天王山にツツジの彩りを 京都・大山崎の住民、団体結成へ

2014-11-20 11:07:47 | 木 plants

 京都府大山崎町で環境保全活動に取り組む有志が「天王山にツツジを植栽する会」を発足させる。同町の天王山で拡大している放置竹林を間伐し、赤紫色の花が美しいコバノミツバツツジを植えていく予定で、メンバーは「緑だけの単調な山に彩りを与えたい」と意気込んでいる。

 コバノミツバツツジは東海地方以西に生息する落葉低木で、桜とほぼ同じ時期に開花する「早咲き」の花として知られている。天王山には桜やツツジが植わっているが、ごく一部にとどまっており、大部分は放置竹林に覆われている。

 森林整備に取り組む住民グループ「久保川と天王山の森を守る会」の竹内碩代表(72)らが今月2日、コバノミツバツツジの里で知られる湖南市菩提寺を訪れ、菩提寺北小での苗植えを見学。知人から育て方を学び、苗と種を譲り受けた。

 6日には、天王山の麓近くにある広場で苗の一つを植え、獣害防止のためネットを設けた。今後は苗を世話したり、各会員の自宅で、植木鉢に種をまいて植樹できるサイズまで育てるという。

 会は竹内さんら約10人で構成。23日に広場でイベントを開き、結成の狙いなどを説明する。竹内さんは「5年後、10年後を見据えて取り組みたい。多様な植物でいっぱいの森になればうれしい」と話している

【 2014年11月19日 09時30分 】


錦秋、京都・長岡京を散策しよう 名所で催し

2014-11-17 11:42:33 | 木 plants

 紅葉が色づき始め、光明寺や長岡天満宮、楊谷寺(柳谷観音)など、京都府長岡京市内の紅葉の名所をPRする「京都・西山長岡京もみじめぐり」が始まっている。光明寺では「文化まつり市民大菊花展」も開かれており、深まる秋を鮮やかに彩っている。

 市観光協会などが、市内の秋の観光名所を観光客それぞれのペースで散策してもらおうと企画した。

 特別入山期間中である光明寺の参道では、徐々に赤みを帯び始めたモミジが来場者を魅了した。秋の思い出を残そうとカメラを構える家族連れや男女の姿も見られ、「きれいだね」「これからが楽しみ」といった声が聞かれた。

 乙訓地域の住民を中心につくる「京都西山菊友会」が主催する大菊花展では、3本仕立てや、だるま作りにされた菊の花約80鉢が参拝者の目を楽しませていた。17日まで。

 光明寺の特別入山は12月7日までで、午前9時~午後4時。入山料は高校生以上は500円で、中学生以下は無料。

 楊谷寺は午前7時~午後5時まで入山可。長岡天満宮の庭園「錦景苑」では、22日から12月7日の午後4時半~同8時に、紅葉のライトアップが行われる。いずれも無料。問い合わせは、市観光協会TEL(951)4500。

【 2014年11月17日 11時24分 】


「かぐやの夕べ」で使用 竹行灯の竹筒無料配布

2014-11-08 09:37:36 | 木 plants

 京都府向日市観光協会は、10月18日に散策路「竹の径(みち)」などを会場に開催した秋恒例の観光イベント「竹の径・かぐやの夕べ」で使用した竹筒を無料配布している。

 竹筒は、市内にある放置竹林の整備で間伐した竹で作っている。市民からの要望があったため、イベント後に配布している。

 イベントは、隣接する京都市西京区の市洛西竹林公園と共催した。第6向陽小周辺から竹の径や公園内に、竹筒に水を張ってろうそくを浮かべた竹行灯約4500本などを並べた。

 昨年よりも約700人多い約5千人が来場し、淡い明かりに照らされた幻想的な雰囲気を楽しんだ。

 市役所本館前と西別館前に置く。15、16日に京都向日町競輪場で催す「2014向日市まつり」でも配る。

 問い合わせは、市役所代表TEL(931)1111から市観光協会事務局の産業振興課。

【 2014年11月08日 08時57分 】


“実りの秋”児童ら体感 京都・向日と長岡京で稲刈り、イモ掘り

2014-09-18 10:52:07 | 木 plants

 晴れ渡った青空が広がった16日、京都府向日市と長岡京市の小学生が収穫作業を通じて実りの秋を体感した。

 長岡京市の長法寺小は、学校近くの田で稲の刈り取り作業を行った。地元農家籔内宣嘉さん(77)に、田植えから指導を受けてキヌヒカリを栽培してきた。今年は天候が不順だったが「平年並みの収量は確保できそうだ」(籔内さん)。

