保育園に木のぬくもりと安全 京都、直交集成板で全国初

2017-09-02 11:07:57 | 木 plants
 園舎建設に耐熱性や耐震性に優れた直交集成板(CLT)を用いて、国土交通省から建築物木造化の先導プロジェクトに採択された京都府長岡京市井ノ内の西山井ノ内保育園で27日、開園を前に内覧会があった。保護者や地域住民が、使用木材の大半に府内産のスギを用いたユニークな室内空間を見て回った。

 同保育園は9月1日に0~2歳児の22人で開園する。社会福祉法人京都明星福祉会が運営し、定員は60人。園舎は2階建て延べ約520平方メートル。木目が全面に表れた、ぬくもりを感じる優しい空間にしようと、保育園として全国で初めてCLTを使ったという。

 内覧会では、個室を設けない開放的な設計や、吹き抜けでふんだんに採光する構造に、来訪者が目を凝らした。双子の長男と長女を預ける長岡京市長法寺の公務員川口順平さん(30)は「木の香りが良くて、遊び回れそう。子どもも気に入ってくれたみたい」と話した。

【 2017年08月28日 11時26分 】

はや稲刈り、猛暑の中に秋の風情 京都・長岡京

2017-08-19 11:41:20 | 木 plants
 立秋(7日)を過ぎて1週間、猛暑の中にも秋の風情が漂い始めた。京都府長岡京市井ノ内の農家が14日、近くの田んぼで稲刈りを行い、蒸し暑さが続く曇り空の下、一足早い実りの秋に感謝の気持ちをささげていた。

 農家は小野洋史さん(51)。800平方メートルほどの田んぼには、今年から栽培を始めたわせ品種「初恋」がこうべを垂れ、赤トンボが飛び交う中、小野さんがコンバインで収穫した。立ち会ったJA京都中央の職員は「乙訓地域で今年最初の稲刈りだろう」という。

 小野さんは「今年は春から梅雨の時期にかけて安定した天候だったので平年通りの出来です」と話す。収穫したコメは、11月に市内で開かれる「長岡京ガラシャ祭」の景品などにする。

【 2017年08月15日 11時28分 】

ヒマワリ5千本、太陽のほほえみ 京都・向日で見頃

2017-08-13 12:34:46 | 木 plants
 京都府向日市物集女町の畑に植わる約5千本の市の花ヒマワリが、徐々に開花を始めている。15日ごろにピークを迎える見込みといい、近隣住民は満開の花で一面が黄色く輝く瞬間を楽しみにしている。

 毎年、市が各農家組合を介して栽培を委託しており、2年前からは、物集女街道沿いの約千平方メートルで、所有者の中山忠厚さん(67)が育てている。

 6月中旬に種をまき、顔の高さほどで花が咲くよう肥料の量などに工夫を凝らした。「楽しみにしてもらってる。プレッシャーが大きいね」と笑う。

 10日には約100本が開花しており、京都市西京区から長男と訪れた峰本円香さん(30)は花の写真をズームアップで撮影。「元気がもらえるみたいで、ヒマワリは大好き。一足早かったので、長女も連れて満開の姿を見に来たい」と話した。

 向日市観光協会ではホームページ上のブログで開花状況を随時掲載している。

【 2017年08月11日 11時43分 】

竹加工、流しそうめん楽しむ 京都・大山崎

2017-08-08 13:45:55 | 木 plants
 親子で竹の加工や流しそうめんを楽しむ交流会が5日、京都府大山崎町大山崎の竹林で開かれた。同町円明寺の円団西子ども会の親子連れら約30人が、竹林で伐採した竹から器や箸を作り、冷たいそうめんを味わった。

 夏休みに親子で触れ合う時間を持ってもらおうと、町青少年健全育成協議会が主催し、今年で13回目。大山崎竹林ボランティアも協力し、子どもらに竹の切り出しや食器作りを手ほどきした。

 子どもたちは、直径10センチほどの竹を選び、のこぎりで根元近くから切り倒した。竹は10センチほどの間隔で輪切りにして器にし、表面を紙やすりで削って持ちやすくする工夫も施した。箸作りでは、棒状の竹を小刀で少しずつ削り、自分の手にあった大きさに整えた。

 流しそうめんが始まると、子どもたちは次々と手を伸ばして夏の風物詩を堪能した。山岡楢君(11)=第二大山崎小5年=は「小刀を使ったのは初めて。難しかったけど、箸の先の方を細く削れて上手に作れた」と、笑顔で振り返った。

