平等院に封じられた日本三大妖怪 都への要衝、怪異と関係

2018-09-01 10:54:56 | 歴 history

 妖怪と京都・宇治をテーマにした講演会「妖怪の文化~宇治にまつわる怪異」がこのほど、京都府宇治市宇治の市生涯学習センターで開かれ、京都学園大人文学部の佐々木高弘教授(59)が妖怪の生まれる背景や宇治との結びつきについて語った。

 佐々木教授は「日本三大妖怪」とされる玉藻前(たまものまえ)、大嶽(おおたけ)丸、酒呑童子を紹介し、いずれも古代の関所が関わっていることを指摘。国家にとって関所の先は未知の世界で、妖怪がいると考えられていたと説明した。

 さらに、いずれの妖怪も、宇治の平等院の宝蔵に封じ込められたとの伝承があることを紹介した。背景として、平等院が都に通じる交通の要衝である宇治橋のたもとにあり、侵入を防ぐ機能があったことや、妖怪退治に携わった渡辺綱の祖である源融の別荘が平等院になったことなどに触れ、「(物語が作られた)中世、近世に宇治は重要な場所として認識されてきたと推測される」と語った。

【 2018年08月28日 08時20分 】


ファミコン「ばくちだった」 元任天堂の開発者

2018-09-01 10:52:04 | 商 trading

 おもちゃやビデオゲームの変遷がテーマの講演会が26日、京都府城陽市寺田の文化パルク城陽で開かれた。元任天堂開発第2部長でファミリーコンピュータ(ファミコン)やスーパーファミコンを開発した上村雅之・立命館大教授(75)が、当時のエピソードやゲームの可能性を語った。

 上村さんは、日本のおもちゃの歴史を振り返り、ブリキ製が全盛の1937年に輸出額世界1位になったことを挙げ、「遊び好きな日本人の感性が表れている」と指摘した。

 70年代からおもちゃの電子化が進み、「スペースインベーダー」など日米のゲーム機が登場。1983年発売のファミコンは、キーボードを付ける他社に対し、コントローラでの操作にこだわったといい、「売れるか自信がなく、ばくちだった」と振り返った。

 おもちゃは触れて楽しめ、工夫次第で飽きないと強調し、「間接的に操作するゲームも、この部分で進歩すれば、遊びの世界が広がる」と述べた。

 講演は、市歴史民俗資料館(文化パルク城陽内)で開催中のゲームがテーマの企画展の一環。9月2日まで。月曜休館。要入館料。

【 2018年08月27日 09時57分 】


偏光眼鏡で水晶玉見ると…児童ら色の性質学ぶ 京都・向日

2018-09-01 10:49:48 | 習 learn

 子どもたちが科学の面白さに触れる「ふしぎ発見!理科教室」が25日、京都府向日市寺戸町の市立図書館であった。偏光眼鏡を作り、プラスチックやガラス玉をのぞいて色の性質を学んだ。

 理科の楽しさを知ってもらおうと、市教育委員会が毎年開いている。京都技術士会理科支援チームが講師を務め、市内の小学生8人が参加した。

 児童らは、偏光シートを白い画面のテレビにかざし、角度によって明るく見えたり、暗くなったりすることを確認。さらにシートを用いて眼鏡を作り、プラスチックや水面を観察した。

 眼鏡をかけた状態で水晶玉を回して観察する実験では、見え方が変化して結晶軸の位置が分かることを体感し、「すごい」と声を上げた。向日市の男子児童(10)は「肉眼と眼鏡では全然違う風に見えるので不思議。家に帰っていろんなものを見てみたい」と話していた。

【 2018年08月26日 11時10分 】


希少オニバス、小学校で再生 京都、児童がビオトープ栽培

2018-09-01 10:47:19 | 水 water

 かつて京都市南部に広がっていた巨椋池の一部で、戦後干拓された「横大路沼」に生息していた希少な水生植物の育成に、地元の横大路小(伏見区)の児童たちが取り組んでいる。校内のビオトープで京都府の絶滅寸前種のオニバスなど5種類を育てており、興味津々な様子で日々の成長を見守っている。

 市南部クリーンセンター第二工場の建て替えのため2006年に市が調査を行った際、近くにオニバスが自生しているのが見つかった。横大路沼が干拓され、長年土の中で休眠していた種子が、偶然条件がそろい発芽したとみられる。その後、京都大の研究グループや専門業者が事業地や周辺の土壌を採取し、ミズオオバコやコガマ、シャジクモなどの種を発芽させることに成功した。

