南極の気象や氷床学ぶ 向日市の児童、氷溶かして観察

2013-07-17 13:48:38 | 水 water
 京都府向日市寺戸町の第6向陽小で16日、出前講座「南極を知ろう」が開かれた。4年生55人が、元日本南極地域観測隊員から南極の気象や氷床などについて学んだ。

 環境学習の一環で、京都大大学院人間・環境学研究科の石川尚人教授を講師に招いた。石川教授は第35次越冬隊(1993年11月~95年3月)をはじめ、第42次と第46次夏隊の隊員として南極を訪れている。

 児童は、石川教授から南極大陸は広さが日本の約33倍あり、地球の氷の約90%、淡水の約80%を有するという説明を受け、ペンギンやオーロラの映像に「かわいい」「きれい」と歓声を上げた。

 南極で採取された氷に触れ、氷を水で溶かしてパチパチと音が鳴る様子を観察。南極の氷は、降り積もった雪が空気と一緒に押しつぶされてできており、氷の空気から昔の環境を知ることができることを学んだ。

 また、観測隊は氷のほか岩石やオーロラ、海水、気象などの調査・研究を行うことも紹介され、児童は極寒の地での活動を興味深げに聞いていた。

【 2013年07月17日 11時28分 】

着衣水泳落ち着いて 水難防止へ児童練習

2013-07-14 15:56:58 | 水 water
 海や川などに行く機会が増える夏休みを控え、京都府向日市上植野町の第5向陽小で12日、服を着たまま泳ぐ「着衣水泳」教室があった。6年生約90人が、水を吸った服の重さを体験し、身近な物を浮具にするコツを学んだ。

 同小では1999年に、当時5年の児童が長岡京市内の池で亡くなる事故があったことから、水難防止に力を入れている。この日は向日市寺戸町のフィットネスクラブ「ピノス」のインストラクター4人を講師に招いた。

 児童は長袖シャツや長ズボン、ジャージーなどを着てクロールや平泳ぎなどを行い「重い」「動きにくい」と着衣水泳の難しさを体感した。ぬれた服はまとわりつくため水中で脱ごうせず、服と体の間に入る空気の浮力を利用して浮輪代わりにすることも学んだ。また、空気を入れたビニール袋やペットボトルが浮具になることも教わり、児童はペットボトルなどを腹の上に抱えて浮く練習を繰り返していた。

【 2013年07月13日 11時41分 】

アジサイ雨にほほ笑む 長岡京、柳谷観音で「まつり」

2013-06-27 17:29:54 | 水 water
 空梅雨から次第に恵みの雨が降るようになるなか、京都府長岡京市浄土谷の柳谷観音楊谷寺で、アジサイが相次いで開花している。29、30の両日には境内や参道で第13回あじさいまつりが催される。

 同寺の境内は4500株のアジサイが栽培され、名所として親しまれている。先週までは開花が少なかった。

 花の数が増えた23日午前はときおり小雨がぱらつく曇り空の下、多くの参拝者やハイキングの人たちが訪れた。薄紫や淡い桃色の花びらにカメラのレンズを向けたり写生し、水辺の樹木でモリアオガエルの卵を観察する姿が目立った。

 市観光協会や市、寺の実行委員会による6月恒例のあじさいまつりは午前10時~午後3時半に開催。いけばな展や茶席、アジサイの苗、特産品の販売のほかヨーヨー釣りコーナーや飲食の屋台を設ける。

 このほか、長岡京音頭の披露やジャズライブ、北開田太鼓や津軽三味線のコンサートが催される。JR長岡京駅前・文化センターを結ぶシャトルバスも運行する(片道大人200円、小人100円)。

 参道で長年使われていなかった旧茶屋の建物を市内のNPO法人が寺から借り、同寺の縁日に合わせて17日に「茶家 西の風」を始めた。29、30の両日も営業し、食事や飲み物を提供する。

【 2013年06月24日 11時10分 】


ホタルの光跡にうっとり 長岡京 観賞の夕べに多くの市民

2013-06-16 09:49:39 | 水 water
 京都府長岡京市の住民グループの主催する「ホタル観賞の夕べ」が14、15日の夜、長岡京市奥海印寺の小泉川上流で開かれた。宵闇に光跡を描いて飛ぶホタルに、訪れた大勢の市民が見とれた。