 この日は5年児童五十数人が黄色く実ってずっしりと垂れた穂の根元に鎌を入れ、丹念に刈り取っていった。後日に学校で催す収穫祭で、籔内さんから話を聞いたりコメを味わう。

 京都府向日市物集女町の第2向陽小では、1、2年の約180人は、同市寺戸町の畑でサツマイモを収穫をした。

 5月に苗を植え付け、夏休み前には草取りをして、この日を楽しみにしてきた。

 児童らは、スコップや素手でサツマイモを傷つけないように気をつけながら土を掘って、次々と収穫していった。大きなイモが見つかると手に取って、うれしそうな表情をみせていた。

 1人1個を家庭に持ち帰り、残りは後日に給食の献立としてご飯や蒸しパンなどにして、全校生徒で食べる。

【 2014年09月17日 08時50分 】


復興支援のヒマワリ、輝く大輪 京都・向日

2014-08-14 08:59:23 | 木 plants

 ヒマワリの種を通じて東日本大震災の被災地である福島県の復興を支援しようと、京都府向日市上植野町の障害者福祉施設「乙訓ひまわり園」が育てたヒマワリが花を咲かせている。

 市民団体による「福島ひまわり里親プロジェクト」の一環で、同園は今年初めて参加した。受け取った種を育てて、採取した種を返す。その種は福島で再び栽培され、観光振興や搾油して調理用油・燃料に活用する。

 同園では地域住民の紹介で取り組みを始めた。5月末に敷地内の畑約70平方メートルに種をまき、利用者や職員らが水やりをするなどして育ててきた。

 2メートルほどに育ったヒマワリもあり、園の関係者や来園者を楽しませている。

 福島で種を搾油した製品は11月にある利用者と地域住民の交流イベント「ひまわりフェスタ」で販売を予定している。

 同園は「このプロジェクトのおかげで、福島とのつながりができ、地域とのつながりもできた。ぜひ続けていきたい」としている。

【 2014年08月11日 09時24分 】


熊本の伝統野菜、水前寺菜を初収穫 京都・長岡京

2014-07-01 06:36:32 | 木 plants

 京都府長岡京市の若手農家でつくる「都市農業振興クラブ」は27日、市内で栽培してきた熊本県の伝統野菜「水前寺菜(スイゼンジナ)」を初収穫した。28~29日に開かれるイベントで販売するとともに試食用の料理を提供する。

 同クラブは同県御船町を視察したのを機に、5月末から水前寺菜の試験栽培を行っていた。水前寺菜は老化の原因とされる活性酸素の除去や抗がん効果があると言われるポリフェノールの一種「クロロゲン酸」が多く含まれているという。

 同市粟生の畑で栽培してきた水前寺菜は長さ40センチほどに生育し、同クラブや朝市グループの農家、京都熊本県人会の市民ら約20人が、はさみで茎を切って収穫した。その後、水洗いして、150グラムずつ袋詰めした。

 午後には、親子料理教室を開いている「生活研究グループ」が同市天神の市立中央公民館で、収穫された水前寺菜を使ってピーナツ和えとおひたし、ゼリーを作った。ピーナツ和えは、茎からちぎった葉を、酢を加えた熱湯でゆで、ピーナツや蜂蜜などとからめて仕上げた。

 水前寺菜の販売と試食は、28日に市立中央公民館である「食育ひろば」、29日は柳谷観音楊谷寺(同市浄土谷)での「あじさいまつり」で行う。販売分は2日間で計約110袋用意、1袋100円とする予定。試食は無料で、各日200人分のピーナツ和えを提供する。

【 2014年06月28日 11時28分 】


「キノコの女王」 静かにたたずむ 京都・長岡京

2014-06-14 09:28:35 | 木 plants

 「キノコの女王」とも呼ばれるキヌガサタケが、京都府長岡京市天神の長岡公園で自生しているのが見つかった。白いドレスを着たような優美な姿が、散歩中の市民の目を楽しませている。

 キヌガサタケはスッポンタケ科のキノコ。主に梅雨の時季、竹林に生える。食材として珍重され、中国ではスープの具にしたり、蒸し料理に使ったりされるという。

 12日午前、同公園内の竹やぶで2本が自生しているのを、市民が市職員に伝えた。高さ15センチほどで、茶色の帽子に、網目状の清らかな装いをした姿で静かにたたずんでいる。

 キヌガサタケは、宅地開発による竹林の減少に伴い発生地が少なくなっており、府のレッドデータブックでは準絶滅危惧種とされている。

【 2014年06月14日 08時35分 】


サツキ“競演”色鮮やか 京都・長岡京で盆栽42点展示

2014-06-02 09:29:28 | 木 plants

 「第34回さつき花季展」が31日、京都府長岡京市開田3丁目の市立産業文化会館で始まった。紫や白、ピンク色の鮮やかな花を咲かせたサツキが並び、来場者を楽しませている。

