旅先で撮った鉄道写真、撮り鉄ゆかりJR山崎駅で展示

2018-08-24 09:57:43 | 会 party

 鉄道写真の愛好家らが旅先などで列車や駅舎を撮影した「鉄道旅行写真展」が、京都府大山崎町大山崎のJR山崎駅で開かれている。駅構内での鉄道写真展はJR西日本管内でも珍しく、全国各地や外国でとらえた作品が利用客を楽しませている。

 同駅周辺には、列車の正面から後方の車両までをフレームに収めることができ、写真家の間では絶好の撮影場所とされる通称「サントリーカーブ」(島本町山崎)があることで知られる。鉄道写真の愛好家「撮り鉄」が同駅を利用することに着目した駅員らが駅構内で写真展を初めて企画した。

 現在、地下通路など駅構内3カ所に計50枚を展示している。正面に「薩摩富士」と呼ばれる開聞岳が迫るJRの日本最南端の西大山駅をはじめ、ミャンマーの列車など国内外で撮影された愛好家自慢の1枚が並ぶ。なかには園児がトワイライトエクスプレスのラストランを見守るのを近くの幼稚園教諭がとらえた写真など地域住民が撮影した写真もある。

 写真は9月と来年3月に追加し、規模を拡大する予定。作品も募集しており、改札口前に設けたポストへの投函(とうかん)か駅員に手渡すことで応募できる。JR以外の列車も可。サイズは自由で題名と撮影場所を記入する。匿名で応募もできる。返却はしない。

 企画を主導した長岡京駅員奥村浩明さん(30)は「地域の人や観光客に見てもらい、電車で旅行に行きたくなる気持ちを高めてもらいたい。夏の思い出をぜひ寄せてほしい」と呼び掛けている。

【 2018年08月20日 18時00分 】


高齢、障害、児童養護の機能構想 京都・「共生型」施設新設へ

2018-08-24 09:54:04 | 護 help

 京都府長岡京市は、府立向日が丘支援学校(同市井ノ内)の建て替えに伴って生じる余剰地に、障害者や児童など多様な層への支援を担う「共生型福祉施設」の新設を検討している。このほどまとめた調査報告書で、敷地を最大で1万平方メートルと想定、市老人福祉センター「竹寿苑」の移転先とし、障害者の入所施設や障害児の療育拠点、児童養護施設などの機能を持たせる、現段階での青写真を示した。

 同校は、府が建て替えに向けて動きを進める。敷地は約2万8千平方メートル。現校舎は大半が平屋建てで、2階建て以上の新校舎になると、余剰地が生じることが見込まれる。

 市や調査報告書によると、老朽化が進む竹寿苑(同市粟生)を移転新築し、2~3階建の独立施設(延べ床面積約1千平方メートル)で介護予防機能を強化する。公設とし、運営手法は未定という。

 もう一つの施設は、▽障害者が入所したり、就労支援や自立訓練など日中活動の場となったりする「地域生活支援拠点」▽虐待を受けた子どもなどが入所する児童養護施設・乳児院や、障害児の入所施設▽障害児を対象に診察、検査といった医療面も担う「児童発達支援センター」-などの機能を構想する。

 規模は2~3階建で延べ床面積5千~6千平方メートルとし、建設と運営の双方で民間法人の参入を求める方針。

 福祉施策に関する当事者や事業者へのアンケートなどを基に、高齢、障害、児童の各分野で新たな施設へのニーズを抽出した。市福祉政策室は「最大限の想定を盛り込んだ。活用できる敷地面積などの変動要素は大きく、今後、具体的に内容を煮詰めていく」とする。

【 2018年08月20日 08時45分 】


73年目の夏「青春の証し」飛行服寄贈へ 京都

2018-08-24 09:51:56 | 歴 history

 戦時中、現在の京都府久御山町にあった京都航空機乗員養成所の生徒らでつくる「京都翼の会」(城陽市)が今月、当時生徒が着た飛行服などの資料を八幡市の飛行神社に寄贈する。

