線香作り「いい匂い」 京都で「お香の日」前に体験催し

2018-04-22 07:01:54 | 創 creation

 「お香の日」(4月18日)を前に、体験イベント「お線香づくりの“ひみつ”を探れ!」が14日、長岡京市勝竜寺の香老舗「松栄堂」長岡京工場で開かれた。来場者約200人が、線香製造体験や香り体験、香る粘土遊びなどを通じ日本の伝統文化に触れた。

  同工場でのイベント開催は初めて。線香製造体験では来場者が練った線香24本を機械で押し出して竹べらで切る工程に挑戦。母ときょうだいの計4人で参加し た大久保小6年の荒木秋音君(11)=宇治市広野町=は「柔らかそうだったけれど切るのが難しかった。押し出した時に、とてもいい匂いがした」と話した。

  来場者は工場を見学したほか、材料の香木「白檀(びゃくだん)」の粉末と「丁子(ちょうじ)」や「桂皮(けいひ)」など6種の漢薬香料の香りを嗅いで体験 した。線香の粉末を紙粘土と混ぜた「香る粘土」をクッキーの型に入れてクマやネコなどを作り、全問正解で漫画「お香のすべて」がもらえるクイズも楽しん だ。

 体験イベントは15日(午前9時半~午後4時半)も開かれる。JR長岡京駅から送迎バスを運行する。参加無料。問い合わせは同工場075(955)0101。

【 2018年04月15日 09時51分 】


長岡宮跡、あずまやの大極殿 京都、公園整備進む

2018-04-15 09:38:49 | 創 creation

 京都府向日市が長岡宮の史跡保護や憩いの場としての活用を狙い、大極殿公園と北大極殿公園(いずれも同市鶏冠井町)の一体化を図る事業を進めてい る。このほど、大極殿の建物を模したあずまやが姿を現し、新たな公園の姿ができつつある。2018年度は芝生の養生や植樹、施設の説明版設置を行い、19 年2月ごろまでのオープンを目指している。

 市は17年度から2年計画で、かつて大極殿や回廊があった跡地の約1700平方メートルで公園整備に取り組んでいる。

  公園内には大極殿を囲っていた回廊の柱跡などが残る。今回の整備では回廊の一部を実物大で復元し、屋根やベンチを備えたあずまやとして利用する。あずまや は約70平方メートルで高さ3・8メートルの鉄骨造り。長岡宮があったころの回廊を再現するため、柱やはりを朱色に塗っている。鉄製の屋根も備えており、 当時の瓦をイメージして青みがかった色づけにしている。

 ベンチは石でできており、背もたれ部分には長岡宮跡の発掘で見つかった代表的な鬼がわらのレプリカを飾っている。今後、回廊などについての説明板も取り付ける予定だ。

  公園整備2年目となる4月以降は植栽などを予定している。入札で業者を選定してから実施するため着手は夏以降になる見通し。公園のオープンまで1年を切 り、市文化財調査事務所は「回廊の一部を原寸大で再現したことで、長岡宮の遺構を体験してもらいたい」と期待を込めている。

【 2018年04月08日 18時12分 】


統一デザインの観光看板お目見え 京都・宇治、多言語表記に

2018-04-03 08:11:17 | 創 creation

 京都府宇治市が作成した新たなデザインの観光看板が、同市宇治の平等院表門前にお目見えした。黒やグレーが基調の落ち着いた見た目で、多言語表記している。市は乱立する観光看板の整理に取り組んでおり、新デザインに統一して景観の向上を目指す。

 市によると、平等院や宇治上神社など観光地がある市内中心部と万福寺がある黄檗エリアなどに、計168基の観光看板がある。市や国、鉄道会社が設置しているが、デザインが異なり、内容も重複しているため景観を損なっているとの指摘がある。

 市は不要な観光看板を撤去するとともに、新デザインに変更する方針を決定。1年目の2017年度は京阪宇治駅前や宇治橋、平等院表門前で計11基を撤去した上、2基を新設し、5基は既存看板を改修する。18年度以降も順次、撤去やデザイン統一を進めるという。

 20日に披露された平等院表門前の看板は、既存看板を新デザインに改修した。金属製で高さ1・5メートル、幅1・8メートル。案内する施設や駅の名称は日本語と英語、中国語と韓国語の計4カ国語で表記され、徒歩での所要時間が記されている。

