清掃職員の業務を追加 勤務中休憩問題で京都・向日市

2016-03-12 11:44:48 | 政 governing
 京都府向日市のごみ収集担当職員の大半が勤務時間中にゲームや昼寝などをしていた問題で、安田守市長はこのほど、市役所での廃食油回収など新たな業務に取り組むよう職員に指示したことを明らかにした。

 3月定例市議会の一般質問で、村田光隆市議(無会派)の質問に答えた。

 村田市議は「職員個人の資質というよりも、市が遊ぶ時間を与えてきたことが問題」と批判した。

 これに対し、安田市長は「(職員の行為は)言語道断。重く受け止め、早急に改革に着手する」と話した。その上で、新たに市役所で行う廃食油回収や、公共施設で実施する資源ごみ回収などの業務に従事するよう職員に指示した、とした。

 安田市長は「今後も職員一人一人が自覚と責任を持って職務にあたるよう、業務の見直しを図る。市民感覚とずれないように市政運営を行いたい」と述べた。

 このほか、市は市民会館(同市寺戸町)について「耐震診断の速報値では、(指標の)Is値が非常に悪い可能性がある」として、4月以降の利用について受け付けを中止していることを明らかにした。今後、耐震性を精査して対応を決めるという。杉谷伸夫市議(市民クラブ)の質問に答えた。

【 2016年03月07日 20時28分 】

ふるさと納税、ネット決済へ 京都・長岡京市

2016-03-07 07:03:23 | 政 governing
 京都府長岡京市の中小路健吾市長は29日、「ふるさと納税」を通じて手軽に寄付してもらうため、新年度からインターネット上でクレジットカードでも決済できるようにする方針を明らかにした。市議会3月定例会の一般質問で、中小路貴司市議(平成市民クラブ)の質問に答えた。

 ふるさと納税の寄付は、市に申し込んだ後、金融機関での振り込みか、現金書留での郵送、市総務課への持参に限ってきた。市はより手間がかからないカード決済を導入し、寄付額増を期待する。

 本年度の市への寄付はこれまでに59万2千円。大口の寄付があった前年度の144万2千円からは半減し、人数は横ばいだった。一方で、他の自治体に寄付した市民の個人市民税控除額が前年度に比べ778万円増加しており、市への寄付にどう結びつけるかが課題となっている。

 市は今後、寄付金の使い道を西山に生息する希少動植物保護やバンビオのイルミネーション事業、小中学校図書の充実に限定し、寄付者に使途を選んでもらう方針。中小路市長は答弁で「使途を明確にしてまちの将来像を共有することで、寄付してもらいやすくする狙いがある」と説明した。

【 2016年03月01日 10時55分 】

公共施設使用料値上げへ 京都・長岡京、17年度増税に対応

2016-02-14 12:09:51 | 政 governing
 京都府長岡京市の市行財政健全化推進委員会(委員長・渡辺利得京都産業大名誉教授)はこのほど、市から諮問されていた公共施設の使用料について答申した。消費税率が8%に引き上げられた際、値上げしなかったことが受益者負担の公平性を欠くなどとして、早急な見直しが必要と指摘。市は消費税の再値上げが予定される2017年4月に合わせ、値上げする方向で検討を始めた。

 市は、市民の負担増などを懸念し、14年4月の消費税率8%への引き上げ後も公共施設の使用料を据え置いている。一方、公金で賄われる光熱費や備品費など維持管理費には8%が適用されている。

 同推進委は、施設を利用する人としない人との負担の公平性や、市民サービスの質を維持することなどの観点から見直しを求めた。

 答申を受け、市は16年度中に値上げした使用料を示す方針。新たな使用料は消費税率が10%に再値上げされる17年4月から適用される見込みで、市は税率10%を念頭に料金体系を考えるとしている。

 府内では、亀岡市が税率の8%引き上げ時に公共施設の利用料を値上げした。八幡市も一部施設で料金を改定。福知山市は外税方式をとっており、南丹市でも増税前の13年12月定例市議会で、使用料を外税に変更する条例を可決し、今後も税率が変われば自動的に使用料が値上がりする仕組みになっている。

 残りの市町は、税率8%への引き上げ時も使用料を値上げしていない。10%への再引き上げ時の対応については今後、対応を検討するとみられる。

【 2016年02月10日 09時40分 】

ブラウン管テレビ、布団…不法投棄急増でパト強化、京都・長岡京

2016-02-07 10:57:08 | 政 governing
 京都府長岡京市内で家電などの不法投棄が急増していることを受け、市不法投棄対策本部や京都府警向日町署、ボランティアなどが4日、合同で一帯のパトロールを実施した。ごみ処理施設などの視察も行った。