 養成所は、旧逓信省が1942年に開所し、少年らが操縦技術などを学んだ。戦局が厳しくなった44年に陸軍に接収されて特攻隊の訓練基地となり、養成所の生徒たちは散り散りになった。卒業生は陸軍に入隊し、特攻隊員となって命を落とした人もいる。同会によると、全国の養成所の卒業生約700人が戦死したという。

 同会の石本登志夫事務局長(88)=京都市東山区=は「民間航空機のパイロットになるつもりで入所したのに、みんなだまされたと思っただろう。無念だったと思う」と話す。

 石本さん自身も飛行機乗りを目指して国民学校を卒業してすぐの42年に入所。陸軍に接収されるたびに茨城、新潟と養成所を転々とした。湾に近い新潟の養成所では終戦間際、飛行機を狙う米軍の空襲があり、B29があちこちに投下する機雷が逃げる石本さんの5メートル先に落ちたことも。「死ぬかと思った」と振り返る。

 寄贈を検討しているのは、実際に使われた養成所の制服(上着)と制帽、飛行服と飛行帽、飛行用の長靴と手袋など。終戦後、失われる直前に養成所職員が持ち出して保管し、同会に寄贈したものの一部という。

 石本さんは「わずかな期間でも共に過ごした青春の証し」と話す。同会の記念誌や当時の養成所を記録した写真集なども寄贈する予定。

 同会の会員が高齢化し、寄贈を決めた。同神社の資料館で展示してもらう予定という。石本さんは「歴史の語り部になってほしい」と話している。

【 2018年08月19日 19時00分 】


特殊詐欺、だまされたふりで容疑者逮捕 京都府警が感謝状

2018-08-24 09:47:00 | 賞 prize

 京都府警向日町署は17日、特殊詐欺にだまされたふりをして容疑者逮捕と被害の未然防止に貢献したとして、向日市の女性(64)とタクシー会社関係者ら3人に感謝状を贈った。

 女性は7日夜、息子を名乗る男から電話があり、交番に相談し、署員の提案した「だまされたふり作戦」に協力した。同日から8日にかけ、男から「会社の金を横領した。800万円貸してほしい」と電話があった。8日午後に指定された阪急大山崎駅に現金が入ったと見せかけた紙袋を受け取りに来た男を、署員が詐欺未遂容疑で逮捕した。

 末廣敏也署長から感謝状を受け取った女性は「自分が詐欺の標的になるとは思わなかった。警察に相談してよかった」と話した。容疑者逮捕に協力したタクシー会社の運転手らも感謝状を受け取った。

【 2018年08月18日 11時10分 】


土星の輪見えるかな、手作りで天体望遠鏡 京都・向日で催し

2018-08-24 09:44:14 | 創 creation

 子どもを対象にした天体望遠鏡の工作教室が17日、京都府向日市向日町の市天文館で開かれ、夏休み中の児童たちが夜空の観測に期待を膨らませた。

 同館が春と夏の年2回実施している。今回は向日市などの小学4~6年生19人が参加した。

 児童たちは、はさみや接着剤を使い、対物レンズと接眼レンズがついた筒をつなぎ合わせたり、天体のおよその位置をとらえるためのファインダーを取り付けたりして、望遠鏡の工作キットを組み立てた。職員から「絶対に太陽を見ない」などと注意を受けた後、完成した望遠鏡をのぞき込み、焦点を合わせる練習などをしていた。

 月のクレーターなどのほか、条件がよければ土星の輪も観測できる本格的な望遠鏡で、児童たちは「レンズを筒にはめるのが難しかったけど、うまくできてよかった」「早く月の表面のでこぼこを見てみたい」と楽しそうだった。

