向日巡回バス導入「中長期に検討」 公共交通委、市長に提言書

2013-07-27 17:35:28 | 創 creation
京都府向日市地域公共交通検討委員会(会長・宇野伸宏京都大大学院准教授)は24日、公共交通の短期的・中長期的な取り組みを示した提言書を久嶋務市長に提出した。巡回バス導入は短期的には見送り、中長期的課題として検討を続けるとした。「(仮称)向日市地域公共交通会議」の新設も提案した。

 提言では鉄道駅や公共施設への移動手段確保のニーズが高まっているとする一方、巡回バスやコミュニティーバスは赤字運営でも撤退が難しく、自治体の継続的な財政負担が必要となると指摘した。路線バスについては、短期的には既存路線の再編で対応し、老人福祉センター送迎バスの活用と路線バス導入を中長期的に検討すべきとした。

 提言を実現するため、新たに設置を提案した市地域公共交通会議では、地域の実情に応じた適切な運行サービス▽地域公共交通の利用促進▽市の地域公共交通のあり方-などを協議・調整する場とし、課題解決や具体内容の決定を行うとした。

 検討委は、巡回バス運行を求めた請願が市議会で2回採択されたことを受け、2011年に設置。学識経験者や市民、バス事業者、行政の担当者が計5回の会議を重ねた。

【 2013年07月25日 11時05分 】

投影1万回を達成 向日市天文館 観覧の向陽幼稚園児祝う

2013-06-22 15:00:21 | 創 creation
 向日市天文館(京都府向日町)のプラネタリウムの投影回数が21日、1万回に達した。記念の観覧者となった向陽幼稚園(寺戸町)の園児たちに記念品や認定証が贈られた。

 市天文館は1993年7月に開館し、20周年を迎える。プラネタリウムは昨年のリニューアルで番組を改編、現在は子どもから大人まで楽しめる5番組を投影している。

 この日は団体予約をしていた向陽幼稚園の園児約80人が来館した。園児の代表3人が久嶋務市長らと一緒にくす玉を割って節目を祝い、市長から園児たちに記念の折り紙が手渡された。久嶋市長は「1万回目のプラネタリウムを観たことは良い記念になります。来てくれてありがとう」とあいさつした。

 園児たちは子ども向け番組「たいようくんとおつきちゃん」を観覧し、天文の世界を楽しんでいた。

【 2013年06月22日 08時41分 】

向陽高と第5向陽小、交流深め教育効果アップ

2013-06-15 10:16:12 | 創 creation
 京都府向日市上植野町にある向陽高と第5向陽小が交流を深めている。13日には生徒が児童の下校時に見守り活動を実施。同高教員が習字を指導する取り組みも予定している。立地の近さを生かした「小・高」連携で教育効果を高め、ともに地域に開かれ、親しまれる学校を目指す。

 向陽高と5向小はほぼ隣接している。これまでも同高の吹奏楽部や書道部が、同小で演奏を披露したり、書を指導したりしてきた。

 見守り活動は本年度で5年目。13日はラクビー部員約20人が4カ所に分かれて通学路に立ち、「さよなら」「バイバイ」と声を掛けながら、児童が安全安心に下校できるよう見守った。

 3年の内田達也君(17)は「笑顔と元気なあいさつを心掛けた」と話し、児童たちも「お兄さん」とのふれあいを楽しむ様子を見せた。見守りは今後も実施し、年間10回ほどを計画している。

 一方、14日と18日には同高芸術科(書道)の教員が、4年生を対象にした出前授業を行う。教員が児童に習字を教えるのは初めての試みといい、市が夏に催す「平和書道展」に応募する作品を指導する予定だ。

 両校は他にも、夏休みの宿題支援や科学教室、教員の交流・研修など連携の取り組みを検討しており、向陽高は「役立てることがあれば積極的に行い、地域に開かれた学校にしたい」、5向小も「『小・高』で互いの良さを生かした取り組みをし、財産として共有できれば」としている。

【 2013年06月14日 11時23分 】

ケーキドーナツいかが 大山崎山荘美術館、4種類を開発

2013-06-15 10:12:31 | 創 creation
 京都府大山崎町大山崎のアサヒビール大山崎山荘美術館は、企画展「バーナード・リーチのうつわに跳ねる動物たち」に合わせ、期間限定のオリジナルの冷たいケーキドーナツ4種類を喫茶室で提供している。

