「薫る花」かれん 京都・長岡京市役所にフジバカマ鉢植え

2015-09-21 09:21:14 | 木 plants
 秋の七草の一つ「フジバカマ」の鉢植えがこのほど、長岡京市役所に飾られた。今はまだつぼみだが、「薫る花」のかれんな姿が、秋の訪れを感じさせている。

 府の絶滅寸前種となっているフジバカマの保護育成に取り組む香老舗の松栄堂(京都市中京区)が、右京区水尾地域の原種を長岡京工場(長岡京市勝竜寺)で栽培し、2鉢を市役所に置いた。

 今年は猛暑が続いたものの、9月に入り朝夕の気温が下がったため、つぼみが一気に膨らみ、今週末からの大型連休中にも開花する見通しという。同社は約80鉢を育て、市内の長岡天満宮や向日が丘支援学校、京都市の大原野神社、宇治市の平等院などにも飾る。

 高宮音彦工場長は「秋の過ぎゆく季節の中で花、香りを楽しんで」と話していた。

 また、同社などは26~30日、企画展「京(みやこ)の稀少植物に親しむ」を京都市下京区の梅小路公園緑の館で開く。西山周辺の自生植物の写真パネルを展示し、フジバカマを活用した香を紹介する。入場無料。28日休館。

【 2015年09月19日 09時09分 】

白いヒガンバナ見ごろ 京都・大山崎

2015-09-21 09:18:57 | 木 plants
 夏の終わりの花火を思わせる放射状の花弁が秋風に揺れる。秋分の日を前に、京都府大山崎町円明寺の小泉橋付近で約120輪の白いヒガンバナが見ごろを迎えている。

 ヒガンバナは田んぼの土手やあぜ道などに花を咲かせる多年草で、別名を「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」と呼ぶ。白いヒガンバナは、ショウキズイセンとヒガンバナの交雑種といわれている。

 近所に住む主婦の井上由香さん(43)=同町円明寺=は「日の当たり具合によっては咲かない年もあるので、見ることができてよかった」と話した。

【 2015年09月18日 08時52分 】

独自堆肥は栄養満点、巨大トマト・大根を収穫 京都・向日の男性

2015-08-06 15:06:28 | 木 plants
 京都府向日市寺戸町の米津惟さん(77)が、おがくずや納豆などを独自の配合で混ぜ合わせた堆肥を作った。5月からは重さ約500グラムの巨大トマトなどを収穫。味も一級品といい、「堆肥は家庭で気軽に作れる。興味のある人はやってみて」と話している。

 米津さんは約40年前から自宅の庭で生ごみを堆肥化し、ごみ減量と野菜作りに取り組んできた。市エコ地域推進委員会議の委員として、生ごみ堆肥化講習会の講師を務めたこともある。

 2年前、知人の勧めで竹チップなどを使った堆肥を作ったことがきっかけで、独自の堆肥を研究。市民健康農園の物集女菜園で借りている畑(15平方メートル)を使い、試行錯誤の結果、おがくずや米ぬか、納豆などを使ったブレンド堆肥を考案した。

 昨冬から畑で使用したところ、大きな大根やトマトがとれるようになり、味も格段に良くなったという。堆肥を「ミネラル・ヨネヅ・バイオ」と名付け、パンフレットを作って知人らに製法を紹介している。

 米津さんは「手間はかかるが、経費はほとんどかからない。家庭菜園などで試してみては」と話している。堆肥の製法に関する問い合わせは米津さん携帯電話090(8192)4552。

【 2015年08月05日 11時37分 】

トマトの中にミニトマト!?  京都・向日で夫婦収穫

2015-08-03 10:47:45 | 木 plants
 トマトの中に二つのミニトマト?-。そんな不思議な形のトマトが、京都府向日市物集女町の畑で見つかった。収穫した中山順子さん(71)と夫の宇一さん(78)は「半世紀以上、農業に携わっているが、初めて見た」と驚いている。

 下部の割れた部分から、ミニトマトに似た二つの塊が飛び出している。中にはさらに小さな塊もいくつか見える。27日に順子さんが収穫した。

 府農林水産技術センター園芸部(亀岡市)は「乱形果の一種とみられるが、しっかりとした塊ができるのは珍しい」としている。

【 2015年07月31日 10時13分 】

夏の日差し浴び福梅香る 京都・長岡天満宮

2015-07-31 09:13:09 | 木 plants
 正月の縁起物である「福梅」の土用干しが、京都府長岡京市天神2丁目の長岡天満宮で行われている。太陽の日差しが照りつける境内に、夏らしい甘酸っぱい香りが漂っている。