 昨年4月から今年1月末までの不法投棄は106件と、昨年度1年間の約2・5倍に増えた。多くはブラウン管式テレビで、同対策本部は昨年3月にケーブルテレビのデジタルとアナログの変換サービスが終了したことが原因と見ている。

 また、分別ステーションが回収日前日の昼から設置されているため、夜間投棄の温床にもなっている。

 参加した23人は、1日夜に布団が不法投棄されたという同市神足の分別ステーションに向かい、大量の毛布や布団を確認した。

 続いて、段ボールやペットボトルなどが散乱した別の場所を清掃。乙訓地域のごみを処理するクリーンプラザおとくに(大山崎町下植野)の焼却施設や、2031年には満杯になるとされる勝竜寺埋立地を見学した。

 市環境監視員の藤岡慎太郎さんは「毎日市内全域を見回っているが、全てを防ぐのは難しい。不法投棄を見かけたら、即通報してほしい」と話し、同対策本部の山田勝吉環境経済部長は「市民、事業所、民間が一体となって不法投棄撲滅への意識をつくっていきたい」と述べた。

【 2016年02月05日 10時21分 】

災害時要支援者の名簿登録書誤送付 京都・向日

2016-01-17 17:38:06 | 政 governing
 京都府向日市が災害時における避難行動要支援者名簿の登録書兼同意書を、亡くなったり転出したりした751人の自宅宛てに誤って郵送していたことが15日、分かった。

 市によると、登録対象者は8138人だったが、担当者が名簿管理システム上で、亡くなった人らを削除し忘れたという。

 書類は13日に発送、14日に複数の市民から苦情を含む電話があったという。市は週明けにも謝罪の文書を郵送するとしている。

【 2016年01月16日 17時40分 】

10年分の入札資料提示 京都・長岡京市汚職で調査委

2016-01-03 14:14:03 | 政 governing
 京都府長岡京市の水道施設課長補佐が収賄容疑で府警に逮捕、起訴された事件を受け、市は28日、2回目の調査委員会を開いた。社員が贈賄で逮捕、略式起訴された大阪市の業者について、過去10年間に参加した市発注工事の入札に関する資料が委員に提示された。

 委員長の土家篤副市長は、年明け以降、起訴状を入手するとともに、裁判の進行を見ながら課長補佐本人や、府警から聴取を受けた関係職員らからも事情を聴く方針を示した。

【 2015年12月29日 10時23分 】

若手職員「おもてなし」プロデュース 京都府乙訓総合庁舎

2015-12-27 16:56:37 | 政 governing
 京都府乙訓総合庁舎(向日市上植野町)の若手職員たちが中心となり、来庁者への「おもてなし」を意識した取り組みを進めている。班ごとに庁舎内の案内やデザインを見直し、初めて訪れる人々にも分かりやすい空間づくりを目指している。

 若手職員の視点を生かして、より開かれた訪れやすい庁舎をつくろうと企画した。同庁舎内には地域総務室や保健所など複数の部署が置かれているが、度重なる組織改変などで部屋の場所や名称が変わり、来庁者などから「どこに何があるか分かりにくい」といった声が出ていた。

 各部署に所属する若手職員ら20人が、12月までの3カ月間で計5回のミーティングを開催。職員が初めて来庁する人の立場になって庁舎内を歩き回るなどして、「案内様式に統一感がない」「情報公開コーナーに古い情報が残っている」などの問題点を抽出した。

 先ごろ開かれた最終の会合では、「来庁者に分かりやすく乙訓らしい庁舎」を目標に、課題解決策の発表会が行われた。各班からは「案内板は部署ごとに色分けしたら見やすい」「当日の行事がいつどこで催されるか一覧できる場所がいる」といった意見のほか、ユニバーサルデザインの活用や、照明の色を部屋ごとに変えるといった提案が出された。

 参加した環境衛生室の宮本優里さん(26)は「普段は会わない他部署の職員たちと共同して取り組むことで、いつもとは違う視点で仕事ができた」と話した。ミーティングでまとめられた案は、本年度中に庁舎内の各部署で共有していくという。

【 2015年12月27日 09時39分 】

公約に「説明不足」 京都・大山崎の山本町長就任1年

2015-12-27 16:55:00 | 政 governing
 大山崎町の山本圭一町長が、今月5日で就任から1年を迎えた。公約に掲げた都市計画税導入や保育所民営化などの実現を目指す一方で、関連する予算を盛り込んだ本年度一般会計当初予算案が事実上否決されるなどの波乱もあった。山本町政の1年を振り返る。