【 2017年08月06日 10時20分 】



竹林経営の将来は悲観的 京都・向日市が所有者調査

2017-07-25 18:40:20 | 木 plants
 京都府向日市が、市内に竹林を所有する地権者を対象に後継者の有無や土地利用の意向をアンケートした結果、将来的に安定した竹林経営が見込める地権者が全体の約1割だったことが、13日までに分かった。主にタケノコ畑として営農中(委託管理を含む)の地権者で後継者がいるのは回答中の約3割。多くの農家で営農継続が厳しい状況にあることが浮かんだ。

■安定経営可能は1割強、後継者いるのは3割

 市はアンケートに先立ち、市全域の竹林で管理状況を目視調査。約65ヘクタールのうち約3割の計約18・5ヘクタールが放置状態と判定された。アンケートは1~2月、財産区を除いた全地権者307人のうち、約7割の221人(427筆)が回答した。

 営農継続を望み、後継者がいるなど将来にわたって安定した竹林経営が可能な条件を満たした地権者は36人いた。筆数や面積で換算しても1割超だった。後継者の有無について約30%の地権者がいないとし、約34%が「分からない」とした。

 筆数でみると、回答のうち約3分の2の竹林が営農中。うち約7割で地権者が営農の継続を希望した。

 一方、営農していない地権者に将来の土地利用について意向を尋ねると、筆数で2割弱が「自己管理」とし、「売却」と「貸す」が計約6割を占めた。現状では約4割が自己管理で、「管理していない」としたのが約4分の1を占めた。

 土地利用の課題に関しては、竹林の売却・賃貸を考える層で、道路への接続や立地条件が悪く取引が困難▽売却先、賃貸先の探し方が分からない-などの回答が目立った。

 市産業振興課は「農家の高齢化で厳しい現状が浮かんだが、想定よりも営農を望む声が強く、支援が必要」とした。市では本年度、放置竹林解消に向け、整備のモデルケースを示す事業に乗り出す。

【 2017年07月14日 10時35分 】

白い大輪、鳳凰堂に映え 京都・平等院蓮、今年も開花

2017-07-04 08:11:30 | 木 plants
 世界遺産の平等院(京都府宇治市宇治)でこのほど、境内で出土した種を育てた「平等院蓮(びょうどういんばす)」が開花した。透明感のある白い大輪の花が、平安の息吹を伝える鳳凰堂に映え、訪れる人を魅了している。

 平等院蓮は、1999年に鳳凰堂前の阿字(あじ)池の発掘調査で江戸時代後期の地層から見つかった1粒の種を発芽させた。2001年以降、毎年花を咲かせている。

 つぼみの時は先端が少し赤いが、開花すると真っ白なのが特徴。葉脈が透き通るほど花びらが薄い。小雨が降った28日朝は、花をぬらす水滴がさらに清涼さを加えた。

 神居文彰住職は「本当に清楚(せいそ)で心がざわつかされる。歴史と美しさを楽しんでほしい」と話している。

 境内では14鉢の平等院蓮を含めハスを55鉢展示している。花は早朝に咲き、午前には閉じることが多い。見頃は7月上旬という。

【 2017年06月29日 12時21分 】

♡のアジサイ、今年も咲いた 京都・宇治、三室戸寺

2017-06-23 10:02:17 | 木 plants
 アジサイ約1万株の庭園がある京都府宇治市莵道の三室戸寺で、今年もハートの形をしたアジサイが現れた。雨が少ないため、例年より小さなハートが咲いている。

 境内で茶屋を営む岩井正和さん(47)が7年前、球形の花の形が崩れ、ハートに見えると発見した。「見つけたら恋がかなうかも」と話題になり、連日、国内外の観光客が探している。今年から、このアジサイをかたどった恋愛成就のお守りもできた。

 日が照るとしおれるため、午前中が見ごろという。愛知県から来た台湾からの留学生蕭衣宥さん(22)は「恋愛ができると聞いた」と写真を撮っていた。

【 2017年06月20日 10時20分 】


バラ14種が初開花、彩り楽しむ 京都の中学

2017-05-21 17:42:57 | 木 plants
 京都府向日市物集女町の西ノ岡中で、校門脇の花壇に植わったバラが、見頃を迎えている。昨冬に育て始め、初めて花を付けた。開花を心待ちにしてきた生徒たちが、株ごとに異なる彩りや香りを楽しんでいる。

 同中では2年前、PTAが苗を植えた鉢を各教室に配る「花育」に取り組み始めた。昨年、田中尚敦校長(59)がバラ栽培を提案。消毒や施肥で細かな手入れを重ね、以前は雑木などが植わっていた花壇で5月上旬から、14種類のバラが順に咲き始めている。

 生徒会役員の3年塚本緒弥さん(14)は「学校を花でいっぱいに」と公約を掲げた。今年は、生徒たちが取り組みを広げる。既に各教室の鉢へ植える苗を生徒たちで選定済み。バラの人気投票や栽培方法を園芸業者から習う企画の構想もある。