 リーガロイヤルホテル京都(京都市下京区)と共同開発し、「クール・ドーナツ・コレクション」と名付けている。

 「マンゴー&パッションフルーツ」「ラズベリー&ミルク」「黒糖&きなこ」「ココナツ&パイン」の4種類を用意した。アクセントにわずかな金粉が入った濃厚なソースと冷たい生地で、夏らしいスイーツに仕上げている。

 単品は500円、ドリンクセット900円。入館料は別途で必要となる。

 企画展では、英国の陶芸家バーナード・リーチ(1887~1979年)による躍動感あふれる動物をモチーフにした器やリーチにゆかりのある作家の作品など約80点を展示している。9月1日まで。

【 2013年06月12日 11時07分 】

白いしぶき、プール開き 長岡第八小

2013-06-15 10:09:37 | 創 creation
 曇り空をなぎ払うように、小さなスイマーたちが手足を動かし、青い水面(みなも)に白いしぶきをあげた。

 京都府長岡京市勝竜寺の長岡第八小で10日午前、乙訓地域の小学校のトップを切ってプール開きがあり、6年生と4年生が久しぶりの水泳を楽しんだ。

 京都地方気象台によると、この日の午前10時の気温は23・4度とひんやりした天候。プールサイドに上がっている間、児童は寒そうに両腕を抱えていたが、いったんプールに入ると元気いっぱいのクロールを見せた。

 6年生の関飛来君(11)=神足=は「寒かったけど、水の中は気持ちいい。今年は去年よりも泳げるようになりたい」と話した。

 水泳の授業は夏休み前の7月下旬まで続く。

【 2013年06月11日 09時06分 】

台湾の生徒14人交流 向陽高

2013-06-09 16:48:43 | 創 creation
 向日市上植野町の向陽高を5日、台湾・高雄市から生徒14人が訪れて交流した。筆談や英会話を通じて自己紹介したり、折り紙やけん玉などで遊び、笑顔がはじけた。

 京都府は青少年の国際交流や観光振興の一環で海外との学校交流を進め、台湾からは本年度に入って9校が訪れている。

 その一環として、日本の学校制度では高校生にあたる高雄市立福誠高級中学の生徒が、教育旅行の途中に向陽高を訪問した。

 歓迎式典で、向陽高1年の野木侃(つよし)君が向日市のことを紹介し、「みなさんの来校を楽しみにしていました」とスピーチした。福誠高級中学の林靖凱君は「言葉や文化は違っても、友だちになれると信じています」とあいさつし、教諭も交えて記念撮影をした。

 グループごとに分かれた交流では、自己紹介しながら互いに持ち寄った自国のスナック菓子を交換し合った。高雄市の生徒は絵はがきを示し、向陽高生徒は折り紙の折り方やけん玉の遊び方を伝えた。向陽高の男子生徒からは「『きれいな字を書きますね』って伝えたいけど、英語でどう表現すればいいんだろう」との声も上がり、国際交流を深めるには日ごろの勉強が生きることを実感したようだった。

【 2013年06月06日 10時30分 】

サントリーCM撮影地、市民ら撮影 大山崎などで催し

2013-06-05 14:05:36 | 創 creation
 天王山の麓の京都府大山崎町と大阪府島本町で1日、サントリー山崎蒸溜所(島本町)のテレビCMで放映されている場所をカメラで撮影する催しがあった。参加者は、舞台となった情緒あふれる街並みや社寺を巡り、2町の魅力に触れていた。

 CMでは、山崎蒸溜所周辺の街並みや風景を紹介している。CMを通して町をPRしようと、2町が主催して初めて開いた。

 この日は、京都や大阪などから23人が参加した。最初に山崎蒸溜所で120秒版のCMを見て撮影スポット17カ所を確認し、場面を切り取った画像が掲載された地図を持って街に出かけた。

 参加者は、大山崎町の宝積寺や島本町の水無瀬神宮、両町を通る西国街道などを歩いて回った。映像の場所を見つけると、資料と見比べながら同じ構図で撮影しようとデジタルカメラを構えていた。

 両町のボランティアガイドが協力し、社寺の前などに立ってヒントを与えたり、観光名所の解説をしていた。

 終了後には、工場見学とウイスキーの試飲があった。

 枚方市の会社員藤原朋哉さん(32)は「大山崎も島本も駅名は知っていても降りたことはなかったが、街を歩いて詳しく知ることができた。また、家族や友人を連れて訪れたい」と話していた。

