京都・向日市民体育館、9月から休館

2015-07-15 11:22:23 | 政 governing
 向日市民体育館(京都府向日市森本町)は、空調整備やバリアフリー化工事などを実施するため、9月1日から来年3月末まで休館する。

 まもなく開館30年を迎え、老朽化が進む設備の更新が目的。6月定例市議会で可決された本年度一般会計補正予算に、関連予算を計上していた。

 大体育館などに新たに空調設備を設け、季節を問わずに利用できるようにするほか▽2階観覧席多目的トイレ設置▽床表面の研磨・塗装▽照明のLED化と消費電力量6割削減-など。

 併せて、同館を歴史文化交流拠点と位置づけ、休館中に展示スペースや長岡宮のPRする掲示なども行う。

 年間2万人の利用者がいるトレーニングルームについては、工事に支障のない範囲で利用できる見通し。市民体育館を管理運営する市スポーツ文化協会の田村恒彦事務局長は「市民サービスをなるべく低下させないよう努力したい」と話している。

【 2015年07月09日 11時00分 】

小型家電回収、宅配便を活用 京都・長岡京市

2015-07-11 12:54:23 | 政 governing
 京都府長岡京市で1日から、宅配便を活用した使用済み小型家電の回収サービスが始まる。家庭に眠るパソコンや携帯電話、ゲーム機などの小型家電を、宅配業者が市民の自宅で受け取る仕組みで、市は6月30日、国の認定事業者となっているリネットジャパン(愛知県大府市)と連携協定を結んだ。回収サービスによって、ごみの減量と再資源化の促進を図りたい考えだ。

 小型家電にはレアメタルなど希少資源が多く含まれているが、再資源化されないまま埋め立て処理や海外での不適正処理が行われてきた。大量廃棄される家電は「都市鉱山」とも言われ、資源を有効活用し、適切に処理するため、小型家電リサイクル法が2013年4月に施行された。

 リネットジャパンは、同法に基づく再資源化事業計画の認定を環境省と経済産業省から取得した企業。京都市では昨年10月から小型家電の回収サービスを実施しており、自宅での回収や宅配便の活用といった便利さが好評で、高い再利用率を示しているという。

 回収対象となるのはデジタルカメラや電気カミソリ、接続用ケーブルなど400品目以上の小型家電。3辺の合計140センチ以内の箱に、重さが20キロ以内になるように小型家電を詰め、インターネットから希望日時を申し込むと、佐川急便(京都市南区)が自宅で回収する。料金は一箱880円で、送料とリサイクル料を含む。テレビや冷蔵庫・冷凍庫、エアコン、洗濯機・衣類乾燥機は対象外。

 長岡京市役所で行われた締結式では、中小路健吾市長とリネットジャパンの黒田武志社長が協定書を交わした。中小路市長は「ごみ全体の減量が課題になっている。取り組みでごみ減量を進め、周知にも力を入れたい」と話し、黒田社長は「回収率の向上に努めていきたい」と語った。

 小型家電の回収サービスに関する問い合わせは市環境業務課TEL075(955)9548。

【 2015年07月01日 11時31分 】

22人が立候補の構え 京都・向日市議選

2015-07-11 12:41:52 | 政 governing
 あす12日に迫った京都府向日市議選の告示。定数20に対して現職13人と新人9人の計22人が立候補の構えを見せ、事務所開設や街頭宣伝など精力的に動いている。10日は市選挙管理委員会が立候補届け出受け付けのリハーサルを行い、本番に備えた。

 保守系会派の新政クラブは3人が引退し、現職2人と新人1人が自民党の公認、現職1人が推薦を受ける。このほか、保守系の新人2人が立つ。

 共産党は現職1人が引退し、4月の府議選に立候補した若手が立つ。ほかの現職5人も立候補し、全国市町村トップの議席占有率の維持と4年ぶりの単独最大会派返り咲きを狙う。