 かつて横大路沼や周辺に生息していた植物の育成を通して地域に愛着を持ってもらおうと、横大路小の校内の一角に今春、ビオトープを設置。4年生が植物の専門家や地域住民から話を聞きながら、自分たちで水やりなどの世話を続け、観察記録をまとめている。

 児童たちはビオトープでの植物再生に強い関心を示し、4年生の男子児童(10)は「オニバスのとげが伸びるのが楽しみ」と話していた。

【 2018年08月25日 10時50分 


台風20号で倒木被害相次ぐ 京都、宇治川鵜飼は25日再開

2018-09-01 10:45:23 | 災 disaster

 23日夜から24日未明にかけて台風20号が近畿を通過した。京都府京田辺市で最大瞬間風速21・7メートル(23日午後10時11分)を観測した山城地域では、宇治市や井手町で倒木などの被害があった。

 宇治市木幡南山畑の住宅街では民家の木製の塀が道路側に倒れ、23日午後10時20分ごろ通行人が市消防本部に通報した。塀は幅6メートル、高さ2メートル。24日朝、近くに住む女子高校生(17)は「友達の家に行く時に通る道。その時に倒れてきたらと思うと怖い」と話した。

 宇治川沿いの市道山王仙郷谷線で23日午後9時55分ごろ、「木が倒れている」と住民から市に通報があった。宇治市宇治金井戸の道路沿い斜面で大木の枝が折れ、道をふさいだ。市は通行止めにし、24日朝から作業員が、電線にかかるなどした枝葉をチェーンソーで切り、撤去した。

 井手町井手では、京田辺市消防井手分署近くの府道和束井手線で倒木があり、撤去された。玉津岡神社駐車場でも倒木があった。また、新四郎山グラウンド東側ののり面が一部崩れた。使用に支障はないという。

 台風で23、24日は中止となった宇治市の「宇治川の鵜飼」は25日から再開する。

【 2018年08月25日 08時20分 】


台風でも倒壊、危険ブロック塀撤去に補助金 京都・長岡京

2018-09-01 10:40:47 | 政 governing

 大阪府北部地震を契機にブロック塀の危険性が改めて顕在化する中、京都府長岡京市は民有地に立つブロック塀の撤去費用を補助する制度を新設する。市内では、建築基準法に基づく安全基準を満たさない塀が通学路上だけで634カ所に達し、市民から撤去に関する相談が相次いで寄せられていた。

 9月定例市議会に提出する本年度一般会計補正予算案に1500万円を盛り込み、可決されれば10月に受け付けを始める計画。2020年3月末までを予定する。

 台風20号が近畿地方を通過した23日夜、同市友岡1丁目では、民家のブロック塀が倒れた。高さ約1・2メートル・幅約4メートルで、そばに止めていたバイクが下敷きになった。家人の女性(18)によると、借家で築40年ほど。塀が事前にぐらつくことはなかったという。「ドーンというすごい音がした。人を巻き込まなくてよかった。6月の地震でも大丈夫だったので、安心しきっていた」と話していた。

 新制度では、15万円を上限に撤去費用全額を補助する。市は今後、安全点検のチェックリストを作成。現行の安全基準を満たしていない状態だったり、既に傾きやひび割れが生じていたりする物件の中で、高さが80センチ以上▽道路や公園、学校や保育施設に面する-などの条件を満たすブロック塀を補助対象とする。れんが造りや石造りなどの塀も含まれる。

 ブロック塀に関して同市にはこれまで、生け垣へ付け替えた場合に適用される補助制度はあったが、撤去のみや、フェンスへの付け替えに対する支援策はなかった。

 末永靖弘・市建設交通部長は「市民の要請が大きいと判断した。塀は個人財産といえども、公に影響を及ぼす恐れがある。危険を取り除くため、市として対策を行う必要がある」とした。

【 2018年08月25日 09時30分 】


“ゾウの国”ラオスの魅力、絵画や織物で 京都・長岡京で作品展

2018-09-01 10:38:48 | 会 party

 京都府向日市出身で東京芸術大大学院生の島崎紗椰さん(23)=東京都葛飾区=の作品展「ラオス 象を織る国」が24日、長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館で始まった。現地で開催されたゾウの祭典や保護飼育施設でのインタビューの記録映像をはじめ、動物の絵画、色鮮やかな織物など約30点を展示している。

