ふと気が付けば、今年はなんだか観劇回数が減ったような気がする。以前ほどではないけれど地味に仕事が忙しい、かつ読めないので、基本土日しかチケットを取らないこと、再演ものはよっぽど心がそそられるものしか行かないこと…そんなことが関係しているのかも。

修羅天魔~髑髏城の七人Season極 5月28日(月)マチネ 豊洲
【キャスト】極楽太夫/天海祐希 兵庫/福士誠治 夢三郎・夢虎/竜星涼 沙霧/清水くるみ 清十郎/川原正嗣 カンテツ/三宅弘城 ぜん三/梶原善 三五/河野まさと 狸穴二郎衛門/山本亨 天魔王/古田新太
<極>は2度目の観劇。前回は新展開についていくのにいっぱいいっぱいだったけれど、今回はなんとなく余裕を持って観られたかな。昨年春から始まった髑髏城、結局全Seasonコンプリートしてしまいました

。花鳥風月それぞれに見せ場があった髑髏城でしたが、今回の<極>は最後を飾るにふさわしい、煌びやかでありながら爽やかな印象を残す舞台。新感線のエッセンスぎゅう詰めの舞台でした。いやー新感線さんお見事です!3月に比べて、キャストの一体感というかこなれ感が感じられ、みなさん、より伸びやかに舞台で生きていたと思います。特にもう!天海様の美しさ、すがすがしさ

ったら半端なかったわ~!あっという間の3時間でありました。
この劇場を使いこなせるジャンルは…とつらつら考えるに…新感線しか思いつかないのよね。大体、新感線ってミュージカルなの?お芝居なの?ダンス?歌舞伎?…いやいや、もう「新感線」という1つのジャンルを確立してると思う。だって、似ている劇団ないし、どこも真似できないし。そして2018年のステージアラウンドを使うのは、やっぱりな~って感じで新感線の「メタマク」になりました。Disc1は夏休みの関係で入れてないけど、Disc2と3は行きますよ~!今年は豊洲市場もオープンする予定だし、あの関東荒野も少しは変わるのかな?

モーツァルト! 6月13日(水)ソワレ 帝劇

【キャスト】ヴォルフガング・モーツァルト/山崎育三郎 コンスタンツェ/平野 綾 ナンネール/和音美桜 ヴァルトシュテッテン男爵夫人/香寿たつき コロレド大司教/山口祐一郎 レオポルト/市村正親 セシリア・ウェーバー/阿知波悟美 アルコ伯爵/武岡淳一 エマヌエル・シカネーダー/遠山裕介 アマデ/加藤憲史郎 アントン・メスマー/戸井勝海
あら?帝劇はなんと!レミゼ以来1年ぶり?ふーむ、ここ最近の観劇はホリプロ主催が多かったからかなぁ。やっぱり落ち着くっていうか雰囲気いいし、舞台見やすいよね。
さて、今期のM!は…セットが大幅に変わっている!中央にグランドピアノをイメージしたであろうセットがどどどーん!と。そして舞台のぐるりを五線がとりまいている。しかもこの日一緒に観劇のお友達によれば、司教様とヴォルフの新曲がある!とな。再演ものはもういいかな~と思っても、これだから侮れない。
侮れなかったのは舞台セットだけではなく…すまん!いっくんヴォルフ、すごく良かったっす。特にパパを失ってからの狂気が凄い。いっくんヴォルフは、どうしても王子様キャラが見え隠れして「天才」のいっちゃってる感が物足りなくて「秀才」モーツァルトなんだよなぁ~なんて思ってた。でも!「秀才」の逆襲?っていうの?一生懸命「彼なり」に家族を愛し音楽を愛し真っ当に生きようとしてたのに…自らの才能に飲み込まれていくヴォルフの狂気がもの凄かった。いっくんヴォルフはちゃんとパパやナンネに愛されているし(ちょっと方向は間違っちゃっているけれども)ヴォルフも愛そうとしていたからこその狂いっぷり。そして、M!では毎回市村パパのナンバーで涙腺やられるのだけれども…この家族の繋がりがあるからこそ!泣けちゃいました。…にしてもパパ、あんなに息子を想っているのに、全く理解していないってところが切ないよね。うーーん、1公演1回と言わずあと1回くらいチケット取ればよかったかな~。

シークレット・ガーデン 7月1日(日)ソワレ シアタークリエ

【キャスト】アーチボルド/石丸幹二 リリー/花總まり ネヴィル/石井一孝 マーサ/昆夏美 ディコン/松田凌 メアリー/上垣ひなた コリン/大東リッキー ベン/石鍋多加史 ローズ/笠松はる アルバート/上野哲也
ぎりぎりにチケットを取ったので、クリエ補助席初体験。いや~これがなかなかよろしい。一番後ろですが、座席が高くなっていて見やすい。しかもちょっとお安い。日曜の夜にふわ~っと観劇するには良いお席でした。
舞台は…なんていうか夢のように美しかったです。音楽もお花様も。それにしても石丸氏、偏屈で頑固なイギリス紳士…なんてお似合いなのかしら。最近悲惨な結末の舞台が多かったから、家族の再生という暖かい結末を迎えられて良かった良かった。

クリエの帰り道、三菱一号館のカフェで一息。