【 2013年06月02日 11時06分 】

豊富な出土品紹介 長岡京市埋文センター、ミニ展示コーナー設置

2013-05-30 12:04:29 | 創 creation
 京都府の長岡京市埋蔵文化財センター(同市奥海印寺)は、市内の発掘成果を紹介するコーナー「まいぶんミニ展示」を開設した。年間を通して多彩な出土品を順次公開する予定で、現在は古代のローマガラスと判明した重層ガラス玉や長岡京時代の人面土器が見られる。

 同センターは旧石器時代から江戸時代にかけての歴史的価値が高い出土品を常設展示しているが、豊富な発掘成果をより柔軟に活用するため、本年度からミニ展示コーナーを設けることにした。

 現在の展示品は38点。古墳時代中期の「宇津久志(うつくし)1号墳」(同市天神)で出土した重層ガラス玉は、奈良文化財研究所が昨年行った調査で古代ローマ製のローマガラスと確認された。同古墳から出た青い環状ガラス玉も併せて陳列している。

 雲宮遺跡(神足)で見つかった古墳時代前期の土師(はじ)器の鼓型器台は、日本海側の遺跡でよく見られる形式といい、ほぼ完全な形に復元している。長岡京時代の遺構から発掘された墨書人面土器はコミカルな表情が素朴な筆遣いで描かれている。

 同センターの中島皆夫係長は「展示品を通し、多様な人々の営みを感じてもらいたい」と話している。

 平日の午前8時半~午後5時と毎週第2、第4日曜の午前10時~午後4時に開館。無料。

【 2013年05月30日 11時12分 】

24カ橋を予防的補修 大山崎町、「修繕計画」策定

2013-05-30 11:59:49 | 創 creation
 高度成長や住宅開発期の社会資本の老朽化対策が全国的に懸案となるなか、大山崎町でも、20年後には約75%に上る18カ所の橋が一般的な耐用年数の50年を超えることになる。町は24カ所を計画的に補修する「町橋梁(きょうりょう)長寿命化修繕計画」を策定し、「損傷が大きくなる前に予防的な対策を講じ、安全性の確保とコスト削減を図りたい」としている。

 町によると、管理する橋のうち建設50年を超えるのは計画策定時では2カ所だが、今後は急速な経年化が進む。計画は橋の寿命を延ばして将来的な財政負担の軽減につなげようと、大阪工業大の井上晋教授から指導、助言を得て策定した。

 計画では、損傷が重大になってから修繕や架け替えをしていた従来の「対症療法型」から、「予防保全型」に転換する方針を示している。

 具体的には、日常の通常点検や災害発生後の異常時点検に加え、5年に1度の定期点検を行う。集めたデータを基に橋の利用頻度や規模、状態に応じた中長期的な修繕計画を立てる。

 この計画によって、長寿命化によるコスト削減だけではなく、架け替えなどによる集中的な重い出費が避けられ、予算計上や執行で年度ごとの平準化が見込まれる。町は今後50年間で、約31億円から約7億円へと約24億円の削減ができると試算している。

 老朽化した社会資本の問題では、2011年に京都市西京区で水道管が破損した影響で、ガス供給が止まった。下水道管の破損による道路陥没も全国的に相次ぐ。

 特に高度成長期以降に急激に人口が急増し、行政が水道や道路、橋、学校などの建設に追われた乙訓地域では避けては通れない。長岡京市や向日市も含む各地の自治体で対策に乗り出しているが、膨大な財源の確保が課題となっている。

 

【 2013年05月28日 11時46分 】

長岡京、白黒竹食街道PR しろんちゃん市民と初交流

2013-05-27 10:20:16 | 創 creation
 京都府長岡京市のご当地グルメを提供するプロジェクト「白黒竹食街道」のキャラクター「しろんちゃん」の着ぐるみが完成し、お披露目会が25日、同市長岡のおいでやす広場であった。夏を感じさせる陽気の中、デビューを果たしたしろんちゃんは、大きな体を揺らしたり、ジャンプしたりして親子連れらを楽しませた。

 しろんちゃんは市の鳥メジロのメスをモチーフにしたゆるキャラ。高さ165センチ、幅160センチのぽっちゃり体形で、フリル付きのスカートを着用し、白黒竹食街道の共通メニュー「ガラシャあんかけ焼きそば」と父親の「くろんパパ」を頭に載せている。