 ゲンジボタルの飼育や河川環境づくりに取り組んでいる住民団体「長岡京市ゲンジボタルを育てる会」と市が毎年開いている。

 会場の西代橋一帯には竹製の灯籠が並び、幻想的な雰囲気を醸し出した。14日は周囲が暗くなった午後8時ごろから光点がぽつぽつとともり始め、子どもたちが「いたいた」「光った」とはしゃぎながら熱心に見入った。

 抹茶やホタルまんじゅうの販売もあり、市民らが涼みながらくつろいでいた。

【 2013年06月16日 08時47分 】

水害の怖さ、過去に学ぶ 長岡京でパネル展

2013-06-09 16:55:10 | 水 water
 豪雨が発生する季節を迎え、防災をテーマにした京都府乙訓土木事務所のパネル展示が8日、長岡京市開田のイズミヤ長岡店で始まった。水害の実態を伝える写真や資料が並び、訪れた市民が真剣な表情で見入っていた。14日まで。

 会場では、昨夏の府南部豪雨で決壊した宇治市の弥陀次郎川や、土砂が流入した道路の写真のほか、1967年に長岡町(現在の長岡京市)に洪水をもたらした梅雨前線豪雨の被害状況を伝える町広報を掲示している。

 小畑川の水位が過去の豪雨で10分間に164センチ上昇したことも紹介。2008年に5人が亡くなる増水事故を起こした神戸市の都賀川よりも上昇幅が大きかったことを強調し、注意を促している。

 小畑川流域で浸水が想定される区域を示す地図や、テレビのデータ放送を活用した災害情報の提供についてPRする展示もある。

 来場した長岡第八小6年の北原郁也君(11)=勝竜寺=は「長岡京市でも川岸が崩れるほどの水害があったんだ。大雨はやっぱり怖いということがよく分かった」と話した。

【 2013年06月09日 11時14分 】

豪雨、河川決壊に備え 大山崎の消防団員ら訓練

2013-06-05 14:07:42 | 水 water
  梅雨に合わせ、河川の増水や決壊に備えた水防訓練が2日、京都府大山崎町大山崎の桂川右岸で行われた。消防団員や消防署員らが土のう作りと堤防決壊を防ぐ習練に、きびきびとした動作で取り組んだ。

 訓練は毎年この時期に実施している。地元の大山崎町消防団と乙訓消防組合大山崎消防署、町から約140人が参加した。

 「梅雨前線停滞による長雨に加え、乙訓地域で集中豪雨が発生、桂川の水位が急上昇して決壊の恐れがある」という想定で訓練を行った。参加者は3班に分かれ、まず土を袋に詰めて土のう約600個を作った。

 続いて堤防の決壊や崩壊を防ぐ「杭打積(くいうちつみ)土のう工」、越水を防止する「せき板工」、漏水に対応する「月の輪工」の各工法での訓練を行った。

 杭打積土のう工では、参加者は掛け声を上げながら堤防斜面に杭を打ち込んだり、丸太を組み合わせたりした後、土のうと板を設置して完成させていた。

 この日は長岡京市の小畑川と犬川の合流地点付近でも水防訓練があり、長岡京市消防団員らが万一の事態に備えて水防活動技術の向上を図った。

【 2013年06月03日 11時10分 】

ホタル飼育専用水路が完成 長岡京・奥海印寺で式典

2013-06-02 09:28:37 | 水 water
 京都府長岡京市奥海印寺に初夏の風物詩であるホタルを育てるための専用水路が完成し、地元関係者に30日披露された。秋からは市民団体「長岡京市ゲンジボタルを育てる会」が幼虫を放して飼育を始める予定で、出席者は成虫が乱舞する日を心待ちにしていた。