 今年3月の定例町議会。山本町長は「(昨年10月の)選挙戦で信任を得たので、スピード感を持って公約を実現する」と強気の姿勢を見せ、本年度一般会計当初予算案に早速、公約の都計税導入と保育所民営化に関する予算を計上した。

 だが、都計税の使途などについて「具体的な説明がない。あまりに性急」との批判が町議から上がり、最終本会議では両予算が削除された修正案が可決される結果となった。

 先の12月定例町議会でも「説明不足」を理由に議会から“ノー”を突きつけられた。

 家庭ごみの超過分について、有料ごみ袋の導入を目指した山本町長。条例改正案の審議では、反対する町議から「他市へごみが流入する可能性がある」「(乙訓)2市と足並みをそろえるべき」などの声が上がったが、町側はごみ回収の利便性向上を主張するばかりで、論点がかみ合わないまま終わった。

 町内を巡回するコミュニティーバスを導入するかを話し合う地域公共交通会議では、山本町長が冒頭でコミバス断念を示唆。委員からは「何のために集まったのか」との非難が上がり、いまだ再開のめどは立っていない。

 一方、住民と対話しながらまちの未来を考えるまちづくり懇談会の開催は、将来への種まきと言えそうだ。山本町長は公約で、学識経験者や住民、企業の代表らが意見を交わすまちづくり会議の設置を掲げており、その前段階と位置づける。5月の懇談会では、都計税導入の是非や空き家問題など幅広いテーマについて議論し、参加者からは「向こうから胸襟を開いてくれるのはありがたい」といった声も聞かれた。

 山本町長は、就任当初から「住民と行政の距離が遠い。身近な町政でありたい」と、よく口にする。その思いを施策という具体的な形にするために説明を尽くせるか。正念場の2年目となりそうだ。

【 2015年12月26日 11時16分 】

汚職再発防止へ意見相次ぐ 京都・長岡京市議会委

2015-12-13 13:51:01 | 政 governing
 京都府長岡京市議会の総務産業常任委員会が11日開かれた。収賄容疑で市水道施設課長補佐川崎裕康容疑者(47)が府警に逮捕された事件を受け、委員からは再発防止に向けた意見や要望が相次いだ。

 会議では、入札で業者を選定するまでの流れについて市が説明した。委員からは、副市長や部長級の職員で構成する業者選定委員会について、「どうして今回の業者が委員会のチェックを通過したのか。形骸化してなかったのか」などの指摘があった。

 中小路健吾市長は「(2006年の収賄事件後)1人の職員に過度に権限が集中しないよう制度改革がなされた中で今回の事件が起き、残念だ。まず全容解明し、再発防止策を講じたい」と述べた。

【 2015年12月12日 11時32分 】

課長補佐逮捕で調査委設置 京都・長岡京市

2015-12-13 13:46:23 | 政 governing
 京都府長岡京市の水道施設課長補佐川崎裕康容疑者(47)が収賄の疑いで京都府警に逮捕されて一夜明けた8日、市は調査委員会を立ち上げた。午後に初会合を開き、事件の詳細を明らかにして、再発防止策に反映させることを確認した。

 調査委は土家篤副市長が委員長を務める。副委員長には佐々谷明光副市長と山本和紀教育長が就き、部長級の職員らで構成。今後、課長補佐の弁護士や家族、同僚らへの聞き取りや、府警に押収されなかった資料を調べ、全容解明を目指す。

 冒頭、土家委員長は「具体的に何が、どうして起きたのかをしっかり調査しなければならない」と強調。続いて森良男総務部長が事件の経緯を報告した。

 委員から「どういう手口で相手企業から供与を受けたのかが分からなければ、改善策が立てられない」との指摘が出され、土家委員長も「警察からほとんど話が聞けない中、いかにして情報をつかむかが課題」と述べた。

 調査委は今月中に2回目の会合を開く予定。土家委員長は「できるだけ早く、事件が起きた背景を明らかにし、再発防止策づくりにつなげたい」としている。

【 2015年12月09日 08時58分 】

収賄再発防止策が機能せず 京都・長岡京市汚職

2015-12-13 13:44:17 | 政 governing
 京都府長岡京市の水道施設課長補佐川崎裕康容疑者(47)が7日、収賄容疑で京都府警に逮捕され、夜には市役所(同市開田1丁目)などに府警の捜査員が家宅捜索に入った。2006年の不祥事を受けて見直した制度が機能しなかったことに、市幹部職員は戸惑いを隠せないようだった。中小路健吾市長は会見で「市民や関係者に心配や迷惑をかけ、おわびします」と、約5秒間、3人の市幹部と共に頭を下げた。