 生徒を迎え入れるバラは、花の形状も香りもさまざま。3年佐々木琴理さん(15)は「バラと言えばトゲと赤っていう固定観念が変わった。いろいろな個性がきれいと思う」。

【 2017年05月19日 10時12分 】

キリシマツツジ、真っ赤な回廊 京都・長岡京

2017-05-06 14:57:53 | 木 plants
 京都府長岡京市の天然記念物に指定されているキリシマツツジが、同市天神2丁目の八条ケ池で見頃を迎えた。訪れた人たちは、赤く染まった回廊を歩き、写真を撮ったりベンチに座って眺めたりして、思い思いに美しさを堪能していた。

 長岡天満宮によると、ツツジは池周辺に約100株が植えられている。今年は例年より4、5日遅めの開花で、長持ちしているという。

 夫妻で訪れていた団体役員麻生純さん(68)=京都市左京区=は「気持ちがいい赤。花を見ている人の幸せそうな顔を見ると自分もうれしくなる」と目を細めていた。

【 2017年05月03日 09時39分 】

名産タケノコ、今年は「凶作」 京都・乙訓、大雪など響く

2017-04-30 16:05:15 | 木 plants
 京都府乙訓地域の名産タケノコの収穫が本格化している。昨年の豊作から一転、不作となっている。昨夏の小雨や今冬の大雪など天候不順の影響とみられ、出始めが遅かったうえに、収穫量も少なく、農家らは頭を抱えている。

■収穫量は半分以下や3分の1

 「これから迎えるピークで出てきてくれるか…。土の中のことは何ともわからん」。向日市寺戸町の農家長谷川秀和さん(63)は4月中旬、朝掘りをしながら表情を曇らせた。

 今年は地表の様子から判断し、収穫の開始を10日程度遅らせた。大豊作で手が足りず掘りきれない状態だった昨年と比べ、収穫量は3分の1程度という。「体は楽やけどな」と苦笑いしていた。

 タケノコ農家でつくる物集女出荷組合(向日市)の春田正之組合長は「不作を通り越して凶作。こんなに採れないのは初めて」と嘆く。収穫前から竹やぶのササが例年と違って枯れたように黄色く、収穫量は昨年の半分以下との組合員が多いという。

 量が少ない分、市場では高値がついているものの、「全国の得意先に直販している分もあり、今年だけ大幅値上げするわけにもいかず、収入減になる」と肩を落とす。

 不作は缶詰業者も直撃している。長岡京市神足の小川食品工業は、地元農家からタケノコを買い取っているが、今年は昨年に比べ6分の1の量という。「シーズン前に生産計画を立てているが、出始めが遅く、どの商品も受注分を作れていない」。ゴールデンウイークが収穫のピークと見込むが、「連休でパートやアルバイトが確保できず、付加価値の高い商品が作れない。今年は赤字になる」。

 向日市竹産業振興協議会が同市物集女町の竹林で始めたタケノコ掘りイベントでは4月上旬の初回、30分程度で掘り尽くすと見越して、途中参加者のために持ち帰り用のタケノコを調達した。

 同市上植野町の木村佳代子さん(36)は昨年も参加し、大物を次々と収穫できたが、今回は数本。「豊作と不作の差を実感できた。それもまた自然と楽しめた」と話した。4月中旬から生育が好転してきたといい、同会は「楽観できる状況になってきた」とする。

 府乙訓農業改良普及センター(京都市右京区)によると、タケノコの生育には前年の夏場の降雨が重要。昨年7月の長岡京市の降水量は平年の37%、8月も中旬までは27%と少なく、雨不足の影響を指摘する。加えて、今年1月の大雪で「雪解けの冷たい水が地中に染みこみ、生育が悪かったのではないか」とみる。

【 2017年04月23日 11時49分 】


“貴重”タケノコ、10分で完売 京都でフェスタ

2017-04-30 16:03:00 | 木 plants
 第11回たけのこフェスタが22日、長岡京市天神2丁目の長岡天満宮で始まった。家族連れや観光客が、市内で収穫された朝掘りタケノコをはじめ、竹を使った手作り製品や観光グッズなどを買い求めた。

 市観光協会が催している「春の観光まつり」の一環。境内では、同協会と市都市農業振興クラブが販売するタケノコのブースに来場者が列をつくった。今年は不作で約60キロしか用意できず、午前10時の発売から10分で完売。その後、急きょ近くの竹林から取り寄せたタケノコも20人ほどの限定販売だった。

 向日市鶏冠井町の仲川良子さん(55)は「買えてよかった。夕食はタケノコご飯にしたい」と笑顔をみせ、別の女性は「行列の何人か前で売り切れた。あした、もう一度並びます」と、悔しそうに話した。