 奥海印寺地区や下海印寺地区を流れる小泉川はホタルの生息地として知られ、地元住民でつくる「育てる会」が30年前から保護や飼育に取り組んでいる。

 専用水路は約180平方メートルで、市が京都第二外環状道路(にそと)の残土集積地に建設する西代公園の北側にある。にそとの工事を担当した三井住友建設が地域貢献の一環で無償で施工した。小泉川から水を引き込み、幼虫が住みやすいよう自然石を配してある。

 完成式典には、市や育てる会、ホタル育成を資金支援している国際ソロプチミスト京都-西山、三井住友建設の関係者らが出席した。小田豊市長が三井住友建設大阪支店の毛利俊彦副支店長に感謝状を贈呈。テープカットに続き、参加者が水路に幼虫の餌になるカワニナを放流した。

 育てる会の多貝茂会長(69)=奥海印寺=は「ホタルの飛び交う様子を市民に見に来てもらえるよう、ここを拠点にがんばりたい」と意気込みを語った。

【 2013年05月31日 09時46分 】

カキツバタとキショウブが競演 長岡京の八条ケ池

2013-05-16 16:20:30 | 水 water
 まぶしい初夏の日差しに、紫と黄色のコントラストが鮮やかに映える。

 京都府長岡京市天神の八条ケ池で、カキツバタとキショウブが見ごろを迎え、訪れた人の目を楽しませている。

 市商工観光課によると、池にはカキツバタ約100株、キショウブ約300株が植えられており、市シルバー人材センターのスタッフが手入れをしている。気温が上がるにつれて次々と開花し、競い合うに水面を彩っている。

 乙訓消防組合の観測では、同市内の気温は13日午後3時すぎには29・8度にのぼった。

 通院途中に訪れた荻野千浪さん(87)=同市高台=は「ここを通るたびに楽しませてもらっている。これからはハスも咲きますね」と目を細めていた。

 見ごろは1週間から10日間ほど続く見通しという。

【 2013年05月14日 11時21分 】

ヒダサンショウウオの生息調査、西山一帯で開始

2013-03-23 11:55:21 | 水 water
 京都府のレッドデータブックで準絶滅危惧種に指定されている両生類「ヒダサンショウウオ」の生息調査を、京都大生態学研究センター研究員の神松(こうまつ)幸弘さん(39)=向日市寺戸町=らが西山一帯で始めた。川の源流部に生息し、シカによる害など生態への影響が懸念される。「西山の至宝ともいえるヒダサンショウウオの保全に役立つデータを収集したい」と神松さんは話している。

 ヒダサンショウウオは褐色のまだら模様が特徴で体長12~13センチ程度。夏は陸上で生息し、秋から冬にかけて水中で過ごす。今の時期は水底の石の裏などに、一対の卵のう(らんのう)と呼ばれる薄青色の袋に包まれた卵を産む。半透明のベールのような卵のうは「神秘的に美しい」(神松さん)という。約1カ月後にオタマジャクシのような幼生が誕生する。

 神松さんによると、川の泥が増えると酸欠状態になったり、エサとなる水中の昆虫が減る。近年はシカによる食害で山林の下草が減少し、川に流れ込む土砂が増えていることが懸念される。ヒダサンショウウオは最も源流で環境の変化にさらされやすいため、その生息状況は西山全体の自然環境の変化をはかる指標になるという。

 調査は、水生生物を専門とする神松さんのほかに神戸大の植物生態学や分子生態学の研究者も加わる。京都市西京区や長岡京市、大山崎町にかけてヒダサンショウウオの分布状況だけでなく植生や水質も調べ、長期的な経年変化をたどる。

 神松さんは「乙訓には自然環境の保全へ熱心に活動するグループがある。そうした人たちや幅広い市民のみなさんと調査したい」と話している。

【 2013年03月21日 10時19分 】

児童と住民で井戸を完成 長岡第九小、災害時の用水に

2013-03-21 06:22:32 | 水 water
 京都府長岡京市東神足の長岡第九小で17日、地域交流井戸の完成式が催された。

 自治会、PTAや各種団体による第九小校区ふるさとコミュニティ協議会が昨年7月、住民や児童らボランティア延べ250人による手掘りで作業を始めた。途中で岩盤に阻まれたため、専門家による機械掘りを続け、深さ17・5メートルで毎分45リットルの地下水が出た。