 同天満宮の境内には、シダレウメやオウシュクバイなど18種類、約100本の梅の木がある。今年は6月に約20キロの実を収穫した。塩漬けされた実を約1カ月かけて天日干しした後、12月13日の事始めに合わせて無病息災を願う参拝者たちに授与する。

 境内に並べられた梅の実をスケッチする人や、お宮参りに来ていた家族連れの姿が見られ、夏の風物詩に鼻を近づけて「いい香り」と声を上げていた。

【 2015年07月27日 10時35分 】

水面覆う純白スイレン見頃 京都・大山崎

2015-07-18 15:16:46 | 木 plants
 広々とした水面に浮かぶ純白の花弁が、気持ちよさそうに風に揺れる。京都府大山崎町大山崎の蛇姫池(じゃひめいけ)で、スイレンが見頃を迎えている。

 「大山崎ふるさとガイドの会」によると、「蛇姫池」という名前は、かつて池の近くに住んでいた娘が誤って溺れてしまい、蛇となってさまよったことから名付けられたという。池の脇には娘を弔う小さなほこらが今もたたずむ。

 同会の前田正子さん(72)は「スイレンはもちろん、四季折々の花の風景が楽しめる池です」と話す。例年は8月末までが見頃という。

【 2015年07月18日 10時52分 】

色とりどり、アジサイ見ごろ 京都・長岡京の楊谷寺

2015-06-25 10:11:46 | 木 plants
 アジサイの名所である京都府長岡京市浄土谷の柳谷観音楊谷寺で、見ごろを迎えたピンクや水色のアジサイが咲き誇り、参拝者の目を楽しませている。27日からは恒例の「長岡京あじさいまつり」が始まり、阿弥陀堂でのコンサートをはじめ、太鼓、書道、よさこい踊りなどの催しを開催する。

 同寺の境内には約30種類、4000株以上のアジサイが植えられている。「まつり」では、地元農産物などを売る物販エリアや飲食エリアなども設ける。先着400人に花の苗をプレゼントする。

 28日までの期間中は午前9時半~午後2時半、JR長岡京駅と阪急西山天王山駅からシャトルバスを運行する。バス停で乗車券を配布。有料駐車場(500円)有り。

 問い合わせは同市観光協会TEL075(951)4500。

【 2015年06月25日 08時30分 】

「竹の径」放置林対策へ 京都・向日市「観光資源を守る」

2015-06-15 10:57:25 | 木 plants
 京都府向日市は、観光名所として知られる「竹の径(みち)」周辺の放置竹林対策に乗り出す。土地所有者を把握して台帳を作った後、環境保全への理解を求めながら美観に向けた取り組みを行う。

 竹の径周辺の竹林面積は78・2ヘクタール。このうち放置竹林が広がる山林部分は33・6ヘクタールで、タケノコ畑44・6ヘクタールのうち4ヘクタールも放置状態になっている。農家の高齢化や後継者不足が原因とみられる。

 竹林を放置すると、竹が密集し、タケノコ畑の日当たりが悪くなる。タケノコ農家から市に対策を求める声が出ていた。

 市は主に山林部分の土地所有者を割り出し、本年度は寺戸地区、来年度は物集女地区の台帳整備を行う。その後、土地所有者の意向を聞きながら、景観改善に向けた事業を進めていく方針。

 開会中の6月定例市議会に提出している本年度一般会計補正予算案に関連経費200万円を盛り込んだ。

 竹の径は全長1・8キロの散策路で、秋のイベント「かぐやの夕べ」では昨年5千人が訪れた。市産業振興課は「貴重な観光資源とタケノコ農地を守っていきたい」としている。

【 2015年06月13日 11時11分 】

レンゲ愛らし初夏先取り 大阪・島本の畑で見頃

2015-04-27 10:27:41 | 木 plants
 大阪府島本町桜井2丁目のJR島本駅西側で、レンゲ畑が見頃を迎えている。親子連れや地元児童ら多くの人が訪れ、愛らしい紫色の花に見入っている。5月6日午前まで。

 地元住民らでつくる町レンゲ育成連絡会が、農閑期の水田約1万2千平方メートルを利用し、毎年無料で開放している。

 同会事務局長の太田雅昭さん(74)=同町青葉1丁目=によると、例年と比べて生育は良好といい、今月末までが見頃という。レンゲ畑の中にはこいのぼり7基も掲げられ、初夏の訪れを告げている。