 平等院の神居文彰住職とともに除幕した山本正市長は「市の観光動向調査では観光案内について満足度が低く、課題だった。観光客に分かりやすく、宇治の景観に調和したサイン(看板)をお披露目できた」とあいさつした。

【 2018年03月31日 12時00分 】


ボトル振るだけで抹茶 京都の直売所が販売

2018-03-20 07:53:23 | 創 creation

 京都府南山城村北大河原の村農林産物直売所が、振るだけで抹茶をたてられるボトル「スイング抹茶」の販売を始めた。誰でも手軽に、細かな泡立ちの抹茶を楽しめるという。

 ボトルは、南山城村雇用促進協議会が開発した。協議会は村内の雇用促進に向け、オリジナル製品を開発して村内の個人や事業者に権利を譲渡する事業を行っている。

 プラスチック製ボトルとステンレス製茶こしを組み合わせた構造で、湯60ミリリットルと抹茶2グラムを入れ、ふたをして1~2秒振るだけで抹茶ができる。茶こしで抹茶が塊になるのを防ぎ、細かな泡立ちになるという。牛乳や砂糖を加えれば、抹茶ラテやグリーンティーも作ることができる。

 協議会は「若い世代が抹茶に関心を持つ入り口になれば。村の茶の需要喚起にもつながってほしい」とする。

 1500円。製造する村内の事業者を募集している。村雇用促進協議会0743(93)1975。

【 2018年03月18日 17時30分 】


京都初、連節バス出発式 130人乗り、混雑解消へ

2018-03-20 07:46:50 | 創 creation

 京都府内で初めて精華町で運行される連節バス「YELLOW LINER 華連(かれん)」の出発式が16日、運行ルートにある「けいはんなオープンイノベーションセンター」(同町・木津川市)であった。奈良交通が、JR祝園駅から同町光台までの区間で30日に運行を始める。

 関西文化学術研究都市「精華・西木津地区」への企業立地が進み、通勤者が増える一方で、駅前ロータリーの混雑が限界になっていることなどから、大型バスより約50人多い130人が乗れる連節バスが導入された。

 当面は急行として運行し、祝園駅から、けいはんな記念公園南、けいはんなプラザなどを経て光台4丁目までを結ぶ。長さ18メートルのバス車体に対応するため、停留所の拡幅なども行った。

 今後、光台地区の循環を予定、精華台地区を走るルートや、近鉄けいはんな線・学研奈良登美ケ丘駅(奈良市)への延長も検討されている。

 式典で奈良交通の植田良壽社長は「安全運転を徹底し、サービス向上に努めたい。先進的な都市として世界に発信したい」とあいさつ。地元の「ひかりだい保育所」の子どもたちに見送られ、関係者を乗せたバスが出発した。

【 2018年03月17日 11時18分 】


「田植え地蔵」の仏画奉納 京都、友禅染図案家が制作

2018-03-20 07:38:51 | 創 creation

 京都府向日市寺戸町の慶昌院に、本尊「田植え地蔵」の仏画がこのほど奉納された。地元の友禅染図案家が手がけた力作で、本堂のはりの上に飾られた。仏画奉納を機に、地蔵とゆかりがあるとされる願文を哲学者の山折哲雄さんが現代語訳し、歌になった。寺は「向日市の新しい売り物にして地域活性化につながれば」と期待している。

 仏画は縦約2メートル、横約50センチ。本尊の地蔵が雲に乗っている来迎(らいごう)図で、一昨年の秋ごろに寺から依頼を受けた友禅染図案家の金原明保さん(73)=同市物集女町=が絹の布に絵の具で描いた。金原さんは、さまざまな角度から本尊を写真に撮って持ち帰り、筆を振るった。本尊には衣に細かい文様が入っており、細部まで忠実に再現。3枚目で納得のいく作品を仕上げ、「仕事の合間に片手間でやるのではなく、集中して描いた」と振り返る。

 仏画制作は、慶昌院の山路純正住職(69)が寺の整理をしている時に来迎図の版木を見つけたことがきっかけになった。版木は縦27センチ、横10センチで、1909(明治42)年に彫られた。山路住職は「版木の存在は知っていたが来迎図とは思わなかった。当時の人々に、お地蔵様に迎えに来てほしいとの願いがあったのだろう」と話す。

 慶昌院は曹洞宗の寺。同宗派は東北地方にも多く、東日本大震災で被災した寺院が多数ある。山路住職は震災復興への取り組みに力を入れており、仏画制作もそうした思いから考えたという。

