南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
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70年代熊本生まれ、大分育ち、宮崎経由、鹿児島出身です。
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草部吉見神社
日記
/
2011年02月26日
今日は南阿蘇の高森町に行った。
以前、宮崎の延岡に住んでいた頃は、盆・正月の時期、実家のある熊本との往復のために高森を必ず通っていたのだが、今回はそれ以来の訪問だ。ざっと計算すると18年ぶりだろうか?
高森に向かう前に、まずは熊本市石原にある「とうふ工房きむら」に寄る。
ここは豆腐を使ったケーキなどで有名で、そのヘルシーさからもいつもお客が多いらしい。
ちょっと欲張りかなと思ったが、とうふアイス、ロールケーキ、モンブラン、シュークリームを購入。今日は昼食をまだ食べていないので、運転しながら食べようと思う。
それから一路、阿蘇へ。
まずは「南阿蘇鉄道」の終着駅である「高森駅」に向かうことに。
南阿蘇鉄道は豊肥線・立野駅から分岐し、阿蘇山の南外輪山の内側を通っている第三セクターの鉄道で、春から秋に掛けて観光トロッコ列車が走り、また日本一長い名前(南阿蘇水の生まれる里白水高原駅)の駅があることでも知られる。
国鉄時代はこの路線は「高森線」と呼ばれ、宮崎の日豊本線・延岡駅から分岐していた「高千穂線」(のちの高千穂鉄道=廃線)と将来的には一体となって、熊本-延岡間を走る九州を横断する主要路線となるはずだったが、高森トンネルの工事で湧き水がひどく工事が中止となった。
その高森トンネルは今は「高森湧水トンネル公園」として整備・保存され、町民の憩いの場となっている。また、トンネル内からは今現在でも大量の湧水があり、高森町の水源の1つとして利用されているという。
次に、宮崎県境に近い、高森町の草部(くさかべ)地区へ向かった。
ここには日本三大下り宮の1つ『草部吉見神社』があるのだ。「下り宮」とは、神社の玄関ともいうべき鳥居よりも、神社本殿の方が低い位置にある神社のことで、全国的にも珍しいとされる。ちなみに、他の2つは宮崎の「鵜戸神宮」と群馬の「貫前神社」らしい。
鳥居をくぐると、なるほど、50段×2の100段くらいはあるだろうか…。階段のはるか下側に神社本殿が見える。確かにこういう光景はなかなかお目にかかれない。どういう経緯でこのような場所に神社を建立したのか、気になるところだ。
本殿には至る所に彫刻が施され、なかなか堂々とした立派な構えをしている。
神社の裏手には、樹齢1000年とされる巨大な杉の神木が聳え立ち、その圧倒的なスケール感にはさすがに畏敬の念を感じずにはいられない。
神社に向かって右手には不老長寿の水とされる池があった手を合わせてその湧き水をいただいた。
草部吉見神社の鳥居と道路を挟んだ反対側に、草部南部小学校跡地があった。記念碑によれば、平成17年3月に廃校となったらしい。
しかし、木造平屋の校舎もグラウンドも遊具もプールも時計もそのまま残っており、時間だけが止まったような雰囲気である…。ただ、グラウンドの雑草の伸び具合と大量の落ち葉が、もう子供たちがここにはいないことを無言で物語っている。
校長先生が挨拶をしていたであろう朝礼台の朽ち果てた姿が物悲しい…。
一度、高森湧水トンネル公園の真上にある「湧水館」で水を汲む。
やっぱり、水源地の水はおいしい。熊本県は名水百選に4箇所も指定されており、富山県と並んでその数、日本一である。熊本在住でよかったと感じる瞬間だ。
すっかり辺りも暗くなってきたので、夕食はこちらで取ることに。
あまりいい場所が思いつかないので、赤水駅の近くにある「どんどこ湯」に行くことにする。
今日は非常に暖かく、熊本市内では最高気温が20度を超えて4月下旬並みの気候だとニュースで言っていたが、さすがは阿蘇山上、気温は4度しかなく非常に寒い…。
どんどこ湯のレストランで焼肉を堪能。いつ来てもここの食事はおいしい。
帰りはさすがに疲れが溜まり、国道57号線の走行は眠気との戦いとなった。反省。
【写真1】高森駅
【写真2】高森湧水トンネル公園
【写真3】草部吉見神社の鳥居から本殿を臨む
【写真4】まだ残雪が!
【写真5】廃校・高森町立草部南部小学校
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