taraの日常

好きなものいろいろ

2022年4月の美術展

2023-06-22 15:11:01 | 美術
2023年3月末くらいから、東京と実家を行き来する生活をしています。実家とはいえ何となく落ち着かないなぁ~。PCを開ける時間も少なくなっていて、溜まっている画像はついに1年遅れになりました。まぁ…気長にやるか。

2022年4月のお出かけは<メトロポリタン美術館展>からスタート。

美術館単位の展覧会の良いところは、多様な作品をダイジェスト的に楽しめるところ。でも欠点は、作品が1点しかないと「え…これだけ?」と何となく消化不良になってしまうところ。今回もクラナッハ、カラヴァッジョ、フェルメールとセザンヌ、ゴッホ、モネが一度に見られるというめったにない素晴らしい機会を堪能しました。…ですが!…メットもっといいもの持っているはずなんだから、ありったけ持ってこーーい!という思いも。
前評判の高かった、ジョルジュ・ド・ラ・トゥール「女占い師」(色彩が瑞々しい!)・カラヴァッジョ「音楽家たち}(凄く悪魔的な巧さ~)・フェルメール「信仰の寓意」(日本初公開です)。この3点はやはり期待を裏切らない迫力でした。あとエリザベート・ルイーズ・ヴィジェ・ル・ブラン、マリー・ドニーズ・ヴィレール(名前長い…)2人の女流作家の作品がいきいきとした色彩と細やかな描写で印象に残りました。

この日は美術展をはしごです。上野の森美術館の写実画壇展と三越美術画廊の春の院展。
    
     
現代日本にはそれぞれの美を探求している人たちがこんなにもいるんだなぁ。 

お昼は髙島屋<ル カフェドゥ ジョエル・ロブション>で。
    
テイクアウトのパン達もおーいーしーいー

  
帰り道は雨の中野セントラルパークを通って。雨に濡れる夜の桜もまた美しい。

2022年10月アートのお手伝い その2

2023-04-29 11:23:55 | 美術
<吉祥寺マジェルカギャラリー>
アートイベント後半は三浦宏之さんのパフォーマンスから。今ギャラリーのHPを見たら、2022冬に改装されて大分違った雰囲気になっているようです。急な階段を下っていく秘密基地のような雰囲気がすてきでした。
          
朽ち果てたお城の城主のような三浦宏之さんの佇まい。失われゆく時間の美しさよ。

<高円寺~阿佐ヶ谷高架下ギャラリー>
「孤独な散歩者たちの庭」8人のアーティストによるグループ展です。
           
倉庫特有の高さとむきだしのコンクリート壁や鉄骨がそれぞれの作品と響きあいます。ともすればあちこちに散逸しそうな数々のアート作品のベクトルを越智波留香さんの優しい日本画が包み込む。最後の一枚はギャラリーから見えた古いアパート。雨戸のカラーがとてもリズミカルだったので撮ってみました。

<高円寺ギャルリージュイエ>
すごく造りが個性的なギャラリーでの上野悠河さんの個展。「さあ、踊りましょう。お外はこんななのに? そのときぼくの、スカートがひらり、ひらり (1974)」…むむ?なんとも不思議なテーマ。
           
夜のギャラリーがとても幻想的で素敵。そして上野さんの作品たちは超個性的…!ですが、グループ展での展示も他の作品と馴染むという不思議な柔軟さを持っています。もっと作品を見てみたい。今検索してみたら、おお!5月10日から青山スパイラルで展示があるようです。行ってみようかな。

<荻窪ギャラリー>
      
骨、ほね、ホネ時々角。橋場文香さんのエッチングの個展です。シンプルな内装が作品の緻密さをより引き立てます。

最後は<中野テレプシコール>で鈴木ユキオさんの新作ダンス公演で締めくくりです。中央線線路際にあるこの劇場、まるで骨董品のような建物だなぁ~と思っていましたが、まさか中に入れるとは。うーーむ、コンテンポラリーダンス…正直よくわからない。でも、ダンサーさん達の動きや舞台の光と影をぼんやり見ていると、自分の思索の深いところに降下していける感覚が味わえる…ような気がする。
   
劇場近くの跨線橋から電車を撮ってみました。いいお天気!

休憩時間はギャラリー近くの素敵なお店で。
<吉祥寺 空想街雑貨店>
    
骨董品屋さんで可愛いお皿も買いました。
<高円寺アンドビール>
       古いアパートをリノベーションした素敵な空間。広々とした芝生を望むテラス席が気持ちよい。高架下倉庫の受付担当日は2回ともここでランチを。スパイシーなカレーと魯肉飯をいただきました。
<荻窪カフェクレエル>
  昭和喫茶店。このご近所にある<古書かいた>もなかなか個性的。東京オリンピック誘致のための「TOKYOブック」を売ってました!

