冠句や俳句の上達祈願 京都・長岡天満宮で文芸祭、優秀作奉納

2016-05-29 09:54:14 | 祭 carnival
 京都府長岡京市天神2丁目の長岡天満宮で26日、学芸の神様として知られる祭神・菅原道真にちなんだ文芸祭が開かれた。神前に優秀作品に選ばれた冠句と俳句が奉納され、参加者がさらなる上達を願った。

 同天満宮は、2002年から毎年春と秋に同祭を開催しており、市民から作品を募集している。今回は冠句288首、俳句183句の応募があった。

 この日は午後1時から当日投句の受け付けがあった後、応募者ら約40人が参列し、本殿で短歌と俳句の入賞作品が詠み上げられた。引き続き、社務所で入賞者の表彰が行われ、選者が入賞作の選評を行うと参加者が熱心に聞き入っていた。

【 2016年05月27日 10時50分 】

稚児ら巡行平安祈る  京都・向日神社「還幸祭」

2016-05-15 12:40:49 | 祭 carnival
 向日神社(京都府向日市向日町)の「還幸祭」が8日、営まれた。みこしや稚児などを載せた車列が同市と長岡京市、京都市西京区の10地区を巡り、氏子らが平安を祈った。

 同神社例大祭のクライマックスとなる祭事で、神幸祭の3日後に営まれている。向日市上植野町の御旅所では、宮座の一つ「西加輿丁座(にしかようちょうざ)」の氏子が3日間泊まり込み、ご神体を守った。

 この日は午前9時半に、軽トラックなど21台が上植野町の御旅所を出発。近隣住民らがご神体を載せた「鳳輦(ほうれん)」やかわいらしい稚児にカメラを向け、手を振って見送っていた。

 この後、氏子らは太鼓と雅楽の音を響かせながら、長岡京市滝ノ町や向日市森本町、鶏冠井町などを巡り、各地区で神事を行った。

 滝ノ町自治会館前では、地元住民が見守る中、神職が祝詞奏上や玉串拝礼を行った。六人部是継宮司は「ますますのご発展とご健勝をお祈り申し上げます」とあいさつしていた。

【 2016年05月09日 11時37分 】

西国街道、神輿勇壮に練る 京都・酒解神社で神幸祭

2016-05-08 10:47:22 | 祭 carnival
 天王山中に本殿を構える酒解(さかとけ)神社(京都府大山崎町大山崎)の例祭「神幸祭」が4日、同町内で営まれた。約200人が神輿(みこし)を担ぎ、西国街道沿いを約3時間かけて勇壮に練り歩いた。

 神輿巡行は2年に1度。地元の青年たちでつくる「敬神会」を中心に、御旅所(大山崎区民会館)を発着地に西国街道沿いを往復する。トラックや台座で巡行する祭りが多い中、伝統に倣って今なお全行程を人の手で担ぐ。より多くの人に見てもらおうと、今回からコースにJR山崎駅を追加した。

 「ワッショイ」の掛け声とともに、約20人の担ぎ手が20~30秒ごとに入れ替わって神輿を進め、大山崎小、阪急大山崎駅前、離宮八幡宮などを回った。沿道の人たちは、写真を撮ったり、手拍子をしたりして巡行を見守った。

 敬神会の筒井憲行会長(51)は「習わしを守って続けてきた祭り。町民たちが久しぶりに顔を合わせる交流の場でもある」と話す。約10年前から担ぎ手として参加する今村忠隆さん(29)=同町大山崎=は「父が神輿を担ぐ姿を見て育った。先祖代々参加している人も多いんです」と笑顔を見せた。

【 2016年05月05日 10時04分 】

漂う煙に被災者の厄よけ願う 京都の宝寺で鬼くすべ

2016-04-24 11:31:44 | 祭 carnival
 京都府大山崎町大山崎の宝積寺(宝寺)で18日、春の大祭「鬼くすべ」が営まれた。訪れた人々は、本堂内に立ちこめる煙の中で古式ゆかしい儀式を眺めながら厄よけを願った。

 鬼くすべは、奈良時代に同寺開祖の行基が疫病を鎮めるために始めたとされる。

 雨がそぼ降る中、僧侶を先頭に鬼や七福神に扮(ふん)した人々が、ホラ貝の音が響く境内を山門から本堂までゆっくりと練り歩いた。法要では声明の調べの中、散華が行われ、護摩木やヒバがたかれた。鬼たちは燃えさかる炎の前で寺石亮尚住職(28)に身を清められると、煙に包まれた本堂から立ち去っていった。