 1月上旬には仏画をお披露目する法要が営まれた。山折さんも出席し、地蔵にまつわる願文を現代語訳して歌にした「慶昌院地蔵賛歌」が紹介された。本堂には仏画と一緒に願文も飾られており、参拝者が見入っている。

【 2018年03月16日 17時30分 】


ご当地ナンバー秀吉VS光秀の「合戦」柄に 京都・大山崎町

2018-03-05 08:33:34 | 創 creation

 京都府大山崎町はこのほど、町のシンボル天王山や豊臣秀吉、明智光秀のキャラクターを刷り込んだ原動機付自転車のナンバープレートのデザインを決定した。5月ごろに交付を始める予定。

 ご当地ナンバープレートは町制施行50周年を記念して導入。デザインは一般から募集し、寄せられた28点の中から最優秀賞に選んだ静岡県の天野穂積さん(64)の作品を採用した。

 ナンバープレートは、天王山をバックに町の花のサクラや桂川・宇治川・木津川の三川をあしらい、山崎合戦で戦った秀吉と光秀を両端に配した。登録済み車両の場合、希望者に無料で交換する。新規車両には現行型か、ご当地型か各プレートを選択できる。

 町担当者は「自然や歴史豊かな大山崎のまちを路上からもアピールしてもらえれば」と話している。

【 2018年03月01日 11時39分 】


「九条ねぎ」カット施設完成 京都、年間136トン生産へ

2018-02-27 09:50:29 | 創 creation

 山城地域産の九条ねぎの生産と販路拡大に向け、小口切りのスライス加工や、パック詰めをする「ネギ刻み加工施設(カットセンター)」が京都府久御山町相島に完成し26日、竣工(しゅんこう)式があった。3月に稼働する。

 九条ねぎをそのままパック詰めする近くの「ネギ調整包装施設(パックセンター)」に加え、JA京都やましろ(京田辺市)が加工品の需要を見込んで新設した。鉄骨平屋約440平方メートルで、総事業費1億6500万円。

 同JAねぎ部会に所属する久御山、八幡、城陽、京田辺各市町の農家の九条ねぎを使い、1日400キロ、年間136トンの加工を目指す。スライサー、水分を切る脱水機、1パック分の分量を自動計測してパック詰めする装置、冷蔵庫を備える。殺菌、冷却時に種類の異なる水を使い、味わいを損なわずに雑菌の繁殖を抑え、低温で保管できる効果がある。

 加工品は首都圏の大手量販店や外食チェーン店向けに販売する。

 竣工式で十川洋美組合長は「施設をフルに活用し、結束力で揺るぎない産地を確立してほしい」とあいさつ。ねぎ部会長の古里治彦さん(49)=八幡市内里=は「スライス加工で販売先も増える。信頼に応えて栽培努力をしていく」と話した。

【 2018年02月27日 08時50分 】


立命館高生がバス停看板デザイン 阪急西山天王山駅前広場

2018-02-27 09:33:48 | 創 creation
 立命館高(京都府長岡京市)の3年生がデザインした京都縦貫自動車道「高速長岡京」バス停の案内看板が、阪急西山天王山駅前広場(同市友岡4丁目)に設置された。東改札口の正面に立ち、駅直結の高速バス停をアピールしている。

 案内看板は利用者の「分かりにくい」との要望を受け、関係者でつくる高速長岡京バスストップ機能向上検討会議が設置を検討。生徒が高速バスをPRするチラシを作っていた同高にデザインを依頼した。プロダクトデザインの授業で生徒5人が作成。西山の木々と特産の竹をイメージした緑色のアルミボード2枚(各縦120センチ、横60センチ)の上部にバスのイラストを入れ、上りと下りの「高速バスのりば」を示す矢印、行き先の地域を英語と中国語、韓国語で表示した。

 リーダー鈴木智貴さん(18)は「立派な出来栄えで驚いた。見やすくできて良かった」といい、岩永悠汰さん(18)は「住民として地域に恩返しができてうれしい」と話した。