ギャラリーの行き帰りに撮った景色たち
               

2022年10月アートのお手伝い その1

2023-04-25 07:37:03 | 美術
去年の秋は結構忙しくしていて。何をしていたかというと、「中央線アートフェスティバル」という始まったばかりの小さなアートフェスティバルのお手伝いをしていたのです。ギャラリーの受付や設営のお手伝いなどなど…1か月で18日って久しぶりに働いたよ。でも、ものすごく!面白かったので全く疲れませんでした。
「中央線アートフェスティバル」は、高架工事後著しく都市化が進む小金井付近から、中央線文化を色濃く残す西荻・高円寺・中野にかけての中央線沿線で散歩するようにアートを楽しむ…そんなイベントです。遠くに行かなくてもおうちの近くには素敵なアートスポットがある。普段着で気軽にアートを楽しむ。いいですよね、そんな日常。楽しめるアートも現代芸術、身体表現、日本画や伝統張り子など様々。いろんなアートスポットで面白いもの、美しいものを見たので、その画像を。

<武蔵小金井アートスポットシャトー2F>
     
     
複数の作家さん達のグループ展示。絶妙なMIX感がたまらない。
<小金井宮地楽器ホール>
  あいにくのお天気。晴れていれば青空に浮かぶ素敵な絵が見られたのに…。
<武蔵境 若竹亭>
        元おうどん屋さんのお座敷。畳の水面に浮かぶ睡蓮。
<Gallery Cajio>
    
戴飴霏(タイ イフィ)さんの個展。流れる風景、過ぎていく時間までも感じられるドライヴ感あふれる作品が並びます。額装せずマグネットで止めてあるシンプルさもギャラリーの雰囲気に合っていてとても素敵でした。
<ギャラリーMADO>
            
西荻で昔から気になっていた古民家ギャラリー。元は設計会社(…だったかな?)の事務所だったとのこと。まさか中に入って運営側になれるとは。舩橋陽さんの個展です。音楽とアートの不思議なコンビネーション。夜のギャラリーも美しいです。

せっかくなので、お昼ごはんは近所の美味しそうなお店で。
  武蔵小金井<びぜん屋>
     西荻<OGI CAFE>

会場の近辺でのスナップもいろいろと撮りました。
        カマキリさんも見にきたよ!

2021年9月のお出かけ~日本伝統工芸展・ゴッホ展&東照宮のダリア

2022-04-19 06:08:36 | 美術
2021年9月、緊急事態宣言はまだまだ続いています。でも、いろいろなイベントも感染対策を工夫して実施されるようになってきました。予約、マスク、体温測定、手指消毒はもう当たり前。人間ってすぐ順応するのね。

 第68回 日本伝統工芸展 
今年はいいかな~と思っていたのですが、やはり美しいものを見たくなりまして三越へお出かけ。
  日本橋の素敵な植え込みと三越の豪華な内装。
                    あ…結構写真撮ってた。いつもながらの大量画像、自分でも呆れる。だからブログ投稿が進まないんだって~

今年は、超絶技巧を凝らした上で、その伝統や技術を重く感じさせない、洗練された現代的な感覚を持つ作品が多かったように思います。コロナで鬱々とした世の中ですが、それを一新してくれるような職人さん達の挑戦が爽やかでした。特にお人形コーナー、いつもはちょっと古臭くて(…ごめんなさい)素通りなのですが、今年は明るく伸びやかなお作品が目を惹きました。

帰りは<喫茶東洋>でちょっと一休み。モダンな内装がおしゃれです。
  
三越と日本橋の滋賀アンテナショップでお買い物。
   鮎美味しかった!

 ゴッホ展~響きあう魂 ヘレーネとフィンセント 
これは前々から行きたいと思っていた展覧会。すいているうちにゆっくり見たいなと思って、9月最終週に都美館に行ってまいりました。
   
1階には初期のデッサン、オランダ、パリ時代の作品(「石膏像のある静物」が印象に残りました。こんなオーソドックスな絵も描いていたんですね)、2階にはアルル、サンレミ時代と時代毎にゴッホの作品が展示されています。順路に沿ってみていくとゴッホの絵の変遷がわかります。初期の作品は真面目だけれども、想いと情熱に技量が追い付かないっていう…その焦りと歯がゆさが伝わってきます。…が!2階に上がった途端に開花するゴッホの世界!煌めく色彩、素晴らしい光を放つ作品達にやられました。ゴッホにとってアルルとの出会いってよほど衝撃的なものだったのでしょうね。
 「緑のぶどう園」
なんかね、凄いの。実物は。光とヨロコビに溢れているのよ。アルルに着いてゴーギャンを待つ間に描いた作品なんだけれど、その時のゴッホのきらきらした想いが画面いっぱいに詰め込まれている。
 「療養院の庭の小道」「夜のプロヴァンスの田舎道」
なんか…泣けてきます。どんなに辛い思いをしても、木々や空、光はこんなに美しい。自然に対する憧れと祈り。やっぱりゴッホは素晴らしいなぁ。