【 2018年08月18日 10時30分 】


青空の下、輝く黄金色の穂 京都で稲刈り始まる

2018-08-24 09:39:55 | 木 plants

 猛暑が一段落して秋の気配が感じられる17日、京都府長岡京市井ノ内の農家が乙訓地域で最も早く稲刈りを行った。わせ品種「あきたこまち」の収穫で、田んぼにアカトンボが飛び交う中、刈り取りと脱穀ができるコンバインの軽快な音を響かせた。

 農家小野洋史さん(52)は、5月4日に同市と近接する京都市西京区の3カ所の田んぼ計約2千平方メートルに苗を作付けし、前年より3日遅い刈り取りとなった。

 小野さんは同日午後からコンバインで稲刈りを開始。黄金色の稲を手慣れた操作で刈り取り、夕方までに作業を終えた。約1トンを収穫し、一部を「長岡京ガラシャ祭」の景品にして残りは出荷する。

 今年の出来栄えについて小野さんは「天候不順で、特に猛暑の影響を受け品質が少し落ちた。それでも昨年の品種よりはおいしいはず」と笑顔で話した。

【 2018年08月18日 09時20分 】


ガーデニングの本が集合 国立国会図書館関西館

2018-08-24 09:34:39 | 習 learn

 ガーデニングの文化や歴史を題材にした本の企画展示「百花繚乱(りょうらん)!ガーデニングの世界」が16日、京都府精華町精華台の国立国会図書館関西館で始まった。植物の栽培や庭の文化にまつわる書籍や雑誌が集められている。

 「花」「菜」「庭」「知」「図」の5テーマで構成し、館所蔵の約100点が並ぶ。江戸時代末にまとめられた日本最古のカラー植物図鑑「本草図譜」は「オニユリ」のページを展示。「根を培養して食用となす」といった記述があり、観賞用ではなく食用植物だった歴史が分かる。明治期のガーデニング解説本「草花の栽培・家庭園芸」では「じょうろ」が「如露」とされ、園芸用語の表記からも時代を感じられる。

 中国やドイツで出版された日本庭園の写真集、庭を好んで描いた画家の画集もあり、幅広い視点からガーデニングの文化に触れられる。9月18日まで(日祝日は休館)。無料。

 関連の講演「夢の青いバラ-開発にこめられた想い」が同14日午後3時50分からある。聴講は「関西文化学術研究都市推進機構」サイトのイベント欄、けいはんな学研都市6大学連携「市民公開講座」から申し込む。問い合わせは同機構0774(95)5105。

【 2018年08月17日 15時35分 】


冷房効いた室内で「盆踊り大会」 京都、高齢女性ら「いい運動」

2018-08-16 12:12:16 | 賞 prize

 京都府長岡京市粟生の市老人福祉センター「竹寿苑」は14日、夏恒例の「盆踊り大会」を同施設で開いた。市内の高齢の女性が冷房の効いた涼しい大広間で踊りを楽しんだ。

 同センターが利用者に体を動かしてもらいながら季節感を味わってもらう場として毎年実施しており、今回が34回目。今年は約20人が参加した。

 大広間に小太鼓を置くやぐらが組まれ、紅白の幕や提灯を飾って夏祭りの雰囲気を盛り上げた。参加者は、長岡京音頭と炭坑節を各4回、江州音頭を2回と曲に合わせ息のあった踊りを披露した。踊り慣れている人が多く、額に少し汗を浮かべ「いい運動になる」という参加者もいた。

 同センター民舞同好会の会員の女性(76)=同市下海印寺=は「盆踊りは独特で年1回、皆さんが集い楽しむ場です。特に、ここに参加する方は上手に踊れる」と話した。

【 2018年08月15日 09時05分 】


高齢者生活支援、手探り続く 京都のコーディネーターら

2018-08-16 12:10:04 | 護 help

 高齢者の暮らしを地域で支えるための取り組みを担う「生活支援コーディネーター」の配置が、本年度から各市町村に義務付けられた。関係者からは「何をすべきか具体像が見えにくい」との声も上がる中、京都府乙訓地域の2市1町のコーディネーター計6人は、地域の課題探しや高齢者の居場所づくりなどを手探りで続けている。