 長岡京市や近隣のサツキ盆栽愛好家でつくる西山さつき会が、会員同士の親睦や技術の向上につなげようと毎年開いている。

 同会によると、今年は5月に入ってから朝昼の寒暖差が激しかったため、花をそろって咲かせるのが難しかったという。

 会場では、会員18人が丹精込めて育てた42点が展示されている。訪れた人はじっくりと作品を鑑賞したり、会員に「このサツキは何年間、育てていますか」などと質問したりしていた。

 育て方の相談をしたい人は盆栽を持参すれば会員がアドバイスをする。サツキや草花の即売会もある。1日は午前9時から午後4時まで。無料。

 主な入賞者は次のみなさん。

 府知事賞 濱田隆一▽長岡京市長賞 田端繁▽市議会議長賞 露口和子▽市観光協会長賞 長尾雄一▽市商工会長賞 梅枝靖子▽京都新聞社賞 清水綾子、佐々木浩二

【 2014年06月01日 10時09分 】


放置竹林対策で天王山に作業道 京都・大山崎町

2014-06-02 09:27:10 | 木 plants

 天王山の放置竹林対策に取り組んでいる京都府大山崎町は本年度、山中に作業道を設置し、車の通行を可能にする。資機材を搬入・搬出しやすくなるため、町は伐採作業が加速度的に進むと期待している。

 本年度一般会計当初予算に600万円を盛り込んだ。

 町によると、天王山の放置竹林は敷地面積約160ヘクタールのうち4割を占め、年々増えている。土壌の栄養を吸収し広葉樹を駆逐しているほか、ハイキングコースなどの景観問題にもなっている。

 府森林組合連合会などが竹林伐採を進めているが、作業員は徒歩で往復しなければならず、手間と時間がかかっている。伐採後の竹林の処理も進んでいない。

 府の治山事業用の作業道(1・4キロ)が大阪府島本町の大阪水上隣保館から伸びており、町はその終点から酒解神社境内までの600メートルを整備する。完成後は、府の作業道も含めた2キロを供用できるようにする。境内周辺には車数台分を駐車できるスペースも設ける。

 作業道を利用できるのは当面、町と周辺の土地を所有する4団体のみとする方針で、今後利用規定をつくる。本年度は3ヘクタール分の伐採作業を予定している。

 町経済環境課は「作業道が完成すれば、何十年も放置されていた拡大竹林にメスを入れることができる。非常に画期的」としている。

【 2014年05月30日 10時48分 】


ゴーヤ先生と踊りも 大山崎小で緑のカーテン作り

2014-05-18 11:37:49 | 木 plants
 京都府大山崎町の大山崎小で、室温を下げる効果のある「緑のカーテン」の出前授業があった。4年生約100人が、プランターにゴーヤーの苗を植えたり、ゆるキャラ「ゴーヤ先生」とダンスを踊るなどして、地球温暖化問題を楽しく学んだ。

 15日の授業では、カーテン作りを推進する福知山環境会議の加盟企業「エスペック」の土田真奈見さん(38)が、緑のカーテンの仕組みやゴーヤーの育て方を説明。児童たちは校庭に移動し、「大きくなーれ」と声を掛けながら40苗を丁寧に植えた。

 この後、振付師ラッキィ池田さん考案のダンスを「ゴーヤ先生」と一緒に踊った。ゴーヤーの成長する様子や日光を浴びる姿を、元気いっぱいに表現していた。

【 2014年05月17日 11時00分 】

四季の花植え遊歩道整備 京都・長岡京の長法寺「観光庭園」

2014-05-18 11:34:06 | 木 plants

 京都府長岡京市観光協会が同市長法寺の長法寺で同寺と行ってきた「観光庭園」の整備が完了した。遊歩道が新たに設けられ、四季折々の花を植栽した。竣工式がこのほど開かれ、関係者が「新たな観光スポットに」と期待を寄せた。

 市観光協会が2010年度から「観光地開発事業」として、市の補助を受けながら長法寺と共同で実施してきた。事業費は約500万円。

 庭園の中心に位置するのは「溺(おぼろ)の池」。山号「清巖山」の由来となったとされるわき水がたまり、昔から枯れたことがないという。整備工事では池の面積を9平方メートルからほぼ倍の17平方メートルに広げ、周囲を石組みで固めた。