あさいちで入館してお昼過ぎくらいまで館内をぐるぐるしてしまいました。おなか空いた。
 普段は、アイスやパフェは自分には冷たすぎてちょっと苦手なのだけれど…これは食べる!みはし&上野精養軒コラボメニュー、パンダパフェ。ちゃんと双子になっています。かわいい🐼
お昼ごはんは上野の街のどこかで食べようと思っていたのだけれども、すっかり腑抜けになっていて面倒なことを考えられなくなっていたので、館内のレストラン<ミューズ>でいただきました。ちょっと高かったけれど、たまにはいいかな。
  ドリア皿に敷かれたレースペーパー!久しぶりに見たわ。

すぐに電車に乗る気になれなくて、上野公園をぶらぶらしていたら、東照宮でダリア展をやっていました。
                       

     

上野のお山を不忍池の北側のほうに降りてしまったので、根津、千駄木を通って日暮里から帰路につきました。
    
日暮里駅前の<福ベーグル>、もっちりもちもちで美味しかったです。また買いに行きたい。

聖徳太子と法隆寺展と聖林寺十一面観音特別展

2022-04-12 17:35:41 | 美術
8月の唯一ともいっていいお出かけは東博へ。聖徳太子と法隆寺展を見にいってきました。日曜美術館で見たのだけれども、ゲストの池田理代子様の印象があまりに強烈すぎて、全然内容が入って来なかった…ので、直接見にいくことにした次第です。

お出かけした8月26日はいいお天気!
    
東博平成館は法隆寺のお宝でいっぱい。天寿国繍帳が前期のみの展示で見られなかったのが残念だったけど。灌頂幡の繊細さに見惚れ、薬師如来坐像の堂々たる佇まいに感心する。四天王も素晴らしい造形でしたが、一番心に残ったのは伝六観音立像かな。洗練された立ち姿の菩薩六体に囲まれた空間にたたずむひととき…極上の時間でした。
本館で展示の聖林寺十一面観音の特別展も素晴らしかったです。三輪山の風景をバックにガラスケースなしですっくり立つ十一面観音。その神々しい威厳と美しさに圧倒されます。
 素晴らしい展示方法でした。学芸員さん達の美意識の高さと熱意を感じます。

茫然としながら<ゆりのき>でランチ。お席からの眺めが夏!です。
    

東博の常設展もがっつり見る。
             
オリンピックにまつわるお宝の展示コーナーもありました。
   おお!これは「いだてん」で見たまーちゃんの模型だ!

東博を出る時はすっかり夕方。…自分、東博に何時間いるんや!って思わず突っ込みたくなります。東博前の広場では、枯山水を機械?AI?で作るアートをやっていました。隅っこに小さな盆栽や石が置いてあるのがなんだかカワイイ。おもしろーーい!
  
東博のお土産。八橋蒔絵螺鈿硯箱を自分で作る!という体験イベントにも参加してきました。
  ⇒完成!

会場では百済観音を8K画像で見るというコーナーもあったのだけれど、すごくリアルでした。うーーん、これからはこういう観賞方法もありなのかな。
 後日NHKで番組をやっていたので写真に撮ってみました。

生誕110年 香月泰男展

2022-03-09 06:50:19 | 美術
2021年真夏の大掃除を記事にする前に。2月下旬に練馬区立美術館に「香月泰男展」を見に行ってきました。
駅までの道すがら、梅の香りがしてきてようやく春の気配が感じられるようになってきました。
 
練馬区立美術館に到着~。
 
去年の秋から巡回していたのだけれども、だんだんと日が短くなって寒くなる時期に「シベリアシリーズ」は無理!と思い、春先の練馬まで待っていた展覧会です。待った甲斐がありました。お気に入りの美術館で静かに作品と向き合う…とてもとても心が揺さぶられた時間を持つことができました。
いつもなら、画像をつけるのだけれども…今回はためらいがあります。あの黒の奥行は実際に見ないとわからないような気がするのよね。心奪われたお作品をいくつか。気になるものがあったら画像検索してみてくださいね。
「門・石垣」色彩と構成のすばらしさ。
「鷹」壁と外の空間、黒と金の対比にやられる。黒の圧迫感と絶望、壁の外の広がり、鷹の力強さ。
「埋葬」あれは…まさに死んだ人の手。何度も死を目の当たりにした人にしか描けないリアルな手。
「海<ペーチカ>冬」「星<有刺鉄線>夏」極限状況にあっても美しく自然は輝く。
「絵具箱」絵具箱を枕にコートにくるまりながら復員船を待つ。手で覆われた顔の奥にあるのは希望か不安か。画家の矜持に涙出る。実際の絵具箱も展示されていて感慨深いものがあります。
「北へ西へ」「1945」「点呼」「涅槃」「朕」などシベリアシリーズの中核をなす作品群はもちろん凄いのだけれども、圧倒されちゃって、ただただ絵の前で佇むのみ。
「蓮華」展覧会の最後がこの可憐な蓮の蕾の小さな油絵で何だかちょっと救われた心持になります。この絵の額には四隅に楚々とした装飾が入っているのも印象的でした。