 公明党は現職1人が引退し、後継候補を立てる。現職2人は立候補し、現有3議席の確保に努める。

 民主党は現職1人が立候補せず、新人1人が公認、別の新人1人が推薦を受ける。維新の党の候補が同市議選で初めて立候補するほか、社民党も現職が8選を目指す。

 民主現職と統一会派を組む無所属現職は10選に挑む。社民現職と同じ会派の無所属現職は再選を狙う。諸派の向日市・生活者ネットワーク新人1人も立つ。

 各立候補予定者は自宅や空き店舗などを活用してすでに事務所を構えた。地元有力者らとあいさつ回りをしたり、駅前で街頭宣伝をするなど活発な動きを見せている。

 10日夕には、市選管が立候補届け出受け付けのリハーサルを市役所で実施。届け出順を決めるくじ引きや関係書類の配布、標旗など選挙道具を渡すまでの手順を確認した。

 立候補の届け出は12日午前8時半~午後5時に市役所で受け付ける。

【 2015年07月11日 11時32分 】

西日本一面積の小さい市として知られる京都府向日市

2015-07-11 12:34:27 | 政 governing
 狭い、通学路が危険、袋小路が多い-。西日本一面積の小さい市として知られる京都府向日市にとって、道路事情の悪さは長年の悩みの種だ。市は本年度に6億4400万円をかけ、長年の懸案だった踏切道拡幅や自転車レーン敷設などに着手。府も物集女街道(府道西京高槻線)の拡幅を本格化させている。市内の道路整備の現状と課題を探った。

 JR東海道線と新幹線、阪急京都線の三本の線路が市内を分断するように走っており、各地で踏切道の狭さが大きな課題になっている。

 寺戸町三ノ坪の阪急京都線踏切(変電所前踏切)道の幅は2・4メートルしかなく、車が離合できない。しかし、第4向陽小児童の通学路にもなっており、安全対策が急務だ。市は約2億円かけて踏切道の幅を7・5メートルに広げ、踏切内に歩道を設ける。来年度中の工事完了を目指している。

 北部地域開発で交通量が増えつつある寺戸町正田の変電所上手踏切。2年後には鉄道の高架化が完了するが、市は今後の交通量調査を踏まえ、高架化完了までの対策を地元と協議する。

 自転車の安全対策にも力を入れる。昨年10月にはイオンモール京都桂川の開業に合わせ、市内初の自転車レーンを敷設した。本年度からは市民体育館前の市道(350メートル)などでも設置する予定だ。

 長年渋滞や事故に悩まされてきた物集女街道。拡幅は市民の悲願だ。府は拡幅のため2008年ごろから用地買収を本格化、昨年11月には府道中山稲荷線に接続するS字カーブ(220メートル)の半分を完成させた。本年度から残り半分の用地買収を始めており、完成すれば通勤時間帯などの渋滞解消につながるという。

 寺戸事務所交差点付近の250メートルについても用地買収が進んでおり、数年以内に幅員を6・3メートルから15メートルに広げる方針だ。両側各3・5メートルの歩道を設け、歩行者に優しい道路を目指す。府乙訓土木事務所は「用地買収などでは、市とうまく連携できている。新市街地の開発や大きな道路の建設が進み、地権者も拡幅の必要性を実感してくれている」としている。

■生活道路行き止まり150カ所

 向日市と府が道路環境改善に本腰を上げているが、一気に解決とはいかないのが実情だ。拡幅のための用地買収に時間がかかるほか、厳しい財政事情も足かせになっており、市民からはいら立ちの声が上がる。生活道路では袋小路(行き止まり道路)の解消も課題だ。

 「15年で拡幅できると言われたが、30年たっても用地買収が完了していない道路がある」。寺戸町連合自治会の中村尚夫会長は道路事業の進展状況に不満を抱く。寺戸事務所前交差点周辺の物集女街道拡幅を例に「本当に数年でできるのか」と首をかしげる。

 市の道路事業は年間20カ所前後。「可能なら一気に進めたい」(市建設産業部)が、事業には多額の国補助金と借金が必要になる。さらに用地買収には地権者一人一人の理解を得なければならず、時間がかかる。