 この日の完成式で、小田豊市長は「災害時の避難に備えて小中学校でマンホールトイレの設置に力を入れている」と防災施策を説明した。同協議会の東原正一会長(72)は「災害時には井戸の水をマンホールトイレの水洗用に用い、ふだんは学校の水田や菜園に活用したい」と語った。

 井戸の完成に合わせ、地域の人たちが児童のために古代米の栽培用の水田を新たに設けた。

 小学校区単位のコミュニティ協議会が井戸を完成させるのは、市内で2番目となる。

【 2013年03月18日 10時08分 】

「業者見落とし原因」 長岡京・雨水貯留施設問題

2012-11-10 12:34:52 | 水 water
 長岡京市が同市一文橋で計画した雨水貯留施設の設置を想定外の地下水位のため断念した問題で、市の調査委員会(委員長・三村衛京都大大学院教授)は9日、設計業者による地価水位データの見落としが原因とする報告書を市に提出した。

 雨水貯留施設は豪雨による一文橋地区などの浸水被害を防ぐため設置を計画したが、4月に掘削工事を始めると設計段階で見込んだ地下3・8メートルよりも浅い同1・8メートルで地下水が湧出。掘削を続けると周辺地盤に影響を与えるおそれがあるため、工事を断念した。

 報告書は、設計を受託した大阪府吹田市の設計コンサルタント会社「極東技工コンサルタント」が、透水試験で出た地下1・9メートルという記述を見落としたのが原因とし、「読み違いに気づく機会があったにもかかわらず起こしてしまった単純ミスで、責任は重大である」と指摘した。

 再発防止に向けた課題として、ボーリングや地下水位のデータベースを作成して工事の設計に活用することや、市の担当課による設計資料のチェック体制について言及した。

 報告書を受け取った河村豊水道事業管理者は「すみやかに代替工事や(工事請負業者への)損害賠償、改善策に対処したい」と話した。市は今後、工事断念に伴う費用を精算し、極東技工コンサルタントに請求する。

【 2012年11月10日 11時40分 】


長岡京にオオサンショウウオ  小泉川 市内で発見記録なく

2012-08-18 11:43:57 | 水 water
小泉川で見つかったオオサンショウウオ。職員に保護されて上流に放された=長岡京市提供 京都府長岡京市奥海印寺の小泉川で、国の天然記念物に指定されているオオサンショウウオが、市教委に保護された。14日の大雨で上流から流されてきた可能性が高いといい、「市内での発見は、把握している限りでは初めて」としている。

 生涯学習課によると、オオサンショウウオは体長約90センチ。16日午後2時40分ごろ、住民から通報があった。職員が現場に駆け付けたところ、川の堰(せき)の下で水深約3センチの場所に、動かずにいるオオサンショウウオを見つけた。網で保護し、府の「生息しやすい場所に戻すこと」との指示に従って、水深の深い上流に放した。

 生涯学習課の中尾秀正課長は「30年余りこの仕事をしているが、市内での発見は記録にない。個体数が減り、希少な存在なので見つけたら連絡してほしい」と話している。

【 2012年08月18日 10時59分 】

川の王さまオオサンショウウオ (ドキュメント地球のなかまたち)
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流しそうめん楽しもう! 向日神社で交流イベント

2012-07-31 11:46:48 | 水 water
「絆流素麺会」で流しそうめんを楽しむ市民(2011年8月6日、向日市・向日神社) 京都府向日市の市民グループ「まちづくり市民の会」(吉川正一会長)は4日正午から、同市向日町の向日神社で、流しそうめんを楽しむ「7・67絆流素麺(きずなりゅうそうめん)会」と、9月のお月見の際に参道に並べる絵灯籠(とうろう)づくりなどのイベントを催す。

 絆流素麺会は、広く市民が交流を深める場を設けまちの活性化につなげる狙いで、同会が2年前からこの時期に実施。今年は、市制40周年記念事業の一環にもなっている。

 神社の境内から鳥居までの参道で、市特産の竹を何本もつないで全長約200メートルの流しそうめんに挑戦する。参加は当日先着500人までで、開始15分前から受け付ける。

