taraの日常

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2020冬ドラマ+お正月ドラマ感想

2020-04-19 09:40:20 | TV
春のドラマが始まりました。放送開始未定のドラマもちらほら。この状況下、心底面白いと思えるドラマは現れるのか?その前に冬ドラマの感想を。

 2020年お正月ドラマ
★★★「きのう何食べた?正月スペシャル2020」
高級焼き肉屋さんで三谷まみとご対面・デイトレーダーわたるくんの日常・お料理ケンジの贅沢オムライス、の3本立て。ちょこっと他のエピソードも差し込まれています。三谷まみは…そうともさ、そりゃそうだろうよっ!の宮沢りえ。おおおー「ナマまみ~」と思った方も多かったのではないでしょうか。それから、ケンジとワタルくんの「わさビーフ」→「おしゃれカフェで女子(?)トーク」のエピソードもなんか良かったなぁ。なんだ…ジルベールってば大ちゃんのこと大好きじゃん。ロケしたカフェは駒形の<イリヤプラスカフェカスタム倉庫>だそう。お出かけできるようになったら行ってみたいな。あ…それからワタルくんのキムチチゲ、時々作っています。生姜とニンニクはチューブで、煮干しだしも粉末だしで充分美味しいです。
 もちろんレシピ本は購入済。しめじを下ごしらえするシロさんが麗しいです。
★★「ストレンジャー~上海の芥川龍之介」
ストーリーはあるような、ないような…混沌の上海はただただ美しく煌めき、たゆたう。
 聾唖の男娼ルール―、美しかったですね~。
★「教場」
あまり期待していなかった(ごめんなさい)のですが…予想を裏切ってかなり面白かった。白髪まじりの風間教官、渋い!抑えた演技で若手俳優をきらめかせる木村拓哉、幅の広がりを感じました。今期のBGも録画してみようかな。
★「そろばん侍 風の市兵衛SP~天空の鷹」
向井理と寺尾聡、流麗と豪のふたりの剣豪が藩ぐるみの陰謀に立ち向かう!面白かった~。中村家江戸屋敷での大立ち回りは圧巻でした。寺尾聡…宇野重吉に似てきたなぁ。
★番外編)007シリーズ
テレ東で一挙放送ってのをやっていたので、ショーン・コネリーのボンドを懐かしく見る。
「007は殺しの番号 ドクターノオ」(1962年)/「007 ロシアより愛をこめて」(1963年)/「007 ゴールドフィンガー」(1964年)/「007サンダーボール作戦」(1965年)/「007ダイヤモンドは永遠に」(1971年)
よくもまあ、毎年毎年こんな大掛かりな映画を作ったもんだ。アクションシーンはほとんど実写版ルパン三世のごとくぶっ飛んでいて、突っ込みどころ満載でありつつも爽快です。秘密兵器を解説するデスモンド・リュウェリンQとボンドのシーンも毎度お約束の面白さ。それから、オープニングが今見ても本当にオシャレです。特に第1作の「ドクターノオ」のアニメーションは秀逸だね。丹波哲郎・浜美枝の「007は二度死ぬ」を録画し損ねたのが残念。