 その後、寺石住職らが「熊本の被災者の皆さんの分も、厄がのぞかれることを願いましょう」と呼び掛け、七福神らとともに3色の福餅を本堂から境内に投げ入れた。見物客らは懸命に手を伸ばしていた。

【 2016年04月19日 10時00分 】

桜めでまつり満喫 京都・向日神社

2016-04-04 11:52:47 | 祭 carnival
 京都府向日市の春の恒例イベント「桜まつり」が2日、同市向日町の向日神社で始まった。親子連れらが桜をめでながら、ステージ発表や模擬店を楽しんだ。

 同神社は花見の名所として知られており、市商工会が1978年から毎年桜まつりを開催している。

 境内にある舞楽殿で行われたステージ発表では、京都女子大落語研究会の学生が司会を務め、市民グループがフラダンスやジャグリング、琴演奏などを披露した。

 向陽高(同市上植野町)吹奏楽部は、人気グループ・関ジャニ∞の「がむしゃら行進曲」や美空ひばりさんの「川の流れのように」などを演奏。聴衆の手拍子を誘うなど会場を盛り上げていた。

 境内と参道には模擬店が並び、市商工会女性部によるタケノコの天ぷらには長蛇の列ができていた。両親と訪れた小出奈瑞菜ちゃん(5)=京都市西京区=は「桜がきれいだし、天ぷらもおいしかった」と笑顔で話していた。桜まつりは3日も催される。

【 2016年04月03日 10時45分 】

子ども運営「文化祭」15年  京都・長岡京で17日

2016-01-17 17:27:06 | 祭 carnival
 京都府長岡京市内の小中学生が手づくりで運営する「子ども文化祭」が17日、同市天神4丁目の市中央公民館で開かれる。会場装飾から舞台発表、模擬店などの出し物まで、高校生や大学生ボランティアの力を借りながら、子どもたちが催してきた。今年は15回目。節目となる祭り本番に向け、追い込みに入っている。

■会場装飾や舞台発表、模擬店

 文化祭は、子どもの自主性を伸ばすとともに子供会活動の活性化を図ろうと、2002年から開いている。保護者らでつくる市子供会育成連絡協議会と、高校生や大学生でつくるボランティア団体「どんぐり会」が主催している。

 今回は市内の小中学生約20人が主体となり、昨年10月から祭りの内容を何度も話し合い、来場を呼びかけるチラシ作成などを行ってきた。土・日曜日には、会場に掲げる横断幕や飾り作りにも熱心に取り組み、間近となった祭りに備えている。

 長岡第五小5年の岡村歩美さん(10)は「たくさんの人に来てほしい。しっかり準備したい」と話し、同4年の白川未雲さん(10)は「楽しいと思ってもらえる祭りにしたい」と意気込む。装飾品作りを手伝ったどんぐり会の会長池之上櫻さん(18)=京都西山高3年=は「自分たちで何かに取り組もうとする子どもたちを手伝えることがやりがい」と、優しいまなざしで児童らを見つめた。

 文化祭は午前10時~午後3時。子どもたちのダンスをはじめ、模擬店や景品がもらえるゲームコーナーなど多彩な催しを行う。

【 2016年01月13日 10時17分 】

古代衣装 色彩鮮やか 京都「向日市まつり」始まる

2015-11-20 06:22:31 | 祭 carnival
 「向日市まつり」が14日、京都向日町競輪場(京都府向日市寺戸町)で始まった。屋台に農産物やおいしい食べ物が並んだほか、市文化資料館(同)では古代衣装のファッションショーが催され、訪れた住民らが地元の歴史の魅力を堪能した。

■新鮮野菜に長蛇の列

 会場では、白菜や大根など新鮮な野菜を買い求める長蛇の列ができた。特設ステージでは地域のダンス教室やサークルが華麗なパフォーマンスを披露し、大きな拍手が起きた。

 古代衣装のファッションショーでは、古代衣装研究家の山口千代子さんが衣装や時代背景を解説。奈良時代後期―平安初期の官僚や貴族の衣に身を包んだ出演者らが、館内をゆっくりと練り歩いた。鮮やかな色彩の衣装の列が前を通ると、来場者たちは「きれい」と声を上げながらスマートフォンやカメラで撮影した。会場では、公募で集まった向陽高や京都西山高の生徒ら約50人のボランティアが、出演者やスタッフとして参加した。