 生活道路の環境改善は、さらにハードルが高い。市内には袋小路が150カ所ほどあり、災害時の避難経路確保が課題になっている。また、ごみ収集車が入れないケースもあり、住民サービスの格差を問題視する声も出ている。

 袋小路が多い背景には、1970年代以降の住宅建設ラッシュがある。市は開発業者に袋小路をつくらないよう要請しているが、周辺の住宅が障壁となり、ほかの道路と接続できないケースが多いという。

 市内の都市計画道路の整備率は31%で、府内平均の半分にとどまる。市は本年度、約10年ぶりに都市計画道路を見直し、優先順位の決定や事業廃止も含めて検討する。北部地域で大規模開発が進んでいるとはいえ、人口減少社会の中、将来を見越した事業の取捨選択が求められる。

【 2015年06月30日 11時16分 】

京都・長岡中学生、より良いまちへ提案 市長に手渡す

2015-06-22 10:53:23 | 政 governing
 京都府長岡京市の長岡中の生徒たちが、自分たちが暮らすまちを見つめて課題を探し、改善策を提案する意見文集をまとめ、中小路健吾市長に手渡した。選挙権年齢を「18歳以上」に引き下げる改正公選法が成立し、未成年の約240万人が新しい有権者になる。年齢の近い生徒たちは、地域のつながりや通行しにくい道路、放置自転車の多さなど市が抱える課題を指摘し、個性的な施策を提言している。

 中小路市長が3月定例市議会で行った所信表明演説を伝える新聞報道を受け、現在の3年生170人が昨年度の3学期、国語の授業で取り組んだ。

 「長岡京市に提案しよう」をテーマに、生徒それぞれが市の魅力や改善点を見つけ、より良いまちにするための具体的な改善策を考えて意見文を書き、各学級で発表し合った。

 生徒たちは、歴史の深さや豊かな自然、交通の便利さを市の魅力だとする一方、地域の人間関係の希薄化、中心市街地の道路の歩きにくさ、踏切での渋滞、街灯の少なさ、放置自転車などを改善点に挙げた。

 その上で「小中高生がボランティアでお年寄りの家を訪問しては」「電線、電柱を地中化すべき」「踏切に歩道橋を架けよう」「街灯を明るいLEDに」「自転車、車いす、ベビーカーの貸し出し制度を」など課題を解決に導く施策を提案した。

 各学級で代表を決め、31人分の意見を盛り込んだ文集を作成。生徒会長の宮前りささんと生徒会本部役員の田村一稀君が5月25日に市役所を訪れ、意見文集を市長に直接手渡した。

 中小路市長は、みんなで考えて一つの施策をつくっていくプロセスの大切さを説明し、「みなさんの意見を子ども議会のような形で提案してもらう機会があれば面白い」と話していた。

【 2015年06月20日 11時18分 】

中学校給食や巡回バス「必ず実現」 京都・向日の安田市長に聞く

2015-06-22 10:51:39 | 政 governing
 京都府向日市の安田守市長が初めて臨んだ市議会の6月定例会が18日、閉会した。市提案の議案はすべて可決。とりわけ「安田カラー」が色濃く出た本年度一般会計補正予算案は、4月の市長選で対立した共産党を含む全会派の賛同を得た。公約で検討するとした中学校給食や巡回バス実現に期待を込めた市議もいる。順調な船出となった安田市長に、初議会の総括と今後の意気込みを聞いた。

 -初議会の感想は。

 「市民の信託を受けた議員と真剣に意見交換することは当然で、議会の理解と同意を得るために真摯(しんし)に説明できたと思う」

 -全議案が可決、補正予算案は全会一致だった。

 「議決には感謝している。賛同していただいた皆さんを裏切らないよう、しっかりと予算を執行したい」

 -反省点は。

 「就任後間がなく、微に入り細に入り詰められなかった。歴まち(歴史まちづくり法に基づく計画)関係については、もっと自分の色を出したかった部分もある。来年度の当初予算案で取り組みたい」