 本堂裏には遊歩道を新設した。幅1メートルほどで、遊歩道脇にはカンツバキやヤブツバキを植え、11月下旬から4月にかけて楽しめる。

 また、ヤマブキを10年度から庫裏近くなどに植栽、今春も黄色の花が咲き誇った。他にもユキヤナギや紅葉も植わっている。

 竣工式では市観光協会の池田崇会長が「新名所を大いに宣伝したい」とあいさつし、小田豊市長は「散策と憩いの場として利用してもらえることを期待する」と述べた。

 川西延隆住職は「市民や観光客に広く愛され、丹波街道の新たな観光スポットとなるよう努力していきたい」と話していた。

【 2014年05月16日 09時56分 】


八条ケ池水面の桜も満開 ライトアップ始まる

2014-04-07 11:05:09 | 木 plants
 宵闇に浮かび上がった満開の桜が水面に映り込み、幻想的なムードを醸し出す。京都府長岡京市天神の八条ケ池で夜間のライトアップが始まり、花見客を魅了している。

 同市商工会の主催。池の東堤に植わったソメイヨシノなど約60本を、午後6時から同9時にかけて約100基の照明装置で照らしている。市が約1億500万円かけてリニューアルした水上橋にも、約100基の灯籠を並べた。

 周辺では、家族連れや会社帰りの勤め人らが地面にレジャーシートを広げて食事したり、カップルがそぞろ歩きしたりながら、思い思いに夜桜の風情を楽しんでいる。

 5、6日の日中は周辺で音楽イベントが開かれるほか、模擬店も出店する。

【 2014年04月04日 11時43分 】

サクラ開花、春漂う JR長岡京駅

2014-03-27 12:00:53 | 木 plants
 晴れ渡った空から明るい日差しが降り注ぎ、ひと足早く春のムードが漂う。京都府長岡京市神足のJR長岡京駅西口とバンビオ広場公園で3種のサクラが開花し、道行く人たちの目を楽しませている。

 駅前ロータリーに接したバンビオ広場に「身近な緑の創出事業」で植えられている樹木のうち、秋~冬にも開花する「十月桜」は、淡い色合いで満開の状態となった。ソメイヨシノより早い彼岸の時期に咲くことから命名された「江戸彼岸」も、五分咲きの美しい姿を見せている。線路沿いの早咲き品種1本も、濃いピンク色の花が八分咲きを迎えた。ベビーカーを押した母親が立ち止まって乳児とともに見上げたり、携帯電話をサクラに向けて画像を撮影する姿もあった。

 乙訓消防組合の観測では、長岡京市内で24日午後3時20分ごろに最高気温20・1度を記録し、くもりがちだった25日も午後3時ごろ、同20・6度となった。26日の予報は雨模様とみられるが、乙訓各地ではソメイヨシノを中心にいっそう開花が進みそうだ。

【 2014年03月26日 09時21分 】

並木道、白銀のトンネルに 向日の住宅街

2014-02-16 11:50:53 | 木 plants
 春は満開の桜で埋まる並木が、白銀のトンネルへと姿を一変した。乙訓でこの冬一番の大雪となった14日朝、京都府向日市上植野町の阪急西向日駅近くの住宅街も路上や樹木が雪に覆われた。傘を差して長靴姿の人たちが、ふだんと勝手が違う足元を気にしながら通勤や通学への道を急いだ。

 乙訓消防組合本部(長岡京市)の観測では、この日未明から寒さが厳しくなり、最低気温は午前8時43分の0・4度まで冷え込んだ。この前後の時間帯に雪が多く降った。昼前まで断続的に降り続き、気温も1~2度台にとどまった。

 主要道路ではボンネットに雪をのせたままの自動車がスリップを避けてスピードを落としながら慎重に運転した。交差点では平常の朝のラッシュ時よりも長い列ができた。自転車やバイクの人たちも運転をあきらめてゆっくりと押して進んでいた。

【 2014年02月15日 12時19分 】

春の食卓彩る 長岡京で花菜収穫

2014-02-05 15:12:51 | 木 plants
 青々と茂った葉の間から、愛らしい黄緑色のつぼみが顔をのぞかせる。京都府長岡京市で特産品の花菜の収穫が本格化し、春の味覚を食卓に届けている。

 花菜はカンザキナタネを食用にした品種。京都府のブランド野菜に認定されており、ほどよい苦みと甘さを特徴にしている。

 JA京都中央の花菜部会には農家31軒が所属し、米の裏作として約16ヘクタールで栽培。出荷量は府内最大を誇る。品質の良さから料亭や和食店などで好んで用いられており、京都のほかに東京の市場にも卸している。

 今年は昨年9月の台風18号や厳しい寒さの影響で出荷はやや遅れ気味というが、2月下旬くらいから出荷の最盛期を迎える。

【 2014年02月05日 12時37分 】