除夜の鐘つき、竹筒の明かり優しく 長岡京の柳谷観音

2013-12-26 15:08:41 | 木 plants
 京都府長岡京市浄土谷の柳谷観音(楊谷寺)で大みそかの夜、竹筒の明かりが石段などにともされる。除夜の鐘をつきに参拝する人たちの足元を柔らかく照らし出す。

 NPO法人「京おとくに・街おこしネットワーク」が設置する。同法人は、地域活性化の一環で柳谷観音などに改良品種のサクラ「陽光」を植樹したり、同寺と善峯寺(京都市西京区)を結ぶ西山のハイキングコースの整備に取り組んでいる。今秋の「長岡京竹あそび」イベントでは、富士山の世界遺産登録を記念して、廃油を利用した竹のエコキャンドルで富士山の形を表した。

 「京おとくに・街おこしネットワーク」の中山秀亜理事長によると、竹筒の明かりはメンバーが31日に向けて新たに製作し、寺の石段や鐘楼付近、参道に計50基を並べる。ろうそくとLED(発光ダイオード)の光を組み合わせて、「柳谷観音」などの文字や紅葉の図柄を浮かび上がらせるという。

 柳谷観音は31日午後11時半に開門し、45分から鐘楼で読経に合わせて参拝者の鐘つきが行われる。1日午前1時に閉門する。

【 2013年12月26日 11時06分 】

間伐材の撞木、音色澄み 長岡京・柳谷観音楊谷寺で試し打ち

2013-12-06 18:05:53 | 木 plants
 京都府長岡京市の浄土谷一帯に、澄んだ鐘の音が朗々と響いた。柳谷観音楊谷寺で5日、鐘の撞木(しゅもく)が西山の間伐材に新調され、さっそく試し打ちされた。

 以前の撞木はヒノキ製で、戦後間もない1950年から使っていた。鐘楼に取り付けた鎖などが老朽化したため、交換することにした。西山にある寺域で、樹木の間伐を進めていることから伐採木を活用することにした。

 新調した撞木はシュロの丸太を用いており、長さ約195センチ、直径約15~20センチ。試し打ちした日下俊英副住職は「寺院の鐘らしい、高く澄んだ音だ。拝観する人にも堪能してもらいたい」と話した。

 同寺では開門する午前7時と正午、閉門する午後5時の1日3回、鐘を撞(つ)いている。

【 2013年12月06日 11時20分 】

まきストーブに火入れ式 長岡京・神足小「暖かーい」

2013-12-06 18:02:46 | 木 plants
 京都府長岡京市神足の神足小で3日、西山の伐採木を燃料に使ったまきストーブの火入れ式が行われた。参加した児童たちはまきの炎ならではのぬくもりを体感し、森林ボランティア団体のメンバーから里山の資源を生かす大切さを教わった。

 同市の西山では、独立行政法人森林総合研究所関西支所が、大きく育ちすぎた木を小規模な面積で皆伐し、樹木の若返りを図るとともに、伐採木をまきに活用する実験を進めている。同小のまきストーブもその取り組みの一環で設置された。

 火入れ式には同小の3年生80人が参加。森林総研の実験に協力している地元森林ボランティア団体「里山再生市民フォーラム」の南紘之代表が、かつては里山の木を伐採してまきや炭に利用することで、樹木を若返らせる循環システムが生きていたことを紹介した。

 松村尚洋副代表にまきストーブの火のつけ方を教わると、児童は西山の伐採木や自分たちで拾った枯れ木をくべ、マッチで点火。ぽかぽかと暖まった室内に座り、絵本の読み聞かせに耳を傾けた。

 秋山希さん(8)は「マッチ1本でこんなに火がつくんだ。うちのストーブよりも暖かい」と感心していた。

【 2013年12月04日 11時54分 】

色づくモミジ、参道染める 長岡京・光明寺で特別入山

2013-11-21 16:36:34 | 木 plants
 日ごとに秋が深まっていく中、京都府長岡京市粟生の西山浄土宗総本山・光明寺で紅葉が色づき始め、特別入山が行われている。17日は大勢の観光客が、赤や黄色に染まりつつあるモミジを観賞していた。