 お披露目会は、しろんちゃんを作った地元飲食店などのグループ「京都・長岡京竹だけプロジェクト実行委員会」と市が催した。

 日焼けが嫌いというしろんちゃんは強い日差しにもかかわらず、市民との初対面を喜ぶかのように愛らしい姿で白黒竹食街道をPR。子どもたちが興味深げに体に触れたり、家族連れが写真を撮ったりして交流した。

 長岡第六小1年の仲井幸さん(6)=同市長岡=は「スカートがかわいい」と笑顔を見せていた。

 会場にはカフェスペースも設けられ、市民が日陰で涼をとりながら、竹炭を使った「ガラシャロールケーキ」「ガラシャプリン」などを味わった。

【 2013年05月26日 09時39分 】

かしわ餅作り、プロが伝授 長岡京で教室

2013-05-12 11:50:15 | 創 creation
京都府長岡京市天神の市立中央公民館で11日、「和菓子づくり教室」が開かれ、市民が職人の指導を受けて、かしわ餅やつばき餅などを作った。

 市内の和・洋菓子店やパン店でつくる長岡京市菓友会(西山喜久治会長)が、家庭で菓子作りを楽しんでもらえるようにと、毎年開いている。この日は同市長岡の和菓子店「菓子処 喜久春」の西山基文さん(33)が講師を務めた。

 教室には約30人が参加した。参加者はまず、西山さんが米粉と餅粉、上白糖、熱湯を混ぜ合わせ、かしわ餅の生地を作る様子を見学。道明寺粉やゆずジャムなどを使うつばき餅の生地の作り方も、実演を見て学んだ。

 参加者は、粒あんを小判形にのばした生地で丁寧に包み、その生地を蒸して冷ました後、カシワの葉を巻いてかしわ餅を完成させた。ピンク色のバラの形をした上生菓子も作った。

 親子で参加した第二大山崎小5年の湊小なみさん(11)=大山崎町円明寺=は「あんを包むのが少し難しかったけど、楽しかった。家でおいしいお茶と一緒に味わいたい」と笑顔を見せていた。

【 2013年05月12日 09時42分 】

「しろんちゃん」着ぐるみ完成 長岡京のゆるキャラ

2013-05-12 11:44:32 | 創 creation
 京都府長岡京市ならではのご当地グルメを提供するプロジェクト「白黒竹食街道」のシンボルキャラクター「しろんちゃん」の着ぐるみが、このほど完成した。「市の鳥」メジロのメスをモチーフにした愛らしい外見で、イベントなどに登場させ、活動の知名度向上に結びつける。

 白黒竹食街道は地元飲食店を中心としたグループが2011年に立ち上げた。同市特産のタケノコや竹炭を使った創作料理を各店で提供しており、市内外で開かれるイベントにも出店している。

 取り組みを広くPRする「ゆるキャラ」の人気投票を昨年度に行ったところ、ノミネートした10種類のうち亀岡市在住のイラストレーターふじもとめぐみさんの手がけたしろんちゃんが最多票を集め、採用が決まった。

 着ぐるみは京都府の商業団体向け補助金を活用して製作した。高さ165センチ、幅160センチのぽっちゃり体形で、頭部には白黒竹食街道の共通メニューである「ガラシャあんかけ焼きそば」と父親の「くろんパパ」を載せている。フリルのついたスカートもチャームポイントにしている。

 市商工観光課は「白黒竹食街道のメンバーが出店するイベントや市主催の行事に登場させ、盛り上げに一役買ってもらいたい」としている。

【 2013年05月09日 10時13分 】

休日保育、12日から導入 レイモンド向日保育園

2013-05-04 15:11:09 | 創 creation
 京都府向日市森本町のレイモンド向日保育園は、7日から一時保育事業を、12日から休日保育事業を実施する。休日保育は市内の保育所・園では初めて。就労や傷病、看護などで子どもの保育が困難な家庭を支援する。

 休日保育は年末年始(12月30日~1月3日)を除く日曜・祝日の午前8時半~午後5時に行う。定員は1日につきおおむね10人で、4月1日時点で満2歳~就学前▽向日市に住所を有する▽同市内の認可保育所に入所している▽保護者のいずれもが就労などで休日に家庭で保育ができない-の全要件を満たす子どもを預かる。