 川崎容疑者が府警の事情聴取を受けていると一報が入った午後0時半頃、上下水道部は重苦しい雰囲気に包まれ、上村茂部長は「(川崎容疑者は)仕事ぶりはまじめだったのだが…。今は状況が分からないので、これ以上は話せない」と、言葉少なに語った。

 同日午後5時半ごろには、市役所と同課がある市東第2浄水場に府警の家宅捜索が入った。同浄水場の正門前は固く閉ざされていたが、時折、上下水道部の公用車が出入りしていた。報道関係者十数人が詰め掛けたため、周辺住民らは「何があったの」と不安げな表情を浮かべていた。

 同市では06年1月にも、元職員が市発注の土木工事に絡む収賄容疑で逮捕されている。07年10月、再発防止策として公共工事の発注システムを改革。入札では指名競争を原則廃止し、一般競争の対象範囲を拡大した。

 市管財課によると、今回のような水道関連工事では130万円~1億5千万円未満の一般競争入札を条件付きとしており、工事ごとに業者の技術力や実績などを担当の職員が審査し、入札への参加資格を決定している。その際、部長級の決済や業者を選定する委員会で、審査が妥当かどうかチェックする仕組みになっている。今回、川崎容疑者の不正な審査が、上司や委員会の目をすり抜けたことになる。

 また、川崎容疑者は審査の段階で、贈賄業者と競合する他社の参加を制限した疑いがある。同容疑者は06年の不祥事やその後の市の改革を知っているにも関わらず、再発防止を目指した入札制度を悪用したことになる。

 現在の制度に抜け穴はなかったのか。再発防止に向け、市議会も巻き込んだ議論が求められる。中小路市長は「事件が起きた原因を調査し、再発防止策を講じたい」と話した。

【 2015年12月08日 12時27分 】

分別方法、サイトで検索 京都・長岡京市が「ごみサク」開設

2015-11-01 10:54:44 | 政 governing
 京都府長岡京市はこのほど、パソコンやスマートフォンでごみの分別方法を検索できるウェブサイト「ごみサク」を開設した。キーワードを入れると分別区分や捨て方が分かる仕組みで、ごみ減量や資源ごみのリサイクル率向上につなげたい考えだ。

 同市では、可燃ごみやアルミ缶、スチール缶、不燃物など11の分別区分がある。市民から分別方法について問い合わせが多いことから、ごみを捨てる際の参考にしてもらいたいと、市内の環境事業会社の協力でサイトを開いた。

 キーワード検索のほか、トップページには衣類や家具など五十音順に70品目が並び、それぞれ分別区分や捨てる時の注意事項を記している。今後、市民の意見などを聞き、内容を充実させていく。

 市は、勝竜寺処分場が2031年に満杯になると見込んでおり、「適正な分別が、ごみ削減につながれば」としている。アドレスはhttp://www.gomisaku.jp/0004/

【 2015年10月27日 11時30分 】

勝ち運にあやかって 京都・大山崎町、天王山PRポスター作成

2015-08-24 13:28:36 | 政 governing
 京都府大山崎町は、羽柴秀吉が明智光秀を破った天王山をPRする観光ポスターを作った。町は「『天下分け目の天王山』は、ここ一番の勝負の代名詞。勝ち運にあやかりたい人がたくさん訪れてほしい」としている。

 ポスター(縦52センチ、横72センチ)は「いざ、天王山」というキャッチコピーで、5月に開園した「天王山夢ほたる公園」から雄大な天王山を望む構図。一人で歩く子どもが写っており「自立した町を目指す」という思いを込めた。

 500枚作製。役場をはじめ町内の公共施設に掲示しており、町外での掲示も検討している。町政策総務課は「天王山を入り口に、幅広い世代が町の豊かな歴史に興味を持ってくれれば」と期待する。

【 2015年08月21日 11時00分 】

家電不法投棄相次ぐ 京都・長岡京市、監視を強化

2015-08-24 13:26:50 | 政 governing
 京都府長岡京市内でテレビや冷蔵庫などの不要家電の不法投棄が相次いでいる。4~7月末までの不法投棄は、前年度の同じ時期と比べて2・5倍に急増している。市は向日町署と連携して警戒を強めるとともに、6日には不法投棄現場をパトロールした。