 光明寺は紅葉の名所として知られており、樹齢約150年の古木など約500本のモミジがある。

 この日は、家族連れや観光バスの団体客たちが訪れた。表参道やもみじ参道では、色づき始めた葉を立ち止まって眺めたり、写真に収めたりする光景がみられた。

 同寺は「最近になってやっと冷え込んできた。ピークを迎えるのは20日を過ぎてからでは」としている。

 特別入山は12月8日までで、午前9時~午後4時。入山料は高校生以上は500円で、中学生以下は無料。

 長岡京市は紅葉観光シーズンに合わせ、マイカー利用者を対象にパーク&ライド運動を実施している。

 光明寺の特別入山期間中、JR長岡京駅前のバンビオ2番館の市営駐車場を利用し、隣接するバンビオ1番館の観光情報センターで駐車券を提示すれば、入山料が100円引きの400円で購入できる。

【 2013年11月18日 10時28分 】


竹の富士山、本番待つ 12日に長岡京竹あそび

2013-10-10 17:11:38 | 木 plants
 京都府長岡京市特産の竹に親しむイベント「長岡京竹あそび2013」が12日、同市天神の長岡公園で開かれる。最大の見どころは約3千個の竹製灯籠をともす「竹あかり」。訪れる市民を魅了すべく、参画する市民団体が富士山をかたどったり、精巧な彫刻を施すなどした力作を本番に向けて準備している。

 竹あそびは竹林整備に取り組む市民団体やまちづくり団体などが連絡協議会を組織して毎秋開いており、今年で5回目を迎える。

 会場では竹製遊具で遊ぶコーナーや竹を用いた工作教室などが設けられ、屋台も出店する。ハイライトは夕方からの竹あかりで、各団体が創作した竹製灯籠を点灯し、一帯を幻想的なムードで包む。

 NPO法人「京おとくに・街おこしネットワーク(KOMO)」は、世界文化遺産に今年登録された富士山を長短31本の竹を組み合わせて表現した。高さ約2メートル、幅約4メートルの大作で、廃油を利用したエコキャンドルを中に入れて火をともす。

 制作にあたった林勝さん(72)=同市開田=は「アイデアを凝らした作品をぜひ見に来てほしい」と話す。

 竹林整備に取り組むNPO法人「竹の学校」は、花火や鶴などの優美な透かし彫りの入った竹製灯籠を散策道に約60本並べ、ランプで照らす。エコキャンドルを入れる竹筒も約400本提供する。

 竹あそびは昼の部が午前11時、夜の部が午後4時45分から。入場無料。

【 2013年10月10日 11時11分 】

「市民の花」ヒマワリ満開 向日の休耕田

2013-08-11 11:28:43 | 木 plants
 猛暑が続くなか、京都府向日市鶏冠井町の休耕田で、「市民の花」のヒマワリが一気に満開を迎えた。強い日差しが降り注ぐなか、例年よりひと足早い大輪が、ほほえむように埋め尽くしている。

 市が20年ほど前から、市内の各農家組合に栽培を委託している。昨年に続いて鶏冠井農家組合が、東海道新幹線高架から約300メートル西側の沢ノ東地区約千平方メートルで、3~4千本を栽培している。

 市産業振興課によると、花が大きく見映えがして、茎の背丈も高い「ハイブリッド・サンフラワー」という品種を選んだ。今年は梅雨明け以降に好天が続いたため例年より若干早めに生育した。今月2日ごろから開花が始まり、8、9の両日に一気に満開となった。

 茎は子ども背丈よりも高く伸び、直径20~30センチの鮮やかな花は、そろって太陽が昇る方向の東に向いている。お盆シーズンで満席の新幹線の車窓からも乗客の目を楽しませているかもしれない。

【 2013年08月11日 08時40分 】

水面に紅蓮、極楽浄土の風情 長岡京の八条ケ池

2013-07-12 09:20:10 | 木 plants
 淡いピンクを帯びた大輪が濃緑色の葉の間に咲き誇り、極楽浄土が立ち現れたかのような風情を醸す。

 京都府長岡京市天神の八条ケ池で、ハスの一種「紅蓮(こうれん)」が見ごろを迎え、訪れた市民らの目を引きつけている。

 紅蓮は、同市の友好都市である中国・寧波市が株を提供し、1996年に約150株が植えられた。現在は約300株を栽培している。花は直径20センチ前後で、優美な花びらの間からハス独特の黄色い花托をのぞかせる。