 15日も同競輪場で開かれ、中世に乙訓地域を治めた武士集団「西岡衆」をテーマにした時代行列などを催す。

 向日市まつりは市や市商工会などがつくる実行委員会が主催し、37回目となった。

【 2015年11月15日 08時55分 】

祭りクライマックス、婚礼の儀式再現 京都・長岡京ガラシャ祭

2015-11-20 06:10:49 | 祭 carnival
 京都府長岡京市の一大イベント「長岡京ガラシャ祭」が8日、クライマックスを迎えた。あいにくの雨で行列巡行は中止となったが、長岡中=天神4丁目=体育館で行われたメーンイベント「婚礼の儀」などに多くの市民が詰めかけた。

 市内各会場で一斉に催しが始まる午前10時。阪急長岡天神駅の改札前で、ボランティアの市民が祭りのパンフレットを配っていた。「行列巡行は中止ですねん」。その言葉に少し寂しい思いも抱きつつ、東へ進んだ。

 午前10時20分。屋内イベントの会場「きりしま苑」=東神足2丁目=は、家族連れらで大にぎわいだった。子どもたちが模擬店の前に列をつくり、脳トレなどのゲームに熱中していた。

 朗読ボランティアが絵本の読み聞かせもしていた。認知症の高齢者を支える家族をテーマにした物語を、よく通る声で読み上げると、子どもたちが聞き入っていた。メンバーの石田美代子さん=一文橋=は「認知症のお年寄りに対して優しい心を育んで」と、願いを込めた。

 同苑から南へ5分ほどのニチユ三菱駐車場では、強まる雨脚にも負けず、多くの人が模擬店や地元農産物販売所で品定め。特設舞台では宮津市や福知山市のゆるキャラが集い、地元をPRした。第18代プリンセス天橋立の小林優さん(20)は「宮津もガラシャが住んだ縁がある。ぜひお越しを」と呼びかけた。

 午後0時半、婚礼の儀などが行われる長岡中体育館は、すでに人でぎっしりの状態。マーチングバンドスポーツ少年団らの演奏で幕開けし、玉役の佐藤満実子さん(34)=河陽が丘=と忠興役の米田昌平さん(36)=大阪府茨木市=が舞台上で古式にのっとった儀式の一部を再現し、契りを結ぶ杯を交わした。

 大役を果たした佐藤さんは「みんな行列のために練習を重ねてきたので中止は残念だが、たくさんの人に見てもらって感謝してます」。米田さんも「緊張したが、いい思い出になりました」と、晴れやかに話した。

 この後、継体天皇や菅原道真、桂昌院など市にゆかりのある古墳―江戸時代の人物に市民が扮(ふん)して登場。今年の藤原基経役は、市内で英会話教室の講師を務める米国人ブルース・オーテルさん(52)が務めた。平安時代の装束をまとい、堂々の立ち居振る舞い。「初めての体験で楽しかった」と笑顔を見せた。このほか、長岡京音頭や友好都市・静岡県伊豆の国市の伊豆の国音頭を両市民が一緒に披露する場面も。市中央公民館市民ひろばの特設会場では、雨の中で市民らが熱気あふれる踊りを見せた。24回目を迎えた市民手作りの祭り。天候には恵まれなかったが、多くの人にとって楽しい思い出となったに違いない。

【 2015年11月10日 10時40分 】

お玉に扮装「かわいい」 京都・長岡京でガラシャ祭

2015-11-18 07:52:53 | 祭 carnival
 京都府長岡京市の「長岡京ガラシャ祭2015」のハイライト行列巡行(8日)を前に、同市神足2丁目の神足ふれあい町家に7日、子どもたちが玉(ガラシャ)と夫・細川忠興に扮(ふん)する「ちびっこお玉&忠興扮装(ふんそう)コーナー」が設けられた。子どもたちが武家の正装に身を包み、華やかな戦国絵巻の世界を体験した。

 同市の秋を彩るガラシャ祭に合わせ、実行委員会が毎年催している。事前に申し込みをした4~10歳の男女28人が参加した。

 女の子はプロにおしろいなどで化粧をしてもらった後、かつらをかぶり、華やかな着物「打掛(うちかけ)」に袖を通して玉に扮した。男の子は、烏帽子(えぼし)に「直垂(ひたたれ)」を着て忠興になりきった。

 子どもたちがはにかみながら晴れ姿を見せると、家族から「かわいい」「お姫さまみたい」と声が上がった。その後、記念撮影をした。娘が撮影に参加した杉田仁美さん(37)=同市久貝=は「いい記念になりました」と喜んでいた。

 行列巡行は8日午後0時半から。長岡第六小を出発し、市内を巡りながら勝竜寺城公園へ向かう。

【 2015年11月08日 10時19分 】

4500本の灯りが照らす、幽玄の「かぐや姫」 京都・竹の径

2015-10-26 13:40:23 | 祭 carnival
 約4500本の竹あんどんが、竹回廊を美しく照らし出した。17日に竹の径(みち)(京都府向日市、京都市西京区)などで催された「竹の径・かぐやの夕べ」と「竹結びフェスタ」では、来場者がライトアップや十二単(ひとえ)を身にまとった「かぐや姫」のあでやかな姿に胸を躍らせた。(小野俊介)