 また今年は初めて、9月29日夜に同神社で開催予定のイベント「お月見・絵灯路」で、参道に並べる絵灯籠を参加者で作る。材料費として100円が必要で、先着100人。

 さらに今年で4回目となる、市内の遺跡から出土した遺物を展示する「ふれてみよう!わがまちの歴史」も、市埋蔵文化財センターの協力で行う。長岡京期の土器を中心に並べ、実際に触れることもできる。

 絵灯籠づくり以外は無料。小雨決行。詳細は吉川会長の携帯電話090(8653)4147。同日夕から夜は同所で激辛商店街による「クールスポット夏祭り」もあり、終日イベントを楽しめる。

【 2012年07月31日 10時58分 】

新竹取 流しそーめん
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校区のシンボル、井戸掘ろう 長岡京で住民ら挑戦

2012-07-27 00:10:31 | 水 water
井戸掘りに汗を流す長岡第九小の校区住民や児童ら(長岡京市東神足・同小) 長岡第九小(京都府長岡京市東神足)の校区住民でつくる「ふるさとコミュニティ協議会」が22日、災害時の生活用水などに使う井戸掘りを同小で行った。明治時代から伝わる「上総(かずさ)掘り」という技法を用い、お年寄りから子どもまで幅広い年代の参加者が力を合わせて掘り進めた。

 地域のよりどころである学校に校区のシンボルを作ろうと、長岡京水資源対策基金の助成金を活用して企画した。井戸掘りを専門にする京都市伏見区の会社に協力してもらい、校庭に上総掘り用のやぐらを組み、21日から掘削を始めた。

 22日は校区住民や児童、保護者ら約130人が参加。5人一組でロープを引いてやぐらからつり下げた鉄の棒を上下に動かし、地中を突いた。気温30度を超す猛暑の中、参加者たちは額に汗をしたたらせながらも交代で井戸掘りに加わり、21日からの2日間で5・5メートルまで掘り進んだ。

 23、24日も引き続き掘削し、人力で水脈に当たらなかった場合は協力会社が機械を使って完成させる。井戸の水は学校の菜園や水田の水やりに使うほか、災害時には運動場に設置したマンホールトイレの水洗に活用する。

 ふるさとコミュニティ協議会顧問の野村和宏さん(74)=東神足=は「住民の力で水脈を掘り当てられれば。24日までに深さ10メートルを目標にしたい」と話した。

【 2012年07月23日 11時08分 】

上総掘りの民俗―民俗技術論の課題 (ニュー・フォークロア双書)
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未来社

友好の大輪、水面で見頃 長岡京の「西湖紅蓮」

2012-07-18 09:18:57 | 水 water
見ごろを迎えた八条ケ池のハス「西湖紅蓮」(長岡京市天神) 京都府長岡京市天神の八条ケ池で、市の友好都市の中国・寧波市から贈られたハス「西湖紅蓮(こうれん)」が見頃を迎えた。連日30度を超える暑さの中、ピンクや白色の大輪が水面に浮かび、散策を楽しむ市民らの一服の清涼剤となっている。

 紅蓮は、両市が友好都市盟約を結んで10年を迎えた1993年に寧波市から提供の申し出があり、96年に約150株が定植された。現在は約300株に増え、毎年7月初旬ごろから直径10~20センチの花を咲かせる。

 3連休の最終日となったこの日も好天に恵まれ、池畔には朝から日傘やカンバスを手にした市民らの姿が多く見られた。

 水面を覆った深緑の葉の間から、淡い紅色の花弁があちらこちらと頭を出し、美しいコントラストを見せている。訪れた人たちは日陰に入ってスケッチしたり、水上橋の上で熱心に撮影するなど、思い思いにハスと向き合い、休日のひと時を過ごしていた。

 8月上旬ごろまで、華麗な花を楽しめる。

【 2012年07月17日 11時38分 】

蓮―ハスをたのしむ 10~100歳に贈る感動と発見の「えっ! 本」シリーズ
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ネット武蔵野