【 2018年02月25日 11時38分 】

FMおとくに開局向け、PR番組放送 京都、ラジオカフェで

2018-02-27 09:30:37 | 創 creation
 今秋開局を計画する京都府乙訓地域初のコミュニティーFM局「FMおとくに」のスタッフたちが、地元の魅力を発信し、開局をPRする番組を週1回、京都市中京区のコミュニティーFM局「京都三条ラジオカフェ」で放送し始めた。開局への実践練習を兼ねて長岡京市内で収録しており、「地元に根付いた目線から情報を伝えたい」と意気込む。

 番組のタイトルは「ハッピーおとくに」。毎週水曜午後10時半から30分間、全8回流れる。ラジオカフェの可聴域は京都市内で、乙訓地域では同カフェのホームページを介して、インターネット放送が聞ける。

 今月21日の初回は、長岡京市出身のミュージシャン富岡洋さん(37)のギターフレーズで幕開け。開局に向けた活動や展望、乙訓地域の歴史や乙訓高の甲子園出場について、スタッフら4人が話した。

 和歌山県のコミュニティーFM局を訪れた際のエピソードも紹介。折しも台風が迫る中で、鉄道駅から列車の遅延状況をリアルタイムで伝える様子に「ラジオの醍醐味(だいごみ)をまざまざと見た」と語り合い、災害時の情報発信に力点を置く姿勢をアピールした。

 スタッフたちは、既存のコミュニティーFM局で研修中。機材の調達や、台本の作成など準備を進め、1月下旬から、長岡京市開田3丁目の商店2階で収録を重ねている。

 今後の番組では、乙訓各市町の商工関係者がご当地自慢を繰り広げたり、乙訓ゆかりのミュージシャンがゲストに登場したりする予定。

 開局準備室長の洋服店経営小田智史さん(47)=同市神足3丁目=は「手探りの中での番組制作だが、開局にかける思いがリスナーに届いてほしい」と話す。番組の聴き方など問い合わせは、京都三条ラジオカフェ075(253)6900。

【 2018年02月24日 12時23分 】

一坪茶室展示、やっと実現へ 京都・宇治

2018-02-27 09:21:43 | 創 creation
 京都府宇治市で昨年10月に開かれた「お茶の京都博」メインイベントの一つが台風で企画を縮小したことを受け、府などの実行委員会は3月3、4の両日、代替イベント「一坪茶室展~やよいVer.」を市内の商店街で開く。12市町村が制作した「一坪茶室」を巡るスタンプラリーがある。

 台風の影響を受けたのは「宇治茶博@文化」。宇治川の増水で主要会場の宇治市宇治の塔の島・橘島(府立宇治公園)が立ち入り禁止となり、一坪茶室の展示を見送った。実行委事務局の府は「言うなればリベンジです」と意気込む。

 今回の会場は宇治橋周辺の4商店街。JRと京阪の宇治駅などで配布するシートや、スマートフォンのアプリ「こことろ」で一坪茶室を巡ってスタンプを集めると、賞品がもらえる。

 両日とも煎茶と玉露が味わえる「宇治茶BAR」を開設。4日午前11時~午後3時に宇治橋通り商店街に飲食や物販のブースが並ぶ「宇治橋通りマルシェ」が行われる。

【 2018年02月23日 09時00分 】

食で世代交流、プロジェクトがレシピ作り 京都・長岡京

2018-01-29 13:13:56 | 創 creation
 食を通じて子どもと大人が交流を深める京都府長岡京市社会福祉協議会のプロジェクト「みんなのポケット」が、取り組み開始から間もなく1年となり、企業との関わりを生み出したり、レシピ集づくりを進めたりと、活動の幅を広げている。

 みんなのポケットは市社協や有志の市民などでつくる実行委員会が昨年1月から月1回、市地域福祉センターきりしま苑(同市東神足2丁目)で長岡第九小の児童を対象に開始。スタッフ考案のレシピを子どもと調理し、食事を共にする。

 当初10人程度だった参加者は30人を超え、スタッフを合わせて調理する分量は約70人分に達することも。運営の補助に回る児童10人の「子ども委員」にも人気が集まるという。

 昨秋には、活動に協力する「フードバンク長岡京」に寄付された非常食のアルファ化米を使い、子どもたちがレシピ作りに挑戦。寄付した「アルファー食品」(本社・島根県)が取り組みに注目し、12月中旬、「カレーポテトドリア」や砂糖味噌を塗った「丸おにぎり」などのレシピに表彰状を贈った。