【 2015年04月25日 13時00分 】

朝掘り販売「たけのこフェスタ」 京都・長岡天満宮、25日から

2015-04-24 11:45:50 | 木 plants
 京都・乙訓特産の朝掘りタケノコの販売などを行う「たけのこフェスタ」が25、26日、長岡京市天神2丁目の長岡天満宮で開かれる。天満宮のキリシマツツジは見頃を迎えつつあり、地元や京都府北部の料理を提供する店舗が軒を連ねる「ご当地グルメの祭典」も同時開催される。

 市観光協会が1日から催している「春の観光まつり」の一環。

 たけのこフェスタは午前10時~午後3時に開催。25日午前は同協会の観光竹林のタケノコを、同日午後と26日は都市農業振興クラブが育てたタケノコを並べる(売り切れ次第終了)。手作り竹製品やつくだ煮などの販売、長岡京音頭の披露(25日午後1時から)、茶席、生花展もある。

 一方、グルメの祭典は、両日午前10時半~午後3時に八条ケ池中ノ島で開かれる。長岡京市の白黒竹食街道と向日市の激辛商店街の料理を提供する店が並び、今年は舞鶴市のホルモンうどんと焼き肉丼、宮津市のイワシずしを扱う店舗が初出店する。

 また、乙訓地域で現存する寺院で最古の乙訓寺(今里3丁目)では、観光まつりの一環として、色鮮やかなボタン約2千株が公開されている。午前8時~午後5時。入山料は高校生以上が500円、中学生以下は無料。

 問い合わせは、観光まつりが市観光協会TEL075(951)4500、グルメの祭典が市商工観光課TEL075(955)9515。

【 2015年04月24日 09時50分 】

小学校にタケノコ給食 京都・長岡京、住民と地元産味わう

2015-04-24 11:43:45 | 木 plants
 京都府長岡京市下海印寺の長岡第五小で22日、地元産のタケノコを具材に使ったご飯が給食に登場し、全児童が旬の味を楽しんだ。3年5組の児童32人は育てた地域の人たちと一緒に食べ、交流した。

 タケノコは、地域住民でつくる長五小校区地域コミュニティ協議会が提供した。2012年から、募ったボランティアと一緒に放置竹林を整備している。

 21日早朝に協議会メンバーが約80キロを掘り、4年生が皮をむいて準備をしていた。

 この日は、協議会の役員ら7人が学校を訪れ、3年5組の児童とグループに分かれて給食を囲んだ。児童は「歯ごたえがあっておいしい」「良い香りがする」などと話しながらおいしそうに食べていた。

【 2015年04月23日 11時41分 】

イッショウチザサ開花、国内初確認 京都で「珍現象」

2015-04-21 07:59:10 | 木 plants
 京都市西京区の市洛西竹林公園で、九州や東北に分布するササの一種「イッショウチザサ」が一斉に開花している。専門家によると同種の開花確認は「国内初」で、「非常に珍しい現象」という。

 イッショウチザサは、スズザサ属の一種。熊本県球磨村一勝地の地名に由来しており、九州のほか岩手県などに分布する希少な品種。同園には、1985年ごろに静岡県の富士竹類植物園から株が移された。以来約30年間、園内の「見本園」の一角で栽培してきた。

 今月7日、職員がイッショウチザサの葉が落ち、枯れているのに気付いた。古い枝の代わりに、約2平方メートルの一帯で、枝先に黄緑色の花を付けた新たな芽が見つかった。

 イネ科のため花びらはないが、稲穂のような花の間からおしべと綿状のめしべが確認できる。園が調べたところ、もとの株があった静岡の植物園でもほぼ同時に開花していたという。

 ササの開花に関する研究は少なく、明確な開花周期が分かっている品種はあまりない。調査に訪れた小林幹夫・宇都宮大名誉教授(植物系統分類学)は「おそらく国内初の開花確認だろう。これだけ見事に咲くとは思っていなかった。東北や九州のイッショウチザサも調べ、詳しい生態や関連を研究したい」と語る。

 開花は1カ月ほど続く見込み。市洛西竹林公園TEL075(331)3821(水曜休み)。

【 2015年04月20日 14時00分 】

京都西山の森林、循環利用へ 長岡京市が指針策定

2015-04-19 11:03:10 | 木 plants
 京都府長岡京市の西山森林整備推進協議会は、森林の整備や保全を進めていくための指針を示した「西山森林整備構想」を改定した。同協議会の発足から本年度で10年を迎えるのを機に、現在の西山の植生分布や利用のあり方を再検討し、今後の森林整備や環境教育の場としての整備などの方針を盛り込んだ。