 午後2時。京都市西京区の市洛西竹林公園北駐車場は早くもにぎわいを見せていた。飲食コーナーや歴史まちづくりを進める向日市のPRブースが並んだほか、夕方からのライトアップで使う竹あんどんなどのワークショップも開かれた。

 竹筒をひごで飾りつけている若い5人組と出会った。同志社大経済学部で竹について学んでいるという。3年の出口真太郎さん(22)=京都市上京区=は「竹への理解を深めようと思って参加した。ライトアップが楽しみ」と笑顔を見せた。

 ライトアップを控えた竹の径を通り抜けると、第6向陽小前で「かぐや姫」に出会った。京都光華女子大健康科学部2年の田中小夏さん(20)=上京区。本番で登場の舞台となる寺戸大塚古墳へと向かう途中だった。

 昨年はボランティアとして竹筒を並べていたが、今年はヒロインに抜擢(ばってき)された。「すごくきれいな衣装だけど、まだ実感がわかない。大丈夫かな」。緊張の面持ちで語った。

 午後5時半前、同小前でのセレモニーを合図にライトアップ開始。竹の径に取って返すと、矢印の形に配置された竹あんどんが出迎えてくれた。ほかにもハートや音符、ご当地キャラの形をしたものもあり、夕闇に浮かび上がる幻想の世界に酔いしれた。

 午後7時前。無数の竹あんどんに囲まれた田中さんが記念撮影に応じていた。「初めて見たけど、すごいきれい」。パート社員の工藤明日菜さん(23)=八幡市=はうっとりとした表情でスマートフォンを向けていた。

 洛西竹林公園に戻ると、ワークショップ会場はビアガーデンに早変わり。府名誉友好大使で京都造形芸術大芸術学部4年のサンパキッジ・ピラヤーさん(24)=京都市中京区=は「竹と言えば嵐山のイメージが強かったけど、こちらもすごく美しかった。(祖国の)タイの人たちにも教えてあげたい」と目を輝かせていた。

【 2015年10月20日 09時39分 】

スポーツ汗爽やか、交流深める 京都・大山崎町民体育祭

2015-10-13 17:36:47 | 祭 carnival
 京都府大山崎町民体育祭が11日、同町円明寺の大山崎中で開かれた。あいにくの曇り空となったものの、町民約3千人が参加した。地域ごとに16チームに分かれて各種競技に出場、深まる秋の気配を感じながら、爽やかな汗を流した。

 町内のスポーツ少年団がそれぞれのユニホームを着て走るリレーで幕開け。綱引きや徒競走、パン食い競争など14競技のほか、町音頭やドラえもん音頭を踊り、親睦を深めた。

 「みんなでなわとび」では、各地域からの小学4年生以上の男女8人ずつでチームを組み、2分間で何回跳べるかに挑んだ。「山五」チームが最多の35回を跳び、会場から大きな拍手を浴びた。

 小学生の徒競走には約300人が出場し、50メートルを次々と駆け抜けた。中には、友人と手をつないで笑顔をみせながらゴールテープを切る児童もいた。

 応援席からも、大きな声援や拍手が飛び交い、会場は和やかな雰囲気に包まれた。

【 2015年10月12日 11時45分 】

竹あんどんの灯り、幻想的に 京都・長岡京

2015-10-13 17:34:56 | 祭 carnival
 乙訓特産の竹をテーマにしたエコイベント「長岡京竹あそび2015」が10日、京都府長岡京市天神2丁目の長岡公園一帯で開かれた。竹を使ったゲームや工作のほか、約3千本の竹あんどんの点灯があり、多くの家族連れが訪れた。

 西山の放置竹林整備に取り組んでいる市民団体や商店、大学などでつくる連絡協議会が、「竹でつなぐ・つながる・まちづくり」をテーマに毎年開催している。

 竹を使ったゲーム「竹リンピック」では、ボウリングや的当て、輪投げなど5種目があり、子どもたちが高得点を取ろうと夢中になっていた。竹笛や竹とんぼなどの工作コーナーや地元商店によるご当地グルメも人気を集めた。

 夕方には、廃油と空き瓶で作ったエコキャンドルと竹あんどんが点灯された。夕闇に光が浮かび上がり、幻想的なムードが漂う中、立命館大生による「夜の竹灯(あか)りツアー」や長岡京ミュージック商店街のステージ演奏が催され、終日にぎわった。