 近くに住む山下京子さん(76)=天神=は「早朝が特にきれい。ここを通るのがいつも楽しみです」と述べ、花をめでていた。

【 2013年07月11日 11時23分 】

アジサイ5千株鮮やか 柳谷観音でまつり

2013-06-30 15:53:30 | 木 plants
 アジサイの名所として知られる長岡京市浄土谷の柳谷観音楊谷寺で29日、「第13回長岡京あじさいまつり」が始まった。参拝者は鮮やかな花を咲かせるアジサイをめで、コンサートや特産品の買い物を楽しんだ。

 まつりは同寺と市、市観光協会でつくる実行委が主催した。同寺のアジサイは、1996年に市観光協会の設立25周年を記念して「あじさいのみち」として整備され、現在では27種類約5千株に上っている。

 境内には見ごろを迎えたアジサイを楽しもうと、朝からたくさんの人が訪れた。参道に並ぶ色とりどりのアジサイを見て回り、写真撮影を楽しんだ。

 また、特産品や飲食物の販売、NHK大河ドラマの誘致ブースなども設けられ、終日にぎわった。同市ゆかりのキャラクター「お玉ちゃん」と「しろんちゃん」が登場し、参拝者を喜ばせていた。

 阿弥陀堂では、音楽演奏や長岡京音頭の披露があり、寺宝庫では寺が所蔵する「洛中洛外図屏風(びょうぶ)」と「雲龍図屏風」が初公開された。

 まつりは30日まで。午前10時~午後3時半。無料。

【 2013年06月30日 10時30分 】

エゴマの種植えを体験 大山崎小で児童ら

2013-06-15 10:14:26 | 木 plants
 京都府大山崎町の大山崎小で12日、4年の児童約90人がエゴマの種植えをした。児童が水やりや草引きをして育て、秋に収穫する。

 町が中世にエゴマを原料とする灯明油の独占販売で栄えたことなどを学ぼうと、大山崎小と町教育委員会が初めて企画した。

 はじめに住民グループ「えごまクラブ」の永田正明会長(77)が「今のエゴマは食べるものだが、昔は搾った油を明かりに使っていた」と話し、歴史やエゴマの生育方法について説明した。

 続いて、児童はポットに土を詰めて種植えに取り組んだ。手のひらから一粒ずつをつかんで、丁寧に土に埋めていった。

 今後は、成長を見て町役場横の畑に植え替える。収穫したエゴマは、えごまクラブが復元させた搾油機で実から油を搾って明かりをともすなど、活用を予定している。

【 2013年06月13日 10時12分 】

京都府長岡京市内で特産のミディトマト「ガラシャの瞳」

2013-06-12 19:20:56 | 木 plants


 京都府長岡京市内で特産のミディトマト「ガラシャの瞳」の収穫がピークを迎えている。

 ガラシャの瞳は2002年、同市今里の農業小林茂さん(55)がオランダの品種を取り寄せて栽培を始め、04年に商標登録した。有機肥料を主に使うなど自然に近い条件で育てており、濃厚な風味を特徴にしている。

 現在は小林さんも含め農家3軒が約40アールで栽培しており、5、6月と9~12月の2度に分け、京都中央卸売市場や市内のスーパーなどに出荷している。

 小林さんは「トマト本来の甘さやこく、歯触りを楽しめるので、地元の人にも味わってもらいたい」と話している。

【 2013年06月08日 11時22分 】

サツマイモ収穫を心待ち 第3向陽小、児童ら苗植え

2013-05-27 09:35:27 | 木 plants
 京都府向日市森本町の第3向陽小の2年生約80人が23日、学校近くの畑でサツマイモの苗の植え付けを体験した。児童は地元農家の指導を受けて苗を植え、収穫を心待ちにしていた。

 同小は毎年度、農家の中埜立雄さん(57)=森本町=の協力を得て、中埜さん所有の畑でサツマイモの栽培体験を行っている。サツマイモの収穫後は、4年生がダイコンを育てる予定にしている。

 この日は徳島県鳴門市のサツマイモ「なると金時」の苗を、児童が一人4本ずつ植え付けた。夏のような日差しが降り注ぐ中、児童たちは苗を寝かせるように水平に置き、丁寧な手つきで土をかぶせた。収穫は9月下旬の予定で、児童たちは「早く9月にならないかな」とうれしそうに話していた。

【 2013年05月24日 10時30分 】

間伐材を公共建築に活用 長岡京市、西山森林整備で

2013-05-09 09:42:12 | 木 plants
 長岡京市が、西山の森林整備で出た間伐材の活用に乗り出している。木材を収入源に成り立たせるための取り組みの一環で、これまでに市立保育所の内装材や市役所の部署名を示すプレートに取り入れた。今後もベンチや建材などへと利用拡大を図っていく考えだ。