香月泰男の壮絶な抑留体験が産み出した絵画たちですが、不思議なほど寡黙で静かなんですよ。余計なプロパガンダがないっていうか、冷静なドキュメンタリー作品をみているような心地がする。それだけに凄みと説得力があります。
おりしも、ロシアのウクライナ侵攻が報道される毎日。香月泰男にこのような作品を描かせたロシアって日本のお隣なのですよ。遠いヨーロッパの話のように思えますが、私たちももっと戦争や平和について考えるべきなのじゃないかしら。もう「黒い屍体も赤い屍体も出してはならない」のです。戦争ヨクナイ!です。いつでも戦争は権力者が命令し、死ぬのは若者や子供なのです。そういう事態は止めなければ。じゃあ、自分にできることって何かって考えると…今の日本ではお金しかないのかなぁ?まずは募金か~。

美術館に行った日、たまたま大量中学生が校外学習で美術展を見学をしていました。レポートがあるせいでしょう、絵の前で解説文を鑑賞ボードに写していて…ちょっと邪魔。絵を見ろっちゅうの。彼らが帰るまでご近所カフェでお茶をする。

美術館の前の公園で鬼ごっこをしているほうがまだまだ楽しげなお年頃。でも彼らのうち何人かだけでもいいから、この作品に込められた意味が心に引っかかってくれたらいいな。平和を祈りつつ。


鳥獣戯画展とモンドリアン展

2021-10-20 09:29:19 | 美術
2021年4月、今思えば、有り余る自由な時間、そして思いつくままにふらふらとお出かけする欲求が炸裂していた時期。そして撮りためた大量の画像…お花見、温泉、観劇…もう終わりかとおもうでしょ?いやいや、まだお出かけしているのですよ。4月23日は東博「鳥獣戯画展」とSOMPO美術館「モンドリアン展」をはしごしてまいりました。

お出かけ途中の花々。特に白いつつじは毎年楽しみにしているご近所花。濃いピンク(まさに”躑躅色”というそうです)がメッシュのように時々混じるのが可憐
  
上野到着~。よいお天気です。
          

さて、鳥獣戯画展。もちろん作品そのものも素晴らしいのですが、それ以上に学芸員さん達の作品の展示の仕方が秀逸。すべての入場者に楽しく、かつ充分に作品を鑑賞させたい!という熱い想いが溢れた会場でした。館内は撮影禁止なので、日曜美術館(なんと!日美初の生中継内覧会をやってました)のTV画面写真で思い出を。
甲巻の絵巻の前には…おお!歩く歩道です。歩道に向かう順路にはかわいい注意書き。乗り場には”足元注意”うさぎがスッテンコロリンの絵がレイアウトされていた…と記憶しています。わくわくしますね~
   
このやり方、いいよ!周囲を気にすることなく、絵の世界に入り込むことができます。どうですか、このカエルさんのおなかのなめらかでドライブ感にあふれる筆致!この表情の捉え方!
   丙巻にはねこちゃんもいるよ
明恵上人座像の展示も素敵でした。蔀戸から覗く空間はまさに樹上座禅像の世界。お軸は来なかったけど(てっきり来ていると思ってました)この空間で充分にその世界を体感することができます。うーーむ、新しい3D…かも。
  お軸はこれ→ 
面白かった~。東博の学芸員さんたち、本当にすごい!

もちろん、東博の本館もじっくり見る。上質な内装、調度…本館は建物自体も見どころ満載です。千手観音…息をのむような美しさ。アイヌさんの木のお皿がかわいい🐻
                       
正面お庭のベンチでものすごく遅いランチ(3時過ぎてた…)をいただいて、SOMPO美術館に向かいます。
     

改装後はじめて入るSOMPO美術館。昔は建物の上の方にあって眺望が楽しかったんだけどなぁ。でも、今のフロアも入りやすくていいのかもしれません。モンドリアンがいろいろな画風の変遷を経て「コンポジション」に到達する…それがよくわかる展示でした。
 モンドリアンのおうち。幾何学的なのになぜか温かい感じもする。

この日のお土産。あまりグッズは買わないほうなのですが…カエルさんたちがかわいくて、つい。ミュージアムショップの紙袋は壁のモザイク装飾模様なんだよ~

自由学園明日館

2021-10-10 10:10:03 | 美術
TVで取り上げられていたりネットで見かけた素敵なところを、ブログの下書き記事にちょこちょことメモφ(..)しています。そんな場所のひとつ、池袋の自由学園明日館に4月中旬に行ってきました。夜の公開もしているので夕方から夜にかけてのお出かけです。