【 2015年10月11日 10時50分 】

短歌や俳句、優秀作を奉納 京都・長岡天満宮文芸祭

2015-05-24 06:49:59 | 祭 carnival
 京都府長岡京市天神の長岡天満宮で18日、学芸の神様として知られる祭神・菅原道真にちなんだ文芸祭が開かれた。神前に短歌と俳句の優秀作品が奉納され、参加者がさらなる上達を願った。

 同天満宮は、2002年から毎年同祭を開催しており、春に短歌と俳句、秋に川柳や冠句を募集している。今回は、短歌約252首、俳句約636句の応募があった。

 本殿で行われた祭典では、短歌と俳句の入賞作品が詠み上げられた。その後、社務所で入賞者の表彰と、選者による入賞作品の解説や選評が行われ、参加者は、熱心にメモを取りながら聞き入っていた。

 俳句で長岡天満宮賞を受賞した西田素美さん(64)=兵庫県赤穂市=は「電車から見える長岡天満宮の鳥居を、いつか詠んでみたいと思っていた。初心に戻ってこれからもいい作品をつくりたい」と話していた。

 主な入賞作品は次の通り。(敬称略)

 【短歌】長岡天満宮賞=根岸桂子▽長岡天満宮奉賛会賞=近藤倖惠▽京都新聞賞=金子惠一▽阪急電鉄賞=濱岡良子▽文芸祭賞=中村隆

 【俳句】長岡天満宮賞=西田蓼花▽長岡天満宮奉賛会賞=藤本柊花▽京都新聞賞=久保達也▽阪急電鉄賞=谷口良江▽文芸祭賞=川波楊花

【 2015年05月19日 11時06分 】

子どもみこし、町内練る 京都・向日

2015-05-15 09:41:46 | 祭 carnival
 向日神社(京都府向日市向日町)の「還幸祭」が10日行われ、ご神体を載せた鳳輦(ほうれん)を中心とした車列が、向日市や長岡京市を巡行した。

 還幸祭は、同神社から向日市上植野町の御旅所まで巡行した神幸祭の3日後にある。この日は午前9時半ごろに御旅所を出発し、10地区を回った。

 向日市寺戸地区では、同地区独自の礼拝所で神事が営まれ、氏子らが車から降ろされたご神体に玉串をささげた。

 また、向日市の無形民俗文化財に指定されている同市鶏冠井町の子どもみこし「鶏冠井シャナンボウ」の巡行も同日行われ、そろいの法被を着た子どもたち約100人が、台車に載ったみこしを引いて町内を練り歩いた。

 シャナンボウは、牛若丸が身の危険から逃れるために授けられた法名「遮那(しゃな)王」に由来するとされる。

 午後2時、子どもたちは2組に分かれて向日社芝斎場を出発。太鼓の音に合わせて元気よく歩く姿に、住民らが沿道で目を細めて見守っていた。

【 2015年05月11日 11時10分 】

宮廷時代行列、秋に華やぐ 京都・向日市まつり始まる

2014-11-17 11:41:05 | 祭 carnival

 京都府向日市の秋を彩る一大イベント「2014向日市まつり」が15日、同市寺戸町の京都向日町競輪場で始まった。長岡京遷都1230年を迎えた節目の開催で、長岡京期の衣装で会場を歩く時代行列やステージ発表、地元商店による屋台などが来場者を楽しませた。

 市や市商工会、京都中央農業協同組合でつくる実行委員会が主催し、36回目を迎えた。今回は「長岡京遷都1230年、新たな歴史と地域をつくる」をテーマにした。

 時代行列「大極殿祭衣装行列」は乙訓地域の教員らでつくる京都乙訓ふるさと歴史研究会が企画した。

 桓武天皇役の久嶋務市長をはじめ、女官や貴族、役人にふんした市民や向陽高の生徒ら約40人が参加した。今年は、同期に活躍した征夷大将軍の坂上田村麻呂の甲冑(かっちゅう)を作製し、生徒が着て初めて行列に加わった。

 ステージで衣装の説明をした後、会場内を並んで練り歩いた。来場者は、華やかな衣装を着た行列を見つけると、盛んにシャッターを切っていた。

 地元商店による屋台には、長蛇の列ができていた。ほかにも、地元農家による新鮮な野菜や特産品が並び、ステージでは音楽演奏やダンスなどが繰り広げられた。

 16日は、中世に乙訓地域で活躍した西岡衆を題材にした「西岡衆武者行列」がある。ステージや屋台などは引き続き行われる。

【 2014年11月16日 11時42分 】