南九州の片隅から
Nicha Milzanessのひとりごと日記
 



のち

 昨日から今日にかけて、熊本県や大分県は「経験したことがないような大雨」に見舞われた。

 私がいま住んでいる熊本市でも、市内を横断するように流れる一級河川「白川」が、早朝から危険水位を超えたという一報が入った。
 私の自宅と職場はそれぞれその白川の対岸にあるので、通勤時に恐る恐る橋を渡ったのだが、確かにいままで見たことがないような水位になっていた…。川幅も通常の2倍くらいはありそうだ。
 職場に着くと、まだかなりの人が出社できていないようで、何人もが始業時間に遅れてきた。
 この大雨で交通機関が混乱しているのだろうから仕方ないか…。

 そのうち、さらにニュースが入ってきた。
 熊本市北区の龍田町周辺で、白川の堤防が決壊して民家に水が流れ込んでいるらしい。
 職場のテレビをつけると、その場面が映し出されていた。

 ああ、何てことだ…。とても自分がいま住んでいる町の光景だとは思えない…。
 自分の見知った場所がこのようになるなんて…。


 熊本市は昭和28年に白川が大氾濫した水害を経験している。地元では「6・26大水害」などと呼ばれ、今でも語り草になっている。
 当時、私の母の家も床上浸水を経験している。まだ幼かった母は、押入れの上段に上がって難を逃れたらしい。
 今回の白川の水害の光景に、60歳代以上の熊本市民はその記憶が蘇ったのではないだろうか。



 先日、大分県の日田市や中津市周辺でも大水害があったばかりなのに、今日は熊本市や阿蘇市、南阿蘇村、大分県竹田市などでも被害が発生している。
 阿蘇市乙姫では24時間の降水量が500ミリを越えたらしい。熊本・大分では死者行方不明者が30人近くに上っている。

 もうすぐ梅雨も終わりかなと思っていたのに、何で…。

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