 -市議への答弁では、自分の言葉で話す場面も見られた。

 「(自分が)市議だった時、(市側が)再質問で同じ文言を読むのが嫌いだった。同じ内容でも質問に応じた答弁を心掛けた。『いつかやる』みたいなうやむやな答弁もしないようにした」

 -中学校給食と巡回バス実現への前向きな答弁もあった。

 「必ず実現する。具体的な方式については、今後検討してみないと分からない。巡回バスについてはそう時間がかかると思っていない。中学校給食は、長岡京市や大山崎町と協力した方が効率が良いケースも考えられるが、(今後設置する)検討委員会の判断を待ちたい」

 -長岡京のPRについては。

 「向日市に長岡京があったことをPRしていきたい。職員にも意欲が出てきた。発信しないことには何も始まらないので」

 -7月から市議選が始まる。スタンスは。

 「党派を問わず要請があれば応援に駆けつけたい」

【 2015年06月19日 11時49分 】

適切なごみ分別を 京都・長岡京市、収集車火災受け呼び掛け

2015-06-22 10:49:55 | 政 governing
 京都府長岡京市内で5月に発生したごみ収集車の火災で、市は、中身の残ったスプレー缶がごみに混入していたことが原因とみられるとして、適切なごみの分別を呼び掛けている。

 5月27日午前9時50分ごろ、同市高台の路上で、ごみ収集車のごみから出火した。けが人はいなかったが、爆発など重大事故につながる危険もあった。

 市は、スプレー缶やカセットボンベといったエアゾール缶が、分別ごみの「その他不燃物」の収集箱に誤って捨てられたのが原因とする。収集車内で缶が圧縮されてガスが漏れ、金属接触による火花に引火して火が出たとみられるという。

 エアゾール缶は中身を完全に使い切った上で穴を開け、「スプレー缶・カセットボンベ」の収集箱に捨てるのが正しいという。市は「事故を未然に防ぐため、ごみの分別に協力してほしい」としている。処分に困った際は、持ち込めば市が回収する。連絡は市役所代表TEL(951)2121から環境業務課。

【 2015年06月19日 11時46分 】

自転車運転の危険行為訴え 京都・向日、法改正で

2015-06-18 14:21:30 | 政 governing
 改正道路交通法が1日に施行され、法に定められた「危険行為」を繰り返す自転車の運転者に安全講習の受講を義務づけた。自転車の運転にも、より厳格な交通ルールの順守が求められる。入り組んだ道路が多い京都府乙訓地域では、自転車が絡む交通事故が多発しており、向日町署員らがさまざまな場所で自転車の安全運転を呼び掛けている。

 「法律が変わりました。みなさんはまだ取り締まりの対象年齢にはなっていませんが、今から安全な自転車の乗り方を学んでおきましょう」。4日に向日市上植野町の第5向陽小で開かれた自転車教室の冒頭、向日町署の交通課員が4年生89人に呼び掛けた。

 今回の法改正で、厳罰化の対象になるのは「14歳以上」。「危険行為」を3年以内に2回以上行った運転者は安全講習を受けなければならない。背景には、自転車利用者の交通ルール違反が減らないことや違反行為への認識不足がある。

 同署管内で昨年起きた死亡事故5件のうち、3件が自転車が絡む事故だった。今年に入ってからの自転車運転中の人身事故発生件数は42件(4月末時点)で、府内25署で6番目の多さだ。自転車乗車中の死亡事故もすでに1件起きている。

 衣笠巧交通課長は「乙訓地域は京都市内と比べ、自転車の交通事故発生率が高い。道路形状が複雑で幅員の狭いところが多く、見通しが良くないのが一因ではないか」と管内の交通事情を分析する。