 テレビや冷蔵庫、洗濯機、エアコンといった家電は、リサイクル費や収集・運搬費を支払い、引き取ってもらうのが適切な処分方法。不法投棄すれば罰せられる。

 市内で本年度に不法投棄された家電はテレビ38台、冷蔵庫7台、パソコンやエアコンなど3台の計48台で、すでに前年度1年間と同じ台数に達した。最多のテレビは、3月にケーブルテレビのデジタルとアナログ変換サービスが終了したこともあり、ブラウン管式が多い。不要家電はごみの分別ステーションに捨てられているケースが目立つという。

 市は、不法投棄された家電を同市開田4丁目の仮置き場に移した後、業者に引き渡しているが、処分費は1台につき5千~6千円かかるという。このまま不法投棄が増加し続ければ、多額の公金を投じざるを得なくなる。

 そのため、市は分別収集指導推進員によるステーションの監視や環境監視員のパトロールを実施。市民にも不法投棄を見つけた時は警察に通報するよう呼び掛けている。

 パトロールには市職員や向日町署員、長岡京交番連絡協議会員の計約20人が参加した。同市浄土谷の府道脇に捨てられた座椅子や衣装ケースを確認したほか、不法投棄家電の仮置き場を視察した。

 市不法投棄対策本部長の佐々谷明光副市長は「不法投棄は深刻な状況。パトロールなどを通じて減らしていきたい」と話した。

共産が単独最大会派に 京都・向日市議選

2015-07-21 10:25:39 | 政 governing
 定数20をめぐり22人が激戦を繰り広げた京都府向日市議選。共産党は6人全員が当選、4年ぶりに単独最大会派に返り咲くことが確実となり、議会の勢力図に変化が出そうだ。一方、「第三極」としてアピールした諸派新人は落選、維新の党新人も最下位当選で、依然として「ムラ型選挙」が根強いことを印象付けた。

■安保法案批判を前面に

 共産は得票数が3位だった山田千枝子さん(67)を筆頭に、全員が700票以上を獲得、安定した戦いぶりを見せつけた。選挙戦中盤に安全保障関連法案が衆院特別委員会で可決されると、各候補は「強行採決 怒」と書かれたプラカードを持って練り歩いたり、街頭宣伝で「共産党候補への一票は戦争法案への怒りの一票です」と訴え、幅広く支持を集めた。

■自民、公認増で苦戦

 一方、自民党は2011年の前回選挙より2人増の3人の公認候補を出したことがあだとなり、新人の清水文子さん(66)が落選。選挙前には党内部から「公認が多すぎる」と批判の声も上がっていた。清水さんを含め、保守系候補は立候補を決めた時期が遅く、十分な準備ができなかったこともマイナスに働いた。

 民主党は前回選で公認候補2人が落選した反省から、公認を1人に絞り、選挙の実働部隊となる連合京都を推薦候補の応援に回したことが奏功した。結果、推薦の近藤宏和さん(36)は4年前の府議選向日市選挙区に立候補した知名度もあって得票数4位、公認の和島一行さん(51)も7位といずれも上位当選となった。

 公明党は現職が引退し、新人の福田正人さん(58)を含む3人を擁立、徹底した地域割りで全員当選を果たした。社民党は現職の飛鳥井佳子さん(63)が議席を守った。

■「第三極」伸びず

 維新は昨年12月の衆院選で、同市で4443票を集めており、共産の4546票とほぼ互角だった。最下位当選という結果に選対幹部は「国政選挙と市議選は違う。地道な地域活動の大切さをあらためて認識させられた」と話した。

 諸派の向日市・生活者ネットワーク新人佐々木郁子さん(50)は、選挙前から「台風の目」として注目を集めていた。1年前から精力的に活動し、上位当選を予想する選対もあったが、届かなかった。

 ある選対幹部は「ビラをまくなど空中戦が通用しにくい地域であることがあらためて分かった。地元から推されているかいないかも当落に大きく影響する」と分析した。

■投票率は最低

 今回の市議選は投票率が41・87%と過去最低を記録。選挙期間中も国政の問題を除いて各候補者の主張が対立する場面は少なく、盛り上がりに欠けた。

 改選後は共産が最大会派となることは確実なものの、安田守市長を支持する勢力は過半数を超えるとみられ、ただちに市政運営に影響を与えることはなさそうだ。ただ、8月には正副議長などの人事も予定されており、市議会のパワーバランスの変化が注目される。

【 2015年07月21日 09時33分 】