 ラオスは、かつて「100万頭のゾウの国」と呼ばれ、現在も日常生活でゾウと人が密接に関わっている。同大学院美術研究科の島崎さんは今年1~3月、同大学プログラムの一環で、ラオスの美術学校に留学。ゾウとゾウ使いについても調査し、現地の伝統的な織物の制作過程とゾウ使いらの素朴な暮らしが重なって見えたことから、作品展のテーマにし魅力を伝えることにした。

 会場には、現地の学生らがゾウをテーマに思い思いのイメージを描いた布を、島崎さんがはぎ合わせたパッチワーク作品なども並び、来場者の目を楽しませていた。

 入場無料。27日まで。午前10時~午後9時(最終日は午後5時まで)。

【 2018年08月25日 09時20分 】


台風接近、イチジク収穫も急げ 特産地の京都・城陽

2018-09-01 10:32:10 | 商 trading

 京都府内の出荷量の90%を占める城陽市名産のイチジクが、収穫期を迎えている。近畿地方に台風が迫った23日には、同市富野の農業、中尾光利さん(40)が、風が強まる中で作業を進めた。

 同市のイチジクは、都市近郊の利点を生かし完熟してから収穫するため、甘みが強いのが特長。市によると、昨年は農家120軒が栽培し、約450トンを収穫した。

 中尾さんは今年、イチジクの栽培面積を昨年の倍の20アールに広げた。握ると指が食い込むほど柔らかく、真っ赤に熟した実を選び、丁寧に収穫した。中尾さんによると、今年は猛暑で例年より10日ほど早く熟し、今月10日から収穫を始めたという。

 中尾さんは「熟した実は傷つきやすく、水が入ると腐る。台風の前に柔らかいものは収穫してしまわないと」と手を動かした。作業は9月下旬まで続く。

【 2018年08月24日 11時50分 】


「FMおとくに」本放送へDJ養成 京都、通信局が予備免許

2018-08-24 10:03:21 | 習 learn

 京都府乙訓地域で初となるコミュニティーFM放送局の開局を予定する一般社団法人「FMおとくに」に対し、総務省近畿総合通信局は22日、試験放送に必要な予備免許を交付した。周波数は86・2メガヘルツ。同法人は11月中の本放送開始を目指し、スタジオ設置やDJ養成など準備を重ねている。

 同法人は乙訓地域の商工業者らを中心に昨年3月に設立。今年4月に同局へ申請手続きを始めた。長岡京市神足2丁目のバンビオ1番館1階にメインスタジオ(約24平方メートル)を設置済み。生放送の収録スペースやCM録音に使う防音室を備え、機材搬入などを進めている。長岡京市は開設支援として1760万円を補助する予定。

 予備免許交付を受け、10月には試験放送を始める計画。今後、アンテナを府長岡京記念文化会館(同市天神4丁目)に立て、乙訓2市1町のほぼ全域を視聴エリアとする。試験放送では楽曲やステーションコールを流して、機材の作動や電波の受信状況を確認する。

 本放送開始に向け、生放送の進行役を担うDJの養成講座を7月に開始。乙訓地域などから15人ほどが受講して番組制作のノウハウを学んでいる。地元の商店や観光、イベント関連の情報や地域密着の話題を発信し、災害時には、気象警報や避難所開設などに関わる行政情報を優先的に放送する。

 同法人の木本直樹専務理事(54)は「スタートラインにようやく立てた。地域住民が望む番組制作を通じ、責任を果たしていきたい」としている。

【 2018年08月23日 08時51分 】


木津川堤防で雑草火災 京都、野焼きが延焼か

2018-08-24 10:01:08 | 災 disaster

 20日午前11時30分ごろ、京都府京田辺市東青上の木津川左岸の堤防のり面から火が出ているのを通行人が見つけ、119番した。堤防の雑草など約1750平方メートルが焼け、約15分後に消した。けが人はなかった。

 現場はJA京都やましろ碾茶(てんちゃ)加工工場の北約100メートル。当時、府内全域に乾燥注意報が出ていた。市消防本部は野焼きの火から延焼したとみており、「空気の乾燥に加えて風も強かった。火から目を離さないように気を付けてほしい」と火の取り扱いに注意を呼び掛けている。

 

【 2018年08月21日 08時50分 】