南池袋の入り組んだ道にちょびっと迷いつつ到着~。おお!ライト建築。
     
会議室とホールに続く廊下。黄色い壁と窓の外の薄青の光が大変美しい。
        
大きな窓と施された幾何学模様が印象的なホール。遠藤新の六角椅子がそこかしこに配置されています。壁面には当時の生徒が描いた「出エジプト記」。素朴で温かみのあるいいお作品です。
     

講義室で建物のレクチャーを受けます。係の方は建築がとてもお好きそうな素敵な女性でした。建物や装飾のことを「この子」と呼んでいるあたり…間違いない!レクチャー後、ヨドコウ迎賓館等の話でしばし盛り上がりました。
チケットには喫茶券もついているので、2階の食堂へ向かいます。2階といっても中2階といえるような緩やかな階段で繋がるフロア。何だか可愛らしいクッキーをいただきました。白い壁と木材で構成された素朴な食堂にいると、当時の女子学生たちのざわめきが聞こえてくるよう。
          
食堂バルコニーからホールを見る。資料室からの眺めも素敵です。
   
一旦建物をでて講堂へ。誰もいない静かな夜の講堂…うーーん、贅沢な時間
          
夜の明日館もとっても素敵。でも夜景を撮るのは難しい~
     
最後に一回りして夜の館内を見学。さまざまな照明が建物を美しく浮き上がらせます。
               
傍にある婦人の友社(窓がライト風味!)を写真におさめて帰路につきます。
    

おまけ 行ってみたいところ記事にメモしてある場所の一つ、アタカマ砂漠スーパーブルーム。
 これは…一生無理だなぁ(笑)

田中一村展

2021-03-15 20:25:38 | 美術
田中一村、いつか実物をみてみたいと思っておりました。奄美大島か佐川美術館にいかないとダメなのかな~と思っていたのですが、千葉市美術館で展覧会が…おお~!これは行かねば!ってことで、2月最初の日曜日千葉まで行ってまいりました。
  
20年ほど前、西千葉まで通勤していた日々が懐かしい。錦糸町で乗り換えて30分ほど…よくこんな通勤を2年半もやっていたもんだ。千葉からはモノレールに乗って一駅。千葉勤務時代に早朝シフトの時に良く泊まっていた三井ガーデンホテルの傍に美術館はあるようなのですが…すみません、あの頃は職場からホテルまではタクシーを使っていた(もちろん、もうそんなオイタはしません)ので、千葉駅からの距離感が分からずモノレール初体験。懸垂式なので、当たり前だがレールがない。ちょっと驚く。そして案外高いところをガンガン走るので、それもちょっと驚く。

千葉市美術館は大きな石柱が並び立つ建物。でも、中に入ると優雅な内装。…?説明を見ると、建物の内部は奇跡的に空襲焼失を免れた昭和2年建造の旧川崎銀行千葉支店。新建築で旧建物を覆う「さや堂」方式を用いて保存修復をしているそうです。
    銀行らしい重厚な造りです。

さて、田中一村展。若いころから千葉時代の絵が中心で、奄美時代の絵が思ったより少なく…。どれもこれも上手い、とにかく上手いのよ。けれども、奄美時代の絵と比べるとそれ以上の何かっていうものが感じられないような気がする。(シロウトの呟きなので間違っていても大目にみてください
  
思うに…ものすごく真面目な勉強家で、ちゃんとした生活者としての面も持っていて、こう…なんていうか、常識人の器に非凡な才能が入ってしまった人って感じがする。上手さ巧みさで終わってしまい、奥底にある天賦の才が発揮できないっていうのかなぁ。でも…奄美時代の絵は本当に素晴らしい。この画風の変化…画家田中一村に何が起きたのでしょうか。
 見たかった「アダンの海辺」。緻密でドラマティックな緊張感がある。
最期は奄美のアトリエで孤独に亡くなったのだけれども…でも、これだけの作品を描き後世に残せた田中一村という画家は、案外幸せだったのかもしれないなぁとちょっと思いました。

併設展「ブラチスラバ世界絵本原画展」。なかなか見ごたえがありました。東欧独特の色彩感がとても素敵。
 島野雫「うずらかあさんとたまご」にとっても大注目。ヘビさん以外におおかみさんとからすさんも登場します。画力がとても高い画家さんなんだろうなぁ。リアル描写なのに不思議とほのぼのとしたあたたかみを感じさせる絵本。
 常設展示 諏訪直樹「無限連鎖する絵画 PART3 No.32-50」むちゃくちゃスタイリッシュな空間。人がぜんぜんいなくて落ち着く。