 生活支援コーディネーターが配置された背景には、2016年度に10・4兆円に達し、増加の一途をたどる介護費用を抑えるため、サービスの担い手を「施設」や「事業者」だけでなく「住民(ボランティア)」にも移したい、との国の思惑がある。乙訓地域のコーディネーターは、地域の実情を探る活動を、まず始めている。

 大山崎町では、社会福祉協議会職員の沼田健仁さんが16年11月に就任した。地域住民や商工会、介護関係者らとの話し合いで見えてきた課題は「高齢者の居場所がない」ことだった。「施設サービスに重点が置かれた介護保険制度の弊害で、近所づきあいが少なくなったり、自治会の加入率が低下したりした面もある。高齢者が集まる場所をつくれば、その場でみんなの困りごとも共有できる」との考えから、住民による地域サロンづくりの支援と広報誌などによる情報発信に力を入れてきた。

 地域サロンは、介護予防サービスの一つとしても期待されているが、沼田さんは「地域での支え合いの活動は、担い手側も高齢者が多く、若者をどう引き込むかが課題だ」と話す。

 生活支援コーディネーターには、地域の関係者をネットワーク化して情報共有を行う「協議体」の運営も求められている。長岡京市で、同市社会福祉協議会職員の4人が務めるコーディネーターは、市内の四つの中学校区ごとに協議体を組織するため、住民や医師、商店や金融機関の関係者らに出会って地域のニーズを探っているところだ。ただし、その先の活動について明確な見通しがある訳ではない。同市高齢介護課は「コーディネーターや協議体が何をすべきか、国は具体像をきちんと示してほしい。他の自治体での成功例が、他の地域でもうまくいくとは限らない」と戸惑いも見せる。

 向日市は、社会福祉協議会に業務委託する2市町とは異なり、市高齢介護課に1人のコーディネーターを配置する。市によると、「高齢者の地域での居場所作り」や「ごみ出し支援」に関して、現場での情報収集などをしているという。

 地域での支え合いを進める体制づくりは、近所づきあいが希薄化しつつある現代では相当な困難を伴う。大きな目標に近づくには、コーディネーターと、社会福祉協議会や地域包括センターなど地域の実情をよく知る既存の資源との連携が欠かせない。

【 2018年08月14日 11時12分 】


タブレット端末で遠隔手話通訳 京都・向日市が初導入

2018-08-16 12:08:27 | 政 governing

 京都府向日市は、市役所本庁舎(寺戸町)を訪れた聴覚障害者への対応として、タブレット端末を利用した遠隔手話通訳サービスを導入した。手話通訳の資格を持った職員が5月に開設した東向日別館(同)に移ったことによる措置。窓口業務が複数の庁舎にまたがる自治体は多いが、同様の取り組みは府内では初めてという。

 向日市では、東向日別館の開設に伴い、窓口業務のほとんどが同別館に移った一方、市民税などの申告や相談、防災や教育に関連する業務は引き続き本庁舎で行っている。手話通訳の資格を持った障がい者支援課の職員計3人は東向日別館へ移ったため、本庁舎で聴覚障害者への対応が必要となっていた。

 遠隔手話通訳サービスでは、無線で接続できるカメラ機能付きタブレット端末を、本庁舎と東向日別館にそれぞれ配備した。本庁舎を訪れた聴覚障害者は、端末の画面に映し出された東向日別館の通訳職員と手話で会話する。通訳職員は、本庁舎の職員に会話内容を音声で伝え、本庁舎職員の声を聞き取って手話通訳する。

 このほど向日市ろうあ協会の会員たちが本庁舎を訪れ、課税証明の受け取りなどの設定で今回のサービスを体験した。会長の狩野直禔さん(80)は「端末を通じて相手の顔を見ながら会話できたのがよかった。意思疎通が十分できたので、役立つサービスになると思う」と話していた。

【 2018年08月13日 15時30分 】