 利用料は4月1日時点で2歳児3千円、3歳児以上2500円。おやつ代は100円。昼食は提供しない。

 初めて利用する際には同保育園と市子育て支援課に置いている書類の提出が必要で、事前に子どもと一緒に面接を行う。

 また、一時保育は平日午前8時半~午後4時、土曜午前8時半~正午に実施。保育料は1日につき1歳児2千円、2歳児1700円、3歳児以上1400円。保育料とは別に飲食物費300円が必要となる。

 レイモンド向日保育園は、市立第3保育所の閉園に伴い4月に開園した。両事業の問い合わせはレイモンド向日保育園TEL075(874)6083。

【 2013年05月03日 11時47分 】

ホタル育成に環境大臣表彰 長岡京の住民グループ

2013-04-29 00:13:34 | 創 creation
 小泉川でゲンジボタルの保護に取り組んでいる京都府長岡京市の住民グループ「長岡京市ゲンジボタルを育てる会」が、長年の活動を評価されて環境大臣表彰を受賞した。25日に同市の小田豊市長を訪問し、今後に向けて決意を新たにしていた。

 同会は奥海印寺地区の住民を中心に1984年に発足した。住宅開発などで減少した小泉川のゲンジボタルを復活させるため、市と協力して幼虫を育てて川に放流し、乱獲を防ぐパトロールや清掃活動に取り組んでいる。ホタルが飛ぶ時期には観賞会も開いている。

 環境大臣表彰は、自然環境の保全に功績があった団体や個人を対象にしている。本年度は35団体・個人が選ばれ、同会は「いきもの環境づくり・みどり部門」で表彰された。

 この日は多貝茂会長(69)らメンバー3人が市役所を訪ねた。小田市長が「環境面で象徴的な取り組みをされている。これからも地域を挙げて活動してもらいたい」とねぎらうと、多貝会長も「行政の長年にわたる支援が晴れの受賞につながった」と感謝した。

 市は奥海印寺にある京都第二外環状道路の残土集積地に「西代公園」を整備予定で、ホタルの養殖池もできる。多貝会長は「西代公園は活動の足がかりになる。後世につながるよう、がんばりたい」とさらなる繁殖に向けて意欲を語った。

【 2013年04月26日 10時00分 】

桜でつづる向日の魅力 市民グループが書籍刊行

2013-04-25 18:33:46 | 創 creation
 京都府向日市の市民グループ「鎮守の森の会」は、桜の名所を文章や写真で紹介する書籍『むこうし桜物語 ソメイヨシノと笹部さんの桜』を刊行した。保存や整備活動に携わる人だけでなく、写真家や学識者、装丁担当者、住民など地元在住の多彩な人たちが協力し、古代から江戸、昭和に至る歴史を伝え、桜を通じたまちづくりの将来像を提言している。

 桜の径、祓所公園、大極殿公園、向日神社、勝山公園、桜の園を中心に写真家朝枝民二さんが撮影した美しい写真を多数掲載した。小学校のビオトープ活動に携わる玉井啓子さんが全体をレイアウト、構成した。

 本文冒頭で、先日に亡くなった元国立民族学博物館長の佐々木高明さんは、日本では古くから桜が人の手によってはぐくまれたことをつづる。

 西向日住宅地の桜並木や景観の保存に携わる片岡長久さんはマンション建設問題を機に活動した経緯を文章で伝え、住民の安野洋子さんは豊かな文化がはぐくまれた同地区への愛着を語る。

 歴史学者脇田修さんは街道沿いに栄えた向日町の歴史や町人文化について述べ、脇田晴子さんは高度成長期前、向日丘陵がのどかな雰囲気に包まれていた様子を回顧した。

 奈良大名誉教授の近藤公夫さんは「私の夢」と題して「歴史文化遺産を春の桜で浮かび上がらせる」との構想を記す。同書ではカラー地図で桜の植樹によるまちづくりの将来像として「さくらマップ」を掲げた。

 本の編集を担当した「鎮守の森の会」会長の上田昌弘さんは「重層的な歴史が重なった向日市の桜の特徴を、多くの人たちが力を合わせて伝えることができた」と話している。変型A4判・カラー刷り72ページ。千部発行。一部を向日市図書館に寄贈し、希望者は閲覧できる。

【 2013年04月25日 11時30分 】