 カフェ「Café de Seizan」 美術館併設の喫茶コーナーで一休み。パンがさっくさくで美味しい!ソファは銀行で使っていたものなのかしら。ゆったりしていて落ち着きます。

    
建物の写真を何枚か写して千葉市美術館を後にしました。…こうなるとアカショウビンの絵も見たいし、ソテツの絵もおさかなの絵も見たい。やはり、奄美にいくしかないのか?などと考えつつ千葉駅まで歩きました。なんだ、そんなに遠くないじゃないか。ちょっと寒かったけれど充分歩ける距離。途中千葉名産品のお店でピーナッツ味噌を買いました。
 モノレールの軌道の曲線が美しい。


小さな春~一陽来福「寿ぎの花」川岸富士男展

2021-03-07 14:36:48 | 美術
1月下旬に白山ギャラリーMに川岸富士男さんの個展を見にいってきました。
 
小雪まじりのあいにくの寒い日でしたが、ギャラリーの中は小さな花々で一杯。繊細で緻密なだけでなく、古い植物図鑑のような可憐な上品さがとっても素敵。
    
書も素敵なんですよ~!まるで流れる水のよう。魚尾部分の文字もおしゃれ。お軸や額装、絵手紙風、和綴じ本…川岸先生の作品世界はバラエティに富んでいます。ひとつひとつじっくり見たくて、めったに買わない図録も買ってしまいました。

ちょっと寒かったですが、白山から春日までテクテクお散歩。
   
まちのケーキ屋さん<エリティエ>さん。残念ながらイートインはお休み中でしたが、いろいろ買い込みました。いちごのケーキはふんわり軽く、アップルパイはどっしり重厚。パンもとっても美味しそう。こんなお店がご近所にある文京区民さん、羨ましい。
 焼き魚の香りに誘われて<まる蔵>さんで秋刀魚の開き定食。おさかなに付けてあるのは鬼おろしを使ったザクザク大根おろし。レモンと共におさかなの油を鎮めてくれます。美味しくいただきました。…でも、おさかなの向きが逆じゃないかなぁ?

春日のこんにゃく閻魔堂(凄いネーミングだ!)の入口の一角に古い建物がちょっとだけ取り残されています。ゆるやかな坂道とそこだけ違う時代の空気か流れるT字路…この風景は見たことがある。しかも夕暮れ時に。…でもでも。どんなに思い返してみても、この場所に来たという記憶にたどり着かない。夢なのかな?不思議。写真に撮ろうと思ったのだけれども、なかなか難しくって。また、ふらっと行ってみることにいたしましょう。

    
私も植物を描いてみようかな。




琳派と印象派展、ふたたび。その1

2021-03-01 17:40:57 | 美術
1月中旬「琳派と印象派展」後期展示に行ってまいりました。
  
今度こそ、穏やかに作品の世界に浸る…はずでしたが、やはり(…というか案の定)圧倒的なお作品たちの前で舞い上がりまくりまして、大量の写真を撮ってしまいました。
展示室最初は「江戸図屏風」がお出迎え。前期「洛中洛外図」とはまた異なる武士の都の雄大な眺めに心奪われます。お借りしてきたものゆえ残念ながら写真不可。
   
酒井抱一・鈴木其一「夏図」表具も描きこんでいるのですよ~このお洒落さってば。
  
池田孤邨「四季草花図屛風」 俵屋宗達「伊勢物語図色紙彦星」
    
酒井抱一「新撰六歌仙四季草花図屛風」「芥子藪柑子図」やっぱり琳派はカッコいいなぁ~

今回の展示の目玉は宗達「風神雷神図屏風」であります。
 写真不可なのでお借りしてきた画像を。
数ある風神雷神図屏風ですが、やはり本家本元はのびやかで勢いがある。あり得ないポーズを取っている風神雷神だけれども、それが不思議に疾走感を生み人体としてまとまって見える。ちょっと惜しむらくは…照明が明るかったかなぁ。もちろん細部を見るのには暗いと困るのだけれど、この間「陰影礼賛」を見ちゃったからね~。仄暗い日本間でこの屏風を見てみたい。一面に貼りこまれた金箔が生み出す奥行きを感じてみたい。あ…でも、暗きゃ暗いで文句を言うのが鑑賞者の常。脳内再現を試みることにいたしましょう。

「風神雷神」も良かったけれど、後期展示で最もココロがざわついたのは、宗達「蔦の細道図屏風」と酒井道一「松島図屏風」。
 
なにこれ…素敵すぎる。屏風の前に立っていると、どこか異世界に連れていかれるような浮遊感を感じることができる。広がる空間と限りない美しさ。「蔦の細道図屏風」の前にはソファがあって、いつまでも座って眺めていられる。

さて、ここからは印象派のお作品たちを。
  
セザンヌの水彩。小さな画面に込められた熱量が凄い。
  
ドガのブロンズ。前回は彫刻は写真におさめなかったので激写!
             ルノワールの人体表現、やっぱり凄いなぁ。

行っていないお部屋があったので、慌てて戻る。
 
池田孤邨「青楓朱楓図屛風」・鈴木其一「藤・蓮・楓図」 近代日本画への架け橋。

尾形光琳「孔雀立葵図屛風」 もとは表裏であったものを2曲1双に仕立て直した屏風。立葵の軽やかさと豪華な孔雀の対比がとっても知的でシャープ。

最後はやっぱり大好きなモネを。
        グラデーションの繊細な美しさ!

