しばらく天文から遠ざかっていたら、今は表題のような便利な装置が考案され、利用されていた。
天体望遠鏡のピント合わせを確実に行える/確認できる装置で、ちゃんとしたものは市販されている。
このところ、スギ花粉を避け、土日は家でじっとしていたので、暇に任せて自分で作ってみた。
下記のHPに行くと、マスクのパターンを作成できるツールが利用できる。
これをボール紙に印刷して、根気強くカッターナイフで切り抜いて作成した。
最初、切り抜きではなく、透明のシートにこのパターンを印刷して、望遠鏡のフードに取り付けてみたが、星がはっきり見えず、失敗。
次にケント紙を使ってみたが、作りあげてみるとペラペラになってしまったので、イマイチ。
もう少し厚手のボール紙にしてみたら、加工もしやすく、ある程度のしっかり感もあり、どうにか使えるものが出来上がった。
使ってみると、
眼視でははっきりとピント位置がわかった。
カメラを接続した状態では、ファインダー像は暗くてそのままではピント位置がよくわからない。撮影した画像をカメラの液晶で拡大再生してみるとピントがあっているかどうかが確認できた。
http://astrojargon.net/MaskGenerator.aspx (バーティノフ・マスクのパターン作成支援)
作成したパターン。これをプリンタで厚紙に印刷し、円のなかの白い部分を切り抜いた。
円の周囲ののりシロ部分を残して切り取り、望遠鏡のフードの先に取り付けられるようにした。
望遠鏡のフードの先に取り付けたところ
ピントがあっている状態。真ん中の線がエックス文字型の中心に入っている。
ピントがずれていると、中心線が右側あるいは左側に寄る。
上記の方法で、ピント合わせをして、オリオン大星雲を撮影してみた。
都会の空なので、長時間露光するとカブってしまうので、10秒ほどしか露出していないので、この程度しか写らないが、ピントは合っているようである。