 9日には、長岡京市で街頭啓発を行った。「自転車は車両、という意識が薄いからだろうか、車道の右側を走る自転車が多い。自動車の運転中なら、まずしないのに」。街頭で違反を多く目にした同署員が話す。安全講習の義務化については「聞いたことがある」「知ってる」との声が多く聞かれた。しかし、何が危険行為に当たるかについては「詳しく知らない」と答える市民が多かった。

 同署によると、▽傘さし運転▽不必要な警音器の使用▽歩道で歩行者とすれ違う際に自転車を降りない(徐行しない)―なども「危険行為」に当たる可能性があるという。

 衣笠交通課長は「法改正を訴えるだけでなく、具体的にどういった行為が危険行為に当たるのか地道に伝えていくことが重要だ」としており、今後も啓発活動に力を入れていく予定だ。

【 2015年06月16日 11時33分 】

利休ゆかり、堺市との友好提携模索 京都・大山崎町長

2015-06-11 16:56:04 | 政 governing
 京都府大山崎町の山本圭一町長は8日、茶の湯を大成した茶人、千利休の生誕地である堺市と何らかの友好提携を模索する方針を明らかにした。「ともに利休ゆかりの地であり、中世に自治都市だった」と述べ、提携が実現すれば互いに観光客の往来などが期待できるとした。

 この日始まった6月定例町議会一般質問での、西田光宏町議(大山崎クラブ)の提案に対する答弁。山本町長は「相手方があっての話」とした上で「千利休が手がけた茶室待庵を有する本町と堺市は、中世に自治都市として発展するなど共通項がある。まずは事務レベルで可能性を模索していきたい」と述べた。

 また、ふるさと納税が、過去3年で3件3万2千円にとどまっていることについて、山本町長は「今後も呼び掛けていきたい」とし、特典として「天下分け目の合戦」があった天王山の歴史グッズや町内施設の利用チケットを想定しているとした。

【 2015年06月09日 11時52分 】

子の健全育成へ市と教委連携 京都・長岡京市が教育会議

2015-06-01 17:37:30 | 政 governing
 新教育委員会制度に移行した京都府長岡京市の総合教育会議の初会合が26日、市役所であった。中小路健吾市長や山本和紀教育長、教育委員4人が出席し、市長が策定する教育に関する大綱などについて話し合った。

 同市は乙訓地域でいち早く新教委制度を導入した。法改正の経過措置があり、向日市と大山崎町は今後移行する。総合教育会議は市長と市教育委員会で構成し、大綱策定や教育の条件整備など重点的な施策、児童生徒の生命・身体の保護など緊急時の措置について協議、調整する。

 初会合の冒頭、中小路市長は「総合教育会議は市長部局と市教委の貴重な対話の場。それぞれの立場で議論し、子どもの健全育成につながるように努めたい」とあいさつ。山本教育長も「市長と十分に連携して教育行政を進めていきたい」と話した。

 同会議の議長を市長とすることなど運営要綱を決めた。大綱の策定では、目指す教育像を示した市教育振興基本計画(2011年度から10年間)が中間年度を迎えたことから、本年度に見直し作業を行った同計画を大綱として位置づけることにした。

【 2015年05月28日 11時15分 】

京都・大山崎町、都計税条例案提出せず 16年度導入困難に

2015-05-29 12:43:40 | 政 governing
 京都府大山崎町の山本圭一町長は25日、公約に掲げる都市計画税(都計税)を導入する条例案を6月定例会に提出しないことを明らかにした。当初目指していた2016年度の導入は困難となった。山本町長は「導入を諦めたわけではない。前回の3月定例会で賛同を得られなかったことを踏まえ、議会とじっくり話し合いながら理解を求めていく」としている。

 都計税導入をめぐっては、江下伝明前町長も導入条例案を提出したが、13年6月と14年3月に反対多数で否決されている。山本町長は3月定例会に提出した一般会計当初予算案に都計税導入のためのシステム改修費を計上したが、議会から「説明不足」「税の使い道を聞いていない」と反発を受け、予算から削除された。

 山本町長は「(都計税案を)今出しても(現在の状況では)可決できない」として、まずは議会との話し合いを優先する。条例案や関連予算案の提出は見送り、町財政の現状と都計税の必要性を引き続き議会に訴える考えだ。