2020年冬ドラマ
お正月編がちょっと長くなってしまったので、こちらはさくさくっと。

★★★「コタキ兄弟と四苦八苦」
何?このオープニングのカッコよさ!そしてエンディングはスタ☆レビとな?もう、これだけで完走決定しました。ゆるい深夜ドラマかと思いきや、ラストがっつり泣かされました。「つらいことがあったら、レンタル兄弟おやじに会いに喫茶シャバダバに行っていいですか?」と心底思ったもん。ほんと、素敵なドラマでした。あ、それから、さっちゃん芳根京子の演技と存在感にもいたく感心です。
★★★「ハムラアキラ~世界で最も不運な探偵~」
クールでスタイリッシュな画面作りがものすごく好みでした。謎解きも面白かったしね。特に好きだったのは「濃紺の悪魔」。映像はもちろん、結末ですらシュールであった。原作がまだあるのなら続きを見たいなぁ。
★★「蛍草~菜々の剣」
清原果耶の凛とした佇まいや剣術、所作、本当に美しかったです。脇役のみなさんもベテラン揃いで丁寧に作られたドラマでした。NHKのこの枠の時代劇は、なんていうか時代劇最後の砦って感じ。今後も良作を期待します。
★★「僕はどこから」
ありのままの自分を生きる…そんな当たり前のことができなくなってきている閉塞した現代社会。気づかずにそのまま流れていってしまう人もいるけれども、もがいてもがいて苦しむ人たちもいる。結構考えさせられたドラマでした。岡崎体育の演技に驚き~
★★「女子校生の無駄遣い」
こちらは、ありのままに生き過ぎる女子高校生たちの日々(笑)。バカ・ヲタ・ロボ(…このネーミングの乱暴さ!)を中心に、個性的な(…では済まされないか)クラスメイト達が過ごすおバカな毎日、しかし、本人たちは至って真面目なんである。馬鹿馬鹿しさもここまで徹底するといっそ清々しい。ドラマ内連続小説ドラマ「ロボっこ」も唐突さがたまらない。このドラマだんだん癖になる面白さで…終了後はちょっとロスになりかけました。
  
Myアカデミー助演男優賞に輝く町田啓太くん 王子様キャラワセダと風早市之進を演じる幅の広さに
★「絶メシロード」
食堂のゴハン、美味しそうでした。しかし…営業マンなのにあの髭、いいのか?
★「知らなくていいコト」
尾高さんのイケメンぶりが評判になりましたね。柄本佑ってイケメンもイケてない人も演じることができる不思議な俳優さん。
★「伝説のお母さん」 ★「パパがも一度恋をした」 とりあえず完走。

★番外ドラマ
「心の傷を癒すということ」
1話見ただけで、ものすごく心が揺さぶられました。2話以降はまだ見ていない。ココロの準備ができてから見る。
「麒麟が来る」
今のところは見ています。ただ…明智十兵衛様より信長・道三・土岐・今川あたりのお話(つまり「国盗り物語」の世界ね)のほうが面白く感じられてしまうのが気になるところ。あ、今日は「聖徳寺の会見」だ!楽しみ~。
★番外番組
「日曜美術館」
ここ最近の日曜美術館、力作揃いな気がします。「芭蕉布」「ヤン・ファン・エイク」「奈良原一高」「恵楓園」「佐竹本十六歌仙」「ゴッホ」「法隆寺修復」とか。「オルセー」の回はゲストが久々の高階秀爾先生!変な芸能人なんか呼ばないで格調高く続けてほしいです。
「オルセー美術館」
8K映像…やはり違う!うちの普通TVでもなんか画像が立体的で美しい…ような気がする。
<普通> <8K>  

なんとなくのスナップ
  


2月上旬のお出かけ

2020-04-14 12:45:59 | 日常
思い立ったら行ってみよー!!シリーズ。のんきだったあの頃…今となっては遠い日々。

新橋行ってみた
      
ニュー新橋ビル。マッサージ屋さんが立ち並ぶエリアはひと昔前のアジアンな空気。時折現れるレトロ喫茶店や小さい屋上、なぞの無駄スペースとか…なんだか懐かしい。幼少時、母の職場で育てられた時期があって(保育園なんて気のきいたものはなかったのよね~歳ばれる~)古いビル独特の匂いとか探検しがいのあるあのワクワク感とかがよみがえります。ちょっとした階段のタイル装飾とかも凝っていて、写真に撮っておけば良かったかも。来年には取り壊しになってしまうらしいので、その前にまた再訪したいです。
   
<明石ニューワールド>でちょっと一杯。新橋駅前ビル<パーラーキムラヤ>でお茶を…と思ったのですが、たまたまそういう時間帯だったのか、満席ぎゅうぎゅうかつモクモクだったので断念して<巴裡小川軒サロン・ド・テ>へ。ロイヤルコペンハーゲンに載った美味しいケーキをいただきました。新橋駅前ビルもリニューアル間近とのこと、外出自粛が解除された暁には<パーラーキムラヤ>に行ってオムライスとプリンを食べねば!