 市内の西山は人工林が約120ヘクタール、雑木林が約500ヘクタールに上るが、木材価格の低迷やまきの利用減少で管理が困難になっている。

 市は市内産木材の需要を増やし、整備を担う森林組合の収入拡大に結びつける必要があると判断。2011年に公共建築物での木材利用を促進する基本方針を京都府内の市町村で初めて制定した。

 手始めとして、深田保育所(同市野添)の耐震化工事に伴い、西山で間伐したヒノキを内装材に利用した。ホールや保育室、職員室の壁に約1400枚の板材が張られ、樹木ならではのぬくもりで園児を包み込んでいる。

 このほかにも、市議会議場の看板や市役所の部署名プレート、市役所受け付けの腰板に用いた。今後は西山公園体育館(長法寺)のテーブルや椅子、八条ケ池水上橋(天神)のリニューアル、学校の室内材などへの利用を検討している。

 市農林振興課は「加工費や販売価格がどれくらいになるかを見極め、将来は森林組合が事業を行うための収入源に結びつけていきたい」としている。

【 2013年05月05日 11時19分 】

朝掘りタケノコ、300キロすぐ完売 向日で直売会

2013-05-04 02:57:39 | 木 plants
 地元産の朝掘りタケノコの直売会が29日、京都府向日市寺戸町のJA京都中央東向日支店駐車場であった。旬の味覚を楽しもうと、大勢の買い物客が訪れた。

 市農家組合長会が主催し、毎年開いている。市場価格よりも格安で販売しており、恒例となっている。

 会場には、販売開始となる午前10時の1時間以上前から行列ができた。農家11戸がこの日の朝に掘った新鮮なタケノコ約300キロが用意されたが、40分ほどで完売した。

 買い物客には、おいしく食べてもらおうと、乙訓都市農業振興協議会が作ったレシピが配られていた。購入した同市向日町の木村春巳さん(72)は「この地域のタケノコは、みずみずしくて香りが良くておいしい。フキと一緒に炊いて食べたい」と話していた。

【 2013年04月30日 10時31分 】

ボタン大輪鮮やか 乙訓寺

2013-04-29 00:23:23 | 木 plants
 弘法大師ゆかりの乙訓寺(長岡京市今里)で、ボタンが見ごろを迎えている。好天に恵まれた27日は朝から大勢の拝観者が訪れ、鮮やかな大輪の花をじっくりと観賞したり、熱心にカメラのレンズを向けていた。

 同寺の樹木が戦前に台風で被害を受けた際、宗派本山の長谷寺(奈良県)からボタン2株を寄進された。それを契機に、現在では約2千株が境内で栽培されている。開花の時期が近づくと、強い日差しや雨から花びらを守るため、約100本の白い和傘を立てている。

 同寺によると、咲き具合は年によって短期間に一気に開花する年もあるが、今年は20日ぐらいから咲き始め、5月初頭ぐらいまでゆっくりとしたペースで見ごろが続く見通しだという。

 この日は連休初日とあって、午前8時の開門から大勢の参拝者が訪れた。境内をそぞろ歩きながら、深紅や淡いピンクなどさまざまな色合いの花を観賞した。

 長谷寺のボタンや京都の社寺の花を巡るのが楽しみという京都市下京区の下山誠さん(61)は「乙訓寺のボタンは、白い傘との組み合わせが独特の風情が感じられ、よそにはない見応えがある」と話していた。

【 2013年04月28日 10時00分 】

ヤマブキ、咲き乱れ 長岡京・長法寺

2013-04-22 02:07:07 | 木 plants
オレンジがかった黄色い花が斜面いっぱいに咲き乱れる。京都府長岡京市長法寺の長法寺で、ヤマブキが見ごろを迎えている。

 同寺と市観光協会が3年前から、5年計画で一帯を緑化する目的で植えており、境内北側の斜面やガレージに面した空き地に約400株が群生している。

 ヤマブキはバラ科に属し、この時期に開花することから春の季語にもなっている。古歌などにも好んで詠まれた。

 今年は例年よりも1週間ほど早く開花した。八重と一重の品種があり、競い合うように咲いて境内を明るく彩っている。見ごろは1週間程度続く見通し。

 今年は境内にある「溺泉(おぼろのいずみ)」に橋を架けるなどの整備を予定している。

【 2013年04月20日 09時09分 】