前回も散々写真におさめたけれど…また撮ってしまうセザンヌと鈴木其一。
       

ふーーーっ…企画展だけでこの大量写真やはり「心穏やかに鑑賞」とはいかなかったようです。長くなってしまったので、常設展は次の記事で。

琳派と印象派展、ふたたび。その2

2021-03-01 14:29:25 | 美術
まずは館内の踊り場など。
  
新しい美術館はこういうスペースも素敵に設計されているよね。
<常設展&石橋財団コレクション展>
    
<オリエントガラスのお部屋>
    
<アボリジナルアート>
 
アボリジナルの人々は文字を持たなかったため、文化や哲学を伝えるために絵を描いたそうです。線やドットには意味がある。これは「春」そして「雨」それとも「道」…かな?大地や自然への素朴な感謝の想いが感じられます。
<モダンアート(…でいいのかな?)のお部屋>
      
ここの椅子に座ると不思議と落ち着く。いろんな思いに乱れるココロや神経が静かに収まっていく感じ。しばし”無”になれる空間。

<最後はミュージアムカフェ>
     
シャンパンと風神雷神図屏風をイメージしたパスタ。イカ墨の黒とバジルソースの緑。デザートももちろん頼む。切り口があんまりきれいじゃないけれど、ご容赦ください。

原美術館~光ー呼吸 時をすくう5人

2021-01-25 10:55:14 | 美術
原美術館、最後の展覧会に行ってまいりました。
    
今井智己、城戸保、佐藤時啓の3人のアーティストの写真を中心とする表現に加え、原美術館のコレクションから佐藤雅晴のアニメーションとリー・キットのインスタレーションが出品されています。1階には河原温のToday作品も展示されています。
いつか忘却されていく”今日という現在”をそっと掬うように表現する。終わりを迎えるこの美術館にふさわしいテーマの作品展だったと思います。そして、この美術館での記憶もみなさんの心に留めてほしい、ということで今回の展示は写真不可。もちろんそれはそうなんですが…やはり哀しきシロウト、その時の心の揺らぎを思い出すきっかけが欲しいなぁ~ということでちょっと公開されている画像をお借りしてきました。
 リー・キット「Flowers」そして、ここから見上げる踊り場スペースに河原温「18 Jum,1984」
   佐藤雅晴「東京尾行」サンルームの外は寒い枯れ木の世界でしたが、ドビュッシー「月の光」が美しく空間を満たす。
 城戸保 日常にある光と色彩の美しさ。
  今井智己「光と重力」「Semicircle Law」 自然は美しく厳しい。そして脆くて強い。今井智己さんの写真を見るといつも心がぎゅっとします。この空間で見ることができて幸せです。
  佐藤時啓「光ー呼吸」美術館を愛おしむように撮影された美しい写真です。「こんな夢をみたー親指と人さし指は網目の隙間の旅をするー」も印象に残った映像作品でした。まるでところどころにバグの入ったVR世界みたい。未来の現実認識はこんな風になるのだろうか。今、私たちが見ている現実って何だろう。
 常設の須田悦弘、宮島達男、募金箱などを堪能。新しい美術館にも展示されるのかなぁ?

  
カフェ・ダールであったかいフォンダンショコラをいただきました。携帯カメラのワイド機能を試してみる。
    
名残惜しく美術館を後にしました。こんなにみんなに愛おしんでもらいながら、終わりをむかえることができる…幸せな美術館でありました。

     
品川への帰り道、御殿山公園を通ってみました。初夏とかにまた来てみたいな。
  
久しぶりの外出だったので、品川エキュートでお惣菜やらお漬物やらあれこれお買い物。自分用おみやげに買った花びら餅と空也の抹茶クッキー。早く春が来ないかなぁ。

琳派と印象派展~アーティゾン美術館

2021-01-07 06:19:44 | 美術
 
~東西の美術を「都市文化」というキーワードで再考する画期的な展覧会~ということで。なんだかちょっと…こじつけみたいな気もしないではありませんが、セザンヌと光琳が一緒に観られる!こりゃお得でわっ?ということで、12/19前期ぎりぎりにアーティゾン美術館に行ってまいりました。
 「洛中洛外図屏風」がお出迎え。
今回の展示は、アーティゾン美術館所有のお作品は写真可。いいですね~ふとっぱら混雑している会場では無理ですが、予約制のこの状況ならではの対応でしょうか。もちろん心に焼き付ける…ということも大事ですが、その場で受けた感動やこころの動きを何かしらのカタチで留めておきたいという人間の性には逆らえない。写真撮りまくってしまいました~(笑)
    