仕事帰りのお楽しみ
       
仕事帰りの寄り道、これもしばらくは自粛ですね~。
<カフェゴトー>のさつまいもと林檎のパイ。寒い日だったからかパイを温めて出してくれました。ちょいとグッときたので、食べかけですが…写真に撮ってみた。<グッドモーニングカフェ>でご飯。ロール白菜のクリーム煮が良かったです。

  








2020年冬の舞台

2020-04-13 20:52:55 | 観劇
シャボン玉とんだ宇宙(ソラ)までとんだ
  1月23日ソワレ シアタークリエ
【キャスト】三浦悠介:井上芳雄/折口佳代:咲妃みゆ/テムキ・フジ:畠中洋/マスター:吉野圭吾/春江・ウメ:濱田めぐみ/早瀬・ゼス:上原理生/里美・レポーター:仙名彩世/ミラ:内藤大希/久保:照井裕隆/ピア・キク:土居裕子
音楽座の伝説的ミュージカル。一度は観てみたいと思っていましたが、チケット取れなくて…毎度のことながらミュー友のおかげで観に行くことができました。厚く御礼を申し上げる次第でござるよ
大箱での演目ではないため、シンプルなセットとお衣装ですが、それだけにキャストの演技力と歌唱力がモノを言う。今回の舞台は文句なく堪能できました。土居裕子さん、ダンビエット、マリーアントワネット以来か?透き通った美しい歌声、健在でございます。おとぼけ宇宙人も良かったけど…やはりお佳代を土居さんで観てみたかったかも。1988年の初演ということで、舞台全体の空気感とか役者さん達のやりとりとかちょっと古いな…と思うところはありましたが、素直に「夢や希望を持って生きる」とか「人を信じる」って素敵だなぁと思わせてくれた舞台でした。

天保十二年のシェイクスピア
 2月13日マチネ 日生劇場
【キャスト】佐渡の三世次:高橋一生/きじるしの王次:浦井健治/お光・おさち:唯月ふうか/鰤の十兵衛:辻萬長/お文:樹里咲穂/お里:土井ケイト/よだれ牛の紋太:阿部裕/小見川の花平:玉置孝匡/尾瀬の幕兵衛:章平/佐吉:木内健人/お冬:熊谷彩春/清滝の老婆:梅沢昌代/隊長:木場勝己
1974年初演の井上ひさしの戯曲。シェイクスピア劇の要素がそこかしこに盛り込まれております。裏切りやえげつない殺人やら(ま、そこはシェイクスピアなんで)で目まぐるしく舞台は展開します。面白かったけれど…うーーむ…シェイクスピアがわかったら、もっともっと楽しめたのかなぁと。井上先生、自分、勉強不足ですみませんっ!下敷きがわからないセリフや場面が結構ありました~予習が必要でしたわ。

コンドルズ Bridges to Babylon
   2019年11月22日ソワレ 東京建物ブリリアホール
そういえば去年の暮れ、コンドルズに久しぶりに行ってきました。10年ぶりくらいかなぁ。新しくできた池袋の劇場も見たかったし。コンドルズ古参メンバーもそろそろアラフィフ。でも思ったより息切れせずにダンシング!しておられました。
池袋の新しいホールはエントランスのタイルが素敵。絵本のような色彩で迎えてくれます。舞台や客席も広々としていて舞台の見え方もいい感じ。ただ…問題はこのホールから池袋駅までのルートだね。ホールから一歩外に出ると、やはりそこは池袋なのでありますよ。ここをちょいと整備していくと評判のよい劇場になると思います。


2020年2月の美術展

2020-04-12 22:03:16 | 美術
「壁に世界をみる―吉田穂高展」三鷹市美術ギャラリー
  
2月最初の日曜日三鷹に行ってまいりました。吉田穂高氏の画業において大きく変遷する作風を丁寧に追った展示です。それぞれのシリーズの完成度が高く、尚且ひとつの到達点に至ってもさらに新しい技法やテーマにチャレンジする…吉田穂高という人の感性のしなやかさとセンスの良さ、画力の高さはたいしたものです。作風は変われども、名もなき人工物の巧まざる美といつかは無くなってしまうであろうという儚さ…そんな暖かいまなざしが一貫して作品の根底に感じられました。お気に入りは「カニのある家」。どことなく孤高でちょっとユーモラス。
  
