのであった。

-----「完」-----



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