光琳「孔雀立葵図屏風」華やかです。残念ながら、光悦・宗達の「桜柳下絵新古今和歌巻」光琳「槙楓図屏風」はおよそから借りてきたお宝なので写真不可。どちらも、とてもとてもスタイリッシュでカッコよすぎる。
  
そして、モネ。いい睡蓮だと思います。手前に光琳「流水図広蓋」が展示してあって、一緒に眺めることができます。
        
印象派のお作品たち。ロダンも良かったし、ルノワールも光り輝いていました。
 宗達工房「保元平治物語扇面」
おとなりに扇面に描かれたマネ「白菊」ドガ「踊り子」が並べてあります。面白い展示です。

傑作その1 
  俵屋宗達「舞楽図屏風」
写真不可なので、いただきものの画像を。屏風仕立てになると、なんていうか…もっとググっとくる迫力と緊張感なんですよ。見降ろす目線で描くことで醸し出される浮遊感と空間の広がり。松と大鉦鼓の切り取り方もすごくシャープ!

傑作その2 尾形光琳「富士三壺図屏風」
近年発見の名作。うーーん、すごい!富士を描いた日本絵画(浮世絵も含めて)の原点がここにある!って思いました。雄大で勢いがある。前期しか見られないの残念。

傑作その3
    セザンヌ「サントヴィクトワール山とシャトー・ノワール」・鈴木其一「富士筑波山図屛風」
この大胆な展示、すっかりこころ奪われました。どこまでも永遠に続く圧倒的な「美」の世界。

  
エスカレーターを降りて常設展へ。
    
    
アボリジニアートいいねぇ。コンテンポラリーアートのコーナーにはソファがあって、ぼんやりと作品をみながら、傑作観賞の後の乱れたココロを鎮めることができます。
 
ミュージアムカフェで遅いお昼をいただきました。ホタテのオープンサンド、ディルの香りが爽やか。お皿が琳派だ!

この記事ですが、書くのにものすご~い時間がかかってしまいました。というのも、たくさんの画像の順番がぐっちゃぐちゃだったから。先日の日曜美術館で山口画伯が述べておられたのですが、先生にとってアートは「癒し」というより「過剰な興奮で器官を痛める」ものだそうです。……画伯~!!わかるぅぅ~!!この日の私のテンションはどこか変、まさにどこぞの器官がぶっ壊れた状態だったといえましょう(笑)。会場、少なくとも3周はしたと思う。その都度写真を撮ったり、なんか違うと思って消したり。本当にこころ踊る…というかこころ乱れる美術展でした。…実は、やはり後期も見たくなって(後期は「風神雷神図屏風」ですぞ!)チケット予約してしまいました。今度はもっと落ち着いておっとりと観賞したいものです。

根津美術館の国宝・重要文化財展

2021-01-04 19:19:35 | 美術
国宝「燕子花図屏風」いつもは春に年1回しか公開しないお宝です。でも、今回は財団80周年記念ということで、同じく国宝「那智瀧図」と同時に見られる、ということで、行ってまいりました根津美術館。改装後にいくのは初めて。
  おお!隈研吾建築!
まずはお庭拝見。
         
お天気がいまいちだったなぁ~もっと鮮やかな紅葉だったのですが、写真がいまひとつ決まらない。

さて、お宝拝見。以前の美術館と違って庭園に面した大きな窓があり、明るく高さのあるエントランスになりました。ですが、展示室は適度な仄暗さを保っており、静かなこころもちで青銅器や蒔絵を見ることができます。うーーむ…でもでも…お軸を見るにはちょっと暗かったかな。「鶉図」「那智滝図」、もっと細かいところまで見たかった。今回の展示は全体的に…茶色かった(笑)ごめんなさい、こんな感想で。ただし、このことが「燕子花屏風図」に及ぼす効果は絶大(私の中で)で、今描いたばかりのような燕子花の瑞々しさが際立ちます。美しい紫紺と緑。軽快なのに圧倒的。尾形光琳すごーーーーい!! あ、それからもひとつ、青井戸茶碗柴田も素敵でした。端正な佇まい、ほのかな青みが美しい。
                    
ふたたびお庭散策。水面に映る紅葉が美しかった。チケットにもなっている青銅器双羊尊のキャラクターがおしゃれ

   
帰りは青山をぶらぶらしながら表参道へ。小原流会館の地下で古伊万里のお皿を買いました。晩ご飯はスパイラルのミナのカフェでカレーとハンバーガー。