 都計税導入時には、同町のシステム変更が必要で、改修には約10カ月かかるため、今回提出を見送ったことで、目指していた来年度の導入は難しくなった。

 山本町長は「今後、安定した財源が必要だという考えは変わらない。焦らずに、腰を据えて議会と話し合っていく」と話し、「理解が得られるようであれば、次回の9月定例会での提案も検討したい」としている。

 前回は反対した町議は「事前に説明や相談などは一切無かった。まだ財政に余裕があるのではないか」と話した。

 25日の議会運営委員会では、マイナンバー制度導入に伴うシステム改修費などで4100万円を増額した一般会計補正予算案など14議案を説明した。会期は1~17日の17日間。一般質問は8、9日に行われる。

【 2015年05月26日 17時12分 】

「ゾーン30」、京都・長岡京に初設定 速度規制で安全確保

2015-04-03 18:44:52 | 政 governing
 京都府長岡京市は開田自治会と向日町署と連携し、阪急長岡天神駅東側の開田2・3丁目の地区で、区域内の最高速度を30キロに規制する「ゾーン30」を市内で初めて設定した。速度規制を行うことで乗用車の通り抜け抑制と歩行者の安全確保を図る。

 車道幅が狭い生活道路では、交通事故で歩行者や自転車に乗った人が死傷する割合が幹線道路と比べて高い。車と歩行者が衝突した場合、車の速度が30キロを超えると歩行者の死亡率が高まるため、各地でゾーン30の導入が進められている。乙訓地域では昨年、向日市寺戸町のイオンモール京都桂川近くの住宅街で設定されている。

 今回ゾーン30にしたのは、東西が府道西京高槻線(新西国街道)と阪急京都線東側沿いの市道、南北が府道開田・長岡京停車場線(天神通り)と府道伏見柳谷高槻線(アゼリア通り)に囲まれた住宅街。天神通り-アゼリア通り間を通り抜ける車が多く、見通しの悪い交差点もある。

 また、域内に市役所分庁舎や開田保育所、開田自治会館などの施設があるため人通りも多く、歩行者や自転車に乗った人の安全確保が課題になっていた。

 区域の速度規制を伝える標識14基を設置し、道路6箇所に「ゾーン30」と表示。3月上旬から運用を始めた。市交通対策課は「地域住民や通学する子どもらの事故防止につなげたい」としている。

【 2015年04月01日 09時26分 】

なでしこ交番、気軽に 女性警察官対応、京都・乙訓でも開始

2015-03-26 15:14:05 | 政 governing
 京都府警向日町署は25日、長岡京市友岡4丁目の阪急京都線・西山天王山駅前にある「西山天王山交番」を、女性警察官が24時間対応する「平安なでしこ交番」として本格運用を始めた。交番にはシンボルマークが設置され、高齢者や女性が相談に来やすい交番を目指す。

 京都府警が、府内27カ所の交番を一斉になでしこ交番として運用するのに合わせて実施した。

 西山天王山交番は、昨年9月から試験運用している。本格運用に伴って、女性警察官が24時間常駐し、性犯罪やストーカーなど、被害者が相談をためらう事案にも備える。

 表に設置されているなでしこ交番のシンボルマークは、敬礼する女性警察官のイラストの背景になでしこの花があしらわれており、「優しさと親しみやすさ」や「凛とした強さ」を表しているという。

 同交番で勤務する永廣亜由美巡査(28)は「通学時間になるとあいさつしてくれる生徒や、いつも声を掛けてくれるお年寄りの方がいる。これからも地域の安全をしっかり守りたい」と話した。交番の連絡先はTEL(951)0110。