 これまで調理したメニューは40種類近くに達し、毎回のメイン料理を中心にレシピ集の作成に向けてスタッフが準備を進める。

 参加を続ける長岡第九小1年塩見優翔君(7)=同市神足=は「一緒にご飯をつくることができて毎回楽しみ。畳のへりを踏まないとか、いろいろ教えてもらえて成長できたと思う」と話す。

【 2018年01月26日 14時00分 】

京都府茶業研究所がリニューアル 産学公の連携強化へ

2018-01-29 13:07:28 | 創 creation
 京都の茶研究をリードしてきた府茶業研究所(宇治市白川)がリニューアルした。宇治茶の高品質化や品種育成というこれまでの役割に加え、産学公の連携を図る施設としての性格が強まったのが特徴だ。茶業の技術革新や消費拡大に向けた拠点として、機能を果たせるか注目される。

 リニューアルのお披露目となった17日の内覧会。茶業関係者の注目を集めたのは、新しい製茶研究棟に設置された新型の碾茶(てんちゃ)乾燥機。抹茶の原料となる碾茶は重油を熱源にして乾かす手法が一般的だが、新型は遠赤外線ヒーターを用いる。

 2009年から民間企業や農林水産省所管の研究機関と共同開発を続けてきた。重油を用いる従来型に比べて製茶コストが30%削減でき、大きさも6割程度で済むといい、実用化が近づいている。

 担当する研究員は「宇治茶としての品質が保てるかなどを研究し、改善点を見いだしていきたい」と説明する。見学した府茶協同組合の堀井長太郎理事長は「従来型の仕組みを踏まえた上でよく考えられている。次の新茶の季節に、従来型と新型の仕上がりを比べてみたい」と話していた。

 本館にはオープンラボを設け、開放的な研究空間が確保された。茶の機能性成分を調べる最新の分析機器を備えており、食品やそれ以外の分野における需要の拡大をにらむ。

 そのためには幅広い連携が不可欠とみて、府はリニューアルに合わせて「宇治茶イノベーション創出プラットフォーム」を立ち上げた。分野を超えて情報共有や共同研究を目指す場で、企業や大学、団体に参加を呼び掛けている。

 府茶業研究所は1925年の開所以来、茶のうまみ成分「テアニン」の発見を筆頭に、さまざまな成果を上げてきた。今後について澤﨑肇所長は「お茶を巡る消費者のニーズも変化している。企業や大学、団体と一緒になり、宇治茶振興の役割を一層果たしていきたい」と話している。

【 2018年01月26日 13時20分 】



竹細工の戌が参拝者出迎え 京都・子守勝手神社

2018-01-29 12:51:14 | 創 creation
 子守勝手神社(京都府長岡京市粟生)の境内に今年の干支(えと)の戌(いぬ)をかたどった竹細工が、お目見え。本殿前で四肢を踏みしめた番犬のように立ち、訪れた参拝者らを出迎えている。

 地元の薮内隆さん(83)が毎年、特産の竹を使って作っており、今回が17体目。耳先までの高さと鼻先から尻までの長さが各約60センチ。一目でシバイヌと分かり、つぶらな瞳はビー玉、開く口の中には赤い舌も見える凝りよう。

 薮内さんは「毎回、形に見合う竹を集め、バランス良く作るのに苦労します」と笑う。竹細工の見物で参拝者が少しでも増えて防犯に役立ちたいと願い、奉納している。「回り年の今回が最後と思っていましたが、期待していただいており、もう少し続けようと思います」と作品の背中をなでた。

【 2018年01月23日 11時33分 】

永谷宗円生家をライトアップ 茶の手もみ実演も

2018-01-02 13:41:52 | 創 creation
 日本緑茶を発明した永谷宗円の生誕地にある「永谷宗円生家」のライトアップが31日から1月3日にかけて、京都府宇治田原町湯屋谷の生家と近くの茶宗明神社などで行われる。31日夜には茶の手もみ製法の実演なども行われる。

 湯屋谷地区の住民や茶業関係者のグループが、生家の改修工事後の2007年から毎年開催している。

 生家のかやぶき屋根のライトアップは期間中の日没後から午後10時まで。31日は手作りの灯籠約200基で生家や神社周辺の街路を彩る。同日午後9時から「宇治田原手揉み茶保存会」のメンバーが焙炉(ほいろ)の上で手もみ製茶を行い、1日未明に茶宗明神社へ奉納する。ライトアップも同日午前2時ごろまで延長する。観覧無料。

【 2017年12月31日 11時48分 】