 同協議会は、西山の森林約800ヘクタールの整備や保全を目的に、2005年に発足。市や学識経験者、市森林組合、環境団体、企業などで構成する。06年に策定した整備構想に沿って取り組みを進め、昨年度末までに計261・68ヘクタールを整備した。

 整備構想の改定は、昨年度にワーキング会議を重ねて実施した。

 構想では西山の状況として、マツ枯れの進行やナラ枯れの発生・拡大、シカとイノシシによる被害の拡大などがあると説明。その影響で水源涵養(かんよう)機能の低下や景観の悪化、放置竹林の拡大などが起こると懸念を示した。

 そこで、水源涵養や土砂災害の防止、木材生産の保全といった森林の持つ多面的機能を守るため、計画的な間伐や枝打ちなどの手入れを行うとともに、搬出間伐を推進し、資源を循環利用する人工林の育成を行うとした。

 市民が望ましい森の姿について考察できる空間を創出するため、西山ファミリー環境探検隊や小学校の環境教育を行い、西山キャンプ場周辺の整備、里山施業体験、里山の観察・記録、シンポジウムの開催なども実施していくとした。

 改定された整備構想は、16日に市立図書館で開かれた同協議会の総会で承認された。

 また、総会では、同協議会会長に徳地直子京都大フィールド科学教育研究センター教授を再任し、整備構想の改定を報告する環境講演会や間伐材と竹の利活用など本年度事業も決めた。総会に先立ち、「天然水の森」事業に取り組むサントリーホールディングスから、西山保全に対する寄付が行われた。

【 2015年04月18日 09時58分 】

米から友好の苗木、ハナミズキ植樹 京都・長岡京に30本

2015-04-03 18:43:00 | 木 plants
 日本と米国の絆の象徴として、米国民から日本国民に贈られたハナミズキの苗木が京都府長岡京市に届き、同市調子の調子馬ノ池公園に植樹された。関係者が両国の変わらぬ友好関係を願った。

 2012年、日本から米国への桜3千本の寄贈が100周年を迎えたことを受け、返礼のハナミズキの苗木3千本が贈られた。12年から3年をかけて東日本大震災の被災地をはじめ、各地の自治体や大学などで植樹されることになっている。

 長岡京市は昨年、米国アーリントンとの姉妹都市盟約が30周年、中学生の国際理解教育プログラムが10周年を迎えたことから、苗木30本が寄せられた。

 25日の植樹式には、駐大阪・神戸米国総領事館で広報担当領事を務めるキース・ロメル氏や中小路健吾市長、昨年に米国を訪問した中学生ら約40人が出席した。同公園に苗木7本を植えて長岡京市とアーリントンの友好交流促進を誓った。

 残りの23本は、京都第二外環状道路の長岡京インターチェンジ近くの側道や同公園前の府道沿いに植えられるという。

【 2015年03月31日 11時03分 】

エゴマから油作り体験 京都・大山崎の伝統に思いはせ

2014-12-19 14:05:06 | 木 plants

 鎌倉~室町時代に灯明油の生産・販売で栄えた京都府大山崎町の伝統に思いをはせるイベント「冬のえごまフェスタ」が13日、同町大山崎の離宮八幡 宮であった。完成したばかりの立木式搾油機が初めて披露され、町内で収穫したエゴマの実から黄金色の油を搾り出すと、来場者から歓声が上がった。

 地域の人にエゴマに親しんでもらおうと、「大山崎えごまクラブ」が毎年主催している。

 今年は離宮八幡宮の古文書を基に作った「長木式搾油機」に代わり、新しく立木式の搾油機が使用された。新搾油機は各地方の記録を参考に、同クラブのメンバーと町民が協力して4カ月かけて完成させた。

 搾油機の両脇に突き出た部分にくさびを打ち込むことで、中央の臼に圧力が加わり、長木式よりも少ない力で効率的に油が搾れるという。搾った油に火がともされると、大勢の来場者が「ついた、ついた」と喜びを口々にした。

 搾油作業に参加したドイツ人の留学生ハイデンライヒ・ダーヴィッドさん(23)=吹田市=は「日本人でもめったにできないことをやらせてもらって、本当にありがたい」と声を弾ませた。

 餅つきも催され、参加者は自分たちでついた餅を、エゴマしょうゆやエゴマみそに付けておいしそうに食べた。

【 2014年12月14日 10時56分 】