 タケノコを使った弁当や天ぷら、焼きタケノコなども販売され、好天の下で多くの人が春の味覚を楽しんだ。竹細工の置物やストラップといったグッズの店も活況だった。また、長岡京音頭保存会のメンバーが踊りを披露し、来場者が見入っていた。たけのこフェスタは、23日午前10時~午後3時にも開かれる。

【 2017年04月23日 12時20分 】


さすが名産地!校内の竹林で児童がタケノコ掘り 京都

2017-04-22 09:00:20 | 木 plants
 校内に竹林がある長岡京市神足3丁目の神足小で17日、6年生の児童がタケノコ掘りを体験し、地元の特産について学んだ。

 同小には開校110年を記念して設けられた竹林約140平方メートルがあり、地域住民の協力を受けて約20年前から整備に取り組む。毎年12月に土入れやわら敷きを行い、春にタケノコ掘りを体験する。

 この日は、3クラス90人が参加。掘りやすいように、わざと地面から先が見える程度まで育てたタケノコを、地元農家らの指導を受けながらスコップや専用道具「ホリ」で一つずつ丁寧に掘り出した。小橋宣元君(11)は「タケノコを傷つけないように気をつけて掘った。初めてだったけど採れて良かった」と満足そうだった。

 収穫したタケノコ約45キロは20、21日に、たけのこご飯や若竹汁などにして給食で提供される予定。

【 2017年04月18日 10時59分 】

満開うっとり 京都・山城各地で桜見頃

2017-04-13 13:51:20 | 木 plants
 京都府南部にある山城地域の各地で、桜が見頃を迎えている。桜の名所では観光客や地元の人たちが集い、ゆっくりと春の風情を楽しんだ。

 宇治市宇治の宇治川塔の島では、川べりで台湾からの観光客が写真撮影をしたり、弁当を持参した地元の人たちが花見をしたりしていた。孫2人と訪れた河原宏子さん(74)=同市宇治=は「毎年楽しみにしている。雨を心配していたが、きれいに咲いていて良かった。リフレッシュできた」と笑顔だった。

 井手町井手の玉川沿いには、両岸に続く桜並木を楽しむ人たちでにぎわっていた。職場の友人と花見をしていた佐藤勇成さん(42)=京田辺市東=は「桜はもちろん、ヤマブキの色合いもとてもきれい」と話していた。7日時点で、宇治市観光協会によると満開、井手町によると七分咲きだという。

【 2017年04月08日 10時46分 】


三川合流地帯の桜、レンタル自転車で巡ろう 京都・大山崎

2017-03-29 11:43:07 | 木 plants
 京都府大山崎町は、近くにある淀川河川公園に観光交流施設「さくらであい館」(八幡市)が25日オープンするのに合わせ、同市など近隣自治体と連携してレンタサイクル事業やスタンプラリーを同日から始める。両市町に3カ所の貸し出し場所兼駐輪場を設けて桂川、木津川、宇治川の三川合流地帯を往来できるようにし、地域活性化を目指す。

 さくらであい館は、桜の名所で知られる「背割堤(せわりてい)」に国土交通省が整備。高さ28メートルの展望塔を備え、最上階からは背割堤や男山、天王山、比叡山などを一望できる。

 自転車の貸し出しはJR山崎駅前(午前8時~午後6時、約10台)、京阪八幡市駅前(午前9時~午後4時半、約35台)、淀川河川公園背割堤地区(同、約10台)で行う。利用料千円(保証金込み)で3カ所で乗り捨てできる。

 今回の事業には両市町のほか向日、長岡京、久御山、枚方、島本の7市町が連携。同館を拠点に自転車で各地を訪れ、観光や買い物を楽しんでもらうスタンプラリーを実施する。7市町の観光スポットのスタンプを三つ集めると景品がもらえる。ラリーは5月8日まで。レンタサイクル期間は約1年間で今後の利用状況を踏まえ、継続を検討する。

 大山崎町商工会は「さくらであい館を起点に自転車でたくさんの人に大山崎に来てもらいたい。三川合流地帯の新たな魅力をPRしていけたら」としている。

【 2017年03月23日 10時40分 】

長い!重い! 巨大ダイコン、京都で相次ぎ収穫

2017-03-06 08:48:35 | 木 plants
 京都府向日市上植野町の畑で28日までに、重さ約15キロの丸大根と、約10キロの長大根が相次いで収穫された。直売所に並んだ姿を見て、近隣住民たちが「何回も食べられる」「枕に使えそう」と驚いている。

 農家の堀池清治さん(82)が収穫した。丸大根は直径約35センチ、長大根は長さ約80センチ。昨秋に種をまき、すくすくと育った。堀池さんは「10代から農業をしているが、こんな大きい丸大根は初めて」

【 2017年03月01日 11時14分 】