中央線から見た富士山と三鷹に向かうバスからの眺め。石材屋さんには「石こそわが人生」の石碑が。

「岸田劉生展」名古屋市美術館
  
   
東京で見逃したので、2月8日あさいちの新幹線で一路名古屋へ。本当は東京ステーションギャラリーで見たかった。煉瓦の壁、とっても劉生の絵の質感にあってますもんね。
   
西洋絵画の模倣を超えて独自の美を表現した人。写実、本当の意味での写実って、なんていうか…このなまなましさなんじゃなかろうかと思う。
麗子は…まぁもちろん凄いが、私は劉生の静物画が好きです。「林檎三個」絵の中にあって少しもたじろがないこの林檎の存在感。そして後ろの青い布の質感も凄い。「壺の上に林檎が載って在る」も非凡なる傑作と言えましょう。壺って何?林檎ってなに?そしてモノがあるってどういうこと?そしてそれを見ている私とは?…私たちの頭の中にある固定概念はひっくり返され、改めて問いかけられる。そんな作品だと思います。
名古屋では「道路と土手と塀(切通之写生)」の展示がなく、ちょっと残念。でも最後の一連の大連の風景画が明るく開放的であたたかく、とても良い気持ちで展覧会を締めくくることができました。大連へはフランス渡航のための費用を工面するために訪れたとのこと。新しい作風に向かうところで、劉生は亡くなります。フランスだけでなくヨーロッパを訪れることができたら…劉生の作風はどんな変化をしたでしょうか。
     
美術館のあとは大須に行ってみました。<コンパル>本店でエビフライサンドを食べる。土曜日の午後は家族連れでいっぱい。おばあちゃんやおじいちゃんも孫と一緒にコーヒーを飲んでいます。東京だとある程度世代別にお出かけする街が違ったりするけれども、名古屋っていろんな世代の人々が混然一体となって街にいるっていうのがいつも面白いなぁと思う。お土産は「つけて味噌かって味噌」。味噌田楽と鳥つくねも購入。おいしくいただきました。

「永遠のソール・ライター」Bunkamuraザ・ミュージアム
    
こちらも2月最初の月曜日に渋谷までバスでたらたらと。月曜日に開いている数少ない美術館であります。
素敵な写真の数々。シャープな色彩と適度なぼけ具合の絶妙な組み合わせ、構図や切り取り方が、都会的で謎めいている。普段の暮らしの中で「素敵だな~」と感じたものを思ったとおりにフィルムに収める。簡単なようでいて結構難しいというか、センスや技術がとっても必要だと思います。そしてソール・ライターの写真には「主張」がないのよね。ただただ見つめるココロがあるだけ。主張がないのが主張というか…。前々日に圧倒的な劉生を見た後だけに、寄り添うようなライターの作品の世界が心地良かった。特に「薄紅色の傘」「モンドリアンの労働者」気に入りました。
ただ…本当にそれだけの写真家さんなのかなぁ?セルフポートレートや妹デボラ、恋人ソームズのポートレートを見ているとなんかちょっとライターの心の闇…みたいなものも感じます。うーーん、また展覧会があるでしょうから、また次回考察いたしましょう。あ、その時にはぜひ!「薄紅色の傘」のクリアファイルを作ってください~買います買います!そうそう、それから、ここ最近の美術展では、図録にがっかりすることが多い(大概は色や明度の再現がいまいちだなって思うのよね)のですが…おおっ!今回の図録はいい出来だ!!……って写真なんだから当たり前だっつうの。思わず苦笑いする自分でありました。
     
<ドゥ マゴ パリ>のランチ。バゲットが美味しかったな帰り道、ソール・ライターになったつもりで素敵だと思うものを写真に撮ってみました~!

2020年4月12日現在、STAY HOME真っ最中な東京。予定していた展覧会もほぼほぼ延期開催未定。本当は3月末に神戸に行ってゴッホとコート―ルドの印象派を見る予定だった。4月以降も、新生アーティゾン美術館での鴻池朋子・パウルクレー・モネ、東京ステーションギャラリーで神田日勝、原美術館の森村泰昌…などなど、いろいろ楽しみにしていたのですが…いちにちも早くこの事態が終息しますように。