【 2015年03月26日 11時23分 】

京都・大山崎町、対立決定的に 都計税で予算案実質的否決

2015-03-26 15:09:14 | 政 governing
 京都府大山崎町の山本圭一町長が提出した一般会計当初予算案は23日、実質的に否決された。否決は昨年に続き2年連続となった。共産党などが賛成した修正案が可決され、町民生活に大きな影響を及ぼす事態は回避できたものの、町長が公約に掲げた都市計画税導入と保育所民営化に関連する予算は削除された。議会の各勢力がきっ抗する中、山本町長に批判的な勢力による修正案の可決は、二つの政策をめぐる両者の対立を決定的にした。

 本会議では二つの修正案が提出された。可決された修正案は、都計税導入に係るシステム改修費と保育所民営化の調査研究費を削除する内容で、朝子直美、渋谷進、辻真理子(以上共産党)、前川光(光会)、小泉満(清新)、波多野庇砂(のぞみ)の6人が賛成した。

■支援町議は苦渋

 町長選で山本町長を支援した森田俊尚、西田光宏、山中一成(以上大山崎クラブ)、岸孝雄(民主フォーラム)、高木功(公明党)の5人は、「予算を成立させるための苦渋の決断」(山中町議)として、岸町議らが提出した都計税導入のシステム改修費のみを削除する修正案に賛成した。

 山本町長にとっては、初の編成となった当初予算案が認められなかったばかりか、自身に批判的な勢力の修正案が可決されるという「煮え湯」を飲まされることとなった。

 山本町長は昨年12月の就任以来、都計税導入や保育所民営化について、自身の当選をもって信任を得たとの認識を示し「スピード感を持って進める」と強気の姿勢を打ち出してきた。都計税については「議会と慎重に議論する」として条例案そのものは提出しなかったが、予算案には関連経費を計上。町幹部は「あくまで事務経費で、条例案が可決されない限りは執行しない」と弁明した。

 これに対し、町議からは「(都計税を)何に使うかや税率の説明もないのに、あり得ない」「住民との合意形成を無視している」と批判の声が出ていた。

■ハードルより高く

 修正案の予算削除は町民生活に直接影響を与えるものではないが、議会との対立軸が鮮明になったことで、都計税導入と保育所民営化に向けたハードルはより高くなった。

 山本町長は本会議終了後の取材に「(暫定予算で)町民の混乱を招く事態にならず、ほっとしている」と話す一方で、「公約実現を焦った面があったかもしれない。財源不足などの課題認識を議会と共有し、理解を求めていきたい」と前向きに話した。

【 2015年03月24日 16時30分 】

当初予算案など可決、副市長2人制導入 京都・長岡京市会閉会

2015-03-26 15:05:28 | 政 governing
 京都府長岡京市議会の3月定例会は23日、最終本会議を開き、市が提案した2015年度一般会計当初予算案や副市長人事案、議員提案の市議会委員会条例の一部改正案など計39議案を原案通り可決、同意して閉会した。

 一般会計当初予算は過去最大規模となる269億7800万円。子育て支援医療費の拡充や学校耐震化、西代公園の整備などの関連経費を盛り込んだ。同予算案には、武山彩子市議(共産党)が反対討論を、大伴雅章市議(民主フォーラム)と冨田達也市議(ほうれんそうの会)、八木浩市議(無所属)が賛成討論を行った。

 戸田雄一郎副市長の後任に府丹後広域振興局長の土家篤氏(60)を、副市長2人制の導入に伴い市建設交通部長の佐々谷明光氏(60)を、4月1日から副市長に選任することに同意した。

 また、介護報酬の引き下げを行わない▽ドクターヘリの安定的な事業継続に対する支援▽ヘイトスピーチへの対策強化▽「核兵器のない世界に向けた法的枠組み」構築への取り組み-をそれぞれ求める意見書案4件も可決した。

 議決後、今月末で退任する特別職があいさつした。戸田副市長は、阪急西山天王山駅の開業や立命館中・高の移転開校などに触れ、「市の将来につながる重要な事業に関わることができた」と振り返り、河村豊水道事業管理者は「水道事業と下水道事業の経営健全化に道筋をつけられた」と語った。

【